やる気を削ぐ上司の特徴とは【やる気を削ぐことへの影響や対処法などを解説します】

記事更新日：2023年12月08日｜

日々の業務に意欲的に取り組むためには、モチベーション維持が欠かせません。部下がモチベーションを維持し能力を発揮するために、本来であればサポートするのは上司の役目です。しかし中には部下のモチベーション向上に尽力するのではなく、部下のやる気を削いでしまう上司もいます。やる気を削ぐ上司は、部下だけでなく様々なところへ悪影響を及ぼします。そうならない為にも、やる気を削ぐ上司がどういった人物であるのか理解することが大切です。今回はやる気を削ぐ上司について解説していきます。管理職の方などは参考にしてみてください。

（無料）グローバル採用ナビのオリジナルの就労ビザ申請で失敗しないための「就労ビザ取得のためのチェックリスト」がこちらからダウンロードできます。

部下のやる気が下がる原因

職場環境への不満

部下のやる気が下がる原因は職場環境への不満です。職場の環境が自分に合っていないと感じた場合は、仕事へのモチベーションが低下してしまいます。職場環境は給与や福利厚生について不満がある場合は勿論ですが、年功序列の人事制度や企業理念が十分に理解できていない場合もモチベーション低下に繋がります。能力があっても評価されない企業ではやる気が低下します。また企業理念を理解できていない場合は成果を上げられない場合もあり、しっかりと理解できるよう共有することが大切です。

業務内容にやりがいが感じられない

部下のやる気が下がるのは、業務内容にやりがいが感じられない時です。日々の業務がルーティンワークのみの場合や、何の役に立っているのか理解が出来ていない場合にはやりがいに繋がらずやる気を失ってしまう可能性があります。従業員が希望する内容を全て聞くのは不可能ですが、今の業務を続けていけば将来的にやりたい業務を任せてもらえるという見通しを持たせることが重要です。また業務量が他と比べて多く毎日残業が必要な場合も、モチベーション低下に繋がるため注意しましょう。

上司や同僚との人間関係に問題がある

上司や同僚との人間関係に問題があるときも、部下のやる気が下がる原因の一つです。人間関係は業務へのやる気だけでなく、退職理由にも上位に挙がってくる重要な問題です。上司や周りの人との関係性だけでなく、職場の雰囲気全体が業務がやりづらい環境になってしまっている場合もあります。行動を起こすことを好意的に受け入れてくれる環境にない場合は、やる気が低下していきます。また上司との信頼関係が構築出来ていない場合もモチベーションを保つことは難しくなります。

やる気を削ぐ上司の特徴

相手によって態度を変える

やる気を削ぐ上司の特徴は、相手によって態度を変える人です。自分の目上に対しては腰が低く丁寧な対応をしているにもかかわらず、部下に対しては無表情で横柄な態度を取るような上司では部下が信頼することはありません。また部下によって声掛けの回数が変わる・一部の部下にはきつい態度を取るといった態度を行っている場合、部下は不公平さを感じます。こういった行為を日常的に行っている上司は、部下から信頼を得られずモチベーションを低下させています。

部下の失敗を必要以上に責める

やる気を削ぐ上司は、部下の失敗を必要以上に責めます。勿論部下がミスをした時には、注意することは必要です。しかし失敗に対しての改善について注意ではなく、ただ一方的に怒鳴りつける上司は部下にとって責められていると感じるだけで終わってしまいます。ミスを責めるのではなく、部下の人格否定までしてしまうとパワハラにも繋がりモチベーション低下だけでなく退職にまで繋がる可能性もあり注意が必要です。注意する際は、伝え方が重要です。

部下の話を途中で遮る

やる気を削ぐ上司の特徴として、部下の話を途中で遮ることが挙げられます。部下が相談や報告をしている時に、上司から話をさえぎられてしまうと怒らせてしまったのか・興味がない話なのかと思い自信喪失に繋がります。業務への自信を失うと、モチベーション低下にも繋がってしまいやる気を失います。部下の話を聞いて途中で解決策や結論が分かっていたとしても、部下の話をしっかり最後まで聞くことで、部下のモチベーション低下を防ぐことが出来ます。

自分の基準で部下を評価する

自分の基準で部下を評価する場合も、やる気を削ぐ上司の特徴といえます。日々の業務を評価されているかどうかは、モチベーション維持に繋がる大切なポイントです。しかし、上司が会社の正式な評価方法ではなく自分の好みや基準で部下を評価していることが分かると、正当に評価を受けられていない部下はモチベーションが低下してしまいます。自分よりも手を抜いている同僚が、上司に気に入られているという理由だけで自分より評価されていてはやる気の低下に繋がります。

やる気を削ぐことへの影響

部下に対する影響

モチベーション低下

やる気を削ぐことで部下に対しての影響として、モチベーション低下が挙げられます。やる気を削ぐ上司の元で働いている部下は様々な影響を受けます。部下によって態度を変える人や、必要以上に部下を責めるような上司の元では業務への意欲が段々と低下していきます。業務に意欲的に取り組むためには、モチベーション維持が大切です。上司は部下のモチベーション維持のためにフォローする必要がありますが、やる気を削ぐ上司はそういった対処を行わず逆にモチベーションを低下させてしまいます。

