インドネシア人の採用のポイントは?【インドネシア人の特徴や性格は?】

記事更新日:2020年06月12日 初回公開日:2020年06月06日

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生産年齢人口が顕著になり、人手不足解消には、外国人労働者の活用が必須となりました。現在の外国人労働者の割合は、中国、ベトナムが上位を占めています。そこで、なぜインドネシア人が出てくるのか?という疑問は当然然るべきでしょう。現在は、中国が豊かになり、中国人の労働離れという深刻な問題が顕在化しています。そこで、人口第4位のインドネシアが注目されています。インドネシア人の国民性として日本人と融合しやすいなどの点が挙げられていますが、その点を解説していきます。

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インドネシアの基本データ

人口は世界4位で2億6,400人を超える

まずは、インドネシアの基本データを確認しましょう。人口は世界4位で2億6,400人を超えるデータが確認できます。よって、まずは、母集団としては中国には劣るもののむしろ日本の倍以上の人口ということは見て取れるでしょう。日本は平成20年の約1億2,000万人を頂点に、人口は減少しています(回復の見込みはあるとは言い難い)。また、それだけでなく、子供の数が減り、高齢者の数が増えるという状況は、「労働」にフォーカスすると負のスパイラルと言わざるを得ないでしょう。

世界で1番島が多い

インドネシアの特徴として、世界で1番島が多いことが挙げられます。まずは、インドネシアの地理的特徴から整理しましょう。インドネシアは1万7,506もの島があります。この膨大な数の島々が東西に5,000キロメートルにも及びます。また、インドネシアの西端は、2004年末の大津波で甚大な被害をうけたスマトラ沖地震の発生地として、有名と言えるでしょう。また、島国である日本とは異なった島国で、インドと中国を結ぶ東西交易路のほぼ中心に位置するなどの点は多様な文化を涵養する土台となったことでしょう。

インドネシアの主産業は農業

インドネシアの主産業は農業です。また、世界有数の農業国であり、農林水産業がGDPの約15%、労働力人口の約4割を占めています。また、米の生産量は2011年が約6,600万トンを記録し、中国、インドに次ぐ世界第3位を誇っていることは知っておくべきでしょう。これは、米を主食とする日本であっても知られていないことが多いのが現状です。よって、食文化に関しては、米を筆頭に、お粥やライスバーガーなど共通している部分があると言えるでしょう。

インドネシア人の特徴は

日本のアニメが好きな人が多い

インドネシア人の特徴は日本のアニメが好きな人が多い点があります。いわば日本への憧れが強いと言えるでしょう。現在ではテレビや様々な媒体を通じて日本のアニメに触れることができます。諸外国へ移り住む際は文化の違いに苦痛を感じる方も多いことでしょう。その点、アニメを筆頭に日本への憧れがあるインドネシア人であれば、アニメという部分においては、非常に大きなプラス材料と言えるでしょう。これは、仕事と生活を切り替える材料にもなり得ます。

インドネシア人はおおらかで面倒見が良い

ンドネシア人はおおらかで面倒見が良いという特徴があります。仕事に没頭すると誰しも感情的になってしまうことがあり、無用な軋轢が生じてしまうこともあるでしょう。しかし、インドネシア人の特徴として、このような紛争を予防することが可能と言えるでしょう。また、新卒一辺倒の採用も、今後は中途採用者への拡充も見込まれます。その場合、面倒見の良さも後輩へのレクチャー時など、活躍する舞台は今後更に増えることが予想されます。

フレンドリーで人と話すことが好き

インドネシア人の特徴として、フレンドリーで人と話すことが好きなことが挙げられます。極めて崇高な職務遂行能力を体得した労働者であっても、原理原則は人との関わりなしに仕事が完結することはありません。フレンドリーさは職場の潤滑油にもなり、無意味な軋轢を緩和するなど、副次的な恩恵は枚挙に暇がありません。今後はリモート化が進んでいくものの、一部リモート、一部はオフィスという「ハイブリッドな運営」が増えていくでしょう。その場合、インドネシア人の活躍の舞台は増えてくるでしょう。

