ネパール人の採用が成功するポイントは?【ネパール人の特徴・成功事例も】

記事更新日:2020年06月26日 初回公開日:2020年06月14日

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外国人採用を計画する時に決め手となる要素は働くモチベーションや勤勉性、扱う言語などが挙げられるでしょう。ネパールは自国内の産業がほぼ農業のみであり、工業先進国の日本に対する憧れが強いといわれています。ネパール人には日本企業に就労ビザを得て勤務して、さらに仕事に慣れて成果も出せるようになりたいモチベーションがあります。また日本の永住権も後々取得したいという意欲もあるでしょう。そして英語に非常に長けており、読み書きも含めてコミュニケーションがとりやすい国民であるといえます。今回は、ネパール人採用のポイントについて解説します。

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ネパールの基本データ

ネパールの面積・人口などの基本データ

ネパールといえば、標高8,848mの世界最高峰の山であるエベレストでしょう。山頂は中国とネパールとの国境上にあります。ネパールの面積は14.7万平方キロメートルで北海道の約1.8倍。人口は2018年の統計で約2950万人、世界の中では人口数100位以下の国です。南アジアに位置し、東西南がインドに隣接し、北が中国チベット自治区に隣接している、いわばインドと中国という大国に挟まれている東西に細長い小国です。

ネパールの地理・気候

世界に8,000mを超える山は14あり、そのうち8つがネパールにあります。ネパールの国土の北部は、ヒマラヤ山脈と南部のマハーバーラタ山脈の間に複雑な山岳地帯です。一方で、南部のインド国境付近は「タライ」と呼ばれる広大な平原。地域や標高差によって気温や降水量には差があります。また乾季と雨季、そして四季があり、季節によっても気候が大きく異なります。夏の6~8月は雨季で、秋の9~11月、冬の12~2月、春の3~5月は乾季です。

ネパールの主要産業

ネパールでは農業人口が一番多く農業以外に目立った産業はありません。作物としては、主要な食用作物は、米、小麦、トウモロコシ、ジャガイモ等です。その他特徴的なものは、珈琲、紅茶、スパイスなどです。この産業の現状から農業だけではネパール経済を支えることが出来ません。ネパールでは世帯の2軒に1軒は家族が外国に出稼ぎに出ています。出先の国は、マレーシア、ドバイ、インド、オーストラリア、日本、韓国など。最近では、アフガニスタンやイラクにも広がっています。

ネパール人の特徴は

日本人に似ている部分が多くある

ネパールは50もの民族からなり、ヒンドゥー教が8割を超えるものの多宗教国家です。多民族、多宗教の国であり、宗教観は日本とはかなり異なるようにみえるでしょう。しかし日本とネパールのどちらも地理条件で隔てられるものの、影響力の強い大国、中国に隣接する小国です。また、ヒマラヤ出身の多くのネパール人、中でもグルン族は見た目が日本人に酷似しています。言語もネパール語と日本語では語順が似ていて、擬態語、擬声語も豊富。性格的にも遠慮深いなどの類似点があります。

遠慮しがちな性格

ネパール人には「誘いに対して一度は断る」という「遠慮」の習慣があります。ただしこれは見知らぬ人、まだよく知らない人に対して遠慮しがちな性格ということで、いったん打ち解けた場合遠慮は緩みます。この加減の判断が難しい外国人が多いのです。しかし日本人の場合、ある程度似た国民性でもあるので比較的理解しやすいといえるでしょう。興味深いのは誘いたくない相手に対して、一度誘いをかけてみるというネパール人もいるようです。

時間にルーズ

日本人と異なるのは、時間感覚です。ネパール人は、時間に対してとてもルーズな性格。ネパール人は時間を守れないのです。約束をしていても時間に遅れてくるのは当たり前で、それを悪いとは思わず反省をすることもありません。そんな時間にルーズな性格を「ネパリタイム」と呼びます。ネパール人自身も時間にルーズな性格ということを自覚していて、遅れてきても「ネパリタイムだよ」と逆に開き直ってしまい、悪いとは思わないようです。

ネパール人の考え方

日本に対して憧れを持っている

ネパール人はネパール国内に資源が少なく、世界に売れるような技術力を持っていないという自覚があるでしょう。そのため日本の車や電化製品などの技術力への憧れがあります。壊れず長持ちする日本ブランドの製品そのものを自国へ輸入することを目指しています。そして、その日本が培ってきた技術力には強い関心があり、それを学びたいというモチベーションが強いでしょう。ネパール人が日本で働きたい理由の多くは日本の技術や仕事を学びたいという意欲があります。

助け合い精神を大切にしている

ネパールは、山々に囲まれていますが、多くの文化や人を受け入れてきました。そして長い歴史の中で雄大な自然だけで水も十分になく、資源もなく、作物も育ちにくい土地を離れていく人も多かったでしょう。助け合いの精神が育まれたのは、そんな土地柄と歴史に根差すものです。今の暮らしでも良いとする人々が残りネパールを形作ったとされています。知らない人でも困っている人を見かけると、進んで助けに行くという文化があります。

