記事更新日:2020年06月22日 | 初回公開日:2018年04月23日
人事・労務お役立ち情報 用語集OJT(オージェイティー)とは、On the Job Trainingの略です。実際の業務の中で仕事を覚えたり、知識やスキルを習得したりする、新入社員の育成方法のひとつです。OJTに対して、Off-JT(オフジェイティー・Off the Job Training)がありますが、これは、実際の業務からは離れて、座学講座や通信教育によって仕事を学んでいく研修スタイルを指します。
OJTでは、上司や先輩社員が教育担当者となり、仕事をやっているところを見せたり、新入社員に実践させたりして、新人を指導していきます。実際の業務に触れてもらうことで、座学では伝えにくいことを指導でき、現場での実践力をより早く身に付けてもらうことを目的としています。
ただ、教育担当者の指導手腕任せになってしまうと、新人の業務能力にばらつきが出てしまいます。これを防ぐためにも、教育者に対する研修やOJT進行中のサポート体制を整えることも課題として上がってくるでしょう。
効果の高いOJT研修を計画的に実施するための2つのポイントをお伝えします。
企業によって、さまざまなOJTのスタイルがあると思います。入社し立ての段階で、ごく基本的なことを学んでもらう座学研修と、本格的な業務に携わる直前の中間地点にOJTを組み込む企業は多くあります。そのOJTで習得できた以上のことは、自分で現場で学びなさいといってしまっては、歩き始めた赤ちゃんを放置するようなものです。
また、新入社員が入社する段階になってから、教育担当者を配置したり、フォロー体制を作ったりすることを考えると、行き当たりばったりの計画性のないOJTの実施となってしまいます。教育者の業務にも必ず影響を与えるものですし、OJTの重要性や担当者の負担を軽視することになります。
OJTは年間を通して、自社の年間を通じての人員体制や事業の計画の内容と、OJTの計画を摺り合わせておくことがとても重要です。
OJTは早い段階で実務を身に付けられるイメージが強いですが、新入社員の場合は、業務の全体像が掴めていないことが多いです。せっかくのOJTでも理解や吸収がしにくい場面もよくあります。適度にOff-JTを盛り込むことで、効果的な補完ができます。
Off-JTが、じっくりと仕事を体系的に把握する機会や、現状のOJTでの自分や業務をじっくり振り返る機会になるのです。この時間を提供することで、OJT自体の効果を高めることができるでしょう。
忙しく仕事をこなす自分の教育担当者にOJTの中で聞き逃したこと、確認したかったこと、もちろんあとで気付いたことなども解決できるはずです。
入社2~3年目の若手社員に対するOJTは、さまざまな側面からのメリットが見込めます。
ひと通りの業務を現場で経験している入社2~3年目の社員たち。組織として、入社初期の研修だけに留まり、社員を放置してしまうことを防げます。先輩やベテラン社員の中で実務を経験し、うまくこなせない自分に悩む社員もいるでしょう。モチベーションの喚起や不足しているスキルや能力のサポートが必要な時期と思われます。離職を防ぐためにも有効となるでしょう。
すでに現場で成功と失敗を経験している社員たちは、新人の時期に比べると、OJTで見聞きする視点が的を射るようになっています。学びの密度はきっと高まっているのではないでしょうか。そんなときにアドバイスをくれる社員、お手本にできる社員の存在は大きなサポートになるはずです。
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