記事更新日:2022年08月05日 | 初回公開日:2022年08月04日
用語集 外国人採用・雇用 グローバル用語解説 人事・労務お役立ち情報就職倍率とは、企業の入社難易度を数値化したものです。具体的には、企業の応募者数から企業の募集人数を割ったもののことを指します。また、大企業での就職倍率は平均すると2.4倍です。つまり、大企業を受けた人のうちの半分以上が落ちてしまうこといんあるので、いかに内定を獲得するのが難しいかがわかります。中小企業の平均倍率が1を切っていることから、応募者のほとんどが大企業に集中しており、募集に偏りがでているとも言えるでしょう。
就職倍率に似たような指標として用いられるのが内定倍率や求人倍率です。内定倍率は企業の応募者数を企業の内定数で割ったものです。つまり、採用予定人数なのか実際に内定を出した人数なのかで就職倍率と内定倍率は異なります。また、求人倍率は求職者数と求人数の割合であり、求職者の数が多ければその値は1より大きくなります。どの指標を用いても企業の内定を獲得する難易度を把握することができます。いずれも値が大きいと就職難易度は高いと言えます。
就職倍率を調べる方法として、就職四季報が挙げられます。就職四季報は東洋経済新報社が発行する企業情報を集めた書籍です。毎年発行されており、就職倍率がわかるのはもちろんのこと、その他にも選考フローやスケジュールなどの情報も調べることができます。また、男女別の採用数、選考のポイントなどの細かい情報まで記載されており、有料な書籍なだけあって豊富な情報を得られます。ただし、就職倍率が高すぎたり逆に低すぎたりする場合は企業側が就職倍率を掲載しない場合があるのでその点は注意が必要です。
就職倍率を調べる方法としてリクナビも挙げられます。リクナビには「気になる登録者人数」という機能があり、その企業に興味を持っている人がお気に入りとして登録しています。つまり、その人数によって就職倍率を推定できるということです。具体的に言うと、お気に入りの人数から企業の採用人数を割ることで推定することができます。しかし、必ずしもお気に入り登録をしている人がその企業に応募するかは不明瞭です。また、募集区分が細かく分かれているのにも関わらずそれを区別せずにお気に入り登録がされるため、厳密に就職倍率が分かるというわけではありません。ですので、あくまで目安として考えるようにすると良いでしょう。
就職倍率を調べる方法として、会社説明会の人数から推測するという方法も挙げられます。企業は多くの場合、就活生に対して会社説明会を行います。当然その説明会に参加する人はその企業に興味を持っている人ですので、その人数から就職倍率を考えることができます。例えば、参加した会社説明会の人数が60人であり、日程が7日間あった場合は応募人数を420と見積もることができるでしょう。当然リクナビでの調べ方と同様に厳密な数値ではないことに注意しましょう。
就職倍率を調べる方法として、就職四季報が挙げられます。就職四季報は東洋経済新報社が発行する企業情報を集めた書籍です。毎年発行されており、就職倍率がわかるのはもちろんのこと、その他にも選考フローやスケジュールなどの情報も調べることができます。また、男女別の採用数、選考のポイントなどの細かい情報まで記載されており、有料な書籍なだけあって豊富な情報を得られます。ただし、就職倍率が高すぎたり逆に低すぎたりする場合は企業側が就職倍率を掲載しない場合があるのでその点は注意が必要です。
就職倍率の高い企業の特徴として、ホワイト企業であることも挙げられます。ホワイト企業、つまり待遇やインテンシブ制度がしっかりしている企業は当然就活生の評価が高いです。応募者は様々な就活サイトの口コミにてこうした情報を得られるため、結果的に応募人数が増え、就職倍率が上がるでしょう。また、大企業であるほどにこうした待遇が良いという傾向もあるので、知名度にも関連して大企業であるホワイト企業の就職倍率が高いということもわかります。
就職倍率の高い企業の特徴として、内定人数が少ないことも挙げられます。倍率が上がる要因として応募人数が多いことに加えて募集人数や内定人数といった分子が小さいことも考えられます。大企業であっても年間採用人数が10人しかないといったこともあります。食品で有名な味の素の採用人数はわずか30人程であり、就職倍率が200倍以上になります。特に総合職の募集においては内定人数が低く、就職倍率が上がりやすい傾向にあると言えます。
