グローバルエンジニアとは?【種類や求められる能力など詳しく解説します】

記事更新日:2022年05月19日 初回公開日:2022年05月18日

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グローバル化が進みつつある昨今、多くの企業が海外に拠点を構え始めています。同時に、世界に向けて活躍できるエンジニアの不足が、問題と考えられるようになってきました。世界で活躍するエンジニアになるためには、専門性以外にも様々なスキルも必要になるでしょう。グローバルエンジニアに求められる能力を身につければ、海外でも活躍することが可能です。この記事では、グローバルエンジニアに求められる能力と育成方法について解説します。グローバルエンジニアの育成を検討している人事担当の方は、ぜひ参考にしてみてください。

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グローバルエンジニアとは

世界で活躍する技術者のこと

グローバルエンジニアとは、世界中で活躍する様々な業種の技術者のことを指します。グローバル化が進んでいる現在では、グローバルエンジニアを育成する事業や企業も多く見受けられます。日本で活躍しているエンジニアとしての技術があれば、海外でも通用する技術を持っていると言えるでしょう。一括りにエンジニアといっても、システムエンジニアやインフラエンジニアやデータベースエンジニアなど業種は多岐に渡り、それぞれが専門分野を担当しています。

グローバルエンジニアの種類

システムエンジニア

システムエンジニアとは、クライアントから要望をヒアリングし、システムの設計図を作る技術者です。システムやプログラムに関する幅広い知識と技術が必要です。プログラマーとチームを組み、システム開発を円滑に進める現場監督のような立場と言えるでしょう。お客様のニーズを把握して、どのようなプログラムを作る必要があるのかを検討し、設計図を作成します。納期に間に合うよう進めていき、プログラムが希望通りに動くかを確認するまでが業務となります。

データベースエンジニア

データベースエンジニアは、データベースの設計管理や運用を行います。データベースとは、大量のデータを簡単に取り出すことができる大きな倉庫のようなものです。必要なときにデータを抽出できるよう、整理整頓することが業務になります。データを整理整頓する仕事内容から、図書館の司書のようなイメージと言えるでしょう。企業では経営戦略を練る場合に、データを分析します。必要なデータをすぐに引き出せるように整えることが、データベースエンジニアの業務です。

インフラエンジニア

インフラエンジニアとは、ITシステムの基盤となるインターネット環境の設計・構築・運用を担当する技術者です。インターネット環境を24時間365日作動させながら、インターネット通信にトラブルが発生しないよう安定稼働を目指します。ネットワークに障害が発生するとメールが送れなかったり、ATMの利用ができなくなったりと生活に影響します。多くの人がインターネットを利用している今の時代に、無くてはならない仕事と言えるでしょう。

グローバルエンジニアに求められる能力

技術者としての専門的な能力

グローバルエンジニアに求められる能力は、技術者としての専門的な技術やスキルです。エンジニアと一口に言っても、業界は幅広く存在しており、それぞれの分野に特化した知識を基に業務を行います。たとえば、インフラエンジニアならITインフラに関する技術やスキルが求められると言えます。また、活動していく国の最低水準の技術力や知識は、クリアしておくと良いでしょう。それぞれの業界や分野によって、専門的な技術的能力を学び、身につけることが必要です。

論理的思考力

エンジニアにとって、論理的な思考をすることはとても大事なスキルです。IT業界では、なんとなくという感覚での思考ではなく、数字やデータを扱った根拠のある施策を考える業務が多く存在しています。トラブルの原因を突き詰めて考えることができたり、根拠を基に物事を考えたり、逆算して行動を決めたりできる人は、ITエンジニアに求められるスキルと言えるでしょう。海外で働くエンジニアは、作ったものの成果を分析し、評価をしっかりと受け止め、次に活かす必要があります。

リーダーシップ

組織やチームを牽引するリーダーシップ能力も求められるスキルの1つです。リーダーシップ能力とは、目標達成のためのビジョンを示し、メンバーのモチベーションを維持しながら励まし応援することです。また、ビジョンを実現する際に問題となる部分の解消などが挙げられます。エンジニアはチームで仕事をするため、リーダー個人の力だけでは達成することは出来ません。メンバーの能力を最大限に引き出し、最適な業務を割り振ります。自主的に行動を促し、成果へと繋げるスキルと言えるでしょう。

語学力

グローバルエンジニアは海外で活躍していく職業のため、日本語以外の言語を話せることが必要です。世界共通言語の英語を話せることは、必須とも言えるでしょう。海外企業で働くのであれば、様々な国の人種が混在しています。英語を話すことは出来ても、訛りがある場合が大半のため、聞き取りが難しい場合もあるかもしれません。そのため、積極的に交流を持つことをおすすめします。同じ英語でも話し方や使い方で、聞き取りやすさや理解しやすさも異なります。現地でコミュニケーションをとってこそ、正しい英語が身につくとも言えます。

異文化適応力

海外で働くのであれば、異文化に適応することが大事です。日本と海外の各国では、言葉に加えて文化も異なっています。ビジネス面で考えても働き方や、人とのコミュニケーションの取り方は国によって様々です。日本人にとっては、当たり前と考えられているビジネスマナーも、海外から見たら重要ではないこともあるかもしれません。また、海外で重要なことは日本で軽視されていたりと、違いは多岐にわたります。海外での活躍を目指すなら、相手の文化を理解することが大事です。お互いを尊重できれば、素晴らしい関係を築いていくことが出来るでしょう。

