プロシェアリングとは【サービスを行なっている企業や事例も紹介します】

記事更新日:2022年01月27日 初回公開日:2022年01月26日

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現代社会を生きる企業が取り組む課題には、グローバル化社会への適応、働き方改革、DX化など対応するべきことは山積みです。現代社会に対する取り組みは前例も少なく、計画通りに進まないケースが多くあります。それらに対応するためには、属人化された業務の改善や、企業文化の変革など、根深い問題に切り込んでいく必要があるかもしれません。しかし、何から手を付けていいのかすら分からないといった企業も多いはず。もしも、貴社が課題を解決するための手段が見つからないのであれば、プロの意見を取り入れてみませんか。今回は、プロの意見をシェアできるサービス「プロシェアリング」をご紹介します。プロシェアリングが有効なテーマや、成功事例などもまとめています。貴社の業務改善の糸口として、ぜひプロシェアリングをご検討ください。

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プロシェアリングとは

外部プロの知見を複数の企業で共有して問題解決に繋げる手法

プロシェアリングとは、プロの知見を複数の企業で共有して、問題解決につなげる手法です。雇用ではなく複数の企業で即戦力人材を共有するという人材活用方法のため、企業としては雇用に関わるリスクとコストを抑えながら、必要な時にだけ即戦力を活用できます。企業が成長する上で変化する課題に応じて適切な人材、適切なタイミングでの依頼ができるため、低コストで効率よく課題解決を行うことができるのです。即戦力の採用が難しい企業にとってもおススメの人材活用方法になります。

今後需要が高まると期待される人材活用モデル

プロシェアリングは、今後需要が高まると期待される人材活用モデルの一つです。前述のように、低コストで適切な人材を適切なタイミングで活用できるため、課題提起から改善まで効率よく行えることから注目が集まっています。グローバル化社会において、企業に成長や改革が求められています。企業成長には優秀な人材の採用も重要ですが、優秀な人材は企業に属さず独立して働くことを選択するケースが多いため、どんなに求人費用をかけても即戦力人材の採用ができないということが大きな課題となっています。プロシェアリングは、そんな負のスパイラルを解決するための人材活用方法でもあるのです。

プロシェアリングのメリット

問題解決をプロに行ってもらえる

プロシェアリングのメリットは、問題解決をプロに行ってもらえることです。企業における課題は、自社のみで解決することが難しいケースもあります。企業の課題が大きいものであるほど、そこには自社の風土や文化など、すぐには変えがたい問題が根底に根付いているケースもあります。そこで、第三者かつプロである人材に問題点を指摘してもらうことで、自社内では見えなかった根本的な問題が分かります。プロの視点から、改善策提案や問題解決までのプロセスを描いてもらえることは、非常に大きなメリットと言えるでしょう。

低コストで導入できる

プロシェアリグは低コストで導入できることも大きなメリットです。人を雇用する場合、一人あたりの採用コストは新卒採用でも72万が相場となっています。中途採用の場合や、人数規模の少ない企業では、一人にかかる採用コストはさらに大きくなります。しかし、プロシェアリングは、スポットで人材活用することができるので、採用する場合に比べて大きくコストを削減できるのが大きな特徴です。また、プロから吸収したノウハウを活用し、外部サービスを内製化するなど、長期的にコストカットを実現することもできます。

プロシェアリングが有効なテーマ

新規事業開発

プロシェアリングが最も効率よく活用できるテーマをご紹介します。まずは新規事業開発。新規事業発足においては、社会情勢や市場の状況にも左右されがちな上、ノウハウが社内に蓄積されていないなどといった問題で、なかなか前に進めない企業も多いのではないでしょうか。プロシェアリングを導入した場合、市場選定や戦略立案までできるほか、実行から社内における内製化まで一貫してプロからのアドバイスを受けることができます。

業態変革

二つ目は業態変革です。グローバル化やコロナウイルスの流行を受け、企業には変革が求められる時代。そんな中、近年ではDX化(デジタルトランスフォーメーション)が推進されています。社内業務のデジタル化を進めようにも、知識のある人がいなかったり、どこから手を付ければよいのか分からないなど様々な点からDX化がなかなか進まないこともあるでしょう。そこで、プロシェアリングを導入すれば、企業に合ったDX化のポイントや、おすすめのサービス選び等をプロがサポートしてくれます。一部の会社機能変革から、財務・経理・人事・総務などいわゆるコーポレート機能(本社機能)の根本的変革までをカバーしてるのがポイントです。

WEBマーケティング

三つ目はWEBマーケティングです。SNSやSEO、広告など、インターネットを中心としたものがWEBマーケティングですが、さらに広い領域としてデジタルマーケティングがあります。これは、インターネット上で得られる顧客のタッチポイントや履歴等のデータを利用したマーケティングです。媒体は、IoTやAI、ビッグデータなどとさらに広くなりました。マーケティングの手法は大きく広がっており、それゆえにさまざまな分野で対応しなければならず、課題もその分多くなります。プロシェアリングでは、マーケティング戦略の見直しから、顧客基盤づくり、サイト変更までサポートしてくれます。

AI・機械学習

四つ目はAI・機械学習です。AI技術は日々進歩しており、さまざまなビジネスに応用ができることから、急速に推進されています。ビジネスでのAI活用において、最新技術であるために社内に知見のある人材がおらず、なかなか進まないといったケースが多く見られます。アイデア出しからシステムへの実装計画、PoCや運用開始まで幅広くサポートしてくれます。プロシェアリングの導入により、AIのビジネス展開がスピーディーに進めることが出来るでしょう。

