韓国人を採用するときのポイントは?【成功事例や注意点を紹介】

記事更新日:2020年07月30日 初回公開日:2020年07月22日

外国人採用・雇用 採用・求人のトレンド 採用成功事例
現在、日本企業への就職を希望する韓国人が増えています。韓国人労働者の数は平成25年から5年間連続で増加。平成29年時点で、その数は5万人を超えました。韓国人労働者増加の背景としては、韓国の雇用問題が大きく影響しています。現在韓国は深刻な就職氷河期だとされています。韓国の就職率はたったの60%。そのため、人手不足で人口減少が問題となっている日本に韓国人労働者が流れ込んでいるのです。今回は、増え続ける韓国人労働者の採用についてご紹介します。韓国人採用を検討中の方必見の内容です。

就労ビザ取得のためのチェックリストをダウンロードする

韓国の基本データ

韓国の人口は約5,164万人

まずは、韓国の基本データについてご紹介します。採用前にしっかりと理解しておきましょう。韓国の人口は約5164万で、日本の人口の約半分です。人口の半分が宗教を信仰しています。仏教の割合が最も多く、プロテスタントとカトリックが後に続きます。韓国人を採用する際は、彼らの信仰する宗教も考慮したほうが良いでしょう。現在は経済状況の悪化と人口増加により、就職難とされていますが、今後人口が減少していくと予想されています。日本と同様高齢化社会に突入するのも時間の問題でしょう。

資材を輸出し製品を輸出している貿易立国

韓国は、資材を輸入し製品を輸出している貿易立国でもあります。2017年のデータによると、韓国に対する輸出総額は551億円、輸入総額は268億円に上ります。韓国の輸入国としては、中国に続いて2番目に多いです。この点から、日本と韓国は貿易相手として互いに欠かせない存在と言えるでしょう。日本が韓国を輸出管理で優遇措置をとるホワイト国から除外し、一時期関係が悪化しましたが、それでもなお韓国とは強い繋がりがあると言えるでしょう。

韓国人の特徴は

せっかちで何事も早い

韓国人の特徴として、せっかちで何事も早い点が挙げられます。仕事やプライベートに関わらず素早く行動します。様子を見ながら慎重に物事を判断する日本とは違い、韓国ではスピードと頭の回転の速さが重要視されているのです。この特徴を理解した上で採用しましょう。また、韓国人は素早く結果を出すことが良いとされています。そのため、成果や結果が評価に反映されやすく、過程を軽視する傾向があります。日本の評価基準にギャップを感じる可能性があるので、事前に評価基準を説明しておくと良いでしょう。

自分の考えを声に出して主張する

また、自分の考えを声に出して主張する特徴があります。日本人のように空気を読み意見を濁すということはありません。また、韓国人は自己主張が強いため、仕事をする上でも自分の進め方に強いこだわりがあります。日本の協調性や調和を大切にする文化とは大きく違うため注意が必要でしょう。自己主張が激しいため衝突することも多いですが、基本的には素直な性格です。そのため、相手が何を考えているのか理解しやすいと言えるでしょう。

韓国人の考え方

相手と本音でぶつかり合う

韓国人の考え方として、相手と本音でぶつかり合う点が挙げられます。日本人はたとえ交友関係であっても、相手を思いきり怒ることは滅多にありません。しかし、韓国人の場合、距離が近ければ近いほど互いに本音でぶつかり合います。これは、信頼関係構築のための大切なプロセスです。相手が本音でぶつかってきた場合は、信頼されている証拠なので、圧倒される必要はありませんよ。しっかりと本音で向き合いましょう。このような特徴を理解した上で、韓国人を採用しましょう。

リスクを気にせず思い切りが良い

韓国人はリスクを気にせず思いきりが良いです。日本では会社で新たな事業を始める場合は、事前にスケジュールや内容を念入りに検討した上でスタートします。一方、韓国では綿密なスケジュールを立てず、ある程度準備ができたらとりあえずスタート。途中でトラブルが起こった場合は、その都度対応すれば良いという考えです。その点でも、リスクを気にしない国民性であると言えるでしょう。韓国は個人プレーが主流で個人の成果を最も重要視します。そのため、リスクを考えることなく行動に移す傾向があるのでしょう。

