モンスター社員とは【特徴や対応の仕方についてお伝えします】

記事更新日:2023年03月30日 初回公開日:2023年03月30日

人事・労務お役立ち情報 用語集 採用・求人のトレンド
モンスター社員には仕事に対する態度が不真面目、自己主張や批判が強く周囲と調和が取れない、メンタル面が不健康など様々なタイプがあります。周囲に迷惑を掛ける、業務の進行を妨げるなどの悪影響を会社に及ぼします。モンスター社員の存在は会社や周囲の人々にとって厄介なだけでなく、業務効率や生産性を低下させて優秀な人材を流出させる場合もあります。ここではモンスター社員の特徴や影響を分析し、モンスター社員を生み出す背景や効果的な対応策を考えます。モンスター社員への正しい対応策を知り、影響を最小限に抑えて迅速に対処しましょう。

就労ビザ取得のためのチェックリストをダウンロードする

モンスター社員とは

組織に重大な悪影響を及ぼす社員

モンスター社員とは、組織に重大な悪影響を及ぼす社員のことです。コミュニケーションに重大な問題がある、勤務態度が極端に悪く常識外れであるなど、職場環境に悪影響を与える社員を指します。周囲の迷惑を顧みず、自己中心的なモンスター社員は社内の士気を下げ、人間関係を悪化させがちです。またモンスター社員が原因で、有能な社員が退職してしまう場合や、業績悪化を招く場合もあります。仕事に対する姿勢が不真面目なタイプ、自己主張や批判が強く周囲と調和が取れないタイプ、メンタル面が不健康なタイプ等、様々なタイプがあります。

モンスター社員の特徴

社会人としてのルールが守れない

モンスター社員の特徴には、社会人としてのルールが守れないというタイプがあります。このようなモンスター社員は無断欠勤や遅刻を繰り返す、営業で外出はするものの仕事をしないなど、規律を守ろうとしないことがあります。規律を守れない社員がいると他の社員の不満が募り、職場の雰囲気が悪化する可能性があります。また、モンスター社員が規律を守らないことにより、別の社員が持ち分以上の仕事を負担せざるをえなくなる場合もあります。このようなことから、真面目に働いている社員のモチベーションを下げる結果になりがちです。

ハラスメント行為をする

モンスター社員の特徴に、ハラスメント行為をするタイプがあります。攻撃的で、パワハラを繰り返すモンスター社員がいると、業務の効率が悪くなり、新入社員や若手社員の退職を招くことがあります。このタイプのモンスター社員は成績良好で上司からの印象が良い場合もあり、注意が必要です。攻撃的なタイプのモンスター社員に対応する時は公平性を保つため、周囲への念入りな聞き取り調査をしましょう。パワハラ被害を受けた社員への聞き取りだけでなく、同僚や部下など、関係する社員に十分にヒアリングし、状況を把握する必要があります。

自己中心的である

自己中心的という特徴があるモンスター社員もいます。他の人々との協調性に欠け、周囲との調和を乱してしまいがちです。また他の社員とよくトラブルを起こし、無視やハラスメント行為などが見られます。一般に会社での仕事は多くの人との連携が必要なため、このようなモンスター社員は企業全体の生産性に悪影響を及ぼします。自分自身を中心として物事を考えるので、周囲に不快な思いをさせたり、迷惑をかけたりしていることに気づきません。また、他の人の意見やアドバイスを受け入れないのです。

自己肯定感が極端に低い

モンスター社員には、自己肯定感が極端に低いタイプの人もいます。自己肯定感が低い場合や自分に自信がない人は、それが原因で問題行動を引き起こすこともあるのです。自分を正当化するのも、権利や権力を振りかざすのも、モンスター社員が自分を守るためです。自分に自信がないため、理不尽な要求や主張を盾にして自分を守ろうとするのでしょう。自分を過信している場合でも、自分の能力や実力と現実とのギャップを埋める必要があります。そのため自分に対する軽蔑や低評価など、ネガティブな周囲の反応に過剰反応してしまうのでしょう。

