SNSを利用して採用を成功させるには?【メリットやデメリット、おすすめの媒体などを解説します】

記事更新日:2023年04月27日 初回公開日:2023年04月27日

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従来は求人サイトに求人を掲載し、求職者からの応募を待つという手法が一般的でした。しかしインターネット等の普及によりスマートフォンやPCを持つことが当たり前になっている昨今では、SNSを活用して採用を行っている企業が増えています。若年層の人達の多くはSNSのアカウントを所有し活用しており、若手や新卒採用を行う時に特に活用されている媒体です。SNS採用を行う上での手順やおすすめの媒体について解説していきます。人事担当者の方は参考にしてみてください。

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SNS採用とは

SNSを利用した採用手法

SNS採用とは、SNS(ソーシャルネットワークサービス)を利用した採用手法の事です。SNSと一言で言っても、InstagramやTwitter、FacebookやYouTubeなど様々な種類があります。従来の採用手法では、大手求人サイトに求人票を掲載して求職者からの募集を待つということが一般的な採用手法でした。しかしインターネットの普及により、スマホやPCを使うことが当たり前になったことで多くの企業がSNS採用を取り入れています。

SNS採用が注目される背景

SNSが情報収集源

SNS採用が注目されているのは、SNSが求職者の情報取集源になっているからです。従来はGoogleなどの検索エンジンから情報を集めることが一般的でした。しかし現在の若者は検索エンジンではなく、SNSから情報収集を行っている人が殆どです。検索エンジンで調べるよりも、個人で情報発信を行っているSNSから情報を探した方がよりリアルなものを見つけることが出来ます。その為、企業が発信している情報よりもよりリアルな声を発信しているSNSが重視されています。

SNSが意思決定の基準

SNSが意思決定の基準になっていることから、SNS採用が注目されています。企業が発信する情報は自社の魅力をアピールする為のもので、どうしても求職者を惹きつける為のポジティブな情報ばかりになっていることがあります。ポジティブな情報ばかりを目にすると、どれが正しい情報なんだろうと不安に感じてしまう人も少なくありません。求職者は個人で発信している本当の声を見ることで、どういった行動に移すのかなど判断を行っています。

SNS採用の手順

ゴールを明確にする

SNS採用を行うには、どういった状態がゴールになるのかを明確にしましょう。「学生の間で認知度が高くない為、認知度を上げたい」「入社してからギャップを感じないよう、学生が求めている情報を発信したい」など企業によって目標は異なります。自社が抱えている課題を解決するには、SNSをどう活用すべきなのかをはっきりさせておきましょう。自社の課題が明確になっていない場合は、選考参加率や内定辞退率など歩留まり率を算出し、平均と比べて改善すべき点を探し出しましょう。

求める人物像を定めてペルソナを決める

SNSを活用して採用を行う前に、求める人物像を定めてペルソナを決めるようにしましょう。SNS採用に限らず、採用活動を行うには自社が求めている人物像を明確にしておく必要があります。人物像を明確にしないまま採用活動を行ってしまうと、ミスマッチが発生してしまいます。そういった事態を防ぐためにも、人物像を明確にした上でペルソナを決めることが重要です。求めている人物像に近い長所や短所・行動指針などをペルソナで設定しましょう。

使用するSNSを選ぶ

自社に合ったSNSを活用することが大切です。SNSは媒体によって使っている年齢層などが異なります。設定したペルソナに近い人物はどの媒体に集まりやすいのかを把握しておく必要があります。また媒体によって企業からのアプローチ方法なども異なる為、自社の運用にあうSNSを選びましょう。Twitterは文字のみの投稿になる為、限られた文字数の中で魅力を発信しなければなりません。Instagramは文字だけでなく写真も投稿出来る為、見る人に雰囲気を伝えやすい特徴があります。

発信内容を考える

SNS採用では、発信内容を事前に決めておきましょう。SNSを運用していくには、発信する内容を統一しておくことが大切です。一貫性のない投稿ばかりをしてしまうと、学生が興味を失ってしまう恐れもある為、しっかりと発信する内容について社内で話あっておきましょう。学生は企業のSNSで職場の雰囲気に関しての情報を得たいと考えています。SNSでは従来の求人サイトよりもカジュアルに情報発信が出来る事から、学生が知りたいと思っている情報を適宜発信することが大切です。

配信を行うスケジュールを決定する

求職者を惹きつけるためには、配信を行うスケジュールを決めておくことが重要です。SNSで自社の事を学生に知ってもらう為には、定期的な情報発信が欠かせません。投稿の期間が空いてしまうと、せっかく興味を持ってくれていた学生が離れていってしまいます。他の業務が片付いた後に、と考えるのではなく何曜日の何時にと事前に決めスケジュールを守り運用していくことで、学生の目に留まりやすくなります。

運用する上でのルールを定める

運用する上でのルールを決めておくことも、SNS採用では大切です。SNSの投稿は内容次第で炎上してしまうこともあり、他の媒体とは違い拡散するスピードもとても速い為、学生を惹きつける為にやり過ぎてしまわないように注意が必要です。1人で運用していると負荷がかかるだけでなくやり過ぎてしまう可能性がある為、チームで運用を行い役割分担することで負担やリスク軽減に繋がります。未然にリスクを避けるためにも、事前にルールを決めておきましょう。

