記事更新日:2021年04月26日 | 初回公開日:2021年04月23日
用語集 外国人採用・雇用 グローバル用語解説 人事・労務お役立ち情報Googleしごと検索はGoogleの検索機能の一つで、求人検索エンジンともいわれています。この検索機能は、検索サイトの上部に、個人個人のデータから分析した最適な求人情報が表示されるようにする検索機能です。仕組みとしては、Googleに存在する無数のサイトから自動で求人情報を収集します。そして、集められたデータから検索者の探している条件に沿った求人を専用のプラットフォーム上で表示するというものになっています。活用することで、企業はぴったりの求人情報を求職者に提供することができます。
Googleしごと検索の特徴は、求人を出している企業についてのレビュー掲載機能が備わっていることです。例えば、インディードにも掲載されている企業のレビューがGoogleしごと検索の欄にも掲載されます。今では他の求人サイトからも企業のレビューが収集され、「カイシャの評判」や「Vokers」などといった大手求人サイトからのレビューも表示されるようになっています。今後も更にレビューの掲載数が充実していくと考えられており、Googleしごと検索欄を見れば、一目で企業の評価がわかる時代が来るかもしれません。
Googleしごと検索は、世界最大規模の検索エンジンであるGoogleが作った求人検索エンジンです。世界最大規模の検索エンジンであり、かつ求人検索エンジンであるということは、世界最大規模の求人紹介プラットフォームとも言い換えられます。言語や民族の違いに関わらず、世界でも中国など、ある特定の限られた地域を除けば世界中で利用されているのがGoogleです。利用者人口が多く、広く世界で利用されているGoogleのしごと検索機能を使った求職は賢い選択だと言えるのではないでしょうか。
Googleしごと検索を利用すれば、求人情報の掲載のためにお金が掛かることはありません。通常、大手求人情報サイトに月数十万から数百万も払って求人情報を掲載してもらうコストを考えると、金銭面での負担がなくなるのは大きなメリットと言えるでしょう。特に、長期間求人を募っている企業にとっては、大きなプラスとなります。どのようなメカニズムでGoogleしごと検索が表示する求人を選別しているのかは未だに解明されていません。しかし、Googleしごと検索の欄に表示されるようになれば、より多くの求職者から応募が殺到する可能性があるといえるでしょう。
Googleしごと検索は、近場の求人を見つけられることができるのが大きなメリットといえます。例えば、郊外で暮らしていて仕事を探したい場合に、求人情報の収集の難しさや風習の違いから求職がうまくいかないことがあるかもしれません。そんな時にGoogleしごと検索を使えば、ご自身に合った近場の仕事を表示してくれます。Googleしごと検索は、距離の近さと求職者の検索条件から、希望に合う求人を探してくれます。そのため探していた条件で、ピッタリな仕事が見つかる可能性が高いといえるでしょう。
Googleしごと検索を利用すれば、条件に合った求人情報が一般的なGoogle検索で上位表示されるサイトよりも上に表示されます。ですので、Googleしごと検索を意識した採用ページを作成することをおすすめします。そうすれば、Indeedやtownworkなどの大手求人情報サイトに埋もれることなく、ご自身の採用ページが求職者の検索画面のトップに表示される可能性もあるのです。従来であれば、大手求人情報サイトの検索表示能力の強さのために広告掲載料を支払っていた所が、ご自身の採用ページにを工夫してGoogleしごと検索に表示させるようにするだけで、大手求人情報サイトと同じような拡散能力を持たせることができるのです。
Googleしごと検索への掲載方法は大きく分けて2つあります。一つ目は、Googleしごと検索に対応した求人情報サイトに求人情報を登録すること。二つ目は、自社サイトのページに「構造化データ」というHTMLを実装して、システムに表示してもらう方法です。一つ目の方法は、求人情報サイトの運営者に定額を払い続けていれば、求職者に検索表示されるというメリットがあります。二つ目の方法は、HTMLを実装する手間は掛かりますが、無料で求人を表示できるというメリットがあります。また、大手求人情報サイトの求人情報の形式は画一的なので、ご自身で採用ページを作ることで他社との差別化を測ることができるでしょう。
コストを重視した選択をするならば作成した採用ページに適切な構造化データを埋め込む方法が良いでしょう。この方法を活用するためには、作成した採用ページに適切な構造化データを埋め込み、Googleしごと検索システムに採用ページを読み取ってもらう必要があります。今の段階では、Googleしごと検索を利用した求人情報の表示には、多くの場合、大手求人情報サイトからの求人情報が表示される場合がほとんどです。これは、一般的な企業のホームページには構造化データが組み込まれている場合が少ないからです。既にGoogleしごと検索欄に表示されているような、大手求人サイトなどでどのような構造化データが組み込まれているのかを見て、参考にしてみましょう。
求人情報を掲載した採用ページを作成したら、構造化データを埋め込みます。「構造化マークアップ」と呼ばれるこの作業は、必要な情報をパソコンが読み取り易い形式でデータを書き込んでいく作業です。今回の場合は、「Googleクローラー」というシステムに認識されやすい形式で構造データを書き込んで、採用ページを作り込まなければなりません。この採用ページを作り込む段階がGoogleしごと検索を利用した求人情報の拡散をするにあたって最も重要なプロセスとなります。
