グローバルリーダーに必要なものとは?【6つの求められる能力などを徹底解説します】

記事更新日:2021年06月29日 初回公開日:2021年06月28日

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グローバル化が進み、外国人ともビジネスを円滑に進められる存在が企業には必要になってきています。そのため、グローバルリーダーとして高い語学力とコミュニケーション能力を持って人材を確保することが重要です。今回は、ビジネスリーダーとして活躍するグローバル人材とはどのような人材なのかということや、国際社会におけるグローバルリーダーの必要性についてご紹介していきます。また、グローバルリーダーに求められる能力やグローバルリーダーの育成について企業の事例を用いて解説していきます。グローバルリーダーの育成やグローバル人材の獲得にお悩みの人事担当の方は、ぜひ最後までご覧ください。

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グローバルリーダーとは

ビジネスリーダーとして活躍するグローバル人材

国や文化、言語の壁を超えて多様な環境で活躍する人材をグローバル人材と呼びます。グローバル人材は言語力だけではなく、文化の違いに配慮しながら人間関係を深めていかなければなりません。わずかなミスコミュニケーションが文化の違いによる思わぬ誤解を与えてしまうこともあります。日頃から世界の歴史やこれから起こる問題などに目を向け、学び続ける姿勢が大切です。さらに自ら主体的に行動し、適切な判断を行ったり、チームの団結力を高めたりすることができるようになると、グローバルリーダーとして活躍の場が広がるでしょう。

国際社会において必要性が高まっている

急速なグローバル化が進む国際社会においてグローバルリーダーの必要性が高まっています。少子高齢化で人口減少が進む日本では、ビジネスを拡大するために海外市場をターゲットにすることが必要です。海外市場に目を向けてビジネスを拡大するためには、有能なグローバル人材が欠かせません。海外拠点のリーダーや新たな市場を開拓するための営業担当など、現地のメンバーとコミュニケーションをとり成果をあげられる人材が求められています。そのため多くの企業がグローバルに活躍できる人材の教育や確保に向けて余念がありません。

グローバルリーダーが必要とされる背景

グローバル化

グローバル化とは、文化や経済、政治が国や地域の枠組みを超えて大規模に行われる状態を指します。IT技術や交通手段の急速な発展が現代のグローバル化推進を後押ししました。ヒト、モノ、情報が自由に行き来できるため、顧客やチームメンバーに多様な人材が混ざり合う機会が増えてくるでしょう。多様な人材の中でも人種や言語、文化の違いにとらわれることなくグローバルに活躍できる人材が重宝されます。しかし、急速なグローバル化に人材教育が追いついていないのが現状です。グローバル人材の教育は、企業発展の鍵になるといっても過言ではありません。

日本の国際競争力の低下

急速なグローバル化に遅れをとった日本は、国際競争力が低下してしまいました。世界でビジネスを拡大するためには国際競争力が必要不可欠です。しかし、国際競争力の低い多くの日本企業は海外企業に遅れをとり、伸び悩んでいるのが現状です。これには外国人労働者が少ないことやグローバルに活躍できる人材が少ないことが原因とされ、今後の日本企業発展の大きな課題となっています。さらに終身雇用や年功序列などの日本的経営からの脱却も急速なグローバル化に対応するための重要な要素1つとなるでしょう。

グローバルリーダーに求められる能力

個としてのビジネススキル

語学力

グローバルリーダーに求められる能力の前にグローバル人材に欠かせない個としてのビジネススキルがあります。それはビジネスで不自由なく英語を扱える語学力です。欲を言えば、滞在する地域の文化や歴史を学び、地域に根付いた言語を使いこなせるようになると良いでしょう。異文化を理解したうえでコミュニケーションが取れるようになると、現地の顧客やチームメンバーと円滑に仕事を進めることができ、グローバルリーダーとして信頼されていきます。仕事やコミュニケーションの基本となる語学力は基礎からしっかりと身につけていきましょう。

