ここが違う!日本人と外国人の仕事観

記事更新日:2019年05月10日 初回公開日:2017年09月26日

外国人採用・雇用
近年グローバル化の流れに乗り、外国人の採用を積極的に進める日本企業も少なくありません。一方で、仕事観の違いによるトラブルも多発しています。私たちが当たり前だと思っていることも、世界的にみると実は非常に特殊であることも。外国人を採用するにあたっておさえておきたい日本の仕事観の特徴と、採用前のチェックポイントをみていきたいと思います。

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ジョブディスクリプション(職務記述書)って何?

職務の遂行内容・目的・求められるスキルを具体的に記述した書類

 日本にいると聞きなれない言葉かもしれませんが、外国人を採用するにあたっては絶対に押さえておくべきキーワードです。日本人は「営業職」「システムエンジニア」等ざっくりとした求人情報に対して応募することが一般的です。特に新卒採用の場合は配属先すら決まっていないことも多くあるかと思います。これは非常に特殊なシステムで、特に欧米では求人の際にはジョブディスクリプション(職務記述書)の提示が求められます。

 ジョブディスクリプションには、役職、具体的な業務内容、成果目標、必要とされる経歴・スキル等が細かく記載されており、自分の経歴や希望が条件に合っているか見極めた上で応募する事になります。これは、日本では採用した人の適性に合わせて業務内容を決めていく傾向にあるのに対し、海外ではポジションありきで業務を遂行できる人間を配置する傾向にあることが背景としてあります。

外国人の面接時には詳細な業務内容の説明が必要

 外国人の採用を進めるにあたっては、求人時には日本人の採用時と同様の情報を提示してもよいかもしれませんが、面接にあたっては具体的な業務内容につき詳細な説明を求められる可能性が非常に高いと考えていいでしょう。事前準備を怠ると応募者が期待通りの説明が得られなかったと応募を取り下げてしまう可能性もありますので、ジョブディスクリプションの作成は綿密に行うのがポイントです。

会社のビジョン、ミッションは?

ビジョン: 組織が目標としているあるべき姿

ミッション:それを実現する為の組織の使命

 御社のビジョンは何ですか、と聞かれてあなたは即答できますか?外国人、特に欧米の方は、自分の会社のビジョンやミッションをしっかりと把握した上で働きたいという傾向があります。一説によると、狩猟民族は明確な目標を共有して行動することを好み、農耕民族は目の前の作業を黙々とこなすことを好む傾向があるようです。日本人は歴史上も農耕民族としての文化が強く、思いあたる方も多くいらっしゃるかと思います。
 ビジョン・ミッションと言われてもなかなかピンとこないかもしれませんが、ビジョンは組織が目標としているあるべき姿ミッションはそれを実現する為の組織の使命と説明する事ができます。例えば、グローバル企業に成長した日本企業の代表格とも言えるソニーのビジョンは「テクノロジー・コンテンツ・サービスへの飽くなき情熱で、ソニーだからできる新たな「感動」の開拓者になる。」ミッションは「ユーザーの皆様に感動をもたらし、人々の好奇心を刺激する会社であり続ける。」です。

 外国人を採用するにあたっては、あなたの会社の目指す姿やそれを実現する為の使命についてきちんと説明することが非常に重要です。日本人であれば「言わなくても分かるだろう」ですむことであっても、外国人に対しては明文化できないと会社の魅力が伝わらなかったり、入社後のモチベーションダウンにつながったりするリスクがあると心得ておいた方が良いでしょう。

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仕事と家庭、どっちが大事?

欧米では繁忙期でも家庭を優先する傾向

 こちらは国や文化によってもかなり変わってくるものですが、「滅私奉公」という言葉にもある通り、一般的に日本人は会社や仕事を優先させることを美徳とする傾向にあります。外国人の仕事観が同様であるとは限りません。欧米では繁忙期であっても自分の業務が終われば残業はせず、家族やプライベートの予定を優先する事も珍しくありませんし、当然のごとく数週間単位の有給休暇を取得することもしばしばあります。
 日本人からすると自分勝手に映るかもしれませんが、本人にとっては当然の権利を行使しているだけなのです。日本と外国の仕事観、どちらが優れているかという話ではなく、社内での日本人社員との摩擦を最小限にするためにも、外国人の採用にあたっては就労条件についてきちんと話し合うこと、そして周囲の社員にも事前に理解を求める事が重要です。その他にも、可能であれば自宅への業務持ち帰りを認める等フレキシブルな対応を認めることで調和を図るのも有効な一手です。

まとめ

外国人との仕事観の違いを理解しよう

 外国人の採用にあたっては、社内で当たり前となっている常識を一旦忘れることが非常に重要です。ジョブディスクリプションやビジョン・ミッションの策定等、事前準備を怠らなければ、他の日本企業と差をつけることができますし、さらには会社のあり方や日常の業務を見直すいい機会になるかもしれません。一番重要なのは入社後に会社と本人間で期待値が異なることが発覚するという悲劇を起こさないということでしょう。仕事観の違いを把握した上で、優秀な外国人のハートを是非ともつかんでいって頂ければと思います。

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