語学力を活かせる仕事とは【注目されている言語や関連スキルなどについても解説します】

記事更新日:2022年11月29日 初回公開日:2022年11月29日

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コロナ禍が落ち着きを見せてインバウンドの需要が回復している現在、海外ビジネスへの関心は再び高まっています。海外ビジネスに挑戦したり、外資系の会社に就職したいと考える方もいるのではないでしょうか。海外に関わる仕事で必要になるのは語学力です。この記事では、仕事で活かせる言語や語学力を活かせる仕事など紹介しています。語学力以外に必要となるスキルや語学力を活かすポイントも解説しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

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仕事で活かすことの多い言語

英語

英語は世界で最も幅広く使われている言語で、ほとんどの日本人は第一外国語として英語を学んでいます。海外進出を目指す企業の応募条件には、TOEICスコアの提示を求められることがほとんどです。社内公用語が英語化された日本企業が話題になったこともあり、どんな分野でも英語のスキルは役立つことが分かります。また、インターネットにある情報の半数以上は英語で書かれています。英語を習得することで、コミュニケーションに役立つだけではなく情報収集の範囲が格段に広がります。

中国語

中国語は、英語に次いで話者の多い言語です。中国語は大きく分けて北京語と広東語があり、公用語とされているのは北京語です。日本は長年中国と深いビジネス関係にあり、中国に支社を持つ日本の企業も多く存在します。近年目まぐるしい経済成長を遂げている中国は、日本の企業からもビジネスの関心が高く、中国語のスキルを持った人材の需要は高まり続けています。また、英語のスキルを持った人材に比べて中国語のスキルが身に付いた人材は希少性が高いため、就職や転職の時には強い武器になるでしょう。

フランス語

フランス語は英語に比べると需要は劣りますが、国連機関の公用語になるほど世界では重要とされる言語です。ファッションの聖地であるパリは、アパレル系の企業やアート系の仕事で研修として滞在することもあります。また、英語と中国語に学習者が集中する中でフランス語を勉強していれば、重宝されることがあります。アフリカ圏の経済発展や人口増加とともにフランス語の話者が増えており、アフリカへ進出を試みる日本企業が出てくることも考えられるため、将来性のある言語といえます。

スペイン語

スペイン語は世界20か国で話されていて、話者が多い言語です。経済大国であるアメリカの12%はスペイン語話者で、アメリカの中で最も多く勉強されている外国語がスペイン語です。スペイン語圏である中南米の国々は年々経済成長を続けており、スペイン語の需要は高まっています。商社や自動車メーカーの求人ではスペイン語のスキル条件や中南米への出張を見越した募集内容があるため、スペイン語が注目されていることが分かります。

ドイツ語

ドイツ語は、日本企業の多くがドイツに支社を持っていることもあり安定した需要があります。ドイツはEUトップの経済大国で、日本に参入している企業も多く、幅広い分野でドイツの企業が活躍しています。日本ではドイツ語のスキルを持った人材は少ないため、話すことができると重宝されやすいです。ドイツ語はヨーロッパの中でロシア語に次いで2番目に話者の多い言語です。将来的にヨーロッパで仕事をしたいと考えている場合、ドイツ語が話せることで就職の幅が広がります。

語学力を活かすことのできる仕事

事務職

貿易事務

貿易事務は、書類の作成や取引先との電話やメールのやり取りで英語が必要とされる仕事です。英語でコミュニケーションを取るというよりも、正確な英語の書類を作るためのリーディングやライティングの能力が重視される傾向にあります。書類の作成には決まった用語が使われるため高度な英語スキルは求められませんが、スキルが高いほど業務の幅が広がり、応募できる企業も増えます。将来的には英語での商談ができる人材を育てる方針の企業もあるので、努力次第で活かし方も変わるでしょう。

英文事務

英文事務は貿易事務と同じように英語で書類の作成や電話対応、メールのやり取りで英語を活かすことができます。貿易事務と違うのは企業や業界に関わらず幅広い事務仕事をこなすためより高度な英語のスキルが必要とされる点です。特に企業で扱う書類は専門用語も多いため、スムーズな業務のためには単語の知識がインプットされている必要があります。企業によりますが、求められるTOEICのスコアは600点が目安と言われています。

営業職

営業職は海外の企業に向けた営業や取引で、語学力を生かすことができます。現在は幅広い業界の企業が海外進出を目指し、支社や工場の設立のために海外企業との取引が増えています。そのため語学力のある営業職が必要とされる機会も多いです。ビジネスレベルの語学力があれば、将来的な海外支社への異動や転職など活躍の幅も広がりやすいです。また外国語ができることで海外の情報を集めやすく、会話のきっかけを作れて商談をスムーズに進めることもできます。

専門職

専門職には翻訳家や語学教師など語学の専門知識が必要な職種もあれば、接客業や管制官のように業務の専門知識のもと外国語を使う職種もあります。求められるレベルは様々ですが、翻訳家の場合は語学レベルはもちろん細かなニュアンスも読者や視聴者に伝わるようにその国の言語で表す必要があります。管制官は国内線や国際線を問わず英語で指示することが仕事のため、TOEICのスコア700点が目安と言われてはいるものの英会話のスキルが必須です。