実際に配信して振り返る

ルールやスケジュールを確定させたら、実際に配信を行い定期的に振り返りをしましょう。InstagramやTwitterでは、投稿がどれくらいの人に届いたのかという数を把握することが出来ます。また、配信する時間帯によって閲覧数の変動があり、どの時間帯が一番効果的に発信できるのかという事も把握が出来る為、次回の配信の参考にすることが可能です。投稿内容によって見てもらえる数も変わり、どういった内容がユーザーの目に留まっているのか確認も行えます。

SNS採用におすすめの媒体

Twitter

SNS採用を行うには、Twitterがお勧めです。Twitterは若い世代の人達が多く使っているツールで、10代・20代共に約7割の人がTwitterを利用しています。Twitterは情報を早く多くの人に拡散することに適しており、ユーザーにリツイートやリプをしてもらうことで何度もタイムライン上に表示されます。リツイートで興味をまだ持っていない潜在層にもアプローチすることが可能です。

Facebook

SNSを活用して採用を行うには、Facebookも利用する事が出来ます。Facebookは実名で登録している人が多く、InstagramやTwitterよりもビジネスで利用する人が多い媒体です。FacebookにはFacebookページというビジネス向けのページを作成することが出来、企業のホームページの代わりとしても活用することが出来ます。Facebookのアカウントは複数人がアクセス出来る為、SNS採用で活用するのに適しています。

Instagram

InstagramはSNS採用におすすめの媒体です。Instagramは20代や30代の若年層の人達がよく使っている媒体で、その中でも女性の利用者が多い傾向にあります。Twitterとは異なり、写真や動画も一緒に投稿できる為、実際の職場の雰囲気などを伝えるのに適しています。文章だけでは伝わらない物を映像として伝えることで、よりイメージしてもらいやすくなります。ハッシュタグをつけることで、不特定多数の人に情報を伝えることも可能です。

LINE

LINEを活用してSNS採用を行いましょう。LINEは年齢を問わず様々な人達が日常的に使用しているSNSの一つです。個人同士でのやり取りだけでなく、企業の公式アカウントを作成することで求職者と簡単に繋がることが出来ます。合同説明会に参加してくれた学生などに、企業の公式LINEを友達追加してもらうことで、最新の情報を伝えることが可能です。メールでは埋もれてしまったり開かれなかったりすることもありますが、LINEで情報を送る場合は開封率が高くなります。

YouTube

YouTubeで対象者に採用情報を発信することも出来ます。最近ではYouTubeで情報発信している企業も増えており、文字や写真よりも正しく情報が伝わりやすい為、企業の雰囲気を知りたいと考えている求職者にピッタリです。働いている姿や休憩時間の様子などを動画で紹介することによって、求職者が入社した後のすがたを想像しやすくなります。社内の雰囲気を見た上で選考に進める為、入社後にミスマッチが起こりにくくなります。

SNS採用のメリット

潜在層にリーチできる可能性が高い

SNS採用のメリットは、潜在層にまでアプローチ出来る可能性が高いという点です。SNSはアカウントを持っている人が殆どと言うほど、ユーザー数が多い媒体です。テレビなどのメディア離れが増えている中で、SNSを活用することは採用のトレンドにもなってきています。求人サイトは転職や就職を考えている人のみが訪れる媒体ですが、SNSを活用することで転職などを考えていない潜在層の人達にもアプローチを行うことが出来ます。

ブランディングの効果が期待できる

ブランディングの効果が期待出来るのも、SNS採用のメリットです。採用におけるブランディングとは、求職者に企業のファンになってもらうことを目標にしています。SNSで情報発信を行うことによって、ユーザーや求職者により身近に感じてもらうことが出来ます。昨今では少子高齢化や労働者人口の減少により企業が求めている人材を獲得しようと考えていても高待遇だけでは人材確保が難しくなっています。その為、採用ブランディングはを活用して企業への愛着度や貢献度の高い人を獲得する方法が重視されています。

SNS採用のデメリット

即効性があるわけではない

SNS採用は、即効性があるわけではないという点がデメリットと言えます。SNSを活用する前から知名度のある有名企業や大企業は、SNSを活用して情報発信をした際にユーザーからリツイートやリアクションなどを貰うことは出来ます。しかし、よく知られていない企業がSNSで発信しても最初は殆どリアクションやフォローしてもらうことは出来ません。どんな投稿が閲覧者の反応を貰いやすいのか、等分析をしながら運用していくのでSNS採用を行う際には、長期的な目線で活用する必要があります。

貢献度を数値化しづらい

SNS採用のデメリットは、貢献度を数値化しづらい点です。SNS採用を行って、すぐ効果を実感しづらいだけでなくSNSの投稿を見たからといってそのまま応募に繋がるわけではありません。様々な情報を発信しやすく、雰囲気から企業を身近に感じてもらいやすい媒体ではありますが、貢献度を測るには向いていません。多くの企業ではCPA(1件の成果を獲得するための広告費用)で判断しますが、数値化出来ない事から効果を測ることが難しい手法です。

まとめ

SNS採用を活用して自社の魅力をアピールしよう

SNS採用が注目されている背景や、活用した場合のメリット・デメリットについて解説しました。SNSを活用して採用活動を行うことで、効果的に母集団形成や学生と直接コンタクトを取ることが出来ます。しかし一からSNSを活用を行うには、時間と労力がかかります。長期的な運用であることを念頭に置き、SNS毎の特徴をしっかりと把握し運用することが大切です。効率的にSNS採用を活用して、自社の魅力をアピールしていきましょう。

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