マザーズハローワークとは【提供サービスなどについて詳しく解説します】

記事更新日:2023年03月23日 初回公開日:2023年03月22日

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マザーズハローワークは、子育て中や子育てと仕事との両立を目指す求職者に就職の支援を行っている施設です。人手不足が深刻になり、多くの企業が多様な人材が活躍できる就労環境を整備することで、人材の確保をする必要性が高まっています。子育て中の人材を受け入れるために、マザーズハローワークの特徴やサービスを知ることは大切です。今回は、マザーズハローワークの一般ハローワークとの違い、子育て中の求職者が使いやすいサービスなどについて解説していきます。自社の子育て中の人に対する働きやすい環境をアピールできる場として、マザーズハローワークの活用をしましょう。

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マザーズハローワークとは

子ども連れを対象に就職支援を行う施設のこと

マザーズハローワークとは、公共職業安定所が開設している子ども連れの人を対象に就職支援を行う施設のことです。平成18年4月から全国12都市に開設されました。少子高齢化による労働不足を補うために、子育て中の求職者に就業支援を行っています。マザーズハローワークにはおむつ交換台や授乳室、遊び場などが設置され、子どもを連れていても困らないように設備や環境が整えられているのです。子育て中であれば性別に関係なく利用することができます。

マザーズハローワークとハローワークの違い

対象者が異なる

マザーズハローワークは、利用できる対象者がハローワークとは異なります。マザーズハローワークは求職者の中でも仕事と子育ての両立を目指す人に限定されているのです。マザーズハローワークには一般のハローワークの情報だけでなく、仕事と子育ての両立に理解のある企業からの求人情報も多くあります。例えば、育児支援制度がある、社内に保育施設がある、残業が少ないなどの求人が集まっているのです。また求人情報を見れるパソコンでは、子育て中の人向けに設定された独自の項目で求人情報を検索することもできます。

雇用保険や職業訓練の申請が可能かが異なる

マザーズハローワークと一般のハローワークでは、雇用保険や職業訓練の申請が可能かどうかという点が異なっています。 ハローワークは単身者や子どもを持たない人、シニア層などさまざまな求職者への就職支援を実施する機関です。雇用保険の申請や職業訓練の紹介、申込みなども行っています。一方マザーズハローワークは、雇用保険や職業訓練の申請の申し込み手続きは行いません。あくまでも子育て中の方の職業を探す支援をする機関となっています。

マザーズハローワークとマザーズコーナーの違い

独立しているか併設しているかの違い

マザーズハローワークとマザーズコーナーの違いは、ハローワークから独立しているか、併設しているかという点です。一般のハローワーク内にあるマザーズコーナーは、マザーズハローワークと同様に子ども連れでも利用が可能な相談コーナーになっています。マザーズハローワークと同様、子育て中の求職者への支援しています。子ども連れでも安心して利用できるようにマザーズコーナーにも「キッズコーナー(スペース)」があります。

マザーズハローワークの所在地

2019年時点で全国21か所にある

マザーズハローワークは少子高齢化や労働力不足への対策として2006年に開設され、2019年時点で東京、大阪、札幌など全国21か所あります。マザーズハローワークが都道府県の全てにあるわけではありませんが、マザーズハローワークのない地域では全国のハローワーク内に183カ所の「マザーズコーナー」が設置されています。優秀な子育て中の人材を確保したいと願う企業今後益々増加すると考えられるため、マザーズハローワークやマザーズコーナーの役割が一層重要になるでしょう。

マザーズハローワークに求人を出すメリット

子育て世代の優秀な人材を採用できる

マザーズハローワークに求人を出すメリットとしては、子育て世代の優秀な人材を採用できることがあります。マザーズハローワークの利用者は働く時間が限られるなどの制約はあるものの、就労意欲が高い求職者が多いことが特徴です。豊富な職業経験、専門的な知識を持った方も多く利用しているので企業は少しの配慮をすることで、活躍できる人材を確保できる可能性が高くなります。家庭と両立しながら働きたい方の活躍を望んでいる企業は、マザーズハローワークに求人を出すことは有効なのです。

無料で求人を掲載できる

マザーズハローワークでは、企業は無料で求人を掲載できます。従って企業がマザーズハローワークに求人を出すことはコスト削減になります。さらに企業が子育て中の人が働きやすい環境であることを伝えることで、優秀な人材を採用できる可能性が高まります。仕事と家庭の両立がしやすい求人票には「マザーズも公開中」が表記されるので、応募が多くなる可能性があるでしょう。企業は子育て中の人に対して具体的のどのような配慮ができるのかを求人票に記載すると、求職者の方にアピールできます。

マザーズハローワークに求人を出す方法

マザーズ求人相談票を提出する

企業がマザーズハローワークに求人を掲載する方法としては、まず「マザーズ求人相談票」に必要事項を記入して、マザーズハローワークにFAXもしくは郵送で送付します。「マザーズ求人相談票」には相談内容と、ハローワークへの求人申込状況や企業が取り組んでいる子育て支援策などを書く欄があります。それらを漏れなく記入し提出すると、折り返し担当者から連絡があります。担当者との相談では、子育て中などの求職者が働きやすい環境にしていることをアピールすると良いでしょう。