通訳

通訳は外国語を瞬時に理解して聞き手に分かりやすく伝える仕事で、高いレベルの語学力が求められます。国際会議やシンポジウムでの通訳や企業の商談・ミーティングの通訳など、活躍の幅は広いです。話者の意図を正しく理解して国同士の取り決めや企業同士の商談の成立へ導くため、集中力と理解力に加えて表現力とその分野の専門知識が必要です。通訳者の語学レベルは、英語の場合はTOEIC900点が取れるほどの実力が必要だと言われています。

アテンダント

キャビンアテンダントやホテルスタッフなどの接客業は、外国人を相手にサービスする機会が多いため語学力を大いに活かすことができます。外国語でコミュニケーションを取ることが重要なので、主に会話力とリスニング力が求められます。応募資格としてはTOEIC600点が目安とされますが、細かい指定のない企業もあります。また、丁寧な言い回しの接客英語を身につけることも必要です。接客は語学力以外にも国の文化やマナーを理解することが大切なので、多くの知識が身に付きます。

語学力を活かす仕事で求められるスキル

OAスキル

OAスキルは、主に貿易事務や英文事務として語学を使った事務作業をするときに必要です。これまで紙で扱ってきた様々なものが電子化されている今、PCを使ったデータ管理やビジネス文書の作成は当たり前になっています。OAスキルには、ブラインドタッチやメールなどの基本的なPC操作やMicrosoft officeのスキルが求められます。OAスキルを上げることでできる業務の幅が広がり、作業スピードが上がります。

MOS

MOSは仕事でPC作業で欠かせない、Microsoft Officeを使いこなせることを証明できる世界共通の資格です。貿易事務や英文事務などの事務職に限らず、Wordを使った書類の作成やExcelを使用した仕事の管理ができます。また、Power Pointではプレゼンテーションの資料が作れるため、営業職の場合は商談の際に活用できます。Microsoft Officeに慣れておくことで業務効率や生産性が上がりますし、MOSを取得すると海外の就活でもアピールできます。

ビジネス英語検定

ビジネス英語検定は、ビジネスシーンで使われることの多いライティングスキルに特化した英語の検定試験です。ビジネス英語だけではなく、輸出・輸入をはじめとした海外取引の知識やビジネス文書の書き方など、実践的なビジネスの知識を習得できます。具体的なビジネスシーンを想定した文書やメールの作成など出題されます。貿易について学べるため貿易事務を目指す方におすすめですし、海外の企業との商談で取引が発生する営業職の方も取得して損のない検定です。

TOEIC

TOEICは国際的な意思疎通のための英語のテストで、多くの就活生や英語を使う職種の会社員が受験しています。求人の応募条件でも英語スキルの指標としている会社がほとんどです。TOEICには5種類のテストがありますが、L&R(Listening&Reading)が一般的で、求人の募集要項で指標とされるのは基本的にL&Rです。求人で語学力が求められる時は600点以上が目安になることが多く、業務では限定された範囲内でのコミュニケーションが可能なレベルと言われています。

仕事で語学力を活かすためのポイント

語学力以外に必要なスキルや知識を身につける

仕事で語学力を活かすためには、語学力以外に必要なスキルや知識を身につける必要があります。たとえば外国人の同僚がいたとして、日本語が流暢でも業務知識が不十分な人には仕事を任せたいとは思えません。語学はあくまでビジネスを円滑に進めるための手段の一つとして考え、業務の専門性を深めた上で役に立つスキルです。自分が希望する業界や職種は語学力以外に何を求められ、どんなスキルを身につけるべきか知る必要があります。

海外インターンシップなどに参加して経験を積む

海外インターンシップは海外の企業で職業体験することで、仕事で語学を活かす経験を積むことができます。海外インターンシップでは現地の生きた外国語に触れ、その国の文化や海外の働き方、仕事に対する考え方を知る機会になります。ビジネス英語が学べるのはもちろん、異文化交流によって視野が広がるきっかけになるでしょう。学生の場合は、一足先に会社の一員として働く経験ができますし、海外の企業の組織風土が合うかどうか知ることができます。

求められている外国語のレベルと活かしたい技能を確認する

仕事で語学力を活かすには、自分の希望する職種で求められる外国語のレベルと自分の活かしたい技能を確認することも大切です。職種によって求められる語学レベルや技能(読む・書く・聞く・話す)は変わります。例えば、聞く・話すが中心のキャビンアテンダントと読む・書くが中心の英文事務では活かす技能が違います。人によって書くのは苦手だけど話すのは得意など技能によって向き・不向きがあります。就職後のミスマッチをなくすためにも事前に希望する職種に必要な語学レベルと技能を把握しましょう。

まとめ

語学力を活かして活躍しよう

仕事で活かせる外国語や語学力を活かす職種を紹介しましたが、興味を持った仕事はありましたか。語学力を活かせる仕事でも、必要とされるのは語学力だけではないことが分かります。業務知識やその職種の専門性が大前提となりますし、海外の企業や顧客と関わるにあたり、その国の文化や情勢を理解することも必要です。語学力を活かすことが目的ではなく「語学力を活かして何がしたいか」に焦点を当てて、就職活動や海外ビジネスを考えましょう。

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