インドネシア人の考え方

愛国心が強く政治に興味のある若者が多い

インドネシア人の考え方として、愛国心が強く政治に興味のある若者が多いことが挙げられます。政治なくして国難に立ち向かうことはできません。また、日本における外国人参政権の問題はあるものの、インドネシア人が採用されることで、職場内で母国と日本の政治の違いについて議論する機会も予想されます。その場合、政治離れが顕著な若年層の政治への興味を示すきっかけにもなり得るでしょう。また、政治を契機として、職場内の規範についても建設的な議論に繋がれば長期的にメリットと言えます。

感情をコントロールできない事を恥ずかしいと感じる

インドネシア人の特徴として、感情をコントロールできない事を恥ずかしいと感じることが挙げられます。感情とは目に見えない無形資産とされますが、部署を隔てたプロジェクト時など、感情が先走ってしまうと、不要な衝突が起こってしまうこともあるでしょう。その点、インドネシア人は感情コントロールに長けており、建設的な議論が展開されるということです。このようなスキルは有形資産(有価証券など)に劣らず重宝すべきでしょう。

インドネシア人を採用するメリット・デメリット

メリットは勉強熱心で仕事に対する意識が高い

インドネシア人を採用するメリット・デメリットとして、メリットは勉強熱心で仕事に対する意識が高いことです。日本の社会人の勉強時間が諸外国と比べて著しく低いことが危惧されています。勉強は、習慣によって継続することが可能ですが、習慣化するまでに多くの社会人が挫折することは想像に難しくないでしょう。その点、既に勉強が習慣化しているインドネシア人は意思の力を使わなくとも新たな知識の習得も難しくないでしょう。

デメリットは怒られるのが苦手で気を遣う場合がある

インドネシア人採用のデメリットは怒られるのが苦手で気を遣う場合がある点でしょう。怒るにしても本人の成長を願うために怒るケースと、単に感情が暴走した怒り方など、怒るにしても全く性質が異なります。慣れるまでは戸惑うことも予想されますが、怒る意味を懇切丁寧に伝えることで、怒る方も怒られる方も建設的な意味を持つこととなるでしょう。業務である以上、伝えなければならないことはむしろ漏れなく伝えるべきであるため、気を遣うケースが最低限となるよう取り組んでいくべきでしょう。

インドネシア人を採用が成功するポイント

宗教に対する理解を全社で深める

インドネシア人を採用が成功するポイントとして、宗教に対する理解を全社で深めることでしょう。採用される前であれば、判例上も企業に公序良俗に反しない程度であれば、採用の自由は阻害されないと言えるでしょう。しかし、採用後に労働契約を締結した場合、労働基準法3条の「均等待遇」が課されます。内容としては、国籍や信条を理由として差別的取り扱いをしてはならないということです。尚、そこには、宗教的心情も含まれることから、本採用を契機として、法令順守の意識の向上も見込めるでしょう。

本音を聞き出すため同じ国籍の社員を同席させる

インドネシア人の本音を聞き出すため同じ国籍の社員を同席させることが適切でしょう。言うまでもなく「言葉の壁」は否定し難い現実です。意思の疎通が容易であれば、心を開きやすく、円滑なコミュニケーションも期待できます。コミュニケーションに黄色信号が灯ると、当該労働者は、疎外感に苛まれること、帰属意識が希薄になるなど、組織的にも被るデメリットが顕在化すると言えるでしょう。しかし、同じ国籍の複数の労働者の雇用が難しい場合は、他の選択肢を取らざるを得ない点は否めません。

