内定ブルーとは【原因や対処法などについて詳しく解説します】

記事更新日:2023年03月17日 初回公開日:2023年03月13日

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労働人口の減少や、慢性的な人材不足により学生に対して早期に内定を通知する企業が増えています。しかし内定を貰って入社までに時間が空いてしまうと、一度承諾をしていても色々考えてしまい不安を感じる学生が増えています。内定ブルーはすべての学生に起こり得る可能性がある現象です。本記事では内定ブルーについて解説していきます。内定ブルーに陥ってしまった学生や、内定ブルーになった学生を抱えている人事の方は参考にしてみてください。

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内定ブルーとは

内定後に企業や将来に対して不安を抱くこと

内定ブルーとは、内定後に企業や将来に対して不安を抱くことです。企業から内定を貰い、承諾したものの「自分の判断は本当に正しかったのか」「自分の能力が働く予定の企業で通用するのだろうか」と迷い悩む学生も少なくありません。通年で内定ブルーに陥る学生は少なくありませんが、コロナウイルス感染症の影響もあり2021年以降顕著に表れています。内定承諾から時間が空けばあくほど不安が大きくなり、受け身で流されるように就職先を決定した学生に多くみられます。

内定ブルー増加の背景

早期に内定を獲得する学生が増えた

内定ブルーが増加しているのは、早期に内定を獲得する学生が増えたことが原因です。採用市場は長年売り手市場が続いており、少しでも優秀な人材を確保したい企業は採用活動のフローが早く内定を早い時期に出しています。それにより学生は短い期間で内定を貰うことが出来、複数の内定を貰っている状況です。早い時期で内定承諾している学生や、複数内定を貰っている学生が内定ブルーになることが多い傾向にあります。入社までの期間が空けば空くほど、インターネットや知り合いから良くない情報などを聞き選択は正しかったのか、悩む学生が増えています。

内定ブルーになる原因

これから社会人になるという不安がある

内定ブルーになる原因は、これから社会人になるという不安を抱えているためです。学生から社会人になるという事は、人生の一大イベントでもあり環境の変化が大きい出来事です。社会人になることが楽しみだと感じている学生も少なからずいますが、多くの学生は会社での人間関係や業務に対する不安や心配でいっぱいになってしまいます。真面目で勤勉な人ほど不安を感じやすい傾向にあります。企業として内定を出して終わりにするのではなく、フォローが大切です。

他の内定先と比較してしまう

内定ブルーは、他の内定先と比較することによって生じます。内定先が一つしかなければ、比較する事もない為内定ブルーに陥る学生は多くありません。しかし内定を複数持っている場合や第一志望の会社に内定を貰えなかった場合に、自分の決定に納得出来ないまま不安が大きくなってしまいます。複数の選択肢から一つに絞ることは、大きなストレスを感じます。実際には入社してみないと決断が正しかったのかどうかの判断をすることは出来ません。その為自分の決定に自信を持つことが大切です。

内定前のイメージとギャップを感じている

内定ブルーの原因は、内定前のイメージとギャップを感じているためです。志望している企業から内定を貰うために、企業研究を行い様々なところから情報を取って来て面接に備えています。しかし実際に懇親会や職場見学など企業の職場環境を見て体験していくうちに、応募する前と思っていたイメージにギャップを感じることがあります。就活中には企業の魅力的な部分にしか目が行かなかった場合でも、内定を貰い冷静になって考えると選考中には見えなかったことが見え、イメージとのギャップを感じやすくなります。

企業の悪い評判を目にした

企業の悪い評判を目にして、内定ブルーになることもあります。今ではパソコンやスマホで様々な事が調べられます。入社前にも企業の評判などは検索した上で選考に臨んでいるはずですが、内定後に調べた結果マイナスな書き込みやネガティブな情報を目にすることも少なくありません。一度悪い評判を目にしてしまうと、内定を得た企業がそういった悪い情報ばかりだと思ってしまい不信感から、モチベーションの低下が生じます。インターネットの情報は信憑性に欠ける為、信じすぎないようにしましょう。