仕事力

グローバルな環境で働くうえで個人としても卓越した仕事力を身につけておく必要があります。仕事力は問題解決能力とも言い換えることもできるでしょう。主体性をもって解決すべき課題を設定し、さまざまなリスクを考慮したうえで適切な決断ができること。不足の事態にも臨機応変に対応しながら目標を達成する能力を高い水準で発揮することが求められます。これらの能力を兼ね備えた一流の仕事力を身につけている人材がグローバルな環境でも力を発揮できる人材といえるでしょう。

柔軟性

グローバルな環境では多様な人材が混ざり合っているため、お互いの文化や価値観を受け入れたうえでチームの多様性を活かす能力が必要不可欠です。お互いの多様な文化や価値観を理解し、チームとして活用することで深い知識の交流ができ、新たなアイデアが生まれることもあるでしょう。しかし、固定概念にとらわれ「〇〇国の人はこういう考え方」と決めつけてしまうと誤解を招くこともあります。こういった誤解を柔軟に解決できると、さらにチームの団結を深めることにつながるので、多様な価値観による人間関係の不調和も柔軟に解決していきましょう。

コミュニケーション能力

英語で会話できるといった言語力に加えて重要になるのがコミュニケーション能力です。相手の話を真摯に聞いたうえで自分の考えを整理し、相手が理解できるように伝える必要があります。伝えたいことがまとまっていても、ただ単に言語として伝えるだけでは相手とうまくコミュニケーションをとることはできません。チームの多様性を活かすためには、グローバルな人材として日常生活以上のコミュニケーション能力が求められます。ビジネスで活用できるグローバルなコミュニケーション能力を身につけるには、そのための学習機会を設ける必要があるでしょう。

リーダーとしての能力

推進力

ビジネスを世界に拡大していくためには、グローバルリーダーの推進力が必要になります。推進力とは、世界を俯瞰できる視野の広さをもち、進出を検討している国の情勢や今後のポテンシャルを把握すること。さらに風土や文化、習慣に適合しているか、などさまざまな角度から検討する必要があります。世界に対する好奇心を抱き、複雑で不確実な問題にも果敢に挑戦する心を持った人材こそ、グローバルリーダーとしての活躍が期待されるでしょう。

統率力

複雑で不確実な問題が多いグローバル展開では、チームを同じ目標へと導く統率力も必要です。ビジネスを拡大するには、グローバルリーダーが各メンバーの能力を把握し、働きやすい環境を整えていかなければなりません。グローバルリーダーの統率力がビジネス成長の鍵を握るといっても過言ではないでしょう。さらに、不足の事態にも柔軟に対応できる計画性や目標達成に直向きに挑戦する精神力を持ってチームを統率する能力が求められます。統率力は学習プログラムを作って実践しても容易に身につくものではありません。グローバルリーダーとしての経験を多く積んだ人材ほど高い統率力を身につけることができるでしょう。

グローバル人材を採用する企業の増加

企業の海外展開において大きな助けとなる

急速なグローバル化の発展に伴い、近年多くの企業がグローバル人材を採用する企業が増加しています。しかし多くの企業で採用人数が不足している傾向にあります。グローバル人材の割合は増加傾向にありますが、それ以上に求める企業の数が多くなってしまったためグローバル人材が不足する事態となったのです。企業が必要な人数のグローバル人材を確保するためには、採用活動のみならず、グローバル人材の教育にも力を入れる必要があります。グローバル人材の成長と活躍が企業における海外展開の大きな助けとなるでしょう。

国内においても、海外企業との連携が増えている

インターネットが浸透した現在、国内においても、海外企業との連携が増えています。インターネットが本格的に普及し始めた2000年ごろは、グローバル化において国内企業との連携や協調が全体の75%を占めていました。この頃は世界中の企業が軒並み70〜80%の割合で国内企業と連携してグローバル化を進めていましたが、それから20年経過した現在では、ほとんどの国が約50%の割合で海外企業と連携してグローバル化を進めてきています。海外企業と連携することで進出する国や地域の習慣や文化、歴史を理解しながら生活している現地メンバーと仕事ができ、地域特有の文化や習慣にアプローチすることが可能です。海外企業との連携がさらなるグローバルビジネス拡大の後押しとなるでしょう。

