記事更新日:2019年10月01日 | 初回公開日:2019年01月07日
人事・労務お役立ち情報新卒採用をする理由の一つに、若い、フレッシュな人材の獲得があると思います。新卒採用で若い人材を獲得すれば、そのエネルギッシュさや新鮮さが組織全体に新しい風を吹かせてくれるでしょう。
上記の通り、新卒採用によって若い人材が入ってくれば、社内が活気づきます。そして、新入社員の指導役を任される社員もいることでしょう。そのようなことを通し、既存社員が自分たちも頑張ろう、とモチベーションを向上させることが期待できます。
一般的に、新卒採用の3年間の離職率は大手企業で3割、中小企業で5割といわれています。そして、中途採用者の定年退職を除いた離職率は新卒採用者の1.5倍~2倍とされています。長期にわたって有能な社員を育てていきたいとお考えであれば、新卒採用が良いといえるでしょう。
新卒採用にはメリットが沢山あることがわかりました。しかし、ただ新卒だから良いといういうわけではなく、企業に合う人材を手に入れることが最も重要です。そこで役立つのが各種採用サイトです。
近年は、インターネットでの情報収集が一般的なため、多くの学生は就活サイトの会員登録から就活を始めます。つまり、まず第一に自社を学生に知ってもらうために、サイトの利用が重要なのです。費用はかかりますが、効率的に母集団の形成を行うことができます。
就活サイトの中には、そのサイト内で簡単に自己分析をすることが可能で、その結果や希望に沿った企業が自動的に出てくるものがあります。企業名で検索される場合に比べ、必ずしも知名度が高くなくても学生に見つけてもらえる可能性が高くなります。さらに、就活サイトにはホームページリンクを掲載するオプションもあるので、さらなる宣伝効果が見込めます。
就活サイトの中には、メールやチャットで直接学生個人とコンタクトをとれる者もあります。特にダイレクトリクルーティングができるサイトでは、求める学生へ企業側から積極的にアピールをすることができます。
就職サイトはメリットがたくさんありますが、もちろん注意する点もあります。まず、求める人物像を明確にしないと、就職サイトを存分に活用することはできません。求める人材というのは、企業のビジョンに沿った人材であるというのはもちろんのこと、その時の企業の業績や、既存社員の構成によっても変化していきます。特に中小企業で限られた人数を採用する際には丁寧に考える必要があります。
企業規模、職種にも様々あるように、採用サイトも種類分けされます。例えば、広く母集団を形成したい総合型サイトもあれば、エンジニア専門採用サイトもあります。会社の規模、求める人材によって、サイトを取捨選択することは非常に重要です。
最も多くの学生が登録するサイトがこの総合型サイトです。掲載料が他のサイトに比べて高く、掲載企業数が多いので、知名度があまり高くない企業だと有名企業に埋もれてしまう可能性はあります。しかし、総合型の新卒採用サイトは大規模なイベントも開催しており企業と学生がマッチングする機会もたくさんあるので、多くの学生に出会いたいという企業はその規模に関わらず利用するのも手でしょう。
専門性のある仕事に就く新卒社員を求めるのであれば、その分野に興味を持っている学生に絞って採用情報を掲載するべきです。学生側も企業側も検討・比較がしやすいサイトが多いので、効率的に採用をすることができます。
中小企業やベンチャー企業は大企業ほど大人数を採用するわけではないので、より一人一人の採用が重要視されます。特にベンチャー企業向けの新卒求人サイトには新しい道を自ら切り開こうという高い意欲を持った学生が集まる特徴があるので、優秀でユニークな「一人」を採用できる可能性が高くなります。
学生が自身の経歴や特性を明示し、そこに企業がアプローチするというのが逆求人(ダイレクトリクルーティング)型の新卒採用サイトです。企業側から学生にコンタクトをとることができるので、時期に縛られずに採用を進めることができます。
マイナビは、日本の大手求人サイトの一つです。登録会員数が約80万人(2017年10月) と、多くの求職者が利用しています。また、マイナビは学生や企業に対して独自にアンケートを実施しており、利用することで採用市場の最新情報を手に入れることができます。
リクナビもマイナビと同じく大手の求人サイトです。掲載企業数が日本一なので、その分マイナビを利用する学生は多くいます。東京や大阪など、都心にある企業の採用情報を多く掲載していることが特徴です。特に、一度に大人数を採用したい大企業が利用する際に有効なのはもちろんのこと、リクナビに登録している43パーセントの学生が「中小企業志望」「企業規模にはこだわらない」と答えており、中小企業が大きな母数団から採用したいと考えたときにもおすすめです。
キャリタスはリクナビ、マイナビに比べると新興の総合型採用サイトです。VISITS OBとの提携によって、OBOG訪問に力を入れていることが特徴です。登録学生数、登録企業数が前の2社に比べると少ないので、大企業の情報に埋もれてしまうということが少なくなります。
リクナビは学生が入社希望を決めたサイトNo.1という実績を誇っています。さらに、ビックデータ解析により、リクナビ画面上で学生におすすめ企業を表示する機能があるので、検索以外からも学生に興味をもってもらえるというシステムが確立されています。さらに、リクナビの担当者が説明会や配布資料までアドバイスをしてくれるので、初めての新卒採用だという企業にはとてもおすすめです。
マイナビ | リクナビ | キャリタス | |
登録会員数 | 約80万人(2017年10月現在) | 約76万人 | 約45万人 |
登録企業数 | 約20,000社 | 約30000社 | 約19,000社 |
イベント企画 | マイナビEXPO | 合同企業説明会 | キャリタス就活フォーラム |