入社後に活躍できるか不安がある

入社後に活躍できるか不安を感じている学生は、内定ブルーに陥ってしまいがちです。社会人になることに不安を覚えている学生は、新しい環境に身を置くことに不安を感じる場合があります。更に上司や先輩と上手く関係性を築けるか、業務上で必要とされるスキルを身に付けられるのか等入社日が近づくことで不安が増大していきます。しかし社会人でも新しい環境に身を置かなければいけない場合に考えすぎてしまう人も少なくありません。不安がぬぐえない場合には、懇親会などに参加してみるといいでしょう。

内定ブルーになった時の対処法

悩みを誰かに打ち明ける

内定ブルーになった時の対処法は、悩みを誰かに打ち明けることです。誰にも相談せず、一人で考え込んでしまうとどんどん考えが偏っていき主観的になってしまいます。自分の将来の事なので、自分の意思で決定していくことが大切ですが、冷静な判断をする為にも誰かに相談することも大切です。相談相手は家族や友人、就職エージェントや大学のキャリアカウンセラーなど就活に詳しい人に相談するといいでしょう。自分の考えだけでなく、不安に思っている事なども相談してみましょう。

内定者向けの懇親会や座談会に参加する

内定ブルーになった時は、内定者向けの懇親会や座談会に参加しましょう。周りからの勧めで内定先を決めた人や志望度が低い企業に内定を決めた人は、納得感が得られずに不安に感じることもあるでしょう。そういった場合には、実際にその企業で働いている先輩社員と話すことで、入社後のイメージを想像しやすくなります。また内定者懇親会は同期になる人とも交流が可能です。同じような悩みを抱えている学生が居ると、不安を共有することが出来ます。不安に感じているのが一人ではないと分かると、不安を和らげることも出来るため積極的に参加しましょう。

人事に自分の評価を聞く

内定ブルーになってしまった時は、人事に自分の評価を聞いてみましょう。他の学生とのレベルの違いから、入社後に企業で活躍できるのか不安に感じている学生は内定を貰った企業に評価を聞くことで入社に向けて対策を行うことが出来ます。自分の強みや弱み・入社後に期待されている事などを直接企業の人事担当者から説明してもらうことで、自分のことを客観的に理解することが可能です。弱みを補う為には何をすればいいか等も、聞いてみましょう。知識やスキルを埋めるために、入社後に関係する業務の資格などを取得することも効果的です。

新しいことに挑戦する

新しいことに挑戦してみるのも、内定ブルーになった時の対処法です。他の人に相談するなどしても不安や悩みが消えない場合は、大学生活の残りの時間で何か夢中になれる事を探してみましょう。何かに夢中になっていると、フロー状態と呼ばれる状態になり時間が過ぎていくのが早く感じます。社会人になり会社で働くことは、学生にとっては新しい事の連続です。学生の内に新しい事への挑戦になれておけば、入社後に新しいことを行う際も慌てることなく対処することが出来ます。

完璧さを求めないようにする

完璧さを求めないようにすることで、内定ブルーを防ぐことが出来ます。社会人になると、様々な課題や問題が大小問わず存在しているため小さなことまで気にしているとキリがありません。大手や優良企業と言われている会社で働いている従業員の中にも、不満を抱えている人もいます。その為、どの企業に入社したとしても不満が出ないという事は殆どありません。不満や不安を無くし完璧な状態を求める人もいますが、入社してすぐそのような状態に出来る人はまずいません。企業側も新卒社員には完璧を求めてはいないことを認識しておきましょう。