精神的に不安定である

モンスター社員は精神的に不安定な場合があります。情緒が不安定で、相手によって態度や言動が異なるという特徴があります。これは周囲のコミュニケーションを険悪化させがちです。常に不安要素を抱えているため、その不安を解消するために自分勝手な自己防衛を図ります。感情的に浮き沈みが激しい場合もあり、情緒が極端に不安定で仕事に影響を及ぼしやすいのです。私情を職場に持ち込むことがあり、軽く注意されても深く落ち込んでしまいます。そのため必要な指導が出来ず、成長スピードが遅く、周囲から遅れを取りがちなのです。

モンスター社員が生まれる原因

採用の段階で見極められていない

モンスター社員が生まれる原因として、採用の段階で見極められていないということも考えられます。モンスター社員の採用を避けるためには、面接時に注意が必要です。短期間で転職を繰り返し、その理由が明確でない場合は気をつけましょう。またアピールする実績に対して自分の貢献度だけを強調する人は、独断的に仕事を進める可能性があります。面接官や担当者の対応に一喜一憂する人、態度がその都度変わるような人は、多様な問題を抱えているかもしれません。業務上必要なスキルのみに注目するのではなく、社風と合うかどうかを見極めるようにしましょう。

社員のメンタルをケアできていない

社員のメンタルをケアできていないことが、モンスター社員を作っている可能性があります。メンタルヘルス不調が長引くと、社員をモンスター化させ、うつなどの精神疾患に発展するリスクも高まるため、企業として対策が必要です。心が安定していれば、仕事のモチベーションが高まり、パフォーマンスが向上するなどの成果が期待できます。ストレスチェックによって、見えていなかった課題が見つかることもあるでしょう。見つかった原因の解決に向けて対策していけば、社員の精神状態が不安定になるリスクを下げていくことができます。

教育指導が不足している

モンスター社員を生み出す背景には、社内における教育指導が不足していることも考えられます。会社には様々な価値観を持つ社員や、いろいろな経験をした社員がいるものです。批判的な言動が見られたり、同僚ともめ事を起こしたりするような場合でも、すぐにモンスター社員と決めつけることなく、その方の特徴や長所を活かした人員配置や教育を行っていくことが重要になります。教育を行っても改善されない場合は、問題を適切に把握してその人に合った対策を講じていきましょう。

モンスター社員を野放しにするリスク

組織の生産性が低下する

モンスター社員を野放しにするリスクは、組織の生産性が低下することが挙げられます。仕事をしない、報告や相談をせずに勝手に仕事を進めてしまうなどの行動が見られるモンスター社員の存在は、必ず社内の誰かに悪影響を及ぼします。また、モンスター社員からの理不尽な要求や欠勤のカバー、社内の雰囲気に悪影響を及ぼす行動は、仕事以外に時間やマンパワーが必要になるのです。その結果、本来やるべき仕事が進められず、客先や取引先に迷惑がかかるなど、モンスター社員の行動が社内の業務効率を低下させることにつながります。

人材が流出してしまう

モンスター社員の存在は、人材が流出してしまう原因になります。モンスター社員のわがままで理不尽な行動により、健全で優秀な社員がスムーズに仕事を進められない状況に陥り、職場に嫌気がさしてしまう可能性があります。また、理不尽な要求や不真面目な勤務態度が許される職場に不信感をいだき、他の社員のモチベーションが下がる恐れもあるのです。会社がモンスター社員を野放しにしておくことにより、社内のいじめやパワハラにつながる場合もあります。そしてこれらにより、職場に不快や苦痛を感じ、優秀な人材が退職してしまうのです。

顧客とのトラブルが生じてしまう

モンスター社員の存在や行動により、顧客とのトラブルが生じてしまう場合もあります。モンスター社員が仕事を勝手に進め報告をしないことにより、上司が進捗や問題点を把握できずにいる場合があります。これにより問題が大きくなり過ぎて手遅れになってしまうこともあるのです。また、勤務態度が悪い、欠席が多いなどにより顧客との契約がきちんと実行されていない可能性も生じます。モンスター社員の能力不足で顧客の要求に応えられない場合もありますので、注意が必要です。

訴訟を起こされてしまう

モンスター社員とトラブルとなった場合には、訴訟を起こされてしまうリスクがあります。たとえモンスター社員側に原因があったとしても、不当な扱いをする、暴力に訴える、いきなり解雇するなどは避けましょう。パワハラと捉えられることや違法になってしまうケースもあります。就業規則に沿って罰則を与える、減給や降格などの措置をするなどの場合でも訴訟に発展する場合があるので注意が必要です。企業にとって訴訟問題は社会的信用の低下に繋がります。また訴訟対策には多くの時間を要しますので、仕事にも影響が出兼ねません。

