採用戦略とは?【プロセスとやらないと問題になる事を解説します】

記事更新日:2021年06月11日 初回公開日:2021年02月09日

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貴社では採用戦略をしっかりと練ったうえで採用活動に取り組めているでしょうか。そもそも採用戦略とは自社に合った人材を獲得するために立てる戦略のこと。近年は売り手市場ということもあり、人材の獲得に苦労している企業も多いかもしれません。人材獲得に悩んでいる企業こそ見直してほしいのが採用戦略。今回は採用戦略の概要から採用戦略の立て方、採用戦略を考える際に利用できるフレームワークまで幅広くお話しします。この記事を読んで採用戦略の重要性を理解し、今後の採用活動に繋げてみてください。

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採用戦略とは

優秀な人材を獲得するために立てる戦略

採用戦略とは採用活動において優秀な人材を確保するために立てる戦略のことを指します。新しい社員を雇い入れる際、しっかりと戦略を立てたうえで採用活動を行えているでしょうか。採用戦略をきちんと考えた上で採用活動を行うことによって自社が希望する理想の社員を獲得できるほか、競合企業との差別化を図ることもできるでしょう。採用戦略を考えるうえで重要なのは具体性と実効性。より詳細で実行可能な戦略を立てることで採用活動の成功率を上げることができるかもしれません。

採用戦略を立てないと起こる問題

応募者が少なすぎる(または多すぎる)

採用戦略を立てなければ応募者が少なくなってしまう可能性があるでしょう。応募者が少なく思うような選考ができなかったという経験はないでしょうか。応募者が少なくなる原因としては、仕事内容と給料との不釣り合い、他社と比べ劣った募集条件など様々な問題が考えられます。また募集条件の範囲が広すぎる場合や人気職種の募集を行う際は応募者が多くなり過ぎてしまうこともあるでしょう。応募者が多いに越したことはありませんが、あまりにも多すぎると採用活動にコストがかかり過ぎるため注意が必要です。

内定辞退者が出る

採用戦略を立てなければ内定辞退者が出てしまう可能性もあるでしょう。採用活動を無事終えたのに内定者を決めた後、辞退者が出てしまったという経験はないでしょうか。新卒採用の内定辞退率は5割とも言われています。そのため少しでも内定辞退者を減らすために何ができるのか、採用戦略を立てる際に考えておく必要があります。内定期間が長すぎる場合や内定後のフォロー体制が甘い場合、配属先や勤務地等の条件に応じられない場合など、辞退者が出てしまう原因には様々な問題が考えられるでしょう。

ミスマッチが起こる

採用戦略を立てなければミスマッチが起こってしまう可能性があります。採用活動におけるミスマッチとは、求職者と企業との間で起こる価値観やニーズのズレのこと。採用戦略を練らずに採用活動を行った結果、「思っていた仕事内容と違った」「職場に馴染めなかった」などと内定者が企業に対してミスマッチを感じてしまうかもしれません。採用のミスマッチにより早期退職者が出てしまうと、これまで採用活動にかかったコストが無駄になってしまいます。ミスマッチを起こさないために何ができるか採用戦略を立てる際に考えておくといいでしょう。

採用活動が非効率になる

採用戦略を立てなければ採用活動が非効率になってしまう可能性も考えられます。事前に計画しておいた採用スケジュール通りに採用活動を行えているでしょうか。採用業務を効率的に行えていない場合、採用活動にかかる時間や経済的なコストが膨らんでしまいます。また非効率な採用活動を行うことにより、優秀な人材が他社に流れてしまったり、内定者へのフォローが遅くなり不満を抱かせてしまうこともあるかもしれません。採用戦略を考える際は無駄な工程がないか確認したうえで実行可能な採用スケジュールを立てるようにしましょう。

採用戦略の立て方(手順)

会社が求める人物像を確立する

採用戦略を立てる際は、まず会社が求める人物像を明確にするようにしましょう。今の会社にどんな社員がほしいかを考えた上で募集条件を作成できていますか。会社が求める人物像を確立していなければ、採用のミスマッチが起こる可能性が高まります。希望する求職者の経験やスキル、学歴、性格などを洗い出しましょう。また募集する職種や雇用形態によっても求める人物像は異なるかもしれません。他部署からヒアリングを行うなどして、今の会社に必要な人材はどんな人か明らかにしておきましょう。

採用人数を考える

採用戦略を立てる際は、求める人物像が明らかになった後に採用人数を考えるようにしましょう。貴社では採用したい人数をどのようにして算出しているでしょうか。採用人数を決めるためには会社の今後の方針を理解したうえで、どの部署にどれぐらいの人員が必要か考えなければなりません。特に今後力を入れていきたい部署やプロジェクトがあれば、その部門に割く人員が必要になります。企業方針と現在の会社の状況とを比較し、募集したい職種や採用人数を考えるとようにしましょう。

自社のアピールポイントを考える

採用したい人数が決定した後は、自社のアピールポイントを考えましょう。採用戦略を考える際、自社のアピールポイントをきちんと整理できているでしょうか。会社に興味を持ってもらうには、自社の良さを求職者にアピールする必要があります。給与や福利厚生、業務内容や会社の雰囲気など自社の魅力を洗い出しましょう。また競合他社と比較し、自社はどのような点が魅力的なのかも考えておくといいでしょう。採用のミスマッチや人材の流出を防ぐことができるかもしれません。

