サーバントリーダーシップとは【メリットや導入に関する注意点をご紹介】

記事更新日:2022年04月26日 初回公開日:2022年04月20日

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「サーバントリーダーシップ」という言葉を耳にしたことはありますか。従来の形とは異なる、新しいリーダーシップの形が近年は求められています。リーダーシップが上手く取れていない、職場の雰囲気が重い。このようなお悩みを抱えている企業でぜひ取り入れてほしいのが「サーバントリーダーシップ」という手法です。今回はサーバントリーダーシップを既に研修の一環としている企業様や、どのようにリーダーシップを取っていくべきなのかをご紹介します。実際の企業事例などを参考にして頂き、ぜひ社内で検討してみてください。

サーバントリーダーシップとは

相手に奉仕するリーダーシップ

サーバントリーダーシップとは部下を支配するのではなく、相手に奉仕するリーダーシップ手法のことです。サーバントには「召使い」等という意味がありますが、部下の言うことを何でも受け入れて批判を全くしないということではありません。あくまでも部下に対して奉仕やサポートの考えを持っているリーダーである為、部下が間違っていることをした場合は指摘やアドバイスもします。どうすれば部下の能力を十分に発揮できるのかを考え、実現するための環境づくりや部下への支援をするという意味合いからサーバントリーダーシップといわれています。

サーバントリーダーシップの起源

サーバントリーダーシップが求められている背景としては、企業を取り巻く環境の変化が起こっているということが考えられます。多様性が求められている時代においては、リーダーが優秀だったとしてもチーム全体のパフォーマンスを上げることは困難です。多様な価値観やポテンシャルを持っている部下の能力を活かし、成果を上げていかなければいけません。さらに外国人材の採用も進んでいる近年では、上司の意見を押し付ける従来型のリーダーシップでは組織運営が破綻してしまう可能性もあります。様々な人材の能力を活用し、組織として成果を上げるためにもサーバントリーダーシップは欠かせません。

サーバントリーダーシップが注目される理由

メンバーの力を最大限に活用する

サーバントリーダーシップはメンバーの個性を尊重しチームメンバーそれぞれに働きかけます。そうしたリーダーの行動により、メンバーに「このリーダーとチームに貢献したい」という気持ちが生まれてきます。メンバー間で信頼関係が出来、チームの士気も高まるためメンバーの行動もより良い方向へと向いていきます。また、チーム全体に目標が共有されリーダーからサポートを受けることによって、チームの目標が他人事ではなく自分の問題として考えることが出来、当事者意識が芽生えそれぞれが能動的に行動できるようになります。ほかのメンバーと協力し合うことでそれぞれの力を最大限に発揮することが出来るのです。

サーバントリーダーシップと支配型リーダーの違い

リーダーとメンバーの関係性

サーバントリーダーシップと支配型リーダーシップの違いの一つ目は、リーダーとメンバーの関係性の違いです。トップダウンで部下へと指示がいく支配型とは異なり、サーバントリーダーシップはボトムアップ型です。支配型はリーダーの独断で方針の決定できるため、迅速に軌道修正などを行うことが出来ますが、リーダーによっては叱責や暴言などが多くなって部下が委縮してしまうことも考えられます。サーバントリーダーシップは支配型と異なり、圧力で押さえつけるのではなくリーダーが部下を支える関係性にあるため、メンバーとの信頼関係もしっかりと築くことが出来ます。

問題が起きた時の着眼点

サーバントリーダーシップは支配型リーダーシップのトップダウンとは異なり、ボトムアップで支配型と異なる逆ピラミッド型です。経営陣やリーダーが最下層に位置づけられます。リーダーは部下の話をしっかりと聞いた上で、業務の中に意見を取り入れ、失敗やミスを高圧的に頭ごなしに叱るのではなく、論理的に諭し解決方法を一緒に見つけようとします。それにより部下は自分の能力を発揮して個人の成長も実現できるため、結果として組織全体の成長を見込めるようになるのです。

サーバントリーダーシップのメリット

メンバーが主体性を持つようになる

サーバントリーダーシップは傾聴や共感力などを大切にしています。その為、組織内の雰囲気も良く、上司へ自分の意見を伝えやすい環境下にあります。コミュニケーションの活性化にもつながるため、意思決定や意見交換が活発になり、チーム内で信頼関係も構築できます。チーム内の理解のもとに意思決定が出来る為、指示待ちではなく自分の頭で考えられる力が身に付きます。組織に貢献したいという意思の元にメンバーそれぞれが行動をしていく為、指示待ちではなくメンバーが主体性を持ち行動できるようになります。

リーダーとメンバーの距離が近くなる

サーバントリーダーシップは部下とのコミュニケーションをしっかりと取り、意見交換が活発に行えチーム内の信頼関係も構築することが出来ます。メンバーはリーダーに意見を言いやすくなるだけではなく、チームメンバー間の考え等も共有できるので、目標に向かって自分がすべきことが明確化されます。組織を構築する上で、リーダーとメンバーの関係性はとても重要ですが、距離が近くなりすぎないように気を付けなければなりません。その為、サーバントリーダーはメンバーに寄り添いつつも程よい距離感を保つことが大切と言えます。

