記事更新日:2023年05月10日 | 初回公開日:2023年05月10日
人事・労務お役立ち情報 採用・求人のトレンド求人広告に掲載する際にかかる費用は媒体によって異なります。求人情報誌では、掲載するサイズによって変動しますが約2~40万程度必要です。フリーペーパーとして駅や商業施設に置いてあることも多く、地元で仕事を探したいと考えている人に効果のある手法です。また明確には何の仕事に就くか決めていない人も多くみる為、幅広い人達に見てもらうことが出来ます。しかし、掲載期間は1~2週間と決まっており、迅速に人を採用したいと考えている企業にとっては効果を感じにくいでしょう。
WEBサイトに求人を掲載した際に掛かる費用は、使用する媒体や掲載期間により変動しますが約1~20万円程度です。昨今では、求人の掲載は無料で行うことができ、採用に至ってから成功報酬として費用を請求されるといった媒体も増えています。Indeedなどは完全無料で利用することも出来る為、自社に合った媒体を選定することが大切です。WEBサイトでは掲載するスペースが決まっていない為、自社の魅力など沢山の情報を掲載することが出来ます。また採用エリアも企業がある地域だけでなく、遠方の人からもWEB上で見てもらうことが出来るので、採用の幅を広げることも可能です。
就職サイトへ求人を掲載する際には、利用したいサービスやサイトによって異なりますが、1年を通して約30~50万程度必要です。ソーシャルリクルーティングなどSNSを活用して学生にアプローチし、採用する手法も主流になってきていますがどうしても手間や時間が掛かります。就職サイトには多くの学生が登録しており、熱意を持っている学生に効果的にアプローチする事が出来ます。他の求人媒体よりもコストは掛かってしまいますが、母集団形成を行う必要がなく登録者も多い為、自社に合った人材を探しやすいというメリットがあります。
転職サイトに求人を掲載する場合、1ヵ月の掲載で約20万円以上必要です。利用する転職サイトによって異なりますが、ハイクラスなど様々な専門知識やスキルを持っている人が多く登録しています。また転職サイトでは掲載することで様々な採用活動のサポートを受けることも可能で、採用活動を効率よく進めることが出来ます。業界に特化している転職サイトやエリアを限定し採用に力を入れているサイトなど様々ある為、自社が求めている人物がよく利用していそうな転職サイトを見極めることが大切です。
求人広告の費用形態も色々なものがあります。完全無料型は、求人の掲載だけでなく人材を採用しても費用を請求されることはありません。無料で求人広告を記載できる理由は、完全無料型を謳っている媒体の多くが求人広告以外の広告を出稿しており、一般広告を行っている企業から費用を得て運用しているからです。採用活動に費用を掛けたくないと考えている企業にとっては、最適な媒体ですが無料で掲載できる為、掲載している企業数も多く自社の求人が埋もれてしまうというデメリットもあります。
一部無料型は、媒体により異なりますが採用活動の一連の中で一部費用が発生します。求人の掲載はお金がかからなくても、人を採用する場合に費用が発生する媒体や、求人広告を目立たせるために上位表示を行うといったSEOのような仕組みを取り入れている媒体があります。また、採用人数を制限しており、何名までは無料だが何名以上採用した場合に費用が発生するといった媒体もあります。採用に掛かる費用をなるべく抑えつつも、求職者に自社の求人を訴求する為の方法として活用することが可能です。
先行投資型は、事前に掲載する媒体に費用を支払った上で求人を掲載する方法です。掲載する内容によって費用は変わってきます。掲載する情報量や写真や動画の有無、スカウト機能の仕様など様々です。求人情報誌やフリーペーパーへの掲載が先行投資型に該当します。数ある求人の中で、求職者に自社の求人に興味を持ってもらう為には、様々な工夫が必要です。先行投資型は事前に費用が掛かる為、一見すると費用が高くなっているように感じます。しかし一度に多くの人材を採用することが出来れば一人当たりに掛かる採用コストを下げることが出来ます。
求人を掲載する時点では費用が掛からず、人材を採用することが決定した時点で費用の支払いが発生するのが成功報酬型です。求人媒体やフリーペーパーでは、求人を掲載しても採用できる保証はありません。そういったリスクを防ぎたい場合には、成功報酬型の媒体を利用する事をお勧めします。優秀な人材を確実に1人もしくは2人確保したいと考えている場合には、成功報酬型は費用を抑えることが出来ます。但し、成功報酬型は採用の時点で高い費用を払う必要があり、複数人の採用を考えている場合はコスト高になる可能性も認識しておきましょう。
