ストレングス・ファインダーとは【受け方やビジネスにおける活かし方について解説します】

記事更新日:2023年04月05日 初回公開日:2023年03月30日

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自分の才能を存分に発揮する為には、自分に合った環境や働き方が出来る企業で働くことが大切です。自分の才能をしっかりと把握している人もいますが、強みが何なのか自己分析が出来ていない人もいます。そういった人達の為に、自分の資質を判断する際に最適なのが「ストレングス・ファインダー」です。ストレングス・ファインダーを行う目的や、資質の分類などについて詳しく解説していきます。診断を受けようと考えている人は、是非参考にしてみてください。

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ストレングス・ファインダーとは

才能診断ツールのこと

ストレングス・ファインダーとは、才能診断ツールの事です。Web上で177個の質問に答えていくことで、自分の才能や強みが発見出来ます。質問には回答時間に制限が掛けられており、1問20秒以内に答える必要があります。180問近くある質問に回答しなければならない為、約1時間程度時間を要します。時間はかかりますが自分が持っている才能を数値化してみることが出来、34個ある資質の中から自分に合った5つが挙げられる為、今後の判断指針として活用することが可能です。

アメリカのギャラップ社が開発したオンラインツール

ストレングス・ファインダーは、アメリカのギャラップ社が開発したオンラインツールです。ギャラップ社は、アメリカで有名なコンサルティング会社です。ギャラップ社は40年もの間、「人間の強み」に関しての研究を行っており、その研究結果の元で自分の強みを活かす方が能力を発揮しやすいという考えから才能診断ツールを開発しました。個人それぞれの強みを見つける為に、人間が持っている様々な才能をあらゆる角度から判断出来るような質問内容になっています。

ストレングス・ファインダーにおける才能とは

自然に行われている思考や感情、行動の繰り返しパターンのこと

ストレングス・ファインダーにおける才能とは、自然に行われている思考や感情・行動の繰り返しパターンのことを指しています。才能や資質といった言葉は似た意味として使われることもありますが、ストレングス・ファインダーでの才能は生まれながらにして持ち合わせている物の事です。資質は、持っている才能を統計的にグループ化しており、ストレングス・ファインダーでは34個に分類されます。ストレングス・ファインダーでは、34個の資質の中から優先度の高いものを才能だと判断します。

ストレングス・ファインダーのメリット

自分の強みや資質を知ることができる

ストレングス・ファインダーのメリットは、自分の強みや資質を知ることが出来る点です。ストレングス・ファインダーの177個の質問に回答することによって、34個ある資質の中から自分の強みとなる資質が5個選ばれます。自分の強みを可視化できることにより、その強みを生かすために自分が何をすべきなのかを判断する事が可能です。自分の資質を活かし、業務の効率化や生産性の向上などを行えます。強みや資質を把握することは、自己分析にもなり業務上だけでなく様々な場面で活かすことも出来ます。

自分のモチベーションがわかる

ストレングス・ファインダーは、自分のモチベーションが分かるのもメリットの一つです。ストレングス・ファインダーを受けて、自分の資質を理解することで自分が何にモチベーションを置いているのかが分かります。モチベーションの有無で仕事への姿勢は大きな差が生まれ、モチベーションを持っている人は業務のクオリティも高まります。自分がモチベーションを高く仕事に取り組むためには、どういった業務に携わりどのような環境が最適なのかを把握することが重要です。

自分に向いている働き方がわかる

ストレングス・ファインダーのメリットは、自分に向いている働き方が可視化できる事です。環境が変わることで、人が変わったかのように活躍出来る人もいます。そういった人は最適な環境に身を置くことでモチベーションが上がり、活躍に繋がっています。自分の資質を把握することで、自分に合っている業務内容や働き方などを判断する事が可能です。自己分析を行うことにより、身を置くべき環境を理解し、自分のキャリアに生かしていくことが出来ます。

チームや他人への理解につながる

チームや他人の理解につながるのも、ストレングス・ファインダーのメリットです。ストレングス・ファインダーは自己分析に使われることが多いですが、チーム内のコミュニケーションを円滑にすることも可能です。ストレングス・ファインダーを受けることで、それぞれの思考が言語化され他人にも分かりやすくなる事により、それぞれの才能を把握することが出来ます。他人との思考の違いを把握出来るだけでなく、行動パターンの違いも知ることが出来る為、円滑にコミュニケーションを取れるようになります。

ストレングス・ファインダーの4つの分類

実行力の資質

ストレングス・ファインダーの資質は4つに分類されます。実行力の資質は、チーム内の目標や個人で掲げた目標を達成するために行動する力や、目標達成の為には何を行っていくべきなのかを知っています。実行力の資質の中には、責任感や目標志向・信念・公平性などの資質があり何かを実行したり達成したりすることに長けている人が多い傾向です。実行力の資質が多ければ多い程、物事を冷静に捉え頼れる雰囲気を持ち合わせており、チームリーダーなどに向いています。

影響力の資質

影響力の資質は、人に影響を与えたいと考え周りの人を巻き込みながら、チーム内外に考えを広めていく資質を持っています。人に影響を与えたいと考えているだけでなく、周りの人の考えを吸収して活かしていきたいと考えている人も影響力の資質が高い傾向です。影響力の資質には、指令性・社交性・自我などが分類され、他人に影響を与えることや指示出しをして他人を動かすことに長けている人が分類されます。影響力の資質が多ければ多い程、エネルギーに溢れています。

