記事更新日:2019年02月01日 | 初回公開日:2018年06月04日
グローバル用語解説人材開発とは、企業が社員の知識、能力、スキルを向上させることです。企業が、自社戦力を高めるために戦略的に計画し実施していきます。人材開発の手法は、さまざまに存在しています。研修やOJTを通じて育まれるものもありますし、業務をより良質にこなすためだけでなく、社員個人のキャリア、組織力にも貢献度の高い能力を人材に培ってもらうために実施されるものもあります。
人材開発の説明だけをみると、人材育成のことだろうと捉える方も多いと思います。この2つには重なる部分もありますが、人材開発と人材育成は別物です。
人材育成は、不足しているスキルや能力を、社員が新たに身に付けることで、業務推進力の強化を図ることが目的です。新入社員や若手人材に対して、より積極的に行われることが多いでしょう。たとえば、コミュニケーションスキル、ロジカルシンキング、営業研修など一定スキルを社員共通で身に付けるためのものです。人材育成に対する取り組みは、以前から多くの企業が実施してきたことで、それらの取り組みのほとんどは、人事部の業務として捉えられてきました。
人材開発は、社員が持つスキルや能力を発掘・最大化し、組織の力を高めることが目的です。したがって、新しいものの吸収というよりも、現状から課題を見出し、考え方、知識やスキルのレベルアップを図るという視点で進められます。人材開発は、新入社員や若手人材だけでなく、全社員が対象となります。組織だけでなく、社員個人を満たす力も大きいです。それぞれの持つ能力や強みを把握した上で、自社にとって必要な「ここまでできる人」になってもらうことを目指すものです。人材開発には、学びの対象が自己の向上になるため、課題は個々で異なってくるというのが特徴です。
人事の業務の括りで考えられることも多いのですが、人材開発の推進は、より幅広い知識やスキルや専門性を要するため、人材開発部を設置する企業が増えているようです。では、人事部ではなく、人材開発部の仕事とはどのようなものかを見ていきます。
人材開発部は、「社員」と「人事」と「経営」を連動させる役割を持ちます。
採用、人員体制についての計画を、経営戦略を反映させて立てていきます。何名必要で、どのような人材かという各業務レベルよりも枠が大きくなります。たとえば、現存や新規の事業展開の状況を見据えて、必要となる人材の確保や採用プランを立てます。経営上の社会的責任を果たす視点から、各部署だけでなく社内全体のダイバーシティのバランスを取ることも採用時の視野に入れることもあるでしょう。それが社員や組織の能力向上につなげていきます。経営陣との意思疎通、共通認識が欠かせません。
経営戦略における将来的なビジョンや事業展開に合わせて、研修や育成プランを構築します。現場の管理職や社員の声やニーズを汲み取り、効果的な研修を実施していく必要があります。現場のマネージャー層との相談、検討する際には、どの研修や育成プランにおいても、経営方針・戦略を反映する役割を担っています。
人事戦略として行っていく施策や研修などを、個々の社員レベルでも満足してもらえることを意識しなければなりません。個々の社員が成長実感を得られるようなモチベーションマネジメントを行うことも人材開発部の仕事です。採用から、新人教育、中間層研修、管理職研修など社員のポテンシャルを引き出す最適な施策を、柔軟に設定していきます。
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