Google教育者認定資格とは【資格の種類と取得までの流れを紹介します】

記事更新日:2021年09月16日 初回公開日:2021年03月09日

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毎日の授業の準備や日常業務にパソコンを利用する機会がたくさんあるにも関わらず、学習の場で活用するにはどうすればよいかと悩んでいませんか。今、日本政府はデジタル化を加速させるために、教育現場でも環境整備やICT化を急ピッチで進めています。「GIGA スクール構想」により、生徒1人に1台の端末の実現が進んでいるため、それを活用して生徒に教えるノウハウを、教師自らが勉強して身に付けなくてはなりません。そこでおすすめしたいのが、Googleが提供する「Google教育者認定資格」です。この資格を取得することで、世界標準の教育ツールを使いこなせる証明となり、スキルアップが図れます。この記事では、Google教育者認定資格のポイントやメリットをご紹介していきます。

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Google教育者認定資格とは

Googleが教師個人にむけて発行する認定資格

Google教育者認定資格とは、Google Workspace for Educationの各種ツールを、使いこなせるスキルがあることを証明する認定資格のことです。Google Workspace for Educationは、Googleが提供する教育ツールを指しています。この認定資格は、教師個人が試験を受けることで取得でき、合格者にはGoogleから証明書とバッジが贈られ、公の場で使用が認められます。Googleの教育ツールは世界各国で利用・活用されていて、資格を取得することで世界標準のICTリテラシーの保有者になれるでしょう。

認定資格には様々な種類がある

Google教育者認定資格には「レベル1」「レベル2」「認定トレーナー」の3つがあり、それぞれに対象者が想定されています。「レベル1」はGoogle Workspace for Educationの各種ツールを、使いこなせる基礎知識とスキルを有する教師を目指す方が対象となります。「レベル2」では、高度なテクノロジースキルを身に付け、進んでGoogle Workspace for Educationの各種ツールを活用している教師が対象者です。そして「認定トレーナー」は、他の教職員に教えたりサポートできる資格となっています。

Google教育者認定資格が注目される理由

教育現場のICT化を進めている学校が増えているため

日本政府の大きな目標であるデジタル化推進とデジタル庁設立に向けた動きの中で、人材教育・育成のため教育現場でICTの利活用基盤の整備が進んでいます。現在は「GIGA スクール構想」により、生徒1人に1台の端末の所有を促しており、これによって教育のICT化とそれを支える教師のレベルアップが求められています。教育現場でICT化が進んでいる状況の下、教師が自ら進んで学習してスキルアップを図り、その能力を証明できるのがGoogle教育者認定資格であるといえるでしょう。

情報の科学的な理解、情報活用能力の育成が必要となったから

Google教育者認定資格が注目される理由の2つ目は、ICT化に対応できる人材が必要となっているからです。文部科学省では、問題解決における情報技術の適切な運用や、情報モラルや情報セキュリティへの理解がある教育者を育てる方針の下、教育を進めています。それらの情報技術についての様々な知識を身に付けるために、各教育機関に対して細かな指針が提示されています。情報が溢れている現在、急速に進むICT化の流れに対応でき、問題解決ができる人材を育てるため、コンピュータを使った教育が重要な位置を占めるようになりました。

Google教育者認定資格の種類

認定資格者レベル1がある

認定教育者レベル 1 を取得すると、Google Workspace for Educationを使いこなせる基礎知識とスキルを有していることを証明できます。具体的には、Googleドキュメント、スプレッドシート、スライド、フォーム、サイト、Jamboard を使用して生徒とリアルタイムで授業を進められるレベルです。また、ビデオ会議のGoogle MeetやChat、Gmail を利用して、教師、生徒、保護者のコミュニケーションが図れます。

認定資格者レベル2がある

認定教育者レベル 2 を取得すると、Google Workspace for Educationを導入するための高度な専門知識を有していることが認められます。認定教育者レベル1の有資格者で、日ごろから授業で Google のツールを使いこなしている場合は、レベル2取得にチャレンジしてステップアップを図りましょう。高度なスキルによって、教育内容をより充実でき、きめ細かな対応が可能となります。生徒の問題解決能力を上げることも、積極的な姿勢を養うことも同時に行えるでしょう。

認定トレーナーがある

認定トレーナーになると、Google Workspace for Educationだけでなく、Googleの教育関連サービスを教えることやサポートが行えます。つまり、トレーナーとして他の教師の授業内容を充実させる支援や、効率化を図って生徒の学習成果の向上などをサポート可能ということです。認定トレーナーになるには、認定教育者レベル1及び2を取得するだけでなく、トレーナーコースの受講やトレーナースキルの理解度テストをクリアする必要があります。

Google教育者認定資格を取得するメリット

世界にスキルがあることを証明することができる

Googleのサービスは世界中で利用されています。そのため、Googleの認定教育者レベル1及びレベル2の有資格者は、世界に向けてGoogle Workspace for Educationなどを活用できる能力があることを証明できます。さらに認定トレーナーの資格となれば、Google for Educationのサービスを教師に教えたりサポートできる能力があると認識されまるでしょう。世界に通用し、かつ公の場でアピールできる資格なので、取得することで大きなアドバンテージになるでしょう。