求人申込書と求人補足票を提出する

マザーズハローワークで求人の申し込みを行う場合は、「求人申込書」と「求人補足票」を提出する必要があります。求人申込書は勤務時間や事業内容などを記入するものです。一般のハローワークと共通の用紙を使用することができます。求人補足票には、仕事と子育ての両立を支援するために行っている具体的な施策内容や求職者に向けてのメッセージなどを記入していきましょう。この「求人補足票」は情報コーナー展示ボードなどで求人票と併せても掲示されるので、求職者に読まれる可能性があります。

求人を公開する

提出した求人用の書類に問題がなければ求人は公開されます。その後、希望条件とマッチする求職者がいる場合はマザーズハローワークから紹介を受け、採用選考に進むという流れになるのです。求人は働きやすさを伝える内容にしましょう。仕事と家庭の両立がしやすい求人票には「マザーズも公開中」を表記して掲載されます。来所者端末の検索で、フリーワード「マザーズも公開中」を入力すると求人閲覧ができるようになっています。事業者は具体的にどのような配慮ができるのかを求人票に記載すると、求職者へのアピールポイントになります。

マザーズハローワークが提供するサービス

職業相談コーナー

マザーズハローワークには職業相談コーナーがあります。ここでは子育てや家庭生活と仕事を両立したい人向けに、求人に関する質問の受付や求職活動に関する指導、紹介状の発行など求人企業への紹介を行います。一般のハローワークと同様、職業相談や求人紹介をしますが、「未就学児の子育て中だが、子どもを預けながら働きたい」などの子育て中の相談にも細かい対応をします。また、子育て中でなくても、「現在はパートタイムだが正社員での勤め先があるなら転職したい」「語学力を活かして働きたい」などの一般的な相談も受け付けています。

チャイルドコーナー

マザーズハローワークには、子どもを遊ばせながら求人検索や求職相談ができるチャイルドコーナーがあります。「おもちゃと絵本」「おむつ交換台や授乳スペース」「ベビーカーの施設内貸し出し」「子どもの安全を見守る担当者の配置」などが揃られています。また、キッズスペースや保育スタッフが配置されている場合や、おむつを替えるためのベビーベッドが用意されている所もあるのです。子育て中の求職者の採用を検討している場合には、これらの設備が整ったマザーズハローワークに求人を出すことが効果的でしょう。

マザーズ予約相談コーナー

マザーズ予約相談コーナーは子どもを育てながら早期の就職を目指している人を対象に、予約相談を行うコーナーです。事前に予約すれば、就職支援ナビゲーターが働く環境の整え方や応募書類の書き方などを一貫してサポートします。また、専任の予約相談も受け付けているのです。働くに当たり、求人情報の探し方や選び方、応募書類の記入方法など、就職を目指す際に必要な具体的なアドバイスを受けることができるようになっています。相談希望者は、受付または電話にて予約が可能です。

情報コーナー

情報コーナーでは、マザーズハローワークで受理した求人情報や地域の保育関連情報、公共機関主催の面接会や講習会、職業訓練のリーフレットなど、仕事や就職に関する様々な情報が閲覧できます。また、就職に関する情報を施設内のボードに貼り出す、ファイルを展示するなどの形で提供しているのです。提供している内容の1つ目は求人情報で、その施設で受理した求人情報や託児施設がある企業の求人などが対象となっています。2つ目は子育て支援情報で、保育情報ガイドブックや地域の保育に関連する情報が提供されています。

求人検索コーナー

求人検索コーナーとは、ハローワークで取り扱っている求人を検索できます。全国すべてのハローワークで公開されている求人だけでなく、個々のマザーズハローワークで受理した求人も検索できる場合があります。求職者は端末を使って実際に募集中の求人情報を検索することが可能です。仕事と子育ての両立に配慮している企業の求人情報が多いのが特徴となっています。このことからもマザーズハローワークで求人を出すことは、子育て中や、家事や育児と仕事を両立することをめざす人材にリーチしやすいと言えます。

求人受理コーナー

求人受理コーナーとは、企業からの求人を受理するコーナーです。子育てや家庭と仕事の両立を目指している人が働きやすい求人を、マザーズハローワークの求人受理コーナーで独自に受け付けています。求人受理コーナーでは、事業者からの求人情報を受け付けています。ここで受け付ける求人は、特に子育て中の求職者や、仕事と家庭の両立を目指す求職者にとって魅力的な求人情報です。特に子育て中の求職者にアピールしたい事業者はマザーズハローワークの求人受理コーナーで求人を出すことを検討しましょう。

再就職支援セミナー

マザーズハローワークでは、再就職支援セミナーや講習会も開催されています。セミナーは再就職準備やひとり親就職支援、ワークライフバランス、ビジネスメイクなど、子育て中の求職者の悩みや希望に応える内容のものが多くなっています。また、ワード、エクセル、パワーポイントなどのパソコンの基本操作、応募書類や面接対策、ビジネスマナー、保険や税金の知識などについてのセミナーも開催されているのです。託児所付きで参加できるので、子連れの人が利用しやすくなっています。

まとめ

マザーズハローワークで子育て世代と繋がろう

マザーズハローワークは、子育て中の人や家事、育児と仕事を両立したい人にとって新しい仕事を見つけやすい、ハローワークの関連施設です。設備やスタッフも特に育児中の女性に合うように設計、配置されています。子育てであまり時間がとれない、子どもを預けてゆっくり仕事を探したいなどの求職者が活用しやすくなっているのです。優秀な人材の確保を望む企業は、子育て中の人や家事、育児と仕事を両立したい人に利用しやすいマザーズハローワークで子育て世代と繋がりましょう。

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