ネパール人採用のメリット

日本への憧れが強いので素直に仕事をこなす

先述の通り、ネパール人は日本の技術力へのあこがれを強く持っています。世界三大通貨である日本円を得ることができたら、ネパール国内での収入とは比較にならない収入になります。日本での就職による外貨獲得で短期間のうちに自国に還元することができるでしょう。ネパール人はまずはなんとしても日本で就労ビザをもらい、日本で稼ぎたいと純粋に考えます。そのため、習慣の違いや異文化を克服して素直に仕事をこなそうと考えているでしょう。ネパール人採用のメリットはこのように素直な性格で、勤勉に仕事をする国民性のネパール人と出会い、ともに仕事ができる事でしょう。

人付き合いがうまいので仕事がスムーズに運ぶ

ネパール人は人づきあいが上手です。知らない人でも仲良くなるために楽しく会話をしようと努力します。ネパール人の考え方は仕事でのコミュニケーションがスムーズに進むきっかけになります。しかし、ネパール人は人懐っこいと感じる反面、馴れ馴れしいと感じる事もあるでしょう。ネパール人を受け入れる場合は特性を意識して、コミュニケーション方法や日本の企業文化を基礎からしっかりしたマネジメントを行うことが重要ですね。ネパール人の考え方を理解し、また日本企業の文化をネパール人に理解してもらう相互理解が大切です。

ネパール人採用のデメリット

自国でのキャリアが少ない場合がある

ネパール人は自国でのキャリアが少ない場合があるでしょう。採用しようとするネパール人のスキルや知識の確認が重要になります。採用が決定しても就労ビザが不許可になることもあるので注意が必要です。また、自国でのキャリアと企業が求めるキャリアに差異がある場合、新卒採用と同じような研修がが必要にあるでしょう。一から仕事を教えないといけないため、戦力になるまでに時間がかかることがあるので注意が必要です。ただし素直さと忠誠心が強いネパール人は教育に対する吸収力は高いでしょう。その特性を活かして教育することがネパール人採用の秘訣といえます。

自己責任の意識が薄い

ネパール人には依存的で自己責任に対しての意識が薄いと思える面があります。たとえば仕事が残っていても定時になれば帰宅してしまうこともあります。また、その際どの位仕事が残っているかの報告をせずに帰社することも多いでしょう。しかしこれはネパール人である問題だけでなく諸外国の外国人でもこのような傾向が多いでしょう。日本社会がかなり他国に比べて仕事への責任が厳格であるという特徴を理解しなければならなりません。その違いの大きさも踏まえて、仕事を共にする際には、ルールをよく説明し、お互いに歩み寄って理解し合うスタンスが必要なのです。

ネパール人採用の注意点

遠慮しがちな性格の人が多いので打ち解けるまでに時間がかかる

ネパール人は遠慮しがちです。親しくない人には一線を立ち入らせません。ところが一旦打ち解けるとグイグイと距離を詰めるようになるでしょう。ネパール人は家族を大事にすることと同様に他人とも仲良くなれるのです。このようなネパール人の特性を理解する必要があるでしょう。こちらも、一旦遠慮してみる、根掘り葉掘り聞かない、常に真剣には返答しないで時折ジョークで返すなどのコミュニケーションの工夫が必要でしょう。ネパール人の国民性を理解した後に打ち解けることができるのです。

ネパール人を採用する方法は

紹介会社から採用する

株式会社アスカ

ネパール人を採用する方法としては、専門の紹介会社から採用する方法が早道でしょう。外国人募集に特化したサービスが提供されており、ニーズに合った人材の紹介から採用後のサポートまで網羅されています。たとえば株式会社アスカには、豊富な外国人データベースがあり、国内外の外国人のリクルーターがスクリーニングを実施し、厳選した人材を紹介。企業側へは採用にあたっての注意事項を解説。採用後も外国人のモチベーションアップのサポートサービスも実施しています。

外国人雇用株式会社

「外国人雇用株式会社」は、ネパール人に特化した採用サービスの会社です。首都カトマンズ市内に「幸せネパール」という日本語学校を開設し、人材をスカウトする事業部を併設。カトマンズ市内に存在する日本語学校の多くと業務提携。「幸せネパール」は、ネパール国唯一の「特定技能1号」の試験対策まで行っています。外国人雇用株式会社の特徴は完全成功報酬型であることでしょう。採用面接へ同行、面接官とのサポート。在留資格の取得などの手続き。入社後も定期的な面談などのサービスがあります。

株式会社Funtoco

介護、外食、宿泊の3分野に特化して外国人を紹介する「株式会社Funtoco」では、留学生や転職者などの日本在住者、主にミャンマーとインドネシアなどからの海外在住者を紹介しています。取り扱いは、ネパールも含み、ミャンマー、ベトナム、インドネシア、スリランカ、インド、韓国、香港、中華人民共和国、イラン、台湾など。実習生をメインとした就労資格での紹介と特定技能での紹介のどちらも対応可能です。特定技能は登録支援機関として、申請から登録支援業務までサポート可能です。

短時間で心を開く事がネパール人採用の秘訣です

短時間で心を開く事が、ネパール人採用の秘訣といえます。ネパール人は警戒心が無いと言われていますが、ちょっと話したら友達になるという特性も備えており、打ち解けたら身内の感覚になれるのです。ネパール人の顕著な特性は、一人で部屋にこもることは苦手で、集団・グループで居るのが大好きということです。この「いつも誰かと一緒にいたい」特性に同調して、こちらからも心を開くことが重要でしょう。警戒心が和らいだ時にあまり時間をかけずにアプローチするのがコツといえます。

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