求人広告に費用を掛けるメリットは、多くの求職者にアピール出来るという点です。昨今では、インターネットの普及により就職活動や転職活動を行う殆どの人が、オンライン上で仕事を探しています。ネット上に求人広告を出していると、いろいろな人の目に触れ自社が求めている人物に近い人たちを母集団形成することが可能です。複数人採用出来ることもある為、求人広告は1人当たりの採用コストを抑えることにも繋がります。紙媒体は、エリアを限定して出すことにより他の求人との比較がしやすく、他社との違いを押し出すことで求職者へのアピールになります。
潜在層にアプローチすることが出来るのも、求人広告に費用を掛けるメリットです。求人広告は実際に仕事を探している人だけでなく、検索すればだれでも見ることが出来ます。その為、すぐに転職は考えて無くてもいい求人があれば転職しようと考えている人達にもアプローチすることが可能です。現在就業している職場に対して何らかの不満を抱えている人は、今の職場より良い条件があれば転職を行う可能性が高いといえます。自社の魅力を前面に打ち出すことが出来れば、応募者を増やすだけでなく企業のブランディング効果にも繋がります。
求人広告は、掲載にコストが掛かるというデメリットもあります。完全無料型の求人広告や媒体以外は必ず費用を払わなければなりません。求人サイトなどは安いプランもありますが、上位表示するためにはその分お金がかかり安いプランでは求職者の目に留まり辛くなる可能性があります。求人広告の効果を実感するには、効果の高いプランを利用しなければならない媒体もあります。成功報酬型は採用が決まらなければ費用は掛かりませんが、求人を掲載するのにお金を支払う形態の場合は採用出来ても出来なくても費用が発生する為、十分な検討が必要です。
求人広告に費用を掛けることで、時間と手間をかけなければならないのがデメリットです。求職者の目に留まるような魅力ある求人広告を作成するためには、制作担当者と綿密に打ち合わせをする必要があります。打ち合わせや求人広告データの確認などで、1~2週間は必要です。外注せずに、社内で求人広告を作る場合も簡潔な内容では応募者を集めることは難しく、訴求効果の高い内容にしなければなりません。求人広告の内容次第で応募者数が左右される為、時間と手間は掛かりますがしっかりと作成することが重要です。
求人広告を選ぶ際には、採用ターゲットを明確にしておきましょう。採用ターゲットを事前にしっかり決めているかどうかが、採用活動を成功させることが出来る決め手となります。自社がどういった人材を求めているのかを言語化しておくことで、担当者によって採用する人材にブレが生じにくくなります。採用ターゲットによって、使用する媒体や作成する求人広告の中身が変わってくるため、ターゲットに合った物を選ぶことが大切です。対象に響きそうなポイントをアピールすることで、求めている人材に近い人物に会える可能性が高まります。
求人広告を選ぶときのポイントは、求人媒体の特徴を理解しておくことが大切です。求人媒体によって、利用しているユーザーは異なります。自社が求めている人物が、新卒者なのか転職者なのかによっても求人を出す媒体は違ってきます。求めている人物像があまり利用していない媒体で求人広告を出しても、費用を無駄にするだけで採用には繋がりません。利用しようと考えている媒体が何を得意としているのかをしっかりと理解し、自社に合った媒体を利用して採用活動を行いましょう。
コンテンツの質を高めるのも、求人広告を選ぶ際のポイントです。コンテンツとは、求人の中身の事を指しています。媒体によっては、文字や写真だけでなく動画を投稿できる求人媒体もあります。自社に合った媒体を選定出来ていたとしても、コンテンツが充実していなければ求職者の目に留まらないことも考えられます。せっかく求人を出していても、自社の魅力を伝えられていなければ意味がありません。キャッチコピーなどを効果的に活用することで、求職者の目に留まりやすくなります。
求人広告は、応募から採用までのフローを事前に確認しておくことで適した物を選ぶことが出来ます。求職者から応募が来た時は、なるべく迅速に対応するようにしましょう。せっかく応募してくれても企業からの連絡が遅くなってしまうと、意欲が下がってしまう可能性があります。そうならない為にも、応募が来た場合のフローを決めておくことでスムーズに対応が出来ます。また内定通知後、入社までに時間があり、あまりフォローがない状態では内定者が不安になり内定辞退に繋がる可能性もあります。そうならない様、事前にフローを決めておくことが大切です。
求人広告の費用形態や、求人広告に費用を掛けるメリットなどについて解説しました。完全無料で掲載できるものもありますが、無料な分求人数が多く自社の求人が埋もれてしまう可能性もあります。しかしお金を払えば優秀な人材を確保出来るという保証もない為、一部無料型や成功報酬型など自社に合った形態の求人広告はどれなのか事前にしっかり検討することが大切です。媒体選定後は、ただ求人広告を出すだけでなく求職者の目に留まりやすいようコンテンツ内容などに工夫も必要です。各求人広告の特徴を理解して、採用活動を成功させましょう。
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