韓国人を採用するメリット・デメリット

メリットは日本企業への理解度が高いので職場に溶け込みやすい

続いて韓国人を採用するメリットとデメリットをご紹介します。メリットとしては日本企業への理解度が高いため、職場に溶け込みやすい点が挙げられます。日本人も韓国人も年上を敬う姿勢は共通と言えるでしょう。そのため、日本企業の年功序列の文化を受け入れようとしてくれます。一方で、中国人や欧米人は年功序列の文化がないため、中々受け入れるのが難しいでしょう。その点でも韓国人は日本企業の職場に溶け込みやすいと言えます。

デメリットは感情を前面に出すのでトラブルを招く事がある

デメリットとしては、感情を前面に出すため、トラブルを招く事がある点が挙げられます。韓国人はプライドが高く、とても負けず嫌いです。正義感も強いため、噛み付くときは相手が目上であろうとなかろうと噛み付きます。日本人は和を乱すことを避ける傾向にありますが、韓国人は一切気にしません。正しいことは正しいと主張してくるでしょう。韓国人の気質を理解し対策を立てないと、トラブルを招く可能性があるので注意が必要です。

韓国人採用の注意点

日韓関係を理解する必要がある

韓国人採用の注意点として、日韓関係の理解の必要が挙げられます。韓国では、昔から反日教育がされています。最近では、日本が韓国を輸出管理で優遇措置をとるホワイト国から除外したことで、両国の関係はさらに悪化しました。その影響もあり、心情的に日本をよく思わない人も少なくありません。トラブルを未然に防ぐため、日韓関係をしっかりと理解した上での採用が必要です。政治と雇用は直接関係ないとは言え、日韓関係は考慮する必要があるでしょう。

韓国の企業は昼食代金が出る事がほとんど

また、韓国の企業は昼食代金が出る事がほとんどです。日本企業では交通費が支給さることが一般的ですが、韓国では交通費の代わりに昼食代が支給されることが多いです。小さな違いですが、事前に理解しておくことが必要でしょう。また、韓国企業と同様で、日本企業でも昼食代が支給されると思っている韓国人も少なくありません。採用の前に、細かな雇用条件の確認をしておくことで、入社後のトラブルを未然に防ぐことができますよ。

韓国人の採用成功事例

株式会社ウチダ

韓国人の採用成功事例の1つに株式会社ウチダが挙げられます。株式会社ウチダは自動車部品金型の設計や製作をしている会社です。日本車の生産拠点のグローバル化により、海外営業人材として韓国人の採用に成功しました。他にも中国人やベトナム人など、アジア圏を中心にグローバル人材を採用しています。外国人社員の待遇を日本人社員と同様にすることで、外国人社員も安心して働くことが出来ています。また、海外進出に伴い、現地ネットワーク作りに力を入れている点も、韓国人の採用に成功した理由の1つと言えるでしょう。

堀口海運株式会社

堀口海運株式会社も韓国人の採用に成功した会社の1つです。堀口海運株式会社は留学生合同説明会などを通じ、留学生を中枢に登用することで、海外展開に成功しました。長期的に活躍できる人材にするため、1年間の現場研修を実施したり、担当業務について丁寧な説明を心掛けたそう。また、役員との会食を設け、積極的に交流の機会を作りました。採用された韓国人社員は韓国との船舶代理店の立ち上げに成功しています。長期的に活躍できる人材を採用したい方は、堀口海運株式会社の事例を参考にすると良いでしょう

韓国人を採用する方法は

紹介会社から採用する

株式会社アスカ

韓国人を採用する方法の1つに紹介会社から採用する方法があります。オススメの紹介会社の1つに株式会社アスカが挙げられます。株式会社アスカは韓国人だけでなく幅広い国の人材紹介に成功している企業です。採用準備から採用後の定着まで支援してくれるため、韓国人の採用経験がない企業でも安心して利用できると言えるでしょう。IT人材やマーケティングなどの専門職の採用に強い点も魅力的です。専門スキルを持つ韓国人の採用を検討している企業は、1度株式会社アスカに相談してみても良いのではないでしょうか。

KJキャリア

KJキャリアも優秀な韓国人を紹介してくれる紹介会社の1つです。KJキャリアは日本語と韓国語のバイリンガルに特化した人材紹介会社です。日韓専門に独自のネットワークを築いてきたKJキャリアでは、未公開求人を多数保有している点が魅力と言えるでしょう。また、日韓専門のコンサルタントが担当するため、企業の風土や職種内容にピッタリの人材を紹介してくれます。また、日本語と韓国語話者に特化した求人広告のサービスも提供しています。求人広告の掲載も検討している場合はKJキャリアを利用すると良いでしょう。