人間関係構築の資質

人間関係を強固に築ける力を持っており、チームメンバーと協力し大きな力を発揮するチームを作ることが出来る資質を持っているのが、人間関係構築の資質です。人と繋がりたい・良好な人間関係を構築したいと考えている人がこの資質に該当します。人間関係構築の資質には、共感性や調和性・成長促進などがあります。人間関係構築の資質が多ければ多い程、他人といい関係性を築くことに長けている為、人との関わりを大切にし誰にでも分け隔てなく接する人が多い傾向です。

戦略的思考の資質

戦略的思考の資質は、業務を行っていく上であらゆる可能性を考え常に情報取集や分析を行い、状況に合わせて適切な判断を行うことが出来る思考力を持っています。しっかりと考えて業務を行いたい・頭脳を活かした活動をしたいと考えている人が、戦略的思考の資質に該当します。戦略的思考の資質には、分析思考や学習欲・戦略性などがあります。状況に合わせて物事を考える・冷静に頭で常に考えて行動する事に長けている人が多い傾向です。

ストレングス・ファインダーの診断の流れ

テストを受ける

ストレングス・ファインダーで自分の資質を把握するためには、テストをまず受けましょう。質問は全部で177個あり、一問に付き二つの記述がされているので、自分に最も近い物・当てはまる物を選択します。177個の質問に答えることによって、潜在的に持っている考えや行動を分析し強みとなる資質を5つ明示してくれます。テストを終えると、個別にレポートを受け取ることが可能です。受け取ったレポートを元に、資質を活かす戦略を立てる事が出来ます。

ストレングス・ファインダーの診断を受ける方法

アクセスコード付きの書籍を購入する

ストレングス・ファインダーを受けるには、アクセスコード付きの書籍を購入しましょう。トム・ラス『さあ、才能に目覚めよう 新版』や、トム・ラスほか『ストレングス・リーダーシップ』を購入すると、アクセスコードが袋とじになっています。ストレングス・ファインダーのサイトにアクセスし、同封されているアクセスコードを入力する事でストレングス・ファインダーの診断を受けることが可能です。書籍を中古で購入した場合などは、既にアクセスコードが使用されていることもある為注意が必要です。

ギャラップ社のサイトでアクセスコードを購入する

ストレングス・ファインダーは、ギャラップ社のサイトでアクセスコードを購入することが出来ます。ストレングス・ファインダーの診断は34の資質の中から優先度の高い順で表示されますが、ギャラップ社のサイトでは購入するコードによって表示が異なります。「クリフトンストレングスの上位資質」のコードは、34資質の内5位までしか表示されませんが、2340円で購入することが出来ます。全ての資質を表示したい人は、クリフトンストレングス34を5850円で受けることが可能です。

専用のアプリをダウンロードする

専用のアプリをダウンロードする事で、ストレングス・ファインダーの診断を受けることが出来ます。専用アプリは、iPhone端末・Android端末の両方に対応しており、アプリをインストールして必要事項を記入します。自分の知りたい順位を事前に選択し、支払いを行うことでストレングス・ファインダーの診断を受けることが可能です。専用アプリは日本語表示になっていないので、変更を忘れないようにしましょう。また支払いはクレジットカードのみ対応になっている為、注意が必要です。

ストレングス・ファインダーの活用事例

個人のコーチングのために受診する

ストレングス・ファインダーは、個人のコーチングのために受診し活用することが出来ます。ストレングス・ファインダーを受ける人のほとんどが、自分の強みを把握するために診断を受けています。ストレングス・ファインダーの結果を、自分で理解し活用する方法もあれば結果を元に企業で管理職がコーチングを行うのも一つの方法です。診断結果はレポートとして見ることが出来るので、読みながら自分の資質への理解を深めることも出来ます。

新しい部署やプロジェクトのメンバーで行い相互理解を深める

ストレングス・ファインダーを受けることで、新しい部署やプロジェクトのメンバーで行い相互理解を深めることが可能です。プロジェクトメンバーの資質を理解することで、相互理解に繋げることが出来ます。お互いの事を理解できていれば、日々の業務を円滑に進めることも出来ます。それぞれの強みを把握していると、メンバーが得意とする業務を振り分けることが出来る為、適材適所でスムーズに業務を行えます。相互理解をしておくことで、強みを生かしたチーム作りに繋がります。

新入社員に受験してもらい得意不得意を探す

新入社員に受験してもらうことで、得意不得意を探すことが出来るのもストレングス・ファインダーの活用方法の一つです。社内の従業員が全員ストレングス・ファインダーを受けている場合には、新入社員にも受けてもらう事で強みを生かせる部署への配属を行うことが出来ます。新入社員の強み弱みを事前に把握しておくことで、強みを生かしたマネジメントも可能になります。但し新入社員の資質を把握するには、事前に既存社員がストレングス・ファインダーを受け社内でそれぞれの資質を把握している事が大切です。

まとめ

ストレングス・ファインダーを活用して社員の強みを伸ばそう

ストレングス・ファインダーの資質の分類や、受診の方法などについて解説しました。ストレングス・ファインダーを受診すると、34ある資質の中から自分の強みを優先順位の高い順に表示される為、自分の強みが何なのかを把握することが出来ます。また、チーム内でそれぞれの資質の共有を行うことで、業務を円滑に進めることが出来る為、効率アップ等にも繋げることが可能です。ストレングス・ファインダーを活用して社員の強みを生かしていきましょう。

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