英語のコミュニケーションを利用してグローバルに活躍する方法【具体的なルールやコツを解説します】

記事更新日:2021年07月13日 初回公開日:2021年07月12日

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近年では身近に、異文化のコミュニケーションが盛んに行われています。ビジネスにおいても、異文化コミュニケーションでの言語は重要と考えられています。しかし、英語を勉強していても、現場では話せない日本人も多いのが実情です。英語でコミュニケーションが図れる人と日本で英語を学習したことがあるだけの人では、ビジネスでの結果が大きく違います。今回は英語コミュニケーションの概要と方法について、具体的なシーンを挙げながら細かく解説していきます。グローバル社会に適応した人材育成を目指している、経営者や企業担当者の方は是非ご一読ください。

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英語コミュニケーションとは

英語を用いて会話のキャッチボールをすること

英語コミュニケーションとは、英語を用いて会話のキャッチボールを行うことです。相手のテンポを気にせず一方的に英語を話すだけでは、自分の会話の内容に対して相手がどのような考えでいるのか、相手の反応に注目できていません。また、聞き手になった時も会話に耳を傾けている姿勢が見えると、双方の意思疎通の中でお互いの気持ちを確かめ合えるため、コミュニケーションも成立しやすいでしょう。しかし、英語を話せると思ってただただ自分勝手に話を進めれば、英語でのコミュニケーションが図れず、文化的なギャップを超えて会話をすることはできません。

英語能力試験で測られる能力とは異なる

英語コミュニケーションは、英語能力試験で測られる能力とは異なります。英語能力試験で高得点を収めていることは、英語でコミュニケーションがとれるという意味と同意義ではありません。英語能力試験とは、アメリカなどの海外の大学入試を受験する際に、英語力を証明できる試験です。英語でのコミュニケーションは、もちろん学習が必要になりますが、テストの結果では表されない人間力も必要です。語彙力が乏しくても、英語コミュニケーションの経験を積んでいけば、会話の際の適切な態度が身に付き、コミュニケーションが円滑にとれるようになります。

円滑に英語でコミュニケーションをとるコツ

コミュニケーションをとろうとする姿勢を持つ

円滑に英語でコミュニケーションをとるコツは、コミュニケーションをとろうとする姿勢が大切です。流暢な英語が話せなくても、相手の会話に耳を傾け、コミュニケーションをとろうとする姿勢を見せることです。世界の英語力に日本が劣っている現状を改善するために、一部の大学では英語コミュニケーション学科を創設しています。留学の経験や外国人講師とのレッスンを通して、英語でのコミュニケーションを習得し、外国語に対応できるグローバルな人材育成にも力を入れている大学もあります。

分からなければ相手に聞く

英語コミュニケーションにおいて重要なことは、分からない点があれば素直に相手に聞くことです。会話の内容がわからないのにそのまま話を流して聞いてしまうと、相手に理解していると誤解を生じさせてしまう要因になります。分からないという意思表示をすることは、コミュニケーションの一つです。もし会話の内容が分からない場合には、しっかりと聞き返すように意識をしましょう。また、相手に理解できていないことを態度で表すことも大事です。母語ではない英語であるので、ビジネスシーンの英語をそう簡単には理解できません。理解会話の内容が分からなくなったらすぐに返事をせずに、目や表情、腕組みなどの態度を見せて、相手にわからないという気持ち伝えましょう。

積極性を持つ

英語でのコミュニケーションでは、積極性を持って会話することが大切です。会話をする際にはキャッチボールが大切なので、話しを一方的に聞くだけではなく、自分の考えや意見を伝えることを意識しましょう。そうするとキャッチボールがより上手になり、会話が弾み、相手の情報を知るきっかけになります。また、相手の考えをもっと知りたいという気持ちを表現すれば、興味や関心があるという印象を与えることにもつながります。そして、話の内容で疑問に思うことがあれば、自分から積極的に質問するように心掛けましょう。疑問点を解消しようとすることは、相手にとってもポジティブに捉えられ、ますますコミュニケーションが取りやすくなるでしょう。

知っている単語を組み合わせて話す

流暢に話せる英語力を持っていないとしても、知っている単語を組み合わせて話してみましょう。英語を口に出すことだけでも、英語コミュニケーションをとることが可能になります。例えば、「今日は肌寒いですね」という意味の、"It's chilly today."という英文では、chillyは肌寒いという意味です。もしこのような英単語を知らなくても、skin、coldという英単語を発すると、肌寒い気持ちを伝えたいという、おおよその意味を相手に伝えられます。英語コミュニケーションの際に表現したい適切な英語を知らなくても、知っている単語で表現する姿勢をみせましょう。表現しようとする努力によって円滑なコミュニケーションが築けます。

基本的な尊敬表現を覚える

基本的な尊敬表現を覚えることも、英語コミュニケーションを円滑にします。ビジネスシーンや、話したことのない人など、相手の立場によっては尊敬表現が必要な場面も多いですね。相手に失礼のない、敬意の念を表現しているコミュニケーションは、気持ち良くコミュニケーションがとれるために大切です。ビジネスシーンでは、お仕事の依頼をする際に、May I ask というお願いしても良いですか、という意味の英語を使用すると効果的です。相手に気持ち良い状態で受け取ってもらうために、場面に応じて適切な尊敬表現の使用を心掛けると、円滑な人間関係が良好に築けて作業能率も捗るなど良い結果につながります。様々なシーンに応じて話し方を使い分けると、会話のキャッチボールがよりスムーズにできます。

