リテラシーとは【リテラシーを高める方法を交えてご紹介します】

記事更新日:2023年04月14日 初回公開日:2023年04月14日

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ネットの登場によって、私たちは日々膨大な情報に触れています。業務のIT化が進んでいる中、これらを適切に活用することが求められるようになりました。今回の記事では、「リテラシー」についてご紹介します。リテラシーとは、適切な情報を知識として蓄え、またそれらの情報を活用することのできる能力のこと。なぜリテラシーが注目されているのか、リテラシーが低いとどのような悪影響を及ぼすのかについて解説します。社員のリテラシーを高めたいと考えている企業さんは、ぜひご一読ください。

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ビジネスにおけるリテラシーの意味は

情報への知識や理解能力、活用能力のことを指す

ビジネスにおいてリテラシーは、ある特定の情報に関する知識や理解能力、また活用能力のことを意味します。物事を適切に理解し、そしてそれらを適切に活用していることを指しているのです。本来リテラシーには、これらの意味は含まれていません。リテラシーが情報を使いこなす能力のことを指すのは、ビジネスシーンならではです。リテラシーは単体でも使用する言葉ですが、ある特定の分野とくっつけて使われる場合も多いので、それぞれの意味もしっかり理解しておきましょう。

英語のリテラシーの意味は

読み書きを行う能力のことを指す

リテラシーは、英語の「literacy」からきています。literacyは、本来日本語で読み書きの能力を意味します。日本ではビジネスシーンにおけるリテラシーを用いるのが一般的であるとされているために、リテラシーが読み書きの能力を意味する場合はほとんどありません。しかし、英語の論文などを解読する際には、literacyは読み書きの能力を意味しているため、これらの違いをはっきりと理解しておく必要があります。

リテラシーとコンピテンシーの違い

解決能力が知識からくるか経験からくるかの違い

リテラシーと似ている言葉で、コンピテンシーという言葉があります。リテラシーとコンピテンシーは、ある物事への解決能力がその人が持つ知識からくるか、経験からくるかが異なります。コンピテンシーとは、これまでの経験で培ってきた行動特性のこと。知識の意味合いが強いリテラシーに比べて、コンピテンシーは経験の意味合いが強くなっています。リテラシーとコンピテンシーは、ジェネリックスキルと呼ばれることもあるため、どちらも重要視することが大切です。

リテラシーの種類

ITリテラシー

リテラシーの種類には、ITリテラシーがあります。ITリテラシーとは、インターネットなどのITに関する情報を正しく理解し、活用する能力のことを指します。ITに関する情報とは、通信・ネットワーク・セキュリティー・コンピューター・SNSなどが含まれます。ITが普及されている今日においては、社員の一人ひとりがITリテラシーを持っていることが重要になっています。ITリテラシーがあれば、ネット上の真偽の分からない情報を見極めることができるのです。

情報リテラシー

情報リテラシーも、リテラシーが持つ種類の1つに当たります。情報リテラシーとは、適切な情報を取得し、正しく利用することができる能力のことを指します。情報検索や収集をする際に、取捨選択をして必要な情報だけを取り入れます。現在においては、多くの情報がインターネットを介して飛び交っているため、ITリテラシーと同義語として使われる場合もあります。しかしながら、情報リテラシーはネット上に限らずより幅広い情報を対象としているため、それぞれの意味を理解しておきましょう。

メディアリテラシー

リテラシーの種類には、メディアリテラシーも含まれます。メディアリテラシーとは、新聞やテレビ、ラジオ、雑誌といったメディアを介して入ってくる情報を取捨選択し、適切に情報収集できる能力のことを指します。それぞれのメディア媒体が持つ特性を理解し、メディアが伝えたい意図を読み解くことが求められます。単に発信されている情報を鵜吞みにするのではなく、その意図や影響力を客観的や批判的に捉えられる能力のことを指すのです。

リテラシーが必要な背景

業務のIT化が始まっている

リテラシーが必要とされている背景には、業務のIT化が始まっていることが挙げられます。現在の企業においては、業務の効率化や生産性向上を図るために、業務のIT化やDXの促進が急速に進んでいます。例えば、コロナ禍ではリモートワークが一般企業の中でも普及されていきました。リモートワークには、パソコンやネットが利用できることが前提とされています。その際、ITリテラシーを中心としたリテラシーを社員が保持していることが求められるのです。

コミュニケーション手法が多様化している

コミュニケーション手法が多様化していることも、リテラシーが必要とされている背景にあります。社内でコミュニケーションを活発化させることは、社内の情報を社員同士で共有するためにも必要とされています。現在においては、コミュニケーションを取る手段が多岐に渡ります。口頭だけでなく、チャットアプリを利用したり、zoomなどでオンライン会議を行う方法などが挙げられます。スムーズに行うためにも、ITリテラシーを中心としたリテラシーを保持していることが必要となっているのです。