サーバントリーダーシップのデメリット

議題の決定が遅くなる

今の時代に最適なサーバントリーダーシップですが、注意点もあります。相手の意見に耳を傾けるという特性がありますが、組織内の人数が増えれば増えるほど、意見を聞くのに時間を要します。マーケットに応じた意思の決定は適切で迅速に行うことがあるメリットがあります。ただ、一人一人の意見を尊重しすぎてしまうと方針の決定に遅れが発生し、プロジェクト全体の進捗にも影響を及ぼしてしまう可能性があります。コミュニケーションは大切ですが、リーダーは時に迅速に判断を行うことも必要となってきます。

ついていけなくなる人が出てしまう

上司が全てのことを決定し、指示待ち社員が増える支配型とは違い、サーバントリーダーシップでは主体性が求められます。離職率を下げられるメリットはあるものの、組織の作りや従業員によっては合わない場合もあります。事業内容が時代の流れにそこまで影響を受けずに、既に進む方向が決まっている企業や、自主的や主体性に欠けている社員が多い場合はサーバントリーダーシップは向いていません。チームの中で課題を与えられて、その課題を能動的に行っていくことが得意な人にも、ついていけなくなるでしょう。

サーバントリーダーシップ導入に関する注意点

「優しいだけ」のリーダーではない

サーバントリーダーはただ優しいだけでは成立しません。理由は、リーダーのメンバーに対する接し方がただ優しいだけでは組織として機能しなくなってしまう恐れがある為です。更に部下と同じ位置に立ちフラットな関係を築く事に重きを置いて、面倒なことやチーム内に波風を立てないように問題に目をつぶり、空気を読むことに徹すると優しさではなく無関心になってしまう危険性も出てきます。その為サーバントリーダーは優しいだけではなく、困難なことでも部下と一緒に解決できるように動き、時には厳しい態度を取ることも必要です。

決定権に区切りを決めておく

サーバントリーダーシップではメンバーの能力と才能を見抜き、メンバーそれぞれの主体性を引き出すことが求められます。その理由は、チームメンバー個人の強みを生かし可能性を引き出すことが結果として強い組織・チームを作り上げると考えられているからです。支配型リーダーシップではリーダーが自分の価値観に基づき部下を引っ張って先陣を切ることが求められていました。その理由は、能力の高いリーダーが強い統率力を持ち、部下を動かし成果を出すというのが従来のやり方だった為です。

サーバントリーダーシップを導入している企業

良品計画

サーバントリーダーシップを取り入れている企業を紹介していきます。良品計画は一度急激な業績低迷に陥りましたが、松井氏が新しく社長に就任した翌年にはV字回復を果たしました。業績低迷の問題を明らかにするために、全店の店長とコミュニケーションを取り原因を探ります。問題が明確になると、人災として考えるのではなく組織として仕組みを変えていき見える化共有化の仕組みを導入します。社長自らが現場の声を聞き寄り添った事で、会社全体の収益にも大きく影響したのです。

ソニー

ソニーの創業者である盛田氏は社内の新任管理者に向けてリーダーの在り方をこう説いています。「人の上に立つものは範を示さなければなない。人を有効に使うには魅力ある人間になる必要がある。部下がついていきたいという存在になること。人を許し、いいとこを見るようにしよう。またそれを発揮させてあげよう。一人一人に参画意識を持たせることが大事。」まさにサーバントリーダーシップの志向を持ち、部下のことを第一に考えていたカリスマ的リーダーの代表と言えます。

スターバックス

ご存じの方も多いスターバックスも、サーバントリーダーシップを活用している企業の一つです。過去経営危機に陥った時にも約33億円という膨大な費用をかけて「リーダーシップ会議」を実施しています。当時の社長だったシュルツ氏は「危機こそ会って話すことが大切だ」と言っており、約1万人のスタッフを1か所に集めました。大企業においても社員間のコミュニケーションを大切にしています。そのような思いは今でも継承されており、経営陣よりも現場で働く社員を大切にという哲学を大切にしています。

サーバントリーダーになるために

明確なミッションを提示する

サーバントリーダーになるためには、チーム内に所属しているメンバーそれぞれのポテンシャルをリーダーが把握し、メンバーの成長を促すことを積極的に行うことが重要です。その為に、しっかりとメンバー各々とコミュニケーションを取り、信頼関係を構築していくことが大切です。それだけではなく明確なミッションを提示するために、個人や組織(会社)のビジョンをしっかりと把握・理解したうえでチーム内に共有し、メンバーに理解してもらうための説得力が必要となります。

様々なメンバーから話を聞く

サーバントリーダーの特徴はまずしっかりと他人の話を聞くことです。自分の話をするのではなく、まず他人の話を聞こうとします。リーダーがメンバーの意見をしっかりと聞く姿勢を見せることで、チーム内のコミュニケーションも活発になります。それだけではなく、話を聞くことでメンバーの今まで見えなかった一面や問題の早期発見にもつながります。サーバントリーダーシップは話を聞くことから始めて信頼関係を構築することで、より効果的なリーダーシップを発揮できます。

まとめ

サーバントリーダーシップを取り入れて企業を活性化させよう

実際にサーバントリーダーシップを取り入れている会社をいくつかご紹介しました。サーバントリーダーシップ制度をうまく活用できている企業は、その企業のトップである署長や社長などが積極的に逆ピラミッド型、ボトムアップ型を積極的に取り入れています。サーバントリーダーシップは現場だけではなく、経営陣がしっかりと逆ピラミッド型を理解し、現場の声を聴く必要があります。顧客や従業員を最上位に持ってくることにより、顧客満足度や従業員のモチベーションもアップし、企業としての成長につながっていきます。

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