内定ブルーの学生が出すサイン

内定後も就職活動を続けている

内定ブルーの学生が出すサインは、内定後も就職活動を続けていることです。就職活動解禁後すぐに内定を獲得した学生は、継続して就職活動を続けることがあります。早い段階で内定を獲得した学生は内定ブルーに陥りやすくなっているため、企業としては慎重にコミュニケーションを取らなければなりません。企業側は選考を継続せずに内定承諾して欲しいと感じますが、学生の気持ちを尊重することも大切です。無理に内定承諾をする為に囲い込みを行っても、承諾後に辞退される可能性が高まってしまいます。

イベントへの参加が少なく返事も遅い

内定ブルーに陥っている学生は、イベントへの参加が少なく企業からの連絡に返事も遅くなっています。但し、参加率が低下し企業からの連絡に返信が遅くなっている学生すべてが内定者ブルーに陥っているとは限りません。決めつけで対応するのではなく、学生にスケジュールなどを確認し内定者懇親会を実施している目的を説明しましょう。内定承諾を貰っていても、強制的に懇親会に参加させたり返事を急がせたりすることは内定辞退にも繋がる可能性がある為、慎重に対応することが大切です。

質問が多い

他の学生と比べて質問が多い場合にも、内定ブルーに陥っている事が考えられます。内定承諾から入社までの期間が空けば空くほど、不安を感じやすい状況に陥りかねません。沢山質問をしてくる学生がいるという事は、会社説明会や選考の過程で学生への説明が十分でない場合や他社の条件と比較している可能性があります。学生から質問が来て回答するのではなく、学生が知りたい情報を一覧にし企業側から定期的に共有するようにしましょう。

内定ブルー防止のために企業ができること

先輩社員と関わる機会を提供する

内定ブルーを防止するために、企業では先輩社員と関わる機会を提供しましょう。内定ブルーは学生自身も説明することが出来ない、漠然とした不安を感じる現象です。その為、内定者研修や懇親会を実施し同期になる学生や所属先の先輩社員とコミュニケーションを取る場を設けることで、少しずつ不安を解消することが出来ます。但し、不安を感じている学生に頻繁に懇親会を行ったりしっかりとした計画を立てずに内容の薄い研修を行ってしまうと、更にネガティブな感情に陥ってしまいます。人事が満足に時間を取れない場合は外部サービスを使うのも一つの方法です。

適切なタイミングで情報提供を行う

内定ブルー防止の為に企業が出来ることは、適切なタイミングで情報提供を行うことです。内定を早くに貰った学生は、会社からの連絡が来ず考える時間が長くなればなるほど不安が大きくなって行きます。そういった事態を防ぐためにも、会社側は事前に計画を立て定期的に情報提供を行う必要があります。内定者懇親会や、入社式当日のスケジュール・内定後の研修内容など学生が知りたいと考えている情報を適切に伝えることが重要です。定期的に情報を受け取ることによって、入社後のイメージを立てやすく内定ブルーを防ぐことにも繋がります。

1on1を実施する

1on1を実施するのも、内定ブルー防止に繋がります。内定者懇親会などは、内定を出した学生に対して一斉に行うことですが、一人ひとりのフォローアップ体制として1on1を行うことも有効です。大勢の前では話辛いと感じる学生もいる為、そういった学生をカバーするためにも一対一でコミュニケーションを取る場を設けましょう。1on1は人事担当だけでなく、配属予定先の先輩社員が相手になり学生と話すことで学生の不安解消に繋がります。また実際に1on1を行う場合は、学生にしっかりと目的や議題などを共有しておくことも大切です。

まとめ

内定ブルーへの理解を深めて不安を解消しよう

内定ブルーに陥る原因や、対処法などについて解説しました。内定ブルーは学生を起因にして起こるものや、企業や周りの環境などの影響で起こるものがあります。企業側は、学生の問題だと決めつけることなく丁寧な対応を心がけることが大切です。内定ブルーが解消されないまま放置しておくと、内定辞退や入社後の無気力状態の原因となる為、きちんとした対策が必要です。内定者と定期的にコミュニケーションを取りながら内定ブルーへの理解を含め、学生の不安を解消していきましょう。

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