インドネシア人採用の注意点

約9割がイスラム教なので飲食に気を付ける

インドネシア人採用の注意点として、約9割がイスラム教なので飲食に気を付けることが挙げられます。最近ではイスラム教徒でも食することが出来るハラール認証の商品があります。ハラールとはイスラムの教えで「許されている」という意味で、よくある誤りで「禁じられている」とされる「ハラム」と混同されることがあります。社員食堂や懇親会においての食事では、予め注意する旨の社内通知をしておくことが肝要でしょう。具体的には、「豚」はその派生物も含めて全てが禁じられている点はおさえておくべきです。また、アルコールもハラムです。

時間におおらかな部分があることを理解する

インドネシア人採用にあたっては、時間におおらかな部分があることを理解することから始めましょう。特に都心部での採用の場合、地方採用と比べて時間に対する管理が厳しいことが多いでしょう。その場合、日本人労働者との間で軋轢が生ずることが予想されますが、事前に情報を伝えておくことで、リスクヘッジ策にもなり得ます。特に納期を後ろ倒しすることが困難な部門においては、その点は極めて重要な論点であると言えるでしょう。

インドネシア人を採用する方法は

現地面接会を開催する

カケハシスカイソリューションズ

インドネシア人を採用する方法は現地面接会を開催する点は適切でしょう。また、先行事例としてカケハシスカイソリューションズの取り組みが参考となります。人材大国であるインドネシアに着目し、特に機電系技術職の学生を採用する戦略を取っています。現地パートナー企業と連携し、日本企業への就職を目指す学生を採用していることから、相思相愛の関係を築けていると言えるでしょう。この戦略を実行するには、連携先となる現地パートナー企業を探すことが必要です。

日本在住のインドネシア人を紹介してもらう

株式会社アスカ

日本在住のインドネシア人を紹介してもらう制度として株式会社アスカの取り組みを確認しましょう。現地採用を模索する際には、連携企業との提携や、現地採用にかかる諸経費(渡航費など)が無視できません。特に大企業であれば、そのような諸経費も支出することは難しくないのでしょうが、中小企業となれば、同様とはいきません。日本在住者を採用できるパイプがあれば、費用も抑えることができ、その分の費用を他へ分配することもできます。ゆえに多くの企業も実効性がある施策と言えるでしょう。

ゴーウェル株式会社

ゴーウェル株式会社は外国人労働者の就職、転職をサポートする会社です。多数の求人を紹介できるだけでなく、翻訳通訳実績も豊富です。サポート実績企業も5,000社を数え、一定の実績はあると言えるでしょう。同社ホームページには先輩の声も掲載されており、透明性もあります。また、最大のメリットは、自身で就労先を探すとなると、膨大な時間を要してしまう点です。経験豊富なスタッフのレクチャーを受け、より早期に就職先を確保できる点は大きいと言えるでしょう。

求人媒体で募集する

ガイジンポット

インドネシア人採用にあたっては、求人媒体で募集することも適切でしょう。そのなかで。ガイジンポットが挙げられます。これは、国内の外国人コニュニティー並びに日本で働きたいと望む世界中の人々の雇用やライフスタイルをサポートする媒体です。求人広告への掲載、応募者を言語レベル別で検索が可能であるなど、機能は豊富と言えるでしょう。また、予算も加味し需要にあった柔軟なプランを組むことも可能です。採用にかけられる費用は企業規模によって異なるため、企業にとっても良心的な媒体と言えるでしょう。

お互いの国民性を理解してインドネシア人の採用を成功させましょう

最も重要な考え方として、お互いの国民性を理解してインドネシア人の採用を成功させましょう。国民性と言っても範囲が膨大ですが、根底にお互いを尊重する気持ちがあれば、大きく踏み外すことはないと言えるでしょう。日本人であっても育ったバックグラウンドによっては考え方が異なることが多い点は否定できません。それが海を超えるとなると、その幅は更に大きくなると言えるでしょう。しかし、多様性が求められる現在においては、自身のバイアスに気付かせくれる契機となり得ます。

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