エフィカシーとは?【種類やメリット・デメリットを徹底解説します】

記事更新日:2021年01月12日 初回公開日:2021年01月08日

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人間関係を語るときに用いられ、心理学用語としても知られている「エフィカシー」という言葉をご存知でしょうか。エフィカシーとは、自分の能力やモチベーションを評価する「自己効力感」のことですが、最近はビジネスシーンでも使われるようになりました。しかし、エフィカシーと言う言葉は知っていても、自身に取り入れて活用している人は少ないのが現状でしょう。エフィカシーの高い人は好まれる傾向にあり、ぜひ知っておいて欲しい要素のひとつです。今回は、そんなエフィカシーの高め方や活用方法、企業内においてのメリットなど詳しくお伝えしていきます。

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エフィカシーとは

自己効力感

エフィカシーとは、アメリカのスタンフォード大学のバンデユーラ博士によって提唱された概念です。英語では「efficacy」と書き、エフィカシーに関する著作も多数出版されてきました。エフィカシーでは、さまざまな状況において「必要な行動」をうまく行動できるように自己効力感 (self-efficacy) を高めることを指します。高い自己効力感を持っていれば、困難な壁や作業であっても乗り越える力がつきます。

「自分はできる」と考える自信

エフィカシーとは、バンデューラが提唱した心理学の概念において「困難な問題を解決しなければいけない状況下でも、積極的に取り組む意欲」を指します。また、ビジネスシーンにおいては「自分なら必ず達成できる」という強い自信がある人は「エフィカシーが高い人」と言う位置付けになります。ときには「根拠のない自信」と言われるかもしれません。しかし、「自分なら必ずできる」と信じる力こそ様々な結果にも影響すると考えられ、プロスポーツ選手のトレーニングにもエフィカシーを高める内容が取り入れられています。

エフィカシーと自己肯定感の違い

自己肯定感は在り方への自信

エフィカシーと似たような意味合いで捉えられる言葉に「自己肯定感」があります。しかし、自己肯定感は「自分の価値や存在を肯定的に捉えること」を意味しており、エフィカシーとは同じではありません。一見すると自己肯定感も同じように「自信」を指していますが、自己肯定感は「過去や現在」に対する自信であり、エフィカシーは「未来」に対する自信です。エフィカシーが自己効力感と言われるのは、そこには根拠のない自信も含まれるからです。

エフィカシーは能力への自信

エフィカシーの肯定感を勘違いしてしまう人もいますが、エフィカシーを高める行為は決して傲慢になることではありません。エフィカシーは能力への自身であり、どんなことでもやり遂げるためには、自分の力を信頼して努力することが重要です。エフェカシーを発揮するには、「今のスキルや経験を活用すれば成功できる」と自らの力で確信しなければなりません。現実的に成功するには、この力の定着化と強さが大切な要因といわれています。

エフィカシーの3つのタイプ

自己統制的エフィカシー

エフィカシーには3つのタイプが存在すると言われ、1つ目は自己統制的エフィカシー(general self-efficasy)」です。これは「自身の能力をどのくらい自覚しているか」「何かを遂行しようとする状況において自分ならできると思うかどうか」を指します。このエフィカシーが基本的な要素であり、日常生活の中で最も重要視しなければなりません。なぜなら、自分の行動を制御・解放するめの自己効力感であり、これがなければいつまでも自分の殻を破ることはできないからです。

社会的エフィカシー

2つ目の社会的エフィカシーは、対人関係における「自己効力感」を指します。シンプルに言うと「自分が社会の中で上手く対人関係を築いているか」という自己評価になります。コミュニケ―ション能力が高く、たくさんの人と対人関係を良好なものにできれば、より多くの人との繋がりをもてビジネスでも結果を出せるでしょう。社会的エフィカシーにおいては、社会的との繋がりを通して「自己効力感」を高めていくことが重要になってきます。

学業的エフィカシー

3つ目の学業的エフィカシーは、学校学習における自己効力感、すなわち「学業的自己効力感」です。このエフィカシーは、とくに学業をメインとして生きている小学生〜大学生の時期に大切な役割を担っています。幼少期に否定的な言葉を浴びせられると自己肯定感が低くなることは、様々な研究でもわかってきました。つまり、この成長段階に「自分には無理だ」「自分にできない」と思い混む癖がつくと、自ずと自己効力感は下がってしまいます。回避するためには、高い自己効力感を持っている人と多くの時間を費やすことが大切です。

エフィカシーが注目される理由

変化への対応が必要とされているから

これからの時代は変化が激しくなり、ますます未来が予測不能になってくることでしょう。とくに新型コロナウイルスの影響により、経済市場や環境の大きな変化は象徴的な事例となりました。リモートワークや除菌対策など、やったことのないことに直面して諦めてしまっては生き残れません。変化への対応はビジネスマンとしての必須条件であり、当たり前の能力になりつつあります。今まで当たり前だったことが崩壊した今こそ、エフィカシーを高め「自分の能力を信じてやり切る力」が試される時です。

挑戦が必要とされているから

高度経済成長期のように今までやってきたことの品質改良と生産性の向上だけでは生き残れない時代です。そこには必ず現状を打破して、新しいことにもチャレンジしなければなりません。組織として、これまでやったことがないことに取り組む必要があり、社員にも「新しいことや未開拓分野に挑戦してもらう」機会が増えてくることえでしょう。その中で、エフィカシーの高さが組織の実行力や成果により大きな影響を与えてくるようになります。

