Googleしごと検索とは【掲載方法やその効果について解説します】

記事更新日:2022年10月20日 初回公開日:2022年10月20日

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急速なIT化やグローバル化に伴い年功序列が薄れたことにより、キャリアアップのために転職を行う人が増えてきました。IT化が進み、インターネット上で求人を探す人も増えているため企業は採用サイトの作成が不可欠です。求職者はその膨大な求人情報から自分が求めている情報を探さなければいけません。そのような状況を受け、Googleが新たに実装した機能が「Googleしごと検索」です。今回はGoogleしごと検索の特徴や掲載方法について解説していきます。企業の採用担当者の方は是非参考にしてみてください。

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Googleしごと検索とは

企業の求人を検索ページ上部に掲載すること

Googleしごと検索とは、企業の求人を検索ページ上部に掲載することが出来る機能です。Google上で求人関係のワードを検索した際に、関連する企業の求人情報を検索結果のページ上部に掲載でき、求職者へのアピールへと繋がります。パソコン・スマートフォンどちらで検索した場合でも表示可能です。Googleしごと検索では上位3位までしか表示されませんが、3位以下は「他〇〇件の結果」から閲覧可能で、詳細情報からは絞り込み機能等で求職者の求める情報を検索可能です。上位3位を獲得できなくても求職者への効果が期待できます。

Googleしごと検索とIndeedの違い

Indeedは直接求人を掲載できる

Googleしごと検索とIndeedの違いは、Indeedは直接求人を掲載できる点です。Googleしごと検索は表示されている求人に直接応募することは出来ません。しごと検索で表示されている求人に応募するためには、掲載されている求人サイトに移動して必要な情報を記載・登録の上で求人に応募する必要があります。掲載元が企業のホームページ等であった場合には、採用サイトから応募しなければなりません。Indeedはそのような手間はかからず、Indeedに登録してさえすれば直接掲載されている求人に応募することが出来ます。

Indeedは直接応募や応募者管理機能がある

Indeedは直接応募や応募者管理機能があるのも、Googleしごと検索との違いです。Indeedは全てではありませんが、直接応募することが可能です。そして直接応募してきた求職者に対しては、求職者の履歴書確認や応募者と直接やり取りを行うことが出来ます。応募管理機能が付いているIndeedに対して、Googleしごと検索は直接求人への応募が出来ないため応募管理機能は付いていません。掲載元である求人サイトや企業のホームページ上で求職者とやり取りを行う必要があります。

Googleしごと検索の特徴

求人掲載が無料でできる

Googleしごと検索は、求人掲載を無料で出来るのが特徴です。Googleしごと検索には有料プランというものが存在せず、あらゆる企業が無料で求人を掲載できます。常に求人を出している企業には、通常必要となる求人コストが掛からないため特にお勧めです。求人が掲載される場所がGoogle検索画面の上部に当たるため、求職者の目に留まりやすくなっています。Googleしごと検索にはローカライズ機能も搭載されているため、検索する人の生活圏に合わせて求人情報を表示しています。

絞り込んで検索しやすく情報に辿り着きやすい

絞り込んで検索しやすくなっており、求めている情報にたどり着きやすいのもGoogleしごと検索の特徴です。Googleしごと検索は表示されるのが上位3位までと決まっています。各情報を開くと「地域」「形態」「企業」等の項目があり、求職者は自分の状況に合わせて求人の絞り込みが可能です。検索画面ではGoogleを使い慣れていなくても利用しやすいように設計されています。求職者それぞれの状況に合わせた検索結果を表示することが出来るため、求職者にとっても活用しやすいツールといえるでしょう。

Googleしごと検索の掲載方法

求人運営サイトの登録をする

Googleしごと検索に掲載するには、求人運営サイトの登録をする必要があります。Googleしごと検索に対応している求人情報サイトに情報を掲載することによって、自動的にGoogleしごと検索にも掲載することが出来ます。求人情報サイトに定額を払い続けなければならないというデメリットもありますが、パソコンの知識やITに詳しくない人が構造化データを組み込むことは容易ではありません。そう言った場合には求人サイトに登録し、Googleしごと検索に表示してもらう方が手間を減らせます。

採用ページに適切な構造化データを埋め込む

採用ページに適切な構造化データを埋め込むのも、Googleしごと検索に求人を掲載する方法のひとつです。既に作成している自社の採用サイトに構造化データというHTMLを実装することによりシステムに読み取ってもらう事で表示が可能となります。Googleしごと検索に表示されている情報の大半が大手求人情報サイトからの転記のため、似たような形式になっています。一般企業のホームページには構造化データが埋め込まれている場合が少ないため、自社の採用ページを活用することで他社との差別化を図ることが可能です。

構造化マークアップを行う

採用ページを作成したら、構造化マークアップを行いましょう。「構造化マークアップ」とは情報を掲載する際に必要なデータをパソコンが読み取りやすい形式に書き換えていく作業のことを指します。Googleしごと検索上では「Googleクローラー」というシステムに認識されやすい形式を用いて構造データを書き込み、採用ページを作成しなければなりません。Googleしごと検索に掲載して多くの求職者の目に留まるようにするためには、このステップが最も重要です。

