記事更新日:2020年06月22日 | 初回公開日:2018年04月19日
人事・労務お役立ち情報 採用・求人のトレンドいきなりの部下からの退職の決意。
企業、人事、上司としては、とても心穏やかではいられないものです。退職自体は、労働者の自由ですから、強制的に引き止めることはできません。いきなりの場合、引き止めるにもすでに手遅れということも多いものです。
いきなりの退職の意向の表明を防止するために、離職を考えるにつながる兆候やサインを見逃さないことが大切です。そのためにも、日ごろから声をかけ、反応を観察していく必要があります。
挨拶をしなくなった、周りと交流を取らなくなった、勤怠に変異があるなどは、他に考えることがある(転職先検索、退職準備)可能性があります。コミュニケーションが欠けていると、いつもと違っていても兆候やサインとして受け止めることは不可能ですし、説得も難しくなるでしょう。
従業員が辞めたいと言ってきたときは、引き留めることは二の次です。このときこそ、しっかりと話を聞いてあげるようにしましょう。
何も否定せず、判断せず、話を変えずに、ただ、その従業員の状況を確実に掴むことに徹します。引き止めることは、そんなに簡単なものではないのかもしれません。
しかし、退職する意志が衝動的だったり、新入社員でまだ退職に迷いがあったりという段階なら、少なくとも従業員の冷静さを取り戻せる可能性はあります。その上で、一緒に解決策を探っていくようにするのが賢明な引き止め方の糸口となると考えます。
従業員の状況を理解することで、人事や上司だからこそできる提案も見つかるでしょう。それが、従業員の視野にないことだったとしたら、勤続の検討の余地も広げられるかもしれないのです。
辞めたいと思っているときは、弱気になっているか、大きな不満を抱いていることも多いです。そんなときだとしたら、頭ごなしの否定で対応してしまっては何の役にも立ちません。 否定をしたのでは、その弱気をさらに弱気にするか、不満の上塗りになるかという結果になるでしょう。
どんな言葉が発せられても、受け止めるということが必要です。それによって、気持ちが上を向くわけではありませんし、不満がなくなるわけでもありません。まずは、受け止めることによって話のスタート地点に立つことが大切なのです。
従業員が辞めたいと言ってくるとき、100%の人が理由を聞かれると思います。大切なことですし、理由によっては、人事や上司で解決できることもありますからね。
しかし、意を決して退職を申し出る社員は、その質問に対する答えを準備します。できるだけ穏便に、スムーズに退職までのステップを進めるために。ですから、このときの理由が最大(もしくは本当)の理由ではないことも多いです。企業を悪く言わないため、誰かを悪く言わないため、そんな心遣いが隠れていることもあります。
辞めるときというのは、いろんな理由が重なり募っているケースも多いものです。もし、引き止めたいときは、とにかく本人が抱えている理由の解決を考えることが必要です。小さな問題をちまちまと片づけるよりも、大きな問題の解決に取り組むことが先決でしょう。
一番大きな理由は何ですか?ぜひ、聞いてあげてください。そして、真摯に向き合って、解決策の提案をしたり、改善の取り組みを約束したりという対応をしてみてください。
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