リテラシーが低いとは

情報を理解し活用する能力が低いことを指す

リテラシーが低いとは、情報を理解し活用する能力が低いことを指します。リテラシーが低いと、フェイクニュースを信じてしまったり、デマの情報に騙されやすくなってしまいます。例えば、メディアリテラシーが低いと、新聞やテレビといったメディア媒体から得られる情報を、疑うことなく全てを信じてしまうでしょう。フェイクニュースを知らないうちに拡散してしまう恐れも考えられます。リテラシーが低い人は、現代では情報弱者、略して「情弱」と呼ばれることもしばしばあります。

リテラシーが低いと起こるデメリット

生産性が低下する

リテラシーが低いと、生産性が低下する恐れがあります。業務の効率化や生産性を向上させるためには、ITの活用やデジタル化を行うことが有効な手段です。しかしながら、操作する方法や知識がなければ、これらを上手に活用することはできません。社員が持つリテラシーが低いと、社内全体における業務効率化を進めることが難しくなります。結果として作業スピードが低下してしまい、生産性の低下に繋がってしまう恐れがあるのです。

社内での情報共有が不足する

社内での情報共有が不足することも、リテラシーが低いことで起こるデメリットです。仕事をしていく上で、社員同士や関係者同士でのコミュニケーションは頻繁に行う必要があります。情報共有をする手段は、口頭やメール、LINEなどのチャットツール、zoomなどのリモート会議など多様です。しかしながら、リテラシーが低いと口頭だけのやりとりに固執してしまう可能性もあります。上手くITツールを活用できていないと、結果として社内での情報共有が不足することに繋がってしまうのです。

情報発信で炎上する

リテラシーが低いと起こるデメリットとして、情報発信で炎上することが挙げられます。近年、SNS等を用いたマーケティング手法が一般的となりました。SNSを通じて、自社に関する情報や採用情報を発信している企業さんも増えています。しかしながら、リテラシーが低いと、誤った情報や不適切な情報を載せてしまう恐れがあります。結果としてそれが炎上に繋がってしまい、企業全体のイメージが下がってしまうかもしれません。採用にも大きな影響を与える可能性があるので、十分に注意する必要があります。

社内の情報が漏洩する

社内の情報が漏洩する恐れがあることも、リテラシーが低いと起こるデメリットの1つです。現代では、誰もが簡単に情報を発信することができます。不特定多数に対して情報を発信することができるため、載せた本人が知らないところにまで情報が広がっている可能性があります。社員一人ひとりのリテラシーが低いと、簡単に社内の情報が漏洩してしまう恐れがあるのです。その他にも、USBメモリーの紛失、メールの誤送信、システムへの不正侵入などもリテラシーが低いことによって起こる情報漏洩の危険性に当たります。

リテラシーを高めるには

リテラシー教育を行う

リテラシーが低いことによって起こるデメリットを無くすためには、社員一人ひとりのリテラシーを高めていく必要があります。効果的な方法として、リテラシー教育を行うことが挙げられます。リテラシーを高めるための研修カリキュラムを構築し、全ての社員に受講してもらうというものです。講義内容には、正しい知識を身に付けるための座学と、活用能力を身に付けるための実践型プログラムを含んでいることが好ましいです。座学の部分はオンラインで受講できるe-learningなどを活用して、気軽に社員が学べる環境を作りましょう。

リテラシーチェックテストを実施する

リテラシーを高めるためには、リテラシーチェックテストを実施することもおすすめです。単にリテラシー教育を行っただけでは、社員が本当に高いリテラシーを身に付けたかを判断するのは難しいでしょう。そのため、リテラシーチェックテストの受講を促し、社員のリテラシーを測ることが大切です。ネット上には、様々なリテラシーチェックテストが作られています。これらを使用するだけでなく、独自に問題を考えてテストを受けてもらうのも良いでしょう。

ICT環境を整備する

ICT環境を整備することも、リテラシーを高める手段の1つに当たります。リテラシーは、正しい知識を身に付けていることだけでなく、活用能力があることも指します。活用能力を高めていくためには、実践できる環境が整っていることが必要です。現代では、ネットからの情報収集が一般的となっているために、ICT環境を整えることは必須と言えるでしょう。実際の仕事を通じることによって、社員がリテラシーをより早く高めていくことが期待されます。

IT関連の資格を取得するためのサポートを行う

リテラシーを高めるためには、IT関連の資格を取得するためのサポートを行うこともおすすめです。特に社員のITリテラシーを高めたい際に、効果的な方法であると言えます。IT関連の資格を持っていることは、ITリテラシーが高いということを表します。企業全体で、IT関連の資格を取得することを推奨し、社員へのサポート体制を整えておくことが大切です。IT関連の資格は、数多くあるために、対象の資格を定めておくことをお勧めします。

まとめ

社員のリテラシーを高め業務効率化を図ろう

今回の記事では、リテラシーについて解説しました。業務のIT化やコミュニケーション手法の多様化などにより、リテラシーが必要とされるようになりました。リテラシーが低いと、生産性が低下したり、社内の情報が漏洩してしまう恐れがあります。これらを防ぎ業務効率化を図るためにも、企業側は社員に高いリテラシーを身に付けてもらいことが大切です。採用当初から高いリテラシーを求めるのではなく、業務内容を通じてリテラシーを高めてもらうように心がけましょう。

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