インターナルコミュニケーションとは【社内広報との違いや具体的な実施方法などを解説します】

記事更新日:2023年04月14日 初回公開日:2023年04月14日

用語集 外国人採用・雇用 グローバル用語解説 人事・労務お役立ち情報
社内での活発なコミュニケーションは、業務のスムーズな進行や従業員同士のチームワークに大きく影響します。チームワークの高い企業は、従業員の定着率も安定しやすいでしょう。しかし、一概にコミュニケーションを活性化させると言っても、具体的な手段が分からないかもしれません。そんな中、最近注目を集めているインターナルコミュニケーションは、社内での広報やイベントを通して社内全体で交流が盛んになる機会になります。この記事ではインターナルコミュニケーションの目的や実施方法など詳しく解説します。是非参考にしてみてください。

就労ビザ取得のためのチェックリストをダウンロードする

インターナルコミュニケーションとは

社内のコミュニケーションを活性化するための活動のこと

インターナルコミュニケーションとは、社内のコミュニケーションを活性化して組織力を向上するための活動を指します。社内で行われる経営層からの情報発信や、各種イベントなど従業員同士で連携して行われるものが該当します。経営層と従業員、従業員同士など社内での結束力を強めることが期待されています。近年はオンライン・オフラインそれぞれの利点を生かして、様々な手段でのインターナルコミュニケーションが考えられるようになりました。

インターナルコミュニケーションと社内広報の違い

従来の社内広報は一方通行的なコミュニケーションが多かった

インターナルコミュニケーションと社内広報は同義語ですが、従来の社内広報とはコミュニケーションのあり方が違います。かつての社内広報は経営層から社員に向けた情報発信のため、一方的なコミュニケーションになっていました。しかし現在は、部署や役職を超えて双方がコミュニケーションを取ることが重要とされています。変化を続けるビジネス環境の中、社員同士の結束や企業理念の浸透を図り、エンゲージメントを深めるために見直されています。

インターナルコミュニケーションの目的

企業と従業員の信頼関係を深める

インターナルコミュニケーションは社内での活動を通して企業と従業員の信頼関係を深めることが目的です。広報活動やイベントを通して経営陣から従業員に発信するトップダウン方式でコミュニケーションを取り、従業員に企業理念や経営ビジョンへの共感や理解を促すことができます。また、現場で働く従業員は改善提案や要望をボトムアップ方式で経営層に伝えることができます。双方の立場や思いを理解することで、企業と従業員の信頼関係を築き上げられるでしょう。

従業員や部署間のつながりを強める

インターナルコミュニケーションは従業員や部署間でのつながりを強める役割も果たします。同じ企業でも、他の部署の従業員の職場環境はわからないことがほとんどでしょう。部署の異なる従業員同士がお互いの情報を共有して理解を深めることで、会社全体の流れに目が向き、前後工程を考えたスムーズな業務にもつながります。また、他の部署への配慮や尊重の気持ちを持つことで、社内全体の従業員同士でエンゲージを深めることができます。

従業員のモチベーションアップ

会社の生産性の向上には従業員のモチベーションが必須です。インターナルコミュニケーションを活用することで、従業員がモチベーションアップしやすい環境を作ることができます。従業員が会社に貢献したい気持ちを持つためには、経営層の考えを理解し経営層は従業員の意見を尊重していることが大切です。お互いが活発に意見交換できるインターナルコミュニケーションが活発な企業は従業員が抱える不満を解決しやすく、実際に離職率が低い傾向にあります。

インターナルコミュニケーションが注目される背景

キャリアの多様化による人材の流動化

インターナルコミュニケーションは、労働者のキャリアに対する考え方がが多様化し、人材が流動的になったことで注目されるようになりました。人々の価値観は転職が当たり前になり、ワークライフバランスに重きを置く働き方に変化しています。そのため、企業は働き手から選ばれ続ける必要があります。インターナルコミュニケーションを活用して企業全体が一体感を持つことが、選ばれ続ける企業を目指すための一つの手段になります。