グローバルリーダー育成時のポイント

教育制度を整える(留学や英語)

グローバルリーダーを育成するためには、留学や英語を学習するための教育制度を整える必要があります。ある程度の英語の読み書きができるとグローバル人材として仕事をこなすことはできます。しかし、グローバルリーダーとして組織をまとめるためには言語力だけでは物足りません。高い水準のコミュニケーション能力や統率力が必要とされるので、グローバルリーダーを育成するための教育を行う必要があります。しかし、社内教育のみでこれらの能力を身につけるのは限界があるため、海外留学など本格的な教育も視野に入れると良いでしょう。海外のビジネススクールに留学すると海外経営学が学べることはもちろん言語や文化、習慣を体験することができ、人脈形成やモチベーションの向上にもつながります。

早期からレベルの高い実践経験を積ませる

留学や英語を学習できる教育制度を整える以外にも、早期からレベルの高い経験を積ませることでグローバルリーダーとして成長させることができるでしょう。急速なグローバル化の発展によって、日本にいながら海外事業に関われる機会は以前に比べ増えており、海外のビジネスパーソンと仕事をすることが可能となりました。クローバルリーダーの育成には、早い段階で海外事業に参加し、経験を積ませることが重要になります。もちろん留学すると文化や習慣レベルでビジネスを学ぶことができるため非常に有効な教育だと言えますが、実践に勝るほど大きな経験を積むことは難しいところです。まずは日本で海外事業に参加し、海外のビジネスパーソンとのコミュニケーションを経験させ、人材への期待やモチベーションに応じた適切な教育を行うようにしましょう。

グローバル人材の育成事例

大学:国際教養大学

大学におけるトップクラスのグローバル教育が注目されている国際教養大学では、卓越したコミュニケーション能力とグローバルな視野をもち実践力のある人材の育成に力を入れています。全ての授業が英語で行われるため、入学後1年以内に求められるTOEFL500点以上の水準をほとんどの生徒がクリアできるとのこと。さらに入学から1年間は寮生活が義務づけられており、外国人留学生との同居生活で異文化を理解する能力を自然と培うことができます。用意された数多くのカリキュラムは、グローバル人材を育成するための基礎となるでしょう。

ビジネススクール:グロービス

国内外のさまざまな環境で活躍できる人材を育成するグロービスは、法人や個人を問わず適切な人材育成プログラムを用意しているビジネススクールです。企業がどの程度グローバル化しているのか把握し、目標とする形を明確に理解することで注力すべき育成対象を定めていきます。選び抜かれた実務家講師による教育や実践的なケーススタディ、専任コンサルタントの伴走など状況に応じた適切な育成を受けることが可能です。このような本格的な教育は、世界で通用するグローバルリーダーを育成するための大きな力となるでしょう。

企業:キヤノン株式会社

グローバルに事業を展開するキャノン株式会社は、独自の海外留学プログラムを用意するなどグローバル人材の育成にも力を入れています。中国やインドなどのアジア地域で1年半にわたり言語や文化、習慣を学ぶことで市場開拓のプロフェッショナルへと育成する制度もプログラムの1つです。さらにイギリスやドイツ、ロシアでの現地実務を経験できる育成プログラムも用意されています。柔軟な育成プログラムが充実していることがグローバル人材を成長させる後押しとなっているのでしょう。

まとめ

グローバル化に伴い、グローバルリーダーの育成は必須と言える

急速なグローバル化の波に乗りビジネスを成長させるためには、グローバルリーダーの育成が必須と言えます。留学やビジネススクールなど様々な育成方法がありますが、企業のグローバル状況に応じて適材適所に使い分けると最良の効果が発揮できるでしょう。まずは身近なところから海外事業に参加させてみて、経験を積ませることで自信をつけることも大切です。海外事業では進出する国や地域の文化や習慣を考慮しながらビジネス経験を積むことができます。教育と実践をバランスよく経験することが一流のグローバルリーダーを育成する条件になるでしょう。

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