韓国で現地面接会を開催する

AIDEM GLOBAL SERVICE

韓国で現地面接会を開催することで、より優秀な韓国人を採用できる場合もあります。現地面接会のサービスを提供している会社の1つにAIDEM GLOBAL SERVICEが挙げられます。ベトナムや韓国などのアジア圏を中心に現地面接会を開催しています。企業の採用条件に合った求職者を集めるため、マッチングの精度が高く、その内定承諾率は約8割以上。かなり影響力のあるサービスと言えるでしょう。ミスマッチのない人材を採用したい方や入社後の定着率を上げたい方は、現地面接会を開催してみても良いかもしれません。

KOTRA 大韓貿易投資振興公社

KOTRA 大韓貿易投資振興公社も韓国で現地面接会を開催している企業の1つです。社単独で会社説明会や面接会を行う際の支援もしています。韓国での直接採用の経験が無い方でも安心して利用できると言えるでしょう。また、韓国人採用を検討中の日本企業に向け、韓国人材採用セミナーも実施しています。韓国人採用に当たって大切なポイントやノウハウを知ることができます。事前にセミナーに足を運び、韓国人採用のポイントを押さえておくことで、スムーズに採用することが出来るでしょう。

日本にいる韓国人留学生を採用する

グローバルリーダー Job fair

日本にいる韓国人留学生を採用する場合は、グローバルリーダーのJob fairに出展することをオススメします。グローバルリーダーが開催するJob fairでは、留学生グローバル人材の採用を考えている企業のみ出展しています。そのため、日本企業への就職を考えている優秀な韓国人を採用することが出来るのです。現地に足を運ぶ必要がなく、効率よく採用できる点が魅力と言えるでしょう。日本国内で優秀な韓国人を採用したいとお考えの方は、Job fairに出展してみても良いのではないでしょうか。

韓国人の文化や国民性を理解して韓国人採用を成功へ

今回は韓国人採用についてご紹介しました。韓国人は年上を敬うなど、日本と同じ考えを持つ一方で、せっかちや感情を前面に出すなど日本と異なる点も沢山あります。韓国人を採用する際は、事前に国民性や日韓関係をしっかりと理解しておきましょう。また、企業によっては、韓国人材採用のためのセミナーを実施しているところもあります。韓国人採用初心者の方は、セミナーに参加することでスムーズに採用活動を進めることが出来るでしょう。韓国人の文化や国民性を理解し、韓国人の採用を成功させましょう。

外国人・グローバル人材の採用をお考えの企業様へ

事例

「日本語+英語+さらに語学が堪能な社員の採用」「海外の展示会でプレゼンが出来る人材」「海外向けサービスのローカライズ出来る人材」「海外向けWebサイト構築・集客」など、日本語も堪能で優秀な人材へのお問い合わせが当社に相次いでいます。

他社の外国人採用成功事例はこちらからご覧ください。

【無料】就労ビザ取得のためのチェックリストがダウンロードできます!

就労ビザ取得のためのチェックリストダウンロードバナー

グローバル採用ナビ編集部では外国人の採用や今後雇い入れをご検討されている皆様にとって便利な「就労ビザ取得のためのチェックリスト」をご用意いたしました。また、在留資格認定申請書のファイル(EXCEL形式)もこちらよりダウンロード可能です。

こちらのチェックリストはこのような方におススメです!


  1. 外国人採用を考えているがビザの申請が心配。
  2. 高卒の外国人は就労ビザの申請できるの?
  3. どのような外国人を採用すれば就労ビザが下りるの?
  4. ビザ申請のために何を気を付ければいいの?
  5. 過去に外国人のビザ申請をしたが不受理になってしまった…
  6. 外国人材を活用して企業の業績アップを図りたい方。
  7. 一目で分かるこんな就労ビザ取得のチェックリストが欲しかった!


他社での事例やビザ申請の際に不受理にならないようにまずは押さえておきたい就労ビザ取得のためのポイントを5つにまとめた解説付きの資料です。

就労ビザ取得のためのチェックリスト(無料)のダウンロードはこちらから!

ページトップへ戻る
ダウンロードはこちら
ダウンロードはこちら