就職倍率の高い業界として食品メーカーが挙げられます。大手の食品メーカーは知名度故の安心感があることが就職倍率の高い大きな要因と考えられます。事業の安定性から会社の待遇が比較的良い点でも安心感があると言えます。また、他の業界と比較して食品メーカーは普段の生活で馴染みの深いものが多く、募集の人気を呼ぶ大きな要因となっていると言えます。実際に22年卒の就職倍率のランキングの2位に雪印メグミルクがランクインしています。
就職倍率の高い業界としてブライダル業界も挙げられます。ブライダル業界とは、結婚に関する様々なサービスを提供する業界を指します。このブライダル業界は女子大学生を中心に特に人気な業界です。ブライダルに関係した専門学校は多く存在し、大学卒以外からも多くの募集を受けるため就職倍率が上がる傾向にあります。また、実際に22年卒の就職倍率ランキングの1位はウェディング業界の企業であるノバレーゼでした。コロナ禍の業界への大打撃による採用人数削減も一因と考えられます。
就職倍率の高い業界としてエンターテイメント業界も挙げられます。エンターテイメント業界とは、文字通り人を楽しませる娯楽やサービスを提供する業界であり、映画ゲーム音楽レジャー施設などその分野は様々です。エンターテイメント業界の事業は学生の目を引くものが多く、この業界が人気である大きな要因であると考えられます。また、コロナ禍においてインドアでの娯楽の需要が高まったことも業界の注目されている一因と言えます。
就職倍率を参考にする際の注意点として、倍率の高い企業を良い企業だと思い込まないことが挙げられます。これまでに述べてきたように、就職倍率の高い原因は様々であり、待遇が良いという理由以外にも単に採用人数が少ない場合もありえます。また、倍率の高い企業が大企業であり年収が高い傾向にはありますが、仕事内容が自分と合っていない可能性は十分にあります。倍率という数値のみを就活の基準にしないことが重要と言えます。
就職倍率を参考にする際の注意点として、倍率の高い企業ばかりを受けないことも挙げられます。やはり就職倍率の高い企業はそれだけ就職難易度も高いです。倍率の高い企業ばかりを受けると、それだけ内定を得られない可能性も増えてくるので就職への自信を失ってしまう恐れがあります。大学受験などと同じように、倍率の低い企業と並行して受けることが重要です。最終的には企業とのミスマッチがないことが重要ですので、倍率に関わらず自分に合った企業を見つけ応募することが大切です。
就職倍率を参考にする際の注意点として、倍率の低さに安心しないことが挙げられます。企業の就職倍率が低いことに安心をしてしまうかもしれません。しかし、倍率が低いにもかかわらず内定獲得が出来ない恐れは十分にあります。というのも、どれだけ倍率が低くとも一定の内定基準を企業は持っているからです。応募者のパーソナリティや能力がどれだけ企業の欲するものかどうかが重要ですので、就職倍率が低くても安心しないことが重要です。
就職倍率を参考にする際の注意点として、中小企業にも目を向ける点も挙げられます。というのも、日本の企業の約99%以上が中小企業と言われています。つまり、大企業のみの就職に目を向けていると日本の業界全体のごく一部しか見ていないということになってしまいます。また、今後の成長が期待されるベンチャー企業なども多く存在します。より広範囲に就職の視野を向けることでこうした企業に巡り合えるチャンスも広がります。より自分にあった企業を見つけるために中小企業にも注目する必要があります。
就職倍率を参考にする注意点として、インターンに参加することも挙げられます。たしかに就職倍率は就活における企業選びで重要な指標にはなりますが、実際の企業の雰囲気や取り組みを細かに知ることは難しいです。そのためにインターンに参加することは非常に有効です。インターンの参加によって実際に社員とコミュニケーションをとる可能性があり、雰囲気をつかむことができるでしょう。つまり、就職倍率だけにとらわれず、それ以外のアプローチとしてインターンは効果的だと言えます。
就職倍率は企業の内定獲得の難易度を知る重要な基準の数値であり、就職に役立つことは間違いありません。ただし、その数値ばかりに気を向けて自分にあった企業を探せなくなることには注意を払わなければなりません。たしかに就職倍率の高い企業はホワイト企業や人気企業であることが多いですが、倍率が低くても自分に合った企業はたくさん存在します。就職倍率、インターンなどのそれ以外の手段を上手く活用し、ミスマッチをしない企業の内定獲得を目指しましょう。
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