モンスター社員への対応

問題行為には直ちに指導を行う

モンスター社員への対応として、問題行為には直ちに指導を行うことが大切です。問題行動がエスカレートするのは、そうした行動が見過ごされる環境が原因の一つとして考えられます。また、人事評価の不公平感がモンスター社員を生み出している場合もあります。能力を無視した人事評価は社員の不満をつくる原因となることに注意しましょう。そして職場の人間関係が原因となっている場合もあります。社員の不満がたまりモンスター社員化するような職場環境になっていないかチェックしましょう。

カウンセリングを行う

モンスター社員には1対1で信頼関係を結び、課題に向き合いながら主体性を引き出すようなカウンセリングを行うことが効果的です。カウンセリングでは、相手の気持ちや考えを傾聴することが重要になります。対象の社員と1対1でのコミュニケーションの機会を多く設け、傾聴することを通して信頼関係を構築していきましょう。カウンセリングを行うことで、モンスター社員が抱えている問題を解決していく中で、社員自身の問題だけでなく社内環境の問題点も見えてくる可能性があるのです。

必要に応じて懲戒処分を検討する

モンスター社員の行動が目に余る場合には、必要に応じて懲戒処分を検討しましょう。日本の雇用制度では、余程の事由で無い限りモンスター社員をすぐに解雇することは非常に困難です。まずモンスター社員の問題行動に対しては明確に注意勧告をしましょう。再三注意勧告しても従わない場合は、処分を出すことができます。勧告にも従わなければ懲戒解雇することの旨を明示した上で、処罰することが可能です。また、ハラスメント行為や無断欠勤など、モンスター社員は従業員の規律違反を事由とする懲戒解雇の対象に当てはまる場合があります。

まとめ

モンスター社員へ適切な対応を取りましょう

会社には様々な価値観を持った人や違った経験をしてきた人がいます。すぐにモンスター社員と決めつけずに、それぞれの社員の特徴や長所を生かした人員配置や教育を行っていくことが必要です。教育を行っても改善されない場合は問題を適切に把握し、その人に合った対策を講じていく必要があります。社内環境がモンスター社員を生み出している場合もあるので職場でのコミュニケーションを活発にして、日ごろから社員の不満を解消するように努めましょう。モンスター社員へは毅然とした態度で接する、カウンセリングで寄り添いながら成長させるなど、ケースバイケースで適切な対応を取ることが大切です。

外国人・グローバル人材の採用をお考えの企業様へ

事例

「日本語+英語+さらに語学が堪能な社員の採用」「海外の展示会でプレゼンが出来る人材」「海外向けサービスのローカライズ出来る人材」「海外向けWebサイト構築・集客」など、日本語も堪能で優秀な人材へのお問い合わせが当社に相次いでいます。

他社の外国人採用成功事例はこちらからご覧ください。

【無料】就労ビザ取得のためのチェックリストがダウンロードできます!

就労ビザ取得のためのチェックリストダウンロードバナー

グローバル採用ナビ編集部では外国人の採用や今後雇い入れをご検討されている皆様にとって便利な「就労ビザ取得のためのチェックリスト」をご用意いたしました。また、在留資格認定申請書のファイル(EXCEL形式)もこちらよりダウンロード可能です。

こちらのチェックリストはこのような方におススメです!


  1. 外国人採用を考えているがビザの申請が心配。
  2. 高卒の外国人は就労ビザの申請できるの?
  3. どのような外国人を採用すれば就労ビザが下りるの?
  4. ビザ申請のために何を気を付ければいいの?
  5. 過去に外国人のビザ申請をしたが不受理になってしまった…
  6. 外国人材を活用して企業の業績アップを図りたい方。
  7. 一目で分かるこんな就労ビザ取得のチェックリストが欲しかった!


他社での事例やビザ申請の際に不受理にならないようにまずは押さえておきたい就労ビザ取得のためのポイントを5つにまとめた解説付きの資料です。

就労ビザ取得のためのチェックリスト(無料)のダウンロードはこちらから!

ページトップへ戻る
ダウンロードはこちら
ダウンロードはこちら