生産性低下

部下のやる気を削ぐことで、生産性の低下に繋がります。高いモチベーションを持った社員が集まることで、チームの生産性が上がり組織全体の生産性向上に繋げることが出来ます。しかし部下のやる気を削ぐ上司の元では、モチベーションを維持することが困難です。モチベーション維持が難しいだけでなく、やる気や意欲がどんどんと低下していく中で生産性を維持することは簡単ではありません。業務効率が低下していき、生産性低下にも繋がります。

組織への影響

チームワークへの悪影響

やる気を削ぐ上司がいる事で組織が受ける影響は、チームワークへの悪影響です。やる気を削ぐ行動が一部の部下に対してだけだとしても、そうった行為はチーム全体のモチベーションや人間関係などにも影響を及ぼします。対応の違いを見て他の社員もモチベーションが低下してしまう場合や、上司と一緒になり同じような態度を同僚にとってしまう場合も考えられます。そうなってしまうとチームワークが発揮できず円滑に業務が回らなくなります。

人材流出や離職率の上昇

人材流出や離職率の上昇も、やる気を削ぐ上司がいる事で組織に影響していきます。部下のやる気を削いでしまうと、チームワークにも影響しますが優秀な人材の流出にも繋がりかねません。優秀な人材程、冷静に状況判断を行っており成長が見込めないと感じた場合はすぐ転職を行おうとします。また優秀な人材が離職してしまうと、周りにも大きな影響を与え他の人も退職を考える可能性も高まります。やる気を削ぐ上司1人で部下だけでなく組織全体に様々な影響を及ぼしてしまいます。

やる気を削ぐ上司への対処法

フィードバックを行う際の表現方法に気をつける

やる気を削ぐ上司への対処法は、フィードバックを行う際の表現方法に気を付ける事です。感情的な表現を使ってしまいがちな人は、フィードバックを行う際に具体的で建設的な表現にすることを意識することが大切です。感情的になってしまうと部下が委縮してしまい、やる気を失ってしまうので注意しましょう。フィードバックの時だけでなく、個別面談や定期的なミーティングの場においても感情的にならず冷静に建設的なコミュニケーションを部下と取ることを心がけていく事が重要です。

マネジメントスキルに対するトレーニングを行う

やる気を削ぐ上司には、マネジメントスキルに対するトレーニングを行いましょう。会社内の昇格において、仕事の出来る人を上司に据えている場合が殆どではないでしょうか。しかし業務を行える人全員が、上司にふさわしいとは限りません。部下のやる気を削いでしまう上司にならないようにするために、会社として管理職やリーダーになった人を対象にマネジメントスキルを学ぶ研修を設ける事も大切です。マネジメントスキルを学ぶことによって、部下の意欲を高める上司の育成に繋げることが出来ます。

リーダーシップスキルを磨く

やる気を削ぐ上司に対して、リーダーシップスキルを磨いてもらいましょう。リーダーシップスキルを磨く方法として、聞く力や伝える力を磨くトレーニングやチームビルディング・コーチングに特化した研修の受講などがあります。部下の能力を伸ばすためには、傾聴力が大切です。またチームメンバーの共感や、それぞれのスキルを伸ばす力も求められます。個々の性格や思考に合わせたリーダーシップを柔軟に発揮できるよう、リーダーシップスキルを磨くサポートが欠かせません。

効果的なコミュニケーション方法の学習を行う

効果的なコミュニケーション方法宇野学習を行うのも、やる気を削ぐ上司への対処法です。具体的には、アクティブリスニングやフィードバックの仕方を習得することで、部下の意見を理解しやすくなり的確にフィードバックを行う事が可能になります。他にも難しい話題や批判的な内容を伝える場合の技術を磨くことで、部下との信頼関係を壊さずに伝えることが出来るようになります。感情的にならないだけでなく、姿勢や表情などを意識することでネガティブな感情を持たれないように改善することが可能です。

部下のやる気を高めるリーダーシップスタイルの実践例

優れたコーチングとメンタリングの実践

部下のやる気を高めるリーダーシップスキルは、優れたコーチングとメンタリングの実践です。コーチングと聞くとビジネスの世界ではあまり身近なものに感じませんが、部下が最大限に能力を発揮するためには上司のコーチングが欠かせません。またコーチングやメンタリングの際は意見を押し付けるのではなく部下の意見をしっかりと聞き部下のレベルに合わせたコーチングとメンタリングを行う事で、部下は意欲を高めることが出来ます。上司として部下の強みを引き出していく事が大切です。

成果を認めることの重要性を具体的に示す

成果を認める事の重要性を具体的に示すことが、部下のやる気を高めるリーダーシップスキルです。上司に認められていると感じる事により、精神の安定性を保ち様々な事に意欲的に取り組めるようになります。成果を評価する時は、公正に評価することが大切です。適切なタイミングで成果を認める事で、部下のモチベーション向上にも繋がります。賞賛や表彰・昇給などを通して部下に成功を実感させることが重要です。成果を認められたことにより、モチベーションが高まり生産性向上などにも繋がります。

まとめ

やる気を削がないよう対処し、部下の成長をサポートしよう

やる気を削ぐ上司の特徴や、やる気を削いだことに対しての影響などについて解説しました。部下のやる気を削いでしまう理由は様々ですが、部下のモチベーション維持を行うためには上司のフィードバックやマネジメントスキルが欠かせません。またやる気を削ぐ上司は、その部下に対してだけでなくチームや組織全体に悪影響を及ぼしてしまう可能性もあり、企業としても対策が必要です。マネジメントスキルを学ぶトレーニングや研修を導入し、改善することも大切です。部下のやる気を削いでしまわないよう対策を行い、成長をサポートしていきましょう。