記事更新日:2020年05月25日 | 初回公開日:2020年05月22日
人事・労務お役立ち情報 採用・求人のトレンド 用語集面接評価シートとは、採用面接を行う際の合否の基準となる評価項目や評価基準を明確化したチェックシートのことを指します。面接評価シートを使って採用面接を行うことで面接官は公平な評価ができ、効率良く採用活動を行うことができるでしょう。面接評価シートには求職者の情報や面接時に求職者に投げかける質問項目、面接官の所感を書く欄などが設けられていることが多いです。この面接評価シートは新卒採用の面接でも中途採用の面接でも利用されていることが多く、柔軟性が高いものとも言えるでしょう。
採用面接を行う際に面接評価シートに沿って質問やメモをし、シートに書かれた内容を見て合否を判断します。企業によって使用している面接評価シートのテンプレートは違い、自社でオリジナルのものを作成しているところもあります。一般的に面接評価シートの項目には、数値化できる項目と数値化できない項目の2つがあります。数値化できる項目については5段階評価で、数値化できない項目については面接官が所見を書いておき、最終的な合否を決めていることが多いでしょう。また一次、二次、最終と面接の段階ごとに面接評価シートの内容を変えている企業もあります。
面接評価シートを使用するメリットに、採用したい人物像を社内で共有することができる点があげられます。採用したいと思う人物像は部署や職種によっても変わってくるでしょう。どんな人材が欲しいか考えながら面接評価シートを作成することは、採用時のミスマッチを防ぐことにも繋がります。また人事部などの採用担当者だけでなく、複数の部門の社員が面接官をしていることもあるかもしれません。面接評価シートを利用することで何を評価すべきか、面接官全員がきちんと理解できるようになるでしょう。
面接評価シートを利用するメリットに、採用で見るべきポイントが明確化され精度が上がることも考えられるでしょう。面接評価シートの評価項目には、身だしなみや挨拶、言葉遣いなど最低限のマナーから、コミュニケーション能力やストレス耐性、性格、傾聴力を問う項目などがあります。面接評価シートを元に質問や評価するため、面接官は具体的にどのような点を評価すべきか可視化することができるでしょう。特に応募者数が多い場合は何人かの面接官が手分けして面接を行うこともあるかもしれません。面接評価シートを利用することで面接官が複数人になっても評価のばらつきを抑えた採用面接を行うことができるでしょう。
面接評価シートを利用するメリットに、履歴書だけでは分からないような人柄を可視化できる点もあげられるでしょう。履歴所や職務経歴書を利用することで応募者のこれまでの学歴や職歴、資格の有無などを把握することができます。しかし文面を見ただけでは応募者の性格や価値観、仕事に対する意欲、コミュニケーション能力の有無などの人間性は見えづらいです。特にこのような文面だけでは把握できない人間性を見極めるためにも、面接評価シートを利用し人柄を把握しましょう。また面接評価シートに評価を記録することによって、人間性によるミスマッチを防ぐことも可能になるでしょう。
面接評価シートを利用するデメリットとして、面接評価シートに頼り過ぎると同じような人材しか集まらなくなる点があげられます。面接評価シートを利用する場合、自社で評価基準を定め最終的な合否を判断する企業が多いでしょう。しかし面接評価シートに頼り過ぎ、合否の判断基準の全てを数値化してしまうと応募者の個性を無視した採用活動になってしまいます。面接評価シートを利用すると面接官の主観による評価の違いを防ぐことはできますが、応募者の個性をしっかり見ることも忘れないように気をつけなければいけません。
面接評価シートを利用するデメリットに、面接評価シートのチェックを正確に行うことが目的になってしまう点があげられるでしょう。面接評価シートは本来採用時のミスマッチを減らすためや、採用活動の効率化や安定化を目的として利用されています。しかし多くの応募者の面接をする場合、良い人材を探し出すのではなくシートにチェックを入れることが目的になり、採用面接がマンネリ化してしまうことも考えられます。面接評価シートを利用する本来の意味を見失わないように注意しておきましょう。
面接評価シートはExcelやスプレッドシートで作成している企業が多いです。面接評価シートは一度作ってしまえば終わるものではなく、何度も修正しながら使っていくもの。また新卒採用か中途採用か、職種によっても面接評価シートの内容は変わってくるかもしれません。Excelやスプレットシートを利用することで、シートの修正や複数のシートの作成を楽にすることができるでしょう。Excelやスプレットシートは共有できるものなので、自社で利用しやすい方を活用して面接評価シートを作成するのがいいかもしれません。