社員のエフィカシーを高めるメリット

社員のやる気が上がる

仕事に対するやる気や自己効力感の強度は、人によって違うのは仕方がありません。根本的にモチベーションが低い社員は困りますが、その時々の置かれている状況により高低差があるものです。しかし、エフィカシーの高さは、個人のパフォーマンスに限らず、周りに影響を与えることがわかってきました。バンデューラ達の心理実験において、恒常的に自己効力感が高い人ほど大きな課題にチャレンジしようとする気持ちが強く、達成する確率が高いことがわかっています。そのような人と一緒に仕事をしていると、周りのモチベーションも高まり、他の社員のやる気アップにも繋がるでしょう。

職場の雰囲気が良くなる

エフィカシーが高い社員は、個の力を発揮するだけではなく周りのメンバーにも影響を与えます。なぜなら、エフィカシーの高い人は、困難にも負けず、前向きに考えて行動するという特徴があるからです。当たり前ですが、やる気のない人と仕事をしていてもやる気は起きませんよね。逆にエフィカシーの高い人と一緒に働くことで、メンバーのモチベーションも上がり、職場の雰囲気が明るくなることでしょう。また、組織の活性化にも繋がり企業としての売上アップにも期待できます。

社員のエフィカシーを高めるには

コーチング

エフィカシーにおいては、自分に対して自分がコーチングをするセルフコーチングを行います。つまり、自分自身で自己能力の評価を上げる働きかけをするのがコーチングと言えるでしょう。コーチング用語では「ゴールに達するための自己評価」のことで、「自分は必ずゴールを達成できる人間だ」という自信を意味します。これには、根拠は必要ありません。例え、過去に大多数の確率で成功していたとしても自信とは言えず、ただの確率論です。コーチングを続けて自分の変化を実感すると、チャレンジへのポジティブなマインドを手に入れることができるでしょう。

アファメーション

アファメーションとは、心理学用語のひとつで「肯定的な言葉を自分の内面に語りかける技術」のことです。アファメーションを効果的に活用することで、自分自身でも気づいていない本来眠っている可能性を一気に高めることができます。あくまで意識的に変化しようとするのではなく、日々語りかけることで無意識のうちに「そうなってる」状態を維持しなければなりません。アファメーションが習慣になれば、常に「頑張ろう」「変わろう」と気を張るストレスから解放され、自然に自己変革を成功させることができます。

コンフォートゾーンの設定

コンフォートゾーンとは、一般的に自分が心地よいと感じる空間や場所のことを指します。心地の良い空間は落ち着きますし、不安もなく過ごせることでしょう。しかし、「新しいことに挑戦できなくなる」「考え方が固定化する」などのデメリットも危惧しなければなりません。失敗もなければ、新しい出会いやチャレンジもないでしょう。コーチングやアファメーションに加え、普段の行動規範であるコンフォートゾーンの設定を広げ、夢を叶えようと行動する自分へ変えていくことが大切です。

定期的なフィードバック

部下のエフィカシーを高めるためには、「1on1」などでフィードバックする機会を定期的に作ることが重要です。半期ごとにMBOやフィードバック表で成績管理を行う企業が多いと思いますが、あくまでも査定のための要素です。常に部下がエフィカシーの高い状態で業務に取り組むためには、より蜜なフィードバックをしなければなりません。定期的に目標を再認識することで意識が高まり、行動にも変化が現れるでしょう。可能であれば、頻度は週に1回、最低でも月に1回実施するのが良いとされています。

社員のエフィカシーを高める際の注意点

温度差が生まれないようにする

エフィカシーが高い人は「成果を出しやすい」とお伝えしましたが、エフィカシーが高い人がいる組織の注意点もあります。全ての人がモチベーション高く仕事に取り組むことが理想ではありますが、職場の人間関係が良くない場合は、職場内で温度差が生まれてしまうこともあります。エフィカシーが高い人が孤立し、浮いてしまうと「頑張っても変わらない」とやる気をなくし、離職してしまうかもしれません。個々の能力やモチベーションには差があることを理解し、エフィカシーが高い人がモチベーション高く仕事に取り組める環境作りも必要です。

目標は達成可能なものを

エフィカシーを効果的に伸ばすには、まずは目標を達成可能なものにすることが大切になってきます。「根拠のない自信」とは言え、到底達成できないような目標では何を頑張れば良いのか露頭に迷ってしまう人もいるでしょう。目標を決める際は、上司と部下の双方が納得した「挑戦的であり達成可能な目標」が必要不可欠です。無理な課題や挑戦ばかりを強制し、達成不可能な目標を与えても部下のモチベーションは上がりません。また、悩んだり自信を失いかけている部下がいたら、目標だけでなく仕事内容も含め、見つめ直すことが必要です。

まとめ

エフィカシーを高めて社内の生産性を上げよう

エフィカシーやコーチングと聞くと難しく捉えがちですが、「自己効力感」を高める手法は日常生活のいろいろな面で取り入れられるものでもあります。その中でも「自分ならできる」と思う気持ちは、不確定要素の多い現代社会において何よりの強みになることでしょう。ビジネスにおいては、エフィカシーが高い人が多い組織では、経済市場の変化など大きな逆境に対しても強く、高い効果を安定的に出し続けられています。今回、紹介したポイントが参考にして、企業の活性化・生産性の向上に繋げていきましょう。

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