選考方法や求人広告媒体を考える

自社のアピールポイントが明らかになった後は、求人広告媒体や選考方法を考えるようにしましょう。ほしい人材を獲得するために有効な求人広告媒体や選考方法を選べているでしょうか。現在は売り手市場ということもあり、求職者を集めるために多くの企業が奮闘しています。自社を最大限にアピールできる求人広告媒体は何か考えることも採用戦略の重要なポイントでしょう。また選考方法についてはミスマッチを防ぎ、求職者と企業がお互いのことを深く知ることができる方法を考えるといいかもしれません。

面接官の決定と教育を行う

選考方法や求人広告媒体を考えた後は、面接官の決定と教育を行うようにしましょう。貴社ではどのようにして面接官の決定や教育を行っているでしょうか。面接官は直接求職者と接する人物ということもあり、面接官の言葉や行動次第で求職者の興味が自社から離れてしまうことも考えられます。そのため面接時のマナーを遵守しつつも求職者の素質を見抜き、自社に合った人材かを判断する力が求められます。事前に面接官としての心構えや評価基準を説明するなどして、面接官の教育を必ず行うようにしておきましょう。

フォロー体制を整える

採用戦略の1つとして、フォロー体制を整えることも忘れないようにしておきましょう。採用活動を行った後、内定者に対してフォローを行っているでしょうか。自社に対するイメージを損なわせないためにもフォロー体制を考えておくことは重要です。勉強会や懇親会の機会を設けたり、こまめに内定者と連絡を取ることで、内定者が抱く不安を解消することができるかもしれません。反対に内定者へのフォローを怠った場合、このまま入社して大丈夫なのかと不安を抱かせ、内定辞退者が出る可能性が高まってしまうでしょう。

PDCAサイクルを運用する

採用戦略の1つとして、PDCAサイクルを運用していくことも重要でしょう。貴社では採用活動を行った後、きちんと振り返りをしているでしょうか。そもそもPDCAサイクルとは計画を立てる(Plan)、実行する(Do)、検証する(Check)、次に活かす(Act)の頭文字を取って命名された言葉。PDCAサイクルを繰り返すことで同じミスを防ぎ、業務の改善を図ることができます。採用戦略を考える際もPDCAサイクルを活用し、改善すべき点があった場合は修正しながら常にいい採用活動ができるよう努めましょう。

採用戦略を考える際に利用できるフレームワーク

SWOT分析

採用戦略を考える際に利用できるフレームワークとして、SWOT分析があげられるでしょう。SWOT分析とは強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の頭文字から命名された分析方法のこと。SWOT分析は企業の強みや弱み、外部環境の変化から生まれる新たな機会や脅威という4つの視点で分析を行います。SWOT分析を行うことで自社の強みや弱み、会社の将来性を整理することができるため、自社のアピールポイントを考える際の資料として活用することができるでしょう。

3C分析

採用戦略を考える際に利用できるフレームワークとして、3C分析があげられるでしょう。3C分析とは顧客や市場(Customer)、自社(Company)、競合(Competitor)の頭文字から命名された分析方法のこと。採用活動で3C分析を利用する場合は、求職者と自社、採用活動において競合となる他社の3つの視点で分析を行います。3C分析を行うことで競合他社の把握や自社のアピールポイントを可視化することができるでしょう。3C分析の結果を用いることで、競合他社より魅力的な求人広告を作成できるかもしれません。

4C分析

採用戦略を考える際に利用できるフレームワークとして、4C分析もあげられるでしょう。4C分析には価値(Customer value)、利便性(Convenience)、負担(cost)、会話(Communication)という意味があります。4C分析はマーケティングの場面で用いられる手法ですが、採用戦略を考える時にも利用できるフレームワーク。採用戦略として4C分析を利用する場合は、顧客ではなく求職者の視点に立ち4つの分野についての分析を行います。求職者の目線に立って考えることで、これまで見えてこなかった自社の良いところや悪いところを可視化することができるでしょう。

ペルソナ設定

採用戦略を考える際に利用できるフレームワークとして、ペルソナ設定があげられるでしょう。ペルソナには人物モデルや架空の人物という意味があり、採用活動におけるペルソナとは企業が求める人物像のことを指します。一般的にペルソナは年齢や性別、趣味などのパーソナリティな部分まで設定されることが多いでしょう。ペルソナ設定を行う際は部署ごとにヒアリングを行ったうえで、企業方針に沿った設定を行うことが大切です。ペルソナを設定して採用のミスマッチを防ぎ、採用活動を効率的に進めていきましょう。

まとめ

採用戦略をしっかり立てて優秀な人材を確保しよう

採用戦略をしっかりと立てることによって採用のミスマッチを防ぎ、効率よく採用活動を進めることができるでしょう。現在の採用市場は売り手市場ということもあり、多くの企業が攻めの採用活動へ転換してきています。採用市場の波に乗り遅れないためにも、競合他社との差別化を図るためにも、できるだけ早く採用戦略について考えていく必要があるでしょう。これまで採用戦略について十分に考えられていなかったという企業は、ぜひこの記事を参考に採用戦略を練ってみてください。

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