面接評価シートを実際に作成するときは採用したい人材を明確化し、いくつか評価項目をあげておきましょう。部署や職種、正社員かどうかによっても企業が希望する社員像は変わってくるかもしれません。まずどのような強みや特性がある人材を採用したいか社内で話し合い、希望する社員像を明確化しましょう。その後希望する社員像かどうかを問う質問項目を考えていきます。協調性や傾聴力、交渉力などのコミュニケーション能力やリーダーシップ、論理的思考力、ストレス耐性など様々な評価項目が考えられるでしょう。
面接評価シートを作成する際は、評価項目を点数化しておきましょう。面接評価シートの内容には数値化できる評価項目と数値化できない評価項目とがあります。特に一次面接の場合は社会人としての最低限のマナーを見ている企業も多いでしょう。身だしなみや表情、態度をはじめ、発声や話力、積極性なども数値化して審査することができます。企業によって何段階評価にするかはまちまちですが、1から5点までの5段階評価で採点している企業が多いようです。自社に欲しい人材を明確化した後は、点数化できる評価項目かを見定めていきましょう。
面接評価シートを作成する際は、メモ欄を設けておくといいでしょう。評価項目ごとにメモ欄を設けておくことで、面接時に感じたことや気になったことをすぐに書き込むことができます。面接評価シートにメモ欄を設けず空きスペースにメモをすることもできますが、後々見返したときに見づらいことも考えられます。また複数の面接官が評価をする場合は集計に時間がかかることもあるかもしれません。説得力があった、志望理由が曖昧だったなど些細なことでも思ったことを書き留めておくと印象に残り、記憶にとどめやすいでしょう。
面接評価シートを作る際は、抽象的な採用を回避するために合否を決定する判断基準を具体的に決めておきましょう。特に採用担当者になって間もない社員や若手社員の場合、判断基準に迷い合否を決められないこともあるかもしれません。数値化できる質問の場合は、何点以上で合格とするかを決めておくことで合否の決定を効率よく進めることができるでしょう。また、ここだけは譲れないという評価項目があれば、その項目をクリアできているか一番にチェックするのも採用効率が上がり良いかもしれません。
面接評価シートを作成するときは、新卒採用と中途採用とで評価基準を変えるのもポイントの1つです。新卒社員にはフレッシュさ、中途採用の場合は即戦力というように求職者によって求めることが変わってくることも多いでしょう。面接評価シートを作成するときに新卒採用の場合と、中途採用の場合とで別のシートを利用している企業も多いです。自社にほしい新入社員、中途社員はそれぞれどんな人物なのかを考え評価基準を決めておくと、より採用時のミスマッチを減らすことができるかもしれません。
面接評価シートのテンプレートサンプルをダウンロードできるサイトに採用サロンがあります。採用サロンは採用コンサルティングや採用Webサイトの作成、インターンシップのサポート、採用に関するセミナー開催等を提供している株式会社クイックが運営するサイト。採用サロンではExcel版の面接評価シートのサンプルを無料でダウンロードすることができます。会社名や名前、メールアドレス、電話番号を入力し送信することで簡単にダウンロードできるので、一度参考にしてみてはいかがでしょうか。
面接評価シートのテンプレートサンプルをダウンロードできるサイトにBizoceanもあります。Bizoceanは株式会社ビズオーシャンが運営しているビジネス情報サイト。Bizoceanの面接評価シートは新卒採用をはじめ、パートタイムやアルバイト用まで様々な種類があるのが特徴。ダウンロードできる書類は無料が多く、面接評価シート以外にも入社試験の案内状や採用試験の結果通知状など採用に関する書類が多く取り揃えられています。面接評価シート以外の採用に関する書類を見てみたいという方にもBizoceanはおすすめでしょう。
面接評価シートのテンプレートサンプルをダウンロードできるサイトに、人事採用コンサルタント稲田公徳公式ブログもあげられます。このサイトでは人材採用コンサルタントの稲田公徳さんが中小企業の採用担当者向けに採用に関するコラムや資料を提供しています。採用活動の失敗例なども多く盛り込まれているので見ておいて損はないでしょう。面接評価シートは稲田公徳さんが作成した採用面接マニュアルの中に含まれています。有料版になりますが、早く面接評価シートを手に入れたい、採用に関するノウハウを知りたいと考えている人におすすめでしょう。
面接評価シートをうまく活用していくことで効率のいい採用活動を行うことが可能になるでしょう。ミスマッチを減らし効率よく採用活動を行うために重要なのが、これまでの採用活動の振り返りと分析。面接評価シートを利用し昔の面接を振り返ることで、過去に面接をした際に学んだことを今後の採用活動に活用することもできるでしょう。また面接評価シートを作成し残しておくことで、採用担当者が変わった場合でも迅速に対応することができ、採用活動の効率化に繋がるでしょう。
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