記事更新日:2021年09月21日 | 初回公開日:2021年09月21日
用語集 外国人採用・雇用 グローバル用語解説 人事・労務お役立ち情報アメリカで行われている採用活動における考え方は、日本での考え方とは大きく異なるものです。具体的には学歴を重視する点や、役職別に求職者を募って採用活動を行う点などがあげられます。日本においては企業の採用面接に様々な大学の出身者が訪れることは珍しくありませんが、アメリカにおいては出身大学やその学部はかなり重視されます。その理由は役職別の採用活動とも関連しており、大学時代やこれまでのキャリアにおいて身につけてきた専門的なスキルによって即戦力となれる人材の採用を行うためです。
エンジニア採用においても、最も重要とされているのは学歴やこれまでのキャリアに加えて持っているスキルです。日本では文系の学生が就職後にエンジニアになることもありますが、アメリカではそのようなことは基本的にありません。したがって、ITに関する豊富な知識やスキルを持っていることが前提であり、重要とされる部分なのです。募集や面接などの採用におけるステップには大きな差はありませんが、アメリカでのエンジニア採用は日本よりもかなり実力主義だといえるでしょう。
アメリカ人エンジニアを日本で採用することのメリットとして、現地とのコネクションができるということがあげられるでしょう。アメリカ人が大学を卒業してすぐに日本の企業に就職するということはほぼ無いため、アメリカ人エンジニアを採用する際はほとんどの場合は他の企業から受け入れることになります。したがって、アメリカ人エンジニアが以前に勤めていた企業とのコネクションが生まれるという可能性も充分に考えられるのです。グローバル化が進む現代において海外とのコネクションは企業にとっても非常に重要となるので、大きなメリットだといえるでしょう。
アメリカ人エンジニアの採用によって、企業の技術力向上が見込めるということも大きなメリットです。先ほどお伝えした通り、アメリカ人エンジニアは企業に就職する時点でもかなり高い能力を持っています。さらに実力主義であるアメリカ企業で実務経験を積んだエンジニアは、より大きくスキルアップしているでしょう。そのような人材がを採用することによって、新しい技術を取り入れる機会となるので企業全体の技術力が向上が期待できます。
アメリカ人エンジニアを採用するひとつの手段として、リファラル採用が考えられます。リファラル採用というのは自社の社員から知り合いや友人といった繋がりのある人材を紹介してもらい、採用活動を行うというものです。また、採用となった場合は紹介してくれた社員にはインセンティブが与えられるのが一般的です。リファラル採用の場合は求人サイトなどに依頼する必要がないので、採用にかかる費用をできるだけ抑えたいという企業は導入してみるといいでしょう。
外国人材の採用を支援してくれるサイトなどのサービスを活用するのも、アメリカ人エンジニアを採用する方法として一般的に知られています。求職者側と採用側の条件をもとに、お互いが理想の人材と企業を見つけられるのがメリットです。もちろんコストは発生しますがリファラル採用よりもさらに確実な採用につながりやすくなるので、採用にかけるコストに余裕のある企業はこちらを活用してみるといいでしょう。対応している国などはサイトによって異なりますので、事前に調べておきましょう。
アメリカ人エンジニアと日本人エンジニアは、全く違った考えを持っている場合がほとんどです。そのひとつとして、仕事とプライベートの区別という点があげられるでしょう。日本人の場合は残業だけでなく、自宅に仕事を持って帰ってでも業務に取り組もうと考える人材も多いです。しかしアメリカ人の多くは残業をすることはなく、上司が残っていても先に帰るということも普通です。アメリカ人エンジニアを採用する際にはそのような違いを考慮して、自分達の価値観をむやみに押し付けるのはやめましょう。
自分自身のキャリアに対する考え方も、アメリカ人と日本人とは大きく異なるといわれています。日本においても様々な働き方が導入され、それに関連して選べるキャリアの選択肢は増えてきているでしょう。しかし多くの人はいまだに、ひとつの企業に長く勤めるという考え方を持っているのではないでしょうか。それに対してアメリカ人は人生で平均10回以上も転職するといわれています。アメリカ人は自身のスキルに見合った給与などの条件で職場を決める傾向が強いので、長期的な雇用が難しいということも認識しておきましょう。
