記事更新日:2024年07月08日 | 初回公開日:2024年07月08日
用語集 採用・求人のトレンド 人事・労務お役立ち情報採用担当者とは、企業で人事採用に携わる人です。採用担当者は自社が求めている条件に合う人材を獲得するために、採用活動を行う人材です。人手不足の中で企業が長期的な経営を行っていくためには、優秀な人材が欠かせません。企業の経営資源は「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」の4つで構成されており、採用担当者は「ヒト」の部分に深く関わっていきます。そのため採用担当者は企業にとっても欠かせないポジションの一つといえます。
採用担当者と人事担当者は似ていますが、人事担当者は従業員の労務管理や能力開発も行っています。人事担当者も採用活動には携わっていますが、採用担当者は人事採用のみに携わっており業務範囲の幅が異なります。大企業の様な人材確保が出来ている企業では、採用担当者と人事担当者をそれぞれ専任を設置することが可能です。しかし中小企業などの人材不足に悩んでいる企業では、専任を置くことが難しく兼任で行っている場合もあります。
採用担当者に必要なスキルは、コミュニケーションスキルです。採用担当者は応募者だけでなく、社内の様々な部署の人とコミュニケーションを取りながら採用業務を進める必要があり、コミュニケーション能力がなければ成立しません。コミュニケーションスキルは、人当たりの良さだけではなく交渉力やヒアリング力なども求められます。選考をスムーズに勧めていくためには、社内外でのスケジュールを調整していく力なども求められます。
採用担当者は、マーケティングスキルも求められます。採用とマーケティングが結びつかない人もいるかも知れません。しかし昨今ではどの企業でも人材不足に陥っており、優秀な人材の確保が難しくなっています。そういった人材不足の中で採用活動を行っていくためには、採用マーケティングが欠かせません。戦略的に採用活動を行うため、選考のプロセスを数字で管理し常に改善を繰り返していくといった採用手法を取っている企業も増えてきています。
営業スキルも採用担当者に必要なスキルです。通常求められる営業スキルは、商品やサービスの魅力を伝え購入などに結びつけて取引先や顧客と信頼関係を構築するスキルです。採用における営業スキルとは多くの人に自社の魅力を伝え、応募してもらい入社後のフォローを行うことで活躍してもらう、という流れを作っていくことを指しています。営業活動と同じく採用活動も数値で管理する企業が増えています。こういった理由から、採用担当者には営業スキルが求められています。
採用担当者の業務は、採用計画を立てることからです。選考を効率的に進めていくために重要なプロセスが、採用計画の立案です。殆どの企業では、事前に立案している採用計画を元に採用活動を行っています。採用計画には、採用スケジュールだけでなく、採用予定人数や募集要項など様々な情報を盛り込んでいます。採用計画を立てるには、経営者や募集をかける部署へのヒアリングが必要です。選考だけでなく内定から入社までのスケジュールを立てておきましょう。
採用計画を立てたあとは、採用担当者が採用戦略を考えます。採用計画を元に、求めている人材に応募してもらうための戦略を考えます。昨今では従来の採用手法に比べて、様々な採用手法が広がっており求める人材によってターゲットとなる採用手法が異なります。最適な採用手法を選択し、どういった方法で候補者へアピールしていくのかを採用戦略でしっかりと決めておくことが重要です。採用戦略を考える段階で、自社のアピールポイントを明文化しておくことも大切です。
採用戦略を元にして母集団形成を行います。母集団形成とは、就職活動をしている学生や転職活動を行っている人に対して自社の情報を伝え、応募してくれる人材を増やしていくことです。但し母集団形成は、人数が多ければ良いというわけではありません。母集団が大きくなりすぎると、応募数が増えるため選考に手間が掛かります。また求めている人材に近い人物を母集団形成することが出来なければ、ミスマッチなども起こりやすくなります。自社に合った母集団形成の方法を見つけることが重要です。
選考を行うのも、採用担当者の業務です。母集団形成を行ったあとは、実際に選考に進みます。面接だけでなく適性検査を行うことによって、候補者の能力や自社とのマッチング度などを測ることも出来ます。従来であれば、企業が採用する人を決める立場でしたが売り手市場が長期間続いている現在では、企業は応募者に選んでもらうという意識を持っておくことも大切です。候補者としっかりとコミュニケーションを取り、自社の魅力や想いなどを伝えるようにしましょう。