業務改善

五つ目は業務改善です。業務改善は大きい問題になると、自社の力だけで改善するのはなかなか困難でしょう。属人化してしまった仕組みをなんとかしたい、古くから積み上げてきたオペレーションを根本から改善したいといった根深い悩みも、プロシェアリングで解決することができます。業務改善は、企業の生産性を上げ、利益に直結する部分です。だれも手を付けられない古い基幹システムのリプレイスなど、問題の根の部分から切り込んでいくことが可能です。

プロシェアリングを導入する流れ

プロシェアリングを行っている企業に相談する

プロシェアリングは、以下の流れで導入します。まずは、プロシェアリングサービスを行っている企業に、導入にかかる相談をしましょう。企業ごとに抱える様々な課題をヒアリングし、適切なプロ人材を紹介してもらえます。単なる人材紹介ではなく、課題解決への向き合い方、期間、ポジションなど、より有効的にプロ人材を活用するための提案が受けられる事がポイント。様々なプロ人材から、より企業にマッチした人材を選定したら、その人材と面談を実施します。

プロシェアリングを行う人材を導入する

プロ人材の選出をしたら面談を実施します。コミュニケーションを密に取り、課題解決に向けて長期的な関係を持つこともあるため、双方が気持ちよく付き合える関係は非常に重要です。そのため、面談を行い、企業関係者とプロ人材との人物確認を行います。双方問題ないと判断されれば、いよいよプロ人材の導入です。プロ人材の導入には、契約を締結する必要があり、案件や解決すべき課題ごとに個別でコンサルティング契約を結びます。

課題解決を行う

契約を締結したら、いよいよプロジェクトスタート。まずは、課題解決に向けての問題点洗い出しや計画を行います。各自の役割とスケジュールの共有ができたら、できることから少しずつ軌道修正。どんな軌道修正を行ったかは月次でログを残していくので、その時の経験やノウハウを蓄積していくことができます。課題解決後も次の世代への引継ぎや内製化まで支援してくれるのがポイント。課題が解決し、その後企業が自走して運用できるようになれば、コンサルティング期間は終了します。追加課題があれば、継続してお願いすることも可能です。

プロシェアリングサービスを行っている企業

株式会社サーキュレーション

プロシェアリングサービスは「株式会社サーキュレーション」が提供する「プロシェアリングコンサルティング」というサービスが代表的です。2022年1月現在、国内でプロシェアリングサービスを展開している唯一の企業です。企業のホームページには、過去の事例や、ニーズの多い分野について詳しく書かれています。実際に、多くの会社がプロシェアリングで課題解決や業績アップを叶えています。約18000人のプロ人材を抱えており、さまざまな問題に適格なコンサルティングを受けることができます。

プロシェアリングを導入した事例

アサヒグループホールディングス

ここでは、プロシェアリングの導入事例をご紹介します。貴社での導入検討の際に参考にしてみてください。大手飲料メーカーのアサヒでは、グループの変革にAIの導入を検討するも、AIを導入して何をするかも決まっていませんでした。そこで、プロシェアリング導入した結果、プロ人材より「AIを使ったパッケージデザインシステムの開発推進」が提案されました。その後、経営計画と予算確保、システムの要件定義、開発体制の構築、開発と工程が進み、わずか一年半で世界初のAIパッケージデザインシステムとして完成したのです。

エプソン販売株式会社

主にプリンター機器を販売しているエプソンでは、メンバーからボトムアップで文化醸成ができる社風にしたいという希望がありました。しかし、新しい取り組みであるため社内に知見がなく、思うように進みませんでした。プロシェアリングを導入した結果、社員のファシリテーション力の向上を目標に定め、人材育成戦略を計画。メンバーに対し、ファシリテーション力をつけるため、定例会議をデザインし、企画力や提案力を育成しました。その結果、メンバー自ら改善案を出し、役員に提案する力や企画力を身に着けたのです。初期導入メンバーが習得したファシリテーションスキルは自発的に横展開され、支援が終了した後もその文化が継続されています。

第一屋製パン株式会社

パンの製造メーカーである第一製パンでは、営業部の属人化と年功序列文化を課題としていました。営業活動や営業スキルが可視化できていない状態であったため、解決方法も分からずにいました。プロシェアリングの活用により、営業スキル検定を立ち上げ、全営業メンバーの営業スキルを可視化することに成功。個人の営業スキルが把握できたことで、課題がより明確になりました。営業スキル検定の立ち上げから、教育計画の策定、教育フローの内政化までをサポートし、的確に課題を解決できたのです。最終的には、時期幹部候補の発掘や、新商品開発フローの変革にまでつなげることができました。

株式会社エイチ・アイ・エス

航空・旅行事業を展開するエイチ・アイ・エスでは、新規い事業立ち上げにかかる業務量の増加や属人化が見られ、業務整理が急務でした。プロシェアリングを導入したことにより、属人化していた業務の可視化に成功。また、Excelで時間をかけていた作業をシステム導入により業務効率を向上させました。これにより、余計な採用コストを増やすことなく、生産性を上げることができたのです。今後は、本社だけではなく、海外支店までプロシェアリングによって得たノウハウを横展開していくことを計画しています。

まとめ

プロシェアリングを導入して企業の業績向上につなげましょう

プロシェアリングを導入することで、企業に深く根付く課題や企業文化に変革をもたらすことができます。今回ご紹介した4社は、すべて大手企業の事例です。大手企業であるほど規模が大きいことから課題は多岐に渡る上、根深くなりやすいものです。プロシェアリングを導入することで、0スタートからの業務改善や事業推進のサポートが受けられ、確実に改善までのプロセスが描きやすくなります。今回ご紹介した4社以外にも、多くの成功事例があります。もしも、貴社が業務改善や事業推進に悩んでいる場合は、プロシェアリングの導入がおすすめです。プロシェアリングを活用し、業績向上につなげましょう。

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