多くの企業が社内のコミュニケーションに課題を感じているため

多くの企業は社内のコミュニケーションに課題を感じているため、インターナルコミュニケーションを通した組織力の活性化が注目されています。経営層が社員一人ひとりのことを知らない、社員同士が部署を超えたつながりはない等の原因で関係が希薄になっていることが考えられるでしょう。近年はテレワークが普及した影響で顔を合わせる機会が少なくなったため、社内の交流の手段となるインターナルコミュニケーションの必要性がより強まっています。

インターナルコミュニケーションの実施方法

タウンホールミーティング

タウンホールミーティングは、経営層が社員に組織の課題や目標を共有しながら直接対話できる場です。経営層からの重要なメッセージが発信される場にもなり、従業員の意見を拾う機会になります。お互いの意見がダイレクトに伝わるため、経営層は従業員の声をスピーディーに反映させることができるでしょう。普段の業務では関わることが少ない者同士が意見交換をすることで新しい発見が生まれることや、エンゲージメントの向上が期待できます。

メディアコミュニケーション

Web社内報

インターネットの利用が定番になった現代は、Web社内報がインターナルコミュニケーションの一つとして活用されています。Web社内報は経営目標や業績など社内の情報を発信するツールとして利用できます。社内イベントの情報や会社役員や従業員へのインタビューなど個人にフォーカスした内容で記載すれば、従業員にとって親しみやすく注目度が上がるでしょう。Web媒体であることでアクセス数の分析が行えるため、内容の改善を改善してより良い発信方法を考えることができます。

ブログ

社内ブログはメディアを通したインターナルコミュニケーションとして有効なツールです。Web社内報と同じ扱いで利用もできますが、気軽に発信しやすい媒体です。ユニークな発信を続けて従業員が楽しく閲覧できるコンテンツになれば、エンゲージメントが深まるでしょう。ブログは更新頻度が高いことが求められるため、従業員が手を取られることもあります。あらかじめネタを決めておくことや、負担を軽減するために担当を限定しないなど工夫が必要です。

ビデオコミュニケーション

youtube

動画配信サービスのYoutubeを利用したインターナルコミュニケーションは、多くの情報を早く伝えることができます。そのため、情報発信のツールとして利用する会社が増えています。文章だけでは理解できない情報は、動画を使って視覚に訴えかけることで記憶に残りやすくなります。また、動画であれば登場する従業員の雰囲気が写真に比べてリアルに伝わるため、より近い距離に感じるでしょう。日常業務で関わることのない部署の従業員や役員の顔を認識でき、親しみやすさにつながると期待できます。

社内放送

社内放送は、ラジオのようにパーソナリティーを置き、従業員に情報発信するインターナルコミュニケーションの一つです。経営ビジョンや業務関係の話題ではなく、日常の気づきやプライベートなどのフランクな話をすることで社内の雰囲気を和ませる役割を果たすでしょう。従業員をゲストとして招待することで、会社で一体感を持って社内放送を作り上げることができます。社内放送を通してコミュニケーションが活発になり、新たな従業員同士の出会いやアイデアが生まれることにつながります。

1on1ミーティング

1on1ミーティングは、上司が部下のモチベーションを上げるために行う個人面談です。人事評価面談のように部下の目標を管理するものではなく、プライベートやキャリアビジョンを含めたカジュアルな面談とされています。お互いに新しい発見が生まれるきっかけにもなるため、その後の業務が円滑に進むことにもつながるでしょう。上司と部下の接点が増えるため、インターナルコミュニケーションの効果的な方法として用いられています。継続して関係を構築するためには、月1回の頻度で行われるのが最適です。

GoodJobカード

GoodJobカードは、従業員同士で感謝や労いを伝え合うためのツールです。言葉では伝えきれない思いを形にすることができます。受け取った側のモチベーションアップにもつながりますし、従業員同士のエンゲージメントが深まるでしょう。感謝を伝え合う文化は相手を肯定することになるため、主体的に行動する従業員が増えて組織力が向上します。GoodJobカードは紙媒体だけでなくWebを利用して伝えることもできます。従業員が利用しやすい手段を用意することで、GoodJobカードが浸透するでしょう。