専用ソフトで構造化データを作る

構造化データは他のHTMLを抽出・分析するだけでなく、Googleサイト上から情報を集めて適切な構造化データを作るなどの方法があります。しかし日頃パソコンを使い慣れていない場合や、HTMLに触れたことのない人にとっては構造化データの作成は簡単ではありません。そのため、専用ソフトを使って構造化データを作ることもひとつの手段です。自動的に構造化データを作成してもらい、アドバイスをもらえる環境だとより良いでしょう。HTMLに慣れていない方は専用ソフトで自動化することにより手間を省略することが可能です。

クロールされやすい採用ページを整える

Googleしごと検索に掲載するには、クロールされやすい採用ページを整えるようにしましょう。採用ページにHTMLを実装したからといって募集が開始できるわけではありません。Googleしごと検索を利用するためには、Googleシステムから採用ページを読み取ってもらう(クロール)を行ってもらう必要があります。クロールされた求人は登録されて掲載開始となります。クロール等を行うのがGoogle内のシステムのため、システムに認識してもらいやすいロードマップを作成することが大切です。

サイトマップを送信する

構造化データの作成が完了しクロールされやすい採用ページを調整し終えたら、Googleサーチコンソールを利用してサイトマップの送信をしましょう。サイトマップを送信して時間がたつと、自動的にクロールとインデックス(登録)が完了します。この工程が終わったら、Googleしごと検索の掲載に必要なフローは終了です。掲載が完了したら、後は記載している自社の求めている人材からの応募を待つだけとなります。ある程度の時間をおいて求職者からの応募を待ちましょう。

Googleしごと検索のメリット

検索ページの上部に表示できる可能性がある

Googleしごと検索のメリットは、検索ページの上部に表示できる可能性があるという点です。現状では求人情報が膨大にあるため、求人サイト等で通常検索を行った場合に検索上位を獲得することは容易ではありません。検索上位には大手求人サイトやハローワーク等のライバルサイトが常に競い合っており、その中に入って行くのは難しいでしょう。しかしGoogleしごと検索で3位以内に入ることが出来れば、ページ上部で求人情報を表示することが出来ます。自然検索よりもGoogleしごと検索の方が、上位表示される機会が多くあります。

位置情報をもとに近くの求人情報が表示される

位置情報をもとに近くの求人情報が表示されるということも、Googleしごと検索のメリットです。Googleしごと検索は求職者の生活圏内で近くの求人が優先的に表示されるようになっています。詳細画面では2㎞圏内や10㎞圏内で更に絞り込むことが可能です。絞り込みにより求職者は通勤時間がかからない求人を効率よく探すことが出来ます。通勤時間に重点を置いて求人を探す人も少なくないため、求職者にとってもメリットとなります。通勤時間が少ない人に働いてもらうことで、企業側の交通費負担も軽減されます。

Googleしごと検索がおすすめの企業

採用コストを抑えて複数の求人を出したい企業

Googleしごと検索の活用に適している企業は、採用コストを抑えて複数の求人を出したいと考えている企業です。Googleしごと検索は無料掲載出来るため、採用活動の予算がない企業にとって嬉しいサービスと言えます。また求人の露出を増やしたいと考えている企業にもGoogleしごと検索は適しています。求人サービスそのものが検索上部に表示され、多くの求職者の目に留まります。複数の職種を募集したいと考えている企業にも適しており、基本的に1求人1職種というルールがある為コスト高になってしまいますが、Googleしごと検索は複数掲載してもコストが掛かりません。

Googleしごと検索の注意点

ガイドラインを確認する

Googleしごと検索の注意点は、ガイドラインを必ず確認するということです。採用ページを作成してもGoogleが設定しているコンテンツポリシーに違反してしまうと、検索結果に求人が表示されなくなってしまいます。コンテンツポリシーには構造化データを設定するための技術的なガイドラインや、採用する企業の仕事内容などに関するコンテンツについてのガイドラインが記載されています。無料掲載できるとはいえ掲載にはルールがあるため、しっかりとガイドラインを確認して求人掲載を行いましょう。

掲載にはITの知識が必要である

掲載にはITの知識が必要になることも、Googleしごと検索で注意しなければなりません。Googleしごと検索では直接投稿するシステムはないため、自社の採用サイトを読み込んでもらう必要があります。読み込んでもらうためには、既に作成している自社の採用サイトに構造化データというデータを埋め込む作業が必要です。構造化データはIT言語であるマークアップ言語という特殊な記法で記されています。その為、ITに慣れていない人が容易に書けるものではありません。ITに詳しい担当者が社内にいない場合は、外注するなど対策を行いましょう。

まとめ

Googleしごと検索の特徴を理解して効果的に使おう

Googleしごと検索のメリットや注意点について解説しました。Googleしごと検索は掲載無料というメリットだけではなく、しっかりと戦略を練れば大手求人情報サイトに掲載するのと同等以上の閲覧数を見込める可能性も秘めています。構造化データなどの専門知識は必要となりますが、専門知識を持った人が社内にいない場合には外注に依頼して自動化すれば活用することが可能です。なるべくコストをかけず効率的に求人を出すには、Googleしごと検索が適しています。Googleしごと検索の特徴を理解してしっかりと活用し、採用活動を行っていきましょう。

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