自分で考え行動する

海外で活躍するエンジニアを目指すなら、自分の頭で考えて行動することが大事です。仕事が正確で早かったとしても、言われた通りの指示だけに対応する能力しか持ち合わせていなければ、世界で活躍し続けることは難しいかもしれません。誰でもできる業務なら、他の人にお願いすれば済んでしまうからです。プラスの価値を生み出せる仕事が出来るようになれば、個人に任せてもらえる業務も増えてくるでしょう。自ら考え主体的に行動して、付加価値を生み出していくスキルが必要です。

グローバルエンジニアのメリット

国際的な感覚が身につく

海外で働いていると、国際的な感覚が身に付くことがメリットです。国際的な感覚が身につくと、相手との違いを許容する幅が広がります。それぞれの国によって、気候や食事や生活習慣は大きく異なり、生まれた国の歴史や生きてきた価値観まで様々です。共通点の少ない人と交流を深めていくと、自分の中の許容する力や対応できる範囲が広がるでしょう。人生において、大きな恩恵をもたらしてくれます。どれだけ自分と違ったタイプの人が相手でも、理解できる力が身に付きます。

国際的な開発手法が身につく

海外で働くと、国内では実装されていない開発手法を習得できるかもしれません。国内でも新しい開発手法を取り入れているプロジェクトは存在しますが、まだまだ数は少ないのが現状です。たとえば、アジャイル開発はグローバルで使用されることが多い開発手法の1つです。開発工程を機能単位の小さいサイクルで繰り返すのが最大の特徴のため、スピード感と柔軟性に富んでいると言えるでしょう。このような国内では行っていないグローバルな開発手法を、肌で感じることができます。

グローバルエンジニアのデメリット

日本で仕事するのとギャップを感じる

日本で仕事をしていた時と比べて、業務上のギャップを感じることがあるかもしれません。たとえば海外では、仕事の手助けをしてくれることは少ない傾向にあります。自分の仕事以外に関わることを嫌がり、手伝ったことによる責任や仕事が増えることから逃れたいと考えます。海外は個人主義のため、自分と人との仕事にはっきり線引きします。日本であれば、仕事が遅かったら周りの人がフォローしてくれることも多いでしょう。そのため、日本と海外の業務上でのギャップを感じることもあります。

言語の壁がある

海外で働く懸念点として、言葉の壁を挙げる人も少なくありません。海外での生活を始めたばかりであれば、言葉が大きな壁となってストレスを感じる方も多いでしょう。世界共通語の英語が話せたとしても、住んでいる国の言語が理解できないこともあるかもしれません。日本は世界で唯一、日本語を主言語に話す国です。日本語を第一言語として生活し、海外に行くなら第二言語を話すことになります。英語だけでなく、働く国で使われている言語も話せた方が良いと言えるでしょう。

グローバルエンジニアの注意点

就労ビザを取りづらい国がある

海外で働く際の注意点として、就労ビザの取得が挙げられます。海外で働くなら就労ビザは必須ですが、中には就労ビザの取得が難しい国も存在します。特にアメリカやヨーロッパでは就労ビザの取得が難しいと言われています。たとえばヨーロッパでは、多くの人が就労ビザを求めているため、発行枠が埋まりがちで取得しにくいと言えるでしょう。ビザ申請をしても、そもそも受け付けてもらえない可能性もあります。 海外で働きたいと考えているならば、就労ビザを取得しやすい国を選ぶことも1つの手でしょう。

グローバルエンジニアの育成方法

若手を海外に駐在させる

海外で活躍していくエンジニアに育成していく方法は、若手を海外に駐在させることです。若いうちの海外での駐在生活によって、効率的にエンジニア育成を行えます。国内でも長期キャリア形成のための若年層雇用が多く見受けられます。若者から働いてもらうことで、時間をかけてグローバルエンジニアのキャリア形成が可能でしょう。グローバルエンジニア育成事業の多くは、学生の頃から海外へ研修に行くプログラムも取り入れられています。そのため若年から積極的な駐在を勧めると良いでしょう。

外国人材の雇用を増やす

グローバルエンジニアの育成には、外国人材の雇用を増やすことが必要です。社内に外国人がいれば、異文化を受け入れる柔軟性や耐性が身に付きます。たとえば、外国人の仕事に対しての考え方や積極的に提案をする姿勢は、日本人にとっても刺激的に見えるでしょう。また、異文化を受け入れることで社内の改善点を見直すきっかけになり、日本人社員にとっても働きやすい環境づくりにもつながる可能性もあります。外国人の受け入れが増えていけば、日本人のグローバルエンジニアの育成につながると言えるでしょう。

まとめ

世界で活躍できるエンジニアを育てよう

グローバルエンジニアには、論理的思考力やリーダーシップなど、様々なスキルが必要なため、長期的な目線で育成を行う必要があります。IT技術が急速に発展していることから、グローバルエンジニアの需要はどんどん高まっています。即戦力になる優秀なエンジニアを獲得することは難しいでしょう。そのため若年層をしっかりと育成してあげることで、将来的な投資に繋がります。一人でも多くの優秀な海外で活躍するエンジニアを確保するために、育成することが大事と言えるでしょう。

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