グローバルコミュニケーションは仕事に必要?【メリットや重要性を説明します】

記事更新日:2021年04月22日 初回公開日:2021年04月19日

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今やビジネスにおいて、国内に視野を向けるだけでなく、海外を意識したビジネスモデルの展開は主流となってきています。このグローバル化が進む環境の中で、「グローバルコミュニケーション」という言葉がしばしば取り上げられますが、具体的な意味や役割をご存じでしょうか。本記事では、グローバルコミュニケーションの具体的な内容からその重要性、そしてスキルによって得られる効果などをわかりやすく解説しています。企業で人材育成について悩んでいる方や、海外進出を検討される方は、是非今後の参考にしてみてください。

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グローバルコミュニケーションとは

多国籍の人と円滑に仕事をする能力

グローバルコミュニケーションとは、世界の様々な国や人種の方と対話ができ、かつ自分自身の主義主張も対等に言い合うことができる能力です。多国籍の人と円滑に仕事をするためには、語学力だけでなく非言語コミュニケーションも必要になります。そのため、単に英語を話せるだけではグローバルコミュニケーションとは言えません。ビジネスなどで自分自身の意思を伝え、円滑に進めることができてこそグローバルコミュニケーションを習得したといえるでしょう。

企業のグローバル化により注目されている

企業のグローバル化により、グローバルコミュニケーションの重要性はますます注目されています。ファーストリテイリングや、楽天などの大企業では、社内での公用語を英語にするなど、グローバルコミュニケーションを意識した取り組みが施行されています。今後、世界市場で日本企業が戦って成長していくには、必ず世界規模での優秀な人材確保が必要となるでしょう。そのため、グローバルコミュニケーション能力に長けた優秀な人材を受け入れる体制の構築も必要となってきます。

グローバルコミュニケーションの重要性

社内外で外国人と関わる機会が増えている

グローバルコミュニケーションの重要性は、近年特に増してきています。グローバル化により、様々な場面で外国人の方と接する機会が増加しました。ビジネスでは社内外での会議や商談、他にも駅や施設で外国人の方と会う機会が多くなったと感じる方も多いでしょう。このグローバル化が進むことで、単なる日本国内のコミュニケーション力だけでは評価されず、世界基準となるグローバルコミュニケーションの重要性はさらに高まります。また、企業の採用目線では、仕事内容に必要なスキルだけでなく、語学力を持った人材が必要になってくるといえるでしょう。

ビジネススキルだけではうまくいかないこともある

グローバルコミュニケーションは、ビジネスの実務面でも非常に大きな役割を担っているといっても過言ではありません。日本国内で、ビジネスを経験しスキルを身に付けている者同士であれば、コミュニケーション力が乏しくても意思疎通を行うことがある程度はできます。しかし、これが海外や外国人の方とであれば、まず語学というハードルを乗り越えなければいけません。さらに、価値観や環境の違いのなどの壁を超えるためのコミュニケーション力が必要となってくるでしょう。

グローバルコミュニケーション計画2025の存在

総務省が2014年から進めている、「グローバルコミュニケーション計画2025」の存在も、日本のグローバル化に貢献しています。これまでの取り組みにより、翻訳などによる多言語化対応など飛躍的に普及してきました。この計画では、国際的なビジネスや会議などでの議論や交渉の場面にも対応したビジネス力の強化、政府全体で進める観光戦略や外国人材受入れ政策の促進を目的としています。また、外国人との共生社会化や多言語翻訳技術の飛躍的発展も、計画の実現によって期待されています。

グローバルコミュニケーションの目的

外国人ともスムーズにやりとりをする

グローバルコミュニケーションの目的として、まず第一に外国人とのコミュニケーションをスムーズに行えるようになることが挙げられます。単なる語学力の向上だけでなく、国際的な会議や商談などで、相手の気分や雰囲気など意識して商談を進められるようになることも目的の一つです。日本人同士ですら難しいコミュニケーションですが、外国人相手であればなおさら困難でしょう。国際的にビジネスを展開したい企業は、語学力とプラスアルファで人間関係力のある人材を揃える必要があるといえます。

社内でグローバル人材を受け入れられるようにする

グローバル人材を受け入れられる体制を構築することも企業として重要です。グローバル人材は、日本人と比較すると世界の文化が入り混じった環境に比較的なれています。そのため、言語面だけでなく文化面に対する考え方も多様なので、場合によっては考え方が会社のスタイルと逸脱している場合があるでしょう。そういった多様な考え方を受け入れられるように、凝り固まった風土ではなく、社員が多様な環境を受け入れられる状況を作っていなければいけません。

グローバルコミュニケーションに必要な要素

語学力

グローバルコミュニケーションに必要な要素として、語学力が挙げられます。語学力は、最低限外国人の方と意思疎通するのであれば、確実に必要でしょう。語学の基本がなければ、そもそも相手に意思を伝えることも聞くこともできません。また、語学力といってもビジネスシーンでは日常会話レベルでは通用しない可能性もあるでしょう。ビジネス会話ができなければならないものの、まずは日常会話ができる人材から集め育てていくと良いでしょう。