つなぎ言葉を使用する

つなぎ言葉を使用することも、英語コミュニケーションには必要です。文章を上手くつなげて話せるようになると、より相手に伝わりやすい文章になるため、相手への印象が格段にアップします。例えば、in shortで「要する」に、howeverで「しかし」、という意味の英単語を使って文章をつないでみましょう。このような言葉を遣えば、相手に話の道筋を伝えながら、自分が話をしている番だという意思表示になります。いくつかのつなぎ言葉を覚えておくだけでも、言い淀みそうな場面でも沈黙を避ける手段になります。

相手が理解しているか確認する

円滑な英語コミュニケーションをとるには、相手が会話を理解できているかを確認する姿勢が大切です。相手が会話についてきているのか確かめながら話をしてみると良いでしょう。確認の際は、"Do you know what I mean"という英語を使用するのも有効な方法です。日本語訳では、「私の話している内容が理解できていますか」という問いかけの文章です。一方的に会話を進めるのではなく、自分の話している内容を相手がきちんと理解できていて、かつ話についてきているのかを問いかけて会話を進めてみましょう。

相槌を打つ

相槌を打つことは、英語でのコミュニケーションで大切な役割を果たします。自分が英語を話している時だけコミュニケーションの意識を持つのではなく、相手の話に耳を傾けている態度を表現する姿勢も会話のキャッチボールに含まれます。会話中に槌相を適度に打つと、聴いてもらっている、理解してくれているという安心感が生まれ、相手の話しやすい状況を作り出すことにも繋がります。相手のテンポに合わせながら、Uh.(アー)、Oh (オウ)、Hmm (フム)などの英語を使用して相槌を打ち、会話がしやすい雰囲気を作りましょう。

英語でコミュニケーションをする際のルール

結論を先に言う

英語でコミュニケーションをする際には、英語という言語の特性的に結論を先に伝えることが多くなります。英会話では、どういう行動をとったのかという結論を先に述べます。場合によっては結論より先に根拠や説明が必要なので、一概には言い切れませんが、話し方が違う点に特徴があります。また、会話の組み立て方にも大きな違いがあります。英語は、結論を最初と最後に2度伝えることで、結論をより強調しインパクトを与えられる言語です。最初に結論を伝えた後、理由や具体的根拠を説明し、最後にもう一度締めくくる、といった組み立て方法です。

自分の意見をはっきりさせる

察する文化は日本特有

前項項目と同様ですが、英語でのコミュニケーションでは、自分の主張や結論を述べることが重要です。察する文化は日本特有の文化で、英語を母語とするアメリカでは、察する日本文化とは異なるため、話の結論や主張をすることが必要です。主張を述べることで、初めて自分の想いが伝わります。はっきりと話さないと、話しの本質が的確に伝わっていない状況になってしまう要因になります。英語コミュニケーションにおいては、自分の意見を伝えることを意識しながら会話すると、上手にコミュニケーションをとれるようになるでしょう。

英話以外に必要なコミュニケーション

アイコンタクト

語学の運用面以外に必要なコミュニケーションの1つに、アイコンタクトがあります。会話する相手の目を見てしっかりとコミュニケーションをとる姿勢は、話し手に自分の話を真剣に聞いてもらえているという安心感を与えられます。反対に目をそらし、うつむいたりしてしまうと、今の話題に興味を持っていないのではないかと、誤解を与える可能性も多いです。特にこの文化に慣れていない日本人は、英語でコミュニケーションをとる際に意識的にアイコンタクトを行うと良いでしょう。慣れていないため、初めは我慢して意識的に少し長めのアイコンタクトを取るようにしましょう。目が合ったら軽く微笑むことも印象アップにつながります。

ボディランゲージ

英語以外に必要なコミュニケーションの2つ目は、ボディランゲージです。体を使って自分の意思を表現する技法が、英語でのコミュニケーションでは頻繁に使われています。両手をハイタッチして喜びを表現する、両手のひらを上に向け肩をすくめることで理解ができていないことを伝える、といった表現などが代表的です。日本人がよく行うボディランゲージの手招きは、英語圏では向こうへ行ってほしいという意味になってしまい、不快な印象を与えることにつながりかねません。英語コミュニケーションと日本人のボディランゲージの解釈が異なるので、代表的なボディランゲージの意味を事前に調べておきましょう。

異文化理解を深める

異文化理解を深めることも、英語でのコミュニケーションには重要です。ミーティング中のコミュニケーションを例に挙げると、日本人とアメリカ人では、行動が全く異なります。日本人は、グループで行動する集団行動を好みます。基本的に、会議では一人の意見を聞いてから次の人が意見を述べるという協調性を基調とした形態をとっています。対してアメリカ人は、みんなが全力で意見を出し合う、討論型のミーティングを好みます。それぞれの国の文化が異なることで、コミュニケーションの取り方が異なります。そのため、異文化について学び理解ができれば、自国の文化を誇示せず、自分から率先して意見を主張するなど自らから歩み寄っていく姿勢をとりましょう。

まとめ

英語でのコミュニケーションによって円滑に物事を進めよう

英語でのコミュニケーションは、文化的背景や言語的な特徴が入り混じっているため、日本では体験できない数多くのコミュニケーションの違いが内包されています。慣れていない方は、どのような振る舞いをするべきなのかわからないことが多いですが、まずは異文化を受け入れることから始めてみましょう。受け入れ理解を深めながら、同時に数多くの人と交流する経験を積み重ねていきましょう。苦手意識を克服でき会話が楽しくなるようになるはずです。人材のグローバル化を進めるにあたり、英語のコミュニケーションであっても問題なく図れる企業づくりを目指してください。

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