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帰化と永住権の違いについて

記事更新日:2018年11月09日 初回公開日:2018年10月29日

ビザ(在留資格)について

永住権を取得しただけでは日本国籍は取得できません。今回はそれぞれの特徴と違いについて見ていきます。

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帰化と永住権の違い

帰化と永住権というのは、行使できる権利で言うと似ている部分がございますが、根本的に全くの別物になります。この違いについて見ていきましょう。
 ではまず帰化についてご説明いたします。帰化は、“日本国籍を取得すること”を言いい、簡単に言うと“日本人になる”ということです。日本は二重国籍を認めていないので、出身国およびその他お持ちの国籍全てを喪失する必要があります。帰化申請をして認められるとその時点で日本人になるので、日本のパスポートが発行できたり、公務員になることができたり、参政権(選挙に投票できる)が与えられることになります。一度帰化をして日本人になると、状況が変わったからと元の国籍に戻したいと思ったとしても、簡単に戻すことはできず、今後はその国で帰化申請をすることになります。日本人になると言うとても重要なことを決めるので、審査期間も慎重に審査をするため1年前後かかり、書類も多く提出することになります。
 次に永住権についてです。永住権とは、国籍は出身国のままですが、“日本人とほぼ同じような権利が与えられ、日本国内で活動できる権利”になります。(永住権を取得しただけでは日本国籍は取得できません)永住権を持っていると、日本人で言う運転免許のような書き換え以外は、特にビザの更新手続きが必要なくなり自由に活動することができます。永住権はすごく使い勝手がいいので、外国人の方は皆さん欲しがりますが、日本での永住権取得は審査が厳しいです。個々の状況によって変わってはきますが、要件の1つでもある居住要件は、基本的には10年間日本に住んでいることが必要になってきます。(例外あり)

帰化(日本人になる)にできて、永住権ではできないこと

①公務員になれる
②参政権が与えられる(選挙に投票できる)
③日本で戸籍ができる
④日本のパスポートが発行できる
⑤強制退去ということがない

帰化される際の注意点

帰化をされる方は、基本的には一生日本に住んでいこうと考えている方、もしくは日本のパスポートを取得したい方(特にアジア系)など様々な理由がありますが、帰化をするということは生まれ育った国の国籍を捨てるということなので、人生の中でも大きな転機となります。外国人によっては、「こだわりがない」とあっけなく決められる方も多いですが、先述したとおり、一度帰化が認められると簡単には元の国籍に戻すことができませんので周りにも相談してみると良いと思います。帰化申請は形式的なものなので、申請する際には細かな決まりごとがたくさんございます。「そんな細かなところまでチェックするの?」と驚かれることもあるかもしれませんが、国籍を変更するということはそれほど大変だということを事前に身構えておいてもらえればと思います。

さいごに

たまに外国人の方から「帰化申請と永住申請、するならどちらが良いですか?」または「どちらが通りやすいですか?」と聞かれることがありますが、帰化申請と永住申請は全くの別物ですので、個々の状況により判断するべきだと思います。審査についても2018年時点ではどちらも以前よりも審査は厳しくなってきています。今後外国人が増えて行く中で申請件数が多くなっていくことが予想されますので、審査はより厳しくなっていくと思われます。

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    この記事を書いた人

    塩野 豪(しおの ごう)

    行政書士塩野豪事務所の代表。
    外国人ビザ(在留資格)の専門家として活動し、フィリピンやカナダなど外国との繋がりも強い。
    人材紹介会社の外部顧問としても活動している。

    HP:行政書士 塩野豪事務所

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