具体的に授業や校務での活用方法がわかる

Googleの教育者認定資格を取得すると、実際の授業や公務でGoogle Workspace for Educationの各種ツールの導入と活用を行えるようになります。ツールを活用することで、生徒とのコラボレーションの向上、授業の質の向上、生徒の理解や問題解決能力の向上なども実現できるでしょう。また、各種コミュニケーションツール(Google Meet、Chat、Gmail )の活用により、生徒に効果的で分かりやすい指導が行えるようになります。課題の内容や提出物をレベルアップも自ずと期待できるでしょう。

生徒はICTを活用した世界基準の授業を受けることができる

世界中で利用・活用されているGoogleの教育サービスであるGoogle Workspace for Educationを利用するということは、世界標準のICTの下で教育を受けていることを意味します。Googleの教育サービスが、日本全国の幼稚園から小中高校で提供されれば、日本の教育が世界標準と同等になるというわけです。日常生活にインターネット環境が深く入り込んだ情報化社会には国境がありません。そのような状況下で世界標準の教育を受けて育った人材は、必ず国際舞台で活躍できることでしょう。

ICT活用による教育改革を推進することができる

実際の授業でGoogle Workspace for Educationを利用することにより、生徒は各種ツールを駆使して情報を利用・活用することができます。そして、Google Workspace for Educationによって情報セキュリティなどに対する知識や理解も深めることが可能です。Google Workspace for Educationの活用は、コンピュータの利用だけでなく、リスクやセキュリティ面も学べるのも強みといえるでしょう。昨今特に重要になっているIT問題を、教師も生徒もGoogleの教育サービスの機能でリアルタイムに共有しながら学び、自分のものにすることができます。

Google教育者認定資格取得の流れ

Googleページから各資格レベルのトレーニングを受講する

それでは実際にGoogleの教育者認定資格を取得するプロセスを見て行きましょう。GoogleのTeacher centerのホームページから、認定教育者レベル1と2及び認定トレーナーの、それぞれの基礎トレーニングにアクセスできます。認定試験を受けるうえで必須ではありませんが、予めトレーニングで試験問題に慣れておく、また不明点をしっかり克服しておくとよいでしょう。トレーニングで十分な自信を付けてから、試験を受ける方が失敗が少なくなります。先ずは気軽にトレーニングを受けてみてください。

受験申込・受験料の振り込み

受験する準備が整ったら認定試験を受けましょう。先ず試験予約システムのwebassessorでアカウントを作成します。そしてwebassessor のGoogle for Education Certification Exams にログインし、「試験のお申し込み」をクリック。次の画面で受験する資格を選んで「今すぐ購入」を押すと、受験料支払に進みます。支払いはクレジットカードのみで、Google認定教育者レベル1が10 米ドル、レベル2が25米ドル、トレーナー スキルの理解度テストが15米ドルです。支払いが完了すると「Google 認定試験のお申し込み完了のお知らせ」と「Google for Education 試験の準備が整いました」のメールが届きます。

オンラインでの試験を受験する

オンラインで認定試験を受けるには、最新バージョンのGoogle Chromeとウェブカメラが必要です。準備が整えば、Google for Education認定プラットフォームに試験用の認証情報でログインし、設定に従ってウェブカメラを起動し自分を撮影します。受験中は随時撮影されているので、個室で受験することをおすすめします。次に認定試験の利用規約に同意し、試験に臨みましょう。試験時間は3時間で2部構成(選択式問題・各種ツールの実技問題)とです。合格スコアは80%に設定されていて、試験終了後に合否の結果が表示されます。

Google教育者認定資格の難易度・合格率

レベルによって異なるが比較的合格率が高い

Google教育者認定資格の難易度・合格率については、認定教育者レベル1と認定教育者レベル2で異なります。認定教育者レベル1の試験内容は、Google Workspace for Education の使用方法や、基礎知識やスキルに対する問題が出題されます。日ごろからGoogleサービスを利用している人なら、基礎トレーニングを受けてから受験すれば合格は難しくありません。認定教育者レベル2の試験では、認定教育者レベル1資格者に対して、教え方や学習方法に関してさらに高度な知識やスキルが問われます。難易度は上がりますが、トレーニングでしっかり対策をした上で臨めば合格できるレベルです。

オンラインのコースがあるため勉強しやすい

Google教育者認定試験を受けるためには、予め勉強しておく必要があるでしょう。受験対策としては、基礎知識から各種ツールの活用事例まで勉強に必要なコースが、Google for Educationにオンラインで用意されています。オンライン学習のコースには、初心者向けの「Google Workspace for Education の基本を学ぶ」コースと、上級者向けコースがあります。また、Google for Educationの各種サービスについては、動画を使って分かりやすく説明されているので理解も捗るでしょう。習熟のレベルに合わせてコースなどを選択して勉強を重ねることで、受験の準備が整え易いのもポイントです。

まとめ

これを機にICTを上手く活用するために資格取得を目指してみてはいかがでしょうか

教育現場に限らず、日本のデジタル化・ICT化の流れはますます加速されていきます。そして、教室の環境整備が進み、どこでも最新の情報教育が可能となりつつある状況の下、教師自らが必要な知識やスキルを習得しなくてはいけません。そのために「Google教育者認定資格」は最適な資格です。オンラインで直ぐに学習が始められる上、自分のペースで納得がいくまで勉強でき、受験準備を整えることができます。教育現場のデジタル化・ICT化が待った無しの現在だからこそ、Google教育者認定資格の取得を目指してみてはいかがでしょうか。

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