構造化データを作成するにあたっては、他社のHTMLを抽出して分析したり、Googleのサイト上から情報を集めて適切な構造化データを作るなどの方法があります。しかし、パソコン知識やHTMLに触れたことがないような方にとっては、一から構造化データを作成するのは相当ハードルが高いといえます。そのため、専用のソフトやサービスを利用して、自動的に構造化データを作成してもらい、アドバイスをもらえる環境で作業することがおすすめです。特にHTMLに慣れていない方は専用ソフトを利用して、構造化データを作成してみてはいかがでしょうか。HTMLの埋め込みを自動化することで、採用ページの作成スピードが飛躍的に上がるでしょう。
求人情報にHTMLを実装しただけでは、Googleしごと検索を利用した求人募集はできません。Googleしごと検索を利用するには、Googleのシステムから求人募集ページを読み取ってもらう作業(クロール)を行う必要があるからです。そして、クロールされた求人情報は、登録(インデックス)されます。このクロールとインデックスを行うのがクロームというGoogle内のシステムで、このシステムが認識しやすいようなロードマップの作成が重要です。適切な構造データが準備できたら、クローラーがあなたの求人情報をクローム・インデックスするのを待ちましょう。
データの構造化作業が完了し、クローラーが読み取り易い形に採用ページを調整します。そして、Googleにクロールをリクエストし、Googleサーチコンソールを利用してサイトマップの送信を試みてましょう。サイトマップを送信して、しばらく期間を置いたら、自動的にクロールとインデックスが完了します。この工程が完了したら、Googleしごと検索を利用した求人情報の掲載の手順はすべて完了です。あとは、求職者の探している仕事の条件とあなたが提示している求人の条件とが合致すれば、採用ページに求職者が応募してくるようになります。あとはある程度の時間をおいて志願者が来るのを待ちましょう。
Googleしごと検索を利用して、出来るだけ早く求人情報を掲載したい場合は、Googleサーチコンソールを利用しましょう。Googleサーチコンソールには、「sitemap.xml」というファイルを送信して、クロールをリクエストする機能が備わっています。この機能を利用すると、Googleにご自身の作ったサイトマップを提示した上でクロールをリクエストすることになります。そのため、Googleにでき上がったものをリクエストするよりも早く認識され掲載される傾向があります。時間的・金銭的な余裕がある方には関係のない話かもしれません。しかし、「Googleしごと検索を利用していち早く求人情報を掲載したい」と考えている方は、Googleサーチコンソールを利用して、リクエストしてみると良いでしょう。そうすることで、効率的かつ迅速な求人広告の宣伝が可能になります。
Googleしごと検索には応募者を管理するための専用ページがありません。例えば、インディードやタウンワークなどの大手求人情報サイトには応募者ページと企業のリンクが掲載されており、両者から応募することが可能です。一方で、Googleしごと検索には応募者ページの機能はなく、求人情報を出している企業ページへのリンクに飛んでから応募する必要があります。そのため、Googleしごと検索を利用した求人は、あくまでも自社サイト内の求人ページまで誘導するための手段として活用するようにしましょう。
Googleしごと検索には求人情報を作成する機能はありません。Googleしごと検索はあくまでも「求人検索エンジン」です。既にWEB上にHTMLが埋め込まれている様々な求人情報がクロームされ、インデックスされることで適切な求人情報を求職者に表示する仕組みとなっています。そのため、求人情報の作成についてはご自身でお持ちのWEBページ内で改めて求人情報のページを作成していく必要があります。Googleしごと検索はあくまでも求職者に自社の求人情報をアピールし、採用サイトに誘導するためのツールとして利用すると良いでしょう。
Googleしごと検索を利用するうえで、専門知識がないと専用ソフトなしでは設定が難しいでしょう。HTMLの埋め込みをするためには、「JSON-LD」というデータフォーマットで構造化データを作成する必要があります。「JSON-LD」で推奨されている構造化データの書き方は、Googleの公式ホームページに掲載されています。しかし、パソコンの知識やプログラミングの知識が乏しい人にとっては、専用ソフトがない中で一から構造化データを組み込んだ求人情報の作成すること難しいでしょう。慣れない内は専用ソフトを導入し、自動的にHTMLを入力してもらうことをおすすめします。利便性と効率を考えた場合にも、専用ソフトを使用することを推奨します。
Googleしごと検索を利用した求人は無料で、かつ戦略しだいでは大手求人情報サイトに求人閲覧数で勝てるポテンシャルを秘めています。その際に考えなければならないのは、「どのような構造化データを埋め込むのか」「どのような構造化データであればクローム・インデックスがされやすいのか」という2点です。一から構造化データを構築していくのは難しい所があるので、専用のアプリなどを利用すると、より効率的に求人を掲載していけるでしょう。金銭的な負担をかけずに、他社より有利に効率的に求人を出したいなら、Googleしごと検索を利用した求人募集がおすすめです。
「日本語+英語+さらに語学が堪能な社員の採用」「海外の展示会でプレゼンが出来る人材」「海外向けサービスのローカライズ出来る人材」「海外向けWebサイト構築・集客」など、日本語も堪能で優秀な人材へのお問い合わせが当社に相次いでいます。
グローバル採用ナビ編集部では外国人の採用や今後雇い入れをご検討されている皆様にとって便利な「就労ビザ取得のためのチェックリスト」をご用意いたしました。また、在留資格認定申請書のファイル(EXCEL形式)もこちらよりダウンロード可能です。
他社での事例やビザ申請の際に不受理にならないようにまずは押さえておきたい就労ビザ取得のためのポイントを5つにまとめた解説付きの資料です。
この記事を読んだ方は次のページも読んでいます。