社内参加型イベント

社内参加型イベントは、従業員同士の交流や経営ビジョンの浸透などの特定の目的のために開催されるイベントです。社内で開催されるキャンプやお花見などは従業員同士が部署を越えて交流するために行われます。社内表彰やワークショップなどは企業のビジョンの浸透を図り、従業員との相互理解を深めるイベントになるでしょう。テレワークが普及している近年はオンライン・オフライン問わず社内イベントで顔を合わせることでインターナルコミュニケーションが活発になります。

インターナルコミュニケーションの成功事例

サイボウズ株式会社

「仕事Bar」制度の実施

サイボウズ株式会社は、リラックスした雰囲気の中で仕事の話をする「仕事Bar」の制度が実施されています。飲食を共にしながら会社の企画や決定事項への議論を行うことが目的とされています。5人以上が集まれば飲食代1人1500円が補助され、従業員が積極的に議論の参加します。意見交換を行うことで従業員が会社への関心が高まり、結束が深まるでしょう。議論した内容を会社に公開することで、参加していない社員も当事者意識を持つため、組織力の向上につながります。

株式会社メルカリ

「シャッフルランチ」の実施

株式会社メルカリでは、従業員がランダムに組み合わされてランチタイムを共に過ごす「シャッフルランチ」が実施されています。シャッフルランチは他部署など普段関わることのない従業員と交流できるため、従業員同士のエンゲージメントを深めるために効果的です。他の部署の業務の楽しさ・苦労を知ることができるため、新しい発見や発想を得る機会にもなるでしょう。社内に顔見知りが多いと組織に一体感が生まれるため業務がスムーズに進み、結果生産性の向上にもつながります。

まとめ

インターナルコミュニケーションで従業員と会社を繋ぎ事業を加速させよう

インターナルコミュニケーションの実施方法や成功事例をご紹介しました。社内のコミュニケーションを活性化させるためには、交流会のようなイベントに限らずYoutubeやブログの利用によって、従業員の印象に残るユニークな発信ができます。インターナルコミュニケーションを成功させるためには、実施しやすいことから始めて自社の従業員に合った手段を見つけることも大切です。従業員と会社が一体化して事業の発展を目指すためにも、インターナルコミュニケーションを活用しましょう。

外国人・グローバル人材の採用をお考えの企業様へ

事例

「日本語+英語+さらに語学が堪能な社員の採用」「海外の展示会でプレゼンが出来る人材」「海外向けサービスのローカライズ出来る人材」「海外向けWebサイト構築・集客」など、日本語も堪能で優秀な人材へのお問い合わせが当社に相次いでいます。

他社の外国人採用成功事例はこちらからご覧ください。

【無料】就労ビザ取得のためのチェックリストがダウンロードできます!

就労ビザ取得のためのチェックリストダウンロードバナー

グローバル採用ナビ編集部では外国人の採用や今後雇い入れをご検討されている皆様にとって便利な「就労ビザ取得のためのチェックリスト」をご用意いたしました。また、在留資格認定申請書のファイル(EXCEL形式)もこちらよりダウンロード可能です。

こちらのチェックリストはこのような方におススメです!


  1. 外国人採用を考えているがビザの申請が心配。
  2. 高卒の外国人は就労ビザの申請できるの?
  3. どのような外国人を採用すれば就労ビザが下りるの?
  4. ビザ申請のために何を気を付ければいいの?
  5. 過去に外国人のビザ申請をしたが不受理になってしまった…
  6. 外国人材を活用して企業の業績アップを図りたい方。
  7. 一目で分かるこんな就労ビザ取得のチェックリストが欲しかった!


他社での事例やビザ申請の際に不受理にならないようにまずは押さえておきたい就労ビザ取得のためのポイントを5つにまとめた解説付きの資料です。

就労ビザ取得のためのチェックリスト(無料)のダウンロードはこちらから!

ページトップへ戻る
ダウンロードはこちら
ダウンロードはこちら