価格 | 【基本パッケージ】160万円/グループ募集285万円【バリュープラン】80万円/グループ募集205万円 | 【基本企画】120万円/グループ募集210万円【シンプルプラン】ターゲティングWEB-DM3万通:110万円ターゲティングWEB-DMなし:90万円【ライトプラン】40万円・応募数が上限400名・説明会、面接予約画面(5画面)・オプション参画が不可 | 【エントリープラン】50万円【スタンダートプラン】90万円【プレミアムプラン】150万円 |
分析ツール | "AI適職診断長所短所診断適職診断MATCH他己分析" | リクナビ診断(適職診断) | "キャリタス自分研究&適職診断キャリタスクエスト(性格診断)" |
Webテスト | 適職検査対策Webテスト | "言語・非言語Webテストテストセンター体験版" | おためし!Webテスト |
エントリーシート | "ES作成ツール自己PR添削" | "書き方紹介記事先輩のES公開一斉送信機能" | ES添削例 |
その他 | "就職情報サイト説明会予約利用率No.1WEBセミナー企画" | "入社希望を決めたサイトNo.1社会人と学生が直接対談できる「キャリフル」" | "就活成功ガイド(コラム)VISITS OBとサービス連携" |
エンジニア就活は管理費、掲載費、応募、面接0円の採用成果報酬型を取っています。さらに、大手IT系企業を中心に700社以上の企業との取引経験がある、実績あるサイトです。また、エンジニア就活登録者1万人の8割がスマホアプリ・Webアプリケーションを形にしたことがある学生で構成されているというのも魅力的でしょう。
Career Select は新卒エンジニア採用に力を入れているサイトです。「学生が企業を選ぶ」という一般の就職サイトとは異なり、就職活動のプロが学生にあった企業を見つけだすという新しい形式をとっています。全国の理系大学と連携し、学校や研究室との強いパイプを持っていることも大きな強みです。
就活生がエンジニア就活で新卒採用情報を探す際、トピックス系、サービス系、環境・条件・福利厚生系に分類された「こだわり」を詳しく指定して検索することができます。その他に、スキルレベル、なりたいエンジニア像ごとに新卒採用情報を入手します。そのため、検索で情報が発見された時点で、ある程度企業と学生のマッチングができているということになります。企業が求める人材である+本人もその仕事、働き方を望んでいるというのは、定着率を高めることに繋がります。
あさがくナビは、成長性のある中堅・中小・ベンチャー企業と学生を繋ぐ就職サイトです。今や定番となっている「合同企業セミナー」を『就職博』として日本で初めて行った株式会社学情が運営しています。『就職博』は学生と直接面談をする形式をとっているので、学生・企業双方の満足度が高いセミナーです。
パッションナビは、ベンチャー志向の就活生にターゲットを絞った就職情報サイトです。そのため、企業と学生の間のミスマッチが起こりにくく、採用コストの削減にもつながります。リーダー候補になるような意欲ある学生を新卒で採用するには、とてもおすすめのサイトです。
あさがくナビのイベントである『就職博』は動員数20万人以上という日本最大規模の就職イベントです。このような大規模なイベントだと知名度の低い企業は埋もれてしまいがちですが、あさがくナビの登録学生は成長性のある企業を知りたいと考えています。つまり知名度ではなく、仕事内容によって企業の魅力を図る就活生が多いので、大きな母集団から熱意ある学生を見つけることができます。
キミスカは学生のインターンシップ経験などを見ることができ、そこから気になる学生にアプローチできる求人サイトです。インターンシップや面接の選考状況がプロフィールと併せて見られるというのは、ほかのサイトにはない便利な機能です。また、ピンポイントで学生にアプローチするので、他企業が接触するより先に学生のことを知ることができます。
「地方のミカタ」は、地方就活に特化した就活サイトです。就活シェアハウスや就活カフェで場所を確保し、地方学生が上京した時に企業と学生が直接会うことができます。企業にとっては、地方イベントへの参加費や移動費などのコストを削減できるというメリットがあります。地方の国公立を中心とした学生が登録していることが特徴で、自社に興味のある学生に直接オファーを送ることができるので、効率的に優秀な学生を採用することができます。
ニクリーチは、「優秀な学生とおニクを通して出会う」がコンセプトのユニークな逆求人型サイトです。フランクな雰囲気で学生と話ができるので、実際の学生の性格や適性を知ることができます。学生の方からも「おニクのおねだり」という形でオファーがくるので、学生を集めやすいサイトだと言えるでしょう。
地方大学に通う学生の中にも優秀で都内で働きたいと考えている人は多くいますが、都内の大学に通う学生に比べて企業とコンタクトが取りにくいというのは事実です。地方のミカタのサービスはそのような学生にとって非常に便利なので、地方国立大学の参加者が増加しています。学生・企業双方にメリットがある理想的な採用方法だと思われます。
新卒採用は、組織のリフレッシュとなり、既存社員のモチベーション向上に繋がります。そして新卒採用にはサイトの利用が有効で、数多くのサイト中から企業が求める人材によってどれを使うか判断することが重要です。今回は大まかな種類に分けて比較し、おすすめを提示させていただきましたが、各サイトにはそれぞれ固有の魅力があります。より良い新卒採用サイトを選び、優秀な新入社員を獲得しましょう。
「日本語+英語+さらに語学が堪能な社員の採用」「海外の展示会でプレゼンが出来る人材」「海外向けサービスのローカライズ出来る人材」「海外向けWebサイト構築・集客」など、日本語も堪能で優秀な人材へのお問い合わせが当社に相次いでいます。
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