コミュニケーション力

グローバルコミュニケーションを行うにおいては、語学力に加えコミュニケーション力も必須です。語学が堪能であることと、国際的なビジネスで活躍ができるかは別物です。海外とのビジネスの場合、ただコミュニケーションが図れるかだけでなく、全く異なる文化で過ごしてきた人間を理解しようとできるかが重要でしょう。自国の考え方だけで物事を判断しない、全体を俯瞰的に見つめ理解しようとする客観性のあるコミュニケーション力を持った人材が企業には必要となります。

知識

グローバルコミュニケーション力を身に付けるには、様々な知識も必要になります。それは単なるビジネス上の知識だけでなく、雑学や言葉のボキャブラリーも含めた包括的な知識です。そして、ボキャブラリー面の知識は、相手に端的かつ正確に自分の意思を伝えるために必須となります。あらゆる物事に関する知識は一朝一夕で身に付くものではなく、日々の意識や努力により養われていくものです。ビジネスで活用する共通単語や常識的な知識を継続的にインプットすれば、グローバルコミュニケーション力の助けになるでしょう。

グローバルコミュニケーションを身につけるメリット

あらゆる人に対しての交渉力が身に付く

グローバルコミュニケーションを身につけると、様々な場面で対応できる交渉力が身に付きます。取引先との商談等においては、商品自体の魅力や価格面なども検討材料になりますが、やはり営業担当者の話術やコミュニケーション力が必要不可欠です。その取引先が海外であればさらにハードルは高くなっていくのは当然でしょう。また、交渉力は商品を売るだけでなく、会社内において、上司への報告や部下への指示・指導、他部署との会議など様々な場面で交渉力は必要になります。

新しいビジネス知識を身につける機会が増える

グローバルコミュニケーションによって新たなビジネス知識を身につける機会が増えます。グローバルコミュニケーションでは、様々な国籍の外国人と対話を行うことにより、その対話内容が自分の経験となります。書籍等からの情報も大事ですが、実体験による経験は何物にも勝る経験となるでしょう。近年では新たなビジネスモデルなどは、日本でなく海外から発信されることが比較的多々あります。最新の情報を得るためにもグローバルコミュニケーション能力を身につけ、情報のアンテナを立てておくことは非常に重要となるでしょう。

グローバルコミュニケーションが必要とされる業界例

公務員

グローバルコミュニケーションが必要とされる仕事の一つには、公務員が挙げられます。近年、海外からの移住増加により、公務員の仕事はグローバル化しており、グローバルコミュニケーション力は必要なスキルとなっています。具体的には、市役所などの手続き書類は書き方が難ししいため、物事を確実に説明できる英語力が必要です。また、市役所でも語学に精通した案内人を配置するなど、グローバルコミュニケーションの必要性は益々増えていきます。今後さらにグローバル化が進んでいくことで、海外の仕組みがさらに流用され、外国人勤務者も増加することでしょう。

医療

医療業界においても、グローバルコミュニケーション力が求められる業界といえます。カルテなどの資料が外国語で書かれていることや、学会でのやり取りが英語で行われることがあり、頻繁にグローバルコミュニケーションが求められる環境です。また、近年では外国人患者の診療を受けることもかなり増加しています。そのため、文面だけではなく口頭でコミュニケーションを図る機会もあるため、語学力を生かしたグローバルコミュニケーションが必要となる環境であるといえるでしょう。

メーカー

メーカー業界においては、近年特にグローバル化が進んでいます。近年ではアマゾンなどにより、手軽に海外の商品を購入できるようになりました。また日本から世界に商品を販売することも手軽に行うことができます。そいうった状況で、企業においても同様に海外企業の日本支店や法人が増えています。上司や社長が外国人ということも珍しくはなく、グローバルコミュニケーションを意識した取り組みが活発です。ちなみに資生堂も2018年から社内の公用語を英語にしており、その背景には海外売上比率50%以上という海外シフトの経営判断があります。

IT

IT業界でもグローバルコミュニケーション力は求められます。プログラミング言語が英語であるため、基礎レベルのIT技術職であっても多少の英語力が必要です。また言語面だけでなく、ソフトウェアの開発は個人でなく組織的に行われるので、チームをまとめるためのコミュニケーション力も重要となるでしょう。そのため、全体の進捗管理、リスケ対応などのマネージメントが必要となり、チーム全体と強調するためのグローバルコミュニケーションが求められます。IT業界では、マネージメントとグローバルコミュニケーションを兼ね備えた人材は必ず重宝されます。

観光

観光産業は、グローバルコミュニケーション力が発揮される最大の産業と言っても過言ではありません。観光産業では、外国人を案内して日本の伝統文化や、街並みを紹介するというガイド業務があります。また、ウェブサイトや動画配信サイトなどを通じて、日本について発信することも増加していることもあり、文面での外国語を使ったコミュニケーションも求められます。海外に向けて日本を伝える観光産業は、グローバルコミュニケーションが必要不可欠となる業界といえるでしょう。

まとめ

グローバルコミュニケーションでレベルアップしよう

グローバル化が進んでいく社会では、今までの固定概念を捨て去り、新たな文化や思考に馴染むことで、変化に対応していくグローバル人材が求められるようになっていきます。そして、グローバルコミュニケーションスキルは、決して一朝一夕で身につけることができないスキルです。そのためにも、企業は人材を長期的に育てる考えを持ち、将来的な会社の発展を見据えた計画と行動を検討しましょう。グローバルコミュニケーションを通して社員がレベルアップすれば、自然と企業も成長することでしょう。

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