中途採用でするべき質問とは?【準備する際のポイントやしてはいけない質問についても解説します】

記事更新日:2024年10月03日 初回公開日:2024年10月03日

即戦力や自社に合った人材を採用するためには、面接でいかに応募者について理解できるかということが大切です。応募者を見極めるためには事前に質問リストなどを作っておくことがおすすめです。面接官に任せきりになってしまうと、会社としての採用基準をクリアしていなかったり質問してはいけない項目について質問したりしてしまう可能性があります。そういった事態を防ぐためにも中途採用を行う際は質問リストを準備しておくようにしましょう。今回は中途採用での質問について解説していきますので、担当者の方は参考にしてみてください。

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中途採用で事前に質問を用意するメリット

公平な面接を実施できる

中途採用で事前に質問を用意するメリットは、公平な面接を実施できる点です。新卒採用とは違い、中途採用は即戦力担ってくれるかどうかを見極めなければなりません。そのために、中途採用はでは現場で働いている従業員や面接に慣れていない先輩社員が面接官として同席することがあります。この場合、公平な面接を実施できない可能性があります。面接官によって質問内容や雰囲気が異なると、求職者の不信感にも繋がりかねません。そういった状況を防ぐためにも、事前に準備しておくことが大切です。

ミスマッチが起こりにくくなる

中途採用で事前に質問を用意することによって、ミスマッチが起こりにくくなります。新卒だけでなく中途採用でもミスマッチが原因でせっかく採用した人材が辞めてしまうということが発生しています。選考段階でミスマッチを防ぐためには、自社が求めている人材に合わせた採用基準を定めることが重要です。採用基準を定めるだけで、面接の場で見極められていなければ採用のミスマッチを防ぐことは出来ません。採用基準に合わせた質問を行うことで、ミスマッチを防止することに繋がります。

求職者を相対的に評価できる

求職者を相対的に評価できるのも、中途採用で事前に質問を用意しておくメリットです。応募者が複数名に渡った場合、それぞれに違う質問をしていると応募者同士を相対的に比べることは出来ません。面接官によって聞かなければならない質問をしていないと、面接によって誰を採用するべきなのか判断できなくなります。事前に質問内容を決めておくことで、質問ごとに応募者を相対t的に比較し自社に入ってもらうべき人材を採用することが出来ます。

中途採用で質問を準備する際のポイント

採用基準を判断できる質問を作る

中途採用で質問を準備する際のポイントは、採用基準を判断できる質問を作りましょう。自社が求めている人物像に近い人を採用するためには、求めている人物にマッチしている人かどうかを見極めなければなりません。かといって、面接を現場任せにしてしまうと面接官の独自の基準で採用を行い自社の採用基準を満たしていない人を採用してしまう可能性もあります。自社が求めている人物像に合わせた採用基準を作り、採用基準が判断できる質問を作成することで採用基準を運用することが可能です。

即戦力を図る質問を作る

中途採用で質問を準備する際は、即戦力を図る質問を作ることもポイントです。中途採用の場合は、新卒採用のようにポテンシャルで採用することは殆どなく基本的には即戦力の採用を行っています。即戦力の採用判断軸がぶれてしまうと、入社後に即戦力ではない場合があります。そういった自体に陥らないためにも、即戦力を図る質問をする必要があります。即戦力を図る質問は、人事部では判断できないため現場社員からヒアリングを行い深堀りしておきましょう。

中途採用で質問をする際の着眼点

前向きに話しているか

中途採用で質問をする際に見ておくべきポイントは、前向きに話しているかどうかです。中途採用に応募してきている人は、前職を何らかの理由でやめています。キャリアアップなどポジティブな理由で辞めている人だけでなく、人間関係や何らかの問題を抱えて辞めたという人も少なくありません。勿論、そういった理由でやめた人が悪いわけではありませんが、辞めたことを周りや会社のせいにしている人は、新しい会社に入社しても同じような状況に陥ってしまう可能性があります。前向きに話しているかどうかを見ておくことも大切です。

論理的に話しているか

中途採用での質問は、論理的に話しているかを判断しましょう。論理的思考はあらゆる業種や職種において常に必要とされている話し方です。面接の場だけでなく、社内での会議や取引先とのやり取りなど様々な場面でコミュニケーションが求められる場面が多くあります。自分の考えをきちんと主張し根拠を含めた形で話せているかどうかを見ておきましょう。そう考えた理由を訪ねた時に、返答ができる人は普段から問題意識を持って論理的に考えているかどうかを判断することが出来ます。

納得度の高い回答か

納得度の高い回答かどうかも中途採用で質問する際に見ておくべきポイントです。面接官の質問に対して、求めている回答が返せるかどうかもチェックすべき項目です。いくら前向きで論理的に話せていても、質問に対しての回答がずれてしまっていると自社にマッチしているか判断できません。前向きに話せているかどうかや論理的思考を持ち合わせているかどうかだけでなく、質問に対して納得度の高い回答が帰ってきているかどうかも中途採用の質問する際に見ておくべき点です。

中途採用でするべき質問

求職者をリラックスさせる質問

中途採用でするべき質問は、求職者をリラックスさせる質問です。求職者の人となりを知るためには、面接で話しやすい雰囲気づくりを行うことがとても大切です。もし求職者が緊張しているまま面接を進めてしまうと、人となりを知ることが出来ずに優秀な人材であっても採用を見送ってしまうことも考えられます。リラックスして面接に望んでもらうためには、直接面接に関係のない質問を行うことも必要です。休日の過ごし方など他愛のない話から行うことで、求職者にリラックスしてもらうことが出来ます。