日本人エンジニアと比べると、アメリカ人エンジニアの方が自己主張が強いということも大きな違いです。日本人エンジニアはどちらかというと上司やクライアントからの指示にしたがって、従順に業務に取り組む傾向があります。しかしアメリカ人エンジニアの場合は業務を効率化する方法や、欠陥を発見した場合は役職に関係なく指摘する場合が多いです。日本人特有の「空気を読む」などといったことはせず、どうすればもっといい成果が出せるかということを重視する傾向にあります。したがってアメリカ人エンジニアを採用する際には、出てきた意見をしっかりと受け止めて社内で共有する姿勢を意識しましょう。
アメリカ人エンジニアを採用する際には、配置する役職や業務内容をあらかじめ明確に示しておくといいでしょう。これはアメリカでの採用活動では役職ごとに求人を募るということから、日本での採用においてもその形式に合わせるためです。アメリカ人エンジニアは特に自身のスキルと業務内容の関連度を重視するという傾向があるので、採用してから適性に応じた配置を行うという形式はあまり好まれません。適材適所の採用を行うことで即戦力となれる可能性も高まるので、必ず業務内容を明確にしておきましょう。
応募から採用までのスピードを早くするということも、アメリカ人エンジニアの採用においては非常に重要です。アメリカにおける応募から採用までの期間は2週間から1ヶ月程度が一般的とされています。選考にそれ以上の時間をかけてしまうと、応募者のモチベーションが下がってしまう恐れがあります。アメリカ人エンジニアとの面接などにおいては英語が話せる担当者が必要となる場合もあるので、特に早めの準備を行うことを意識する必要があるでしょう。
アメリカ人エンジニアの採用において、年収などの待遇について相場を理解しておく必要があるでしょう。アメリカにおいてエンジニアというのは全ての職種の中でも年収が高い職業であり、平均年収は1000万円から1200万円です。これは日本人エンジニアの平均年収の約2倍となっています。高い技術を持っていることが前提とされているため、必然的に高い年収が設定されているということです。したがって、アメリカ人エンジニアを日本で採用する際にはそれらの相場を理解した上で、適切な給与を提示しましょう。
アメリカ人エンジニアに限らず、外国人採用においては様々な書類の準備が必要となります。入国や就労に関するビザの発行だけでなく、雇用に関する書類などの準備も必要です。特にアメリカ人エンジニアの場合は待遇に関して交渉することが一般的なため、お互いに雇用の契約について細かくすり合わせを行う必要があります。実際に業務に取りかかった後にトラブルが起こらないようにするためにも、契約内容の確認や必要書類の準備は怠らないように注意しましょう。
入社後に日本で業務を行ってもらう場合には、必要に応じて日本での生活文化について研修を実施しましょう。特に日本での生活が初めてだというアメリカ人にとっては、日本での生活は分からないことだらけです。具体的にはゴミ出しの方法や公共機関でのマナーなど、日常生活に関する内容について研修を行うケースが多いです。業務が順調でも日常生活においてトラブルや不安があると早期退職してしまう恐れがあるので、分からないことなどがあるようなら常に親身になって指導するように心がけましょう。
JELLYFISHは、外国人エンジニアの紹介をしているサービスです。48カ国、2万人以上ものIT人材がこちらのサービスに登録しているため、アメリカ人エンジニアに限らず様々な国のエンジニア採用にも非常に役立つでしょう。さらに、日本在住者や35歳未満の割合が高いということもあり、若手で高い技術力を持っているエンジニアを探すことができます。料金も採用が決定するまでは無料となっているため、比較的気軽に利用することが可能です。
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アメリカ人エンジニアを日本で採用する際のポイントについて、お分かりいただけたでしょうか。アメリカと日本での採用活動の違いから、アメリカ人エンジニアの技術力の高さについても納得いただけたかと思います。優秀なアメリカ人エンジニアを日本で採用する際には、必然的にコストがかかります。しかし企業の技術力の向上やグローバル化の推進においても、アメリカ人エンジニアの採用は大きな役割を担ってくれるでしょう。日本とアメリカにおける考え方の違いや採用における注意をしっかりと理解した上で、優秀なアメリカ人エンジニアの採用を目指しましょう。
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