採用担当者は選考結果に基づき、内定を出します。選考プロセスが終わり、内定者に労働条件を明確にしたものを提示し、承認を得られれば内定を出すことになります。内定を出すと選考が一区切りしたと考え、安心してしまうこともあるかもしれません。しかし内定を出しても、問合せや質問などの対応が遅くなってしまうと学生や中途採用者の気持ちが離れてしまう可能性もあります。内定を出しても気を抜かずに対応することが大切です。また内定を出すまでなるべく時間をかけないようにしましょう。
内定を出したら終わりではなく、内定者フォローも採用担当者の業務です。内定を出して安心しても、内定を辞退される可能性もあります。内定辞退を防ぐためには、内定者との繋がりを継続できるように採用担当者の対応が必要です。内定獲得しても就職活動を継続する学生は少なくありません。内定後のフォローが不十分であれば、内定者に辞退されることもあり得るため安心して入社してもらうことが出来る体制を整えておくことも大切です。
採用担当者に向いているのは、調整や交渉が得意な人です。採用担当者は、社内や学生との調整だけでなく広告を掲示している企業の担当者など社内外で調整や交渉が必要になります。事前に調整した日程でスムーズに選考が進めば問題ありませんが、学生側の都合や面接担当者の都合により変更が必要になる場合もあります。採用活動ではイレギュラーが発生しやすくなるため臨機応変な対応が求められます。スムーズに選考を進めるためには、調整力が求められます。
採用担当者に向いている人は、変化に対して柔軟に対応できる人です。採用活動ではマニュアルや基本的なフローが決まっていても、応募してくれる人は様々であるためイレギュラーが発生することが多々あります。また採用手法は年々変化しており、去年活用していた採用手法では採用が難しくなる場合もあります。そういった場合も、外的環境の変化に合わせて柔軟な対応が求められます。変化を恐れることなく、柔軟に対応できる人が採用担当者に適しています。
採用担当者に向いている人の特徴は、自分の言葉で伝えられる人です。採用担当者は求人広告を出す際に求めている人材や自社の魅力などを伝えなければなりません。また選考の中で応募者に対して業務内容や自社の理念などを伝える場もあります。そういった場面において、自社の魅力や業務内容をしっかりと伝えることが出来なければ求めている人材の採用が出来ないだけでなく、魅力を感じてもらうことも不可能です。そのため、企業の魅力を自分の言葉で伝えられることが大切です。
相手の気持になって考えられる人も、採用担当者に向いています。初めて就職活動をする人は、様々な事に不安を抱えています。採用担当者はそういった不安を汲み取り、親身になって接する事も大切です。また求人広告を出す際や面接を行う際に、相手がどういった受け取り方をするのかを考えながら発言する必要もあります。自分の行動や発言を客観視しながら、常に相手がどのように受け取るかを考え相手の気持に寄り添う姿勢が必要です。
周囲を上手く巻き込める人は、採用担当者に向いていると言えます。採用活動は、採用担当者だけで完結するものではありません。面接は現場の責任者や先輩にあたる人に参加してもらうことも多く、様々な人の協力が必要です。また人材性サービスなどを利用する場合は、担当者としっかりコミュニケーションを取ることが採用活動を成功させることに繋がります。周りを巻き込むのは、一方的に強制するのではなく周りの意見も加味しながら上手く巻き込むことが重要です。
採用担当者を選ぶポイントは、得意なタイプを考えて選びましょう。ジャッジタイプは、自社に適した人材を選ぶのが得意な人です。採用活動では、様々な応募者の中から自社が求めている人物像にマッチする人材を確保し活躍してもらうことが目的です。そのため、選考において応募者をしっかりと選定できる人材の配置を行わなければなりません。ジャッジタイプに該当する人物であれば、採用要件を元に先入観を持つことなく冷静に判断することが出来ます。
採用担当者に必要なスキルや、採用担当者に向いている人の特徴などについて解説しました。採用担当者の業務は多岐にわたり、様々な調整や多くの人とコミュニケーションを取らなければなりません。学生と最初に顔を合わせる人材であるため、企業への愛着心ややりがいを持った人を採用担当者に置くのも一つの方法です。採用担当者に必要なスキルや能力などを自社内の人材と照らし合わせながら、採用担当者に最適な人材を選んでいきましょう。
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