退職理由や転職理由を問う質問

中途採用では退職理由や転職理由を問う質問をしておきましょう。中途採用では、退職理由や転職理由は必ず確認しておくべき項目です。採用してもすぐに辞められてしまうと手間や工数を再度かけなければならず、前職で問題を起こした社員などはなるべく採用したくありません。退職するに至った背景などをしっかりと確認しておきましょう。また在籍期間が短い企業があった場合には、入社してもすぐ退職されてしまうリスクが有るため理由などは十分に質問しておくことが大切です。

経歴やスキルを確認する質問

中途採用において、経歴やスキルを確認する質問もしておくべきです。中途採用は即戦力を求めているため、前職で担当していた業務や最も苦労した点などをヒアリングしておきましょう。経歴について具体的な質問を行うことで、採用するかどうかの判断を行うことが出来ます。また求職者によっては、採用を有利にするために経歴やスキルを誇張していることも考えられます。専門性の高いスキルや経歴が記載されている場合は、現場の社員に同席してもらい専門的な質問を行って確認しましょう。

志望動機や意欲を確認する質問

中途採用でしておくべき質問は、志望動機や意欲を確認する質問です。求職者の仕事に対する考え方や自社に何を求めているのか・どういったキャリアを思い描いているのかを知るために、志望動機や意欲を確認しておくことは大切です。転職先を選ぶ上で重きをおいていることや自社に入社した後に達成したい目標などを聞くようにしましょう。目標を聞くことで、自社内で実現できるのかどうかを確認することができるだけでなく、志望度や理解度が低い場合にミスマッチ防止にも繋がります。自社にあった人材かどうかを確認する上でも必要な質問です。

仕事の軸に関する質問

仕事の軸に関する質問も、中途採用では質問しておくべきです。働き方改革によって、給与や生活のために働くだけでなくプライベートを充実させたいと考える人が増えてきています。求職者がなんのために働いているのかを事前に確認しておくことも大切です。仕事の軸を知るためには、責任感や目標意識に対しての質問を行いましょう。ノルマや目標達成に対してどう考えているのか・仕事をしていく上で何を大切にしておくのかを知っておくことで何に重きを置いているのかを知ることが出来ます。求職者のしごと軸を知っておくことも重要です。

人間性を見極める質問

人間性を見極める質問も、中途採用では必要です。求職者の人間性を確認するためには、脂質や性格・価値観に関しての質問を行うようにします。求職者が考えている自分の強みを自社でどう活かすことができるのか・周囲からどういった人だと言われることがあるかなどを質問します。求職者の人間性は、自社の社風や価値観に共感してもらえるかどうかを確認するために必要な質問です。求職者の本質を知っておくことで自社で活躍してもらえる人材なのかを判断することに繋がります。

中途採用でしてはいけない質問

思想・信条・出生地・家族の職業などに関わる質問

中途採用でしてはいけない質問は、思想・信条・出生地・家族の職業に関わることです。誰に対しても公平な面接を実施するために、職業安定法第5条の4では思想・信条・出生地や家族の職業など差別になりうる可能性がある個人情報を質問することは認めていません。違反した場合は、改善命令が出されることもあります。もし改善命令が出され、改善命令に従わなかった場合は6ヶ月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金が課せられる場合があります。基本的人権の尊重を行い、適性や能力と関係ない事柄で採否を木間内容にしましょう。

プライベートを深堀りする質問

中途採用では、プライベートを深堀りする質問もしてはいけません。求職者をリラックスさせる目的でありのままの魅力を引き出すために、適度な範囲でプライベートの質問をすることは問題ありません。しかし度を越した質問をしてしまうと、プライバシー侵害になる恐れもあり公正な採用選考に影響を及ぼしてしまう可能性があります。職務に関しての質問は、合否判断に関する範囲で深堀りした質問を行うことは問題ありません。守秘義務に関しての事項まで追求するようなことはせずに常識的な範囲で行いましょう。

ハラスメントになる質問

ハラスメントになる質問も、中途採用の面接の場でしないよう気をつけましょう。性別で質問内容を変えることは法律で禁止されています。求職者と採用企業という有利な立場を利用した無神経な質問をすることは、パワハラに該当します。応募者の結婚や出産に関しての嫌がらせの質問もマタハラなどに当てはまるため、面接官がそういった質問をしないよう教育が必要です。ハラスメント二該当しないように、事前に質問してはいけない内容のリストを作成し面接官にロールプレイングを行うなどしてしっかりと対策しておきましょう。

まとめ

中途採用の面接では十分に質問を準備し見極める基準にしよう

質問を事前に準備しておくメリットや、行うべき質問・選考の中でしてはいけない質問などについて解説しました。様々な質問を行うことで、採用すべき人材7日・自社で活躍できる人なのかということを明確にすることが出来ます。面接の場をしっかりと活用し、自社に合った人材を採用するためには事前に面接に向けて準備しておくことが必要です。中途採用の面接ではしてはいけない質問などをしっかりと把握し、誰が面接官になってもいいように準備を行い採用する人材について見極められるような基準を作っておきましょう。

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