ゼネラリストとは?【スペシャリストとの違いや強みなどについて解説します】

記事更新日:2023年02月15日 初回公開日:2023年02月15日

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企業は働く社員の能力やスキルを活かすことで組織力を高め、生産性を向上することにより業績を上げることができます。昨今は時代の変化が早くなったと言われています。従来の組織体制や業務では対応ができなくなり、業績が落ち込むことも考えられるでしょう。そこで注目されているのがゼネラリストです。ゼネラリストとは幅広い知識や経験を持った人材のことで、時代の変化に対する対応能力にも優れています。既存の社員とのバランスを取りながらゼネラリストが全体を動かしていくことで組織力を高めることができるのです。今回は注目のゼネラリストについて解説していきます。

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ゼネラリストとは

保有している知識やスキルが広範囲にわたる人のこと

ゼネラリストとは保有している知識やスキルが広範囲にわたる人のことを指しています。それらの知識やスキルにより多角的な視野を持っています。語源は英語の「GENERAL(ゼネラル)」で、意味は全体的、全般的と訳すことができます。ゼネラリストの特徴は部署やチーム全体を多角的な視野で見ることができます。その特徴を活かせるのは采配を振るうような管理職、マネージャーに適していると考えられます。よってゼネラリストは組織にとって重要な役割を担っており、目標達成には欠かせない人材と言えるのです。

ゼネラリストとスペシャリストの違い

スペシャリストとは

特定の分野に特化した技術者

ゼネラリストはスペシャリストと比較され、その違いが分からない方が多いです。スペシャリストはかなり特化した専門分野や特定の領域において専門性を有している人材を指します。そのため他の社員とは異なった専門的な知識を持っていることが特徴です。また専門分野における資格や特殊技能も有していますので、言い換えると専門家とも言えます。一つのことに集中できる人や、自分の興味のある分野を仕事にしたいと考える人がスペシャリストに合うでしょう。業種でいうと弁護士や医療従事者、エンジニアなどがこれにあたります。

ゼネラリストは広く浅いが、スペシャリストは狭く深い

ゼネラリストとスペシャリストは対比関係にあると言えます。ゼネラリストは知識やスキルが広く浅く、対してスペシャリストは狭く深いという特徴があります。ゼネラリストとスペシャリストの優劣を議論することに意味はありません。その理由はそれぞれは正反対の意義があり、役割が異なるからです。ゼネラリストは広く浅い特徴から、全体を見る能力に優れているので広範囲にわたる業務を行うことを得意としています。スペシャリストは狭く深い特徴から特定分野における専門性を活かした業務を行うことを得意としています。

ゼネラリストの3つの特徴

豊富な知識と多角的な視点を持っている

ゼネラリストの3つの特徴を解説します。まずは豊富な知識と多角的な視野を持っていることです。特定の分野に特化したスペシャリストと違い、多様な知識と経験をもって多角的に物事を見ることができます。それによりゼネラリスト独自の視点からアイデアや考えを見出すことができます。その時の発想は点で捉えたものではなく、全体像を掴んだうえでのものとなるため新しいアイデアを生みやすいと言えます。また組織においても視野が広いことから管理することを得意としています。

客観的な判断力を有する

ゼネラリストは客観的な判断力も有しています。客観的な判断をするためには問題や課題に対して全体像を掴んでいなければなりません。全体像を掴むためにはビジネスの幅広い分野の知識やスキルを持ち、経験も豊富であることが求められるのです。ゼネラリストは関係する部署や関係者の意見を取り入れながら、客観的かつ公正に判断することができます。その点でいえばスペシャリストの場合は専門分野の知見で物事を考える特徴から客観的な判断をすることは苦手と考えられます。

臨機応変な対応力がある

ゼネラリストは臨機応変な対応力があります。企業がどんなに健全に業務を行っていても想定外の問題や突発的な問題が発生することは当然起こりえます。企業はそのような場合に臨機応変に対応しなければなりませんが、誰もがその穴や問題に対応できるものではありません。ゼネラリストは広範にわたる知識やスキルを有していますので、想定外の事態が起きた際に過去の経験や仮説を立て課題解決する対応力に期待することができるのです。このような対応力は一般社員に期待することは難しく、ゼネラリストの特徴と言えるのです。

ゼネラリストに適した仕事

管理職やマネージャー

ゼネラリストに適した仕事は様々な状況で物事を判断する場面の多い管理職やマネージャーといった上層部になります。特に様々な業務をこなしてきた経験を活かした管理職やマネージャーになることで広範囲の視野を用いて冷静に判断をすることができます。よって臨機応変な対応力や、人と円滑にコミュニケーションを行える能力がある人が向いていると言えます。また自己主張が強いタイプより周りの意見を聞くことができる柔軟性を持っていると尚良いでしょう。特定分野に集中する性格よりも、多方面へアンテナの張れる人が向いていると言えます。

総務や人事

ゼネラリストに向いている仕事として総務や人事も挙げられるでしょう。総務や人事の仕事は非常に幅が広く、常に組織内の部署と連携を取ることが求められます。そのため社員の特性やスキルなどを把握することや、社内のあらゆる情報が集まる状況にしなければなりません。また総務や人事の仕事は会社の状態を最適化させ、常に進歩させることが求められます。そのためには経営幹部との連携も重要となります。よって経営者目線や企業内を広い視野でみられること、客観的な判断力が必要となります。

ゼネラリストのメリット

柔軟な思考力がある

ゼネラリストのメリットは柔軟な思考力があるところです。ゼネラリストの柔軟な思考は先天的なものよりも後天的なものと考えられています。様々な業務を行うことで経験や知識、スキルを身に付けたことで柔軟な思考を行うことができるようになっています。ゼネラリストの広い視野や冷静な判断力は客観的で柔軟な思考をすることができます。課題解決においても企業内で部署を超えた連携をすることができる人脈を活用した柔軟な対応をすることができます。他にも今までにない新しいアイデアにより業務効率や生産性向上で活躍できるでしょう。

コミュニケーション能力が高い

ゼネラリストはコミュニケーション能力が高いこともメリットとなります。今までの経験で得てきた知識やスキルは、様々な角度から物事を判断することに役立ちます。それにより周りの社員や上司との関係においても優れたリーダーシップにより、コミュニケーションを円滑に行うことができます。ゼネラリストのコミュニケーション能力の高さは部署内に限らず、他部署との連携においてもその能力を発揮してくれます。同様にパートナー企業との法人としての繋がりにも期待することができます。

人をまとめる力がある

ゼネラリストは人をまとめる力を持っています。前述の管理職やマネージャーはゼネラリストに適した仕事であるというのはまさにこの点になります。特に多くの企業は業務を細分化させることで業務効率を向上させるという考えを持っています。細分化された組織において求められているのは専門性であり、スペシャリストでもあります。ただし狭く深い知識やスキルを持つスペシャリストだけの組織では円滑に回すことはできません。よってそれらをまとめる役としてゼネラリストが適しているのです。

ゼネラリストのデメリット

何かに特化しているわけではない

ゼネラリストのデメリットは、何かに特化しているわけではないという点です。社会は加速度的に複雑化・細分化していく傾向にあります。その中で特定分野に特化した知識やスキルを持たないゼネラリストは、企業に対してアピールがしづらくなっています。よってゼネラリストはスペシャリストと比較して差別化が難しいと言えるのです。今後、組織が細分化と共にDX化が進むことで管理者の役割も変化していくでしょう。それらを理由に就職や転職時において不利な状況に立たされる可能性があると考えられます。

ゼネラリストに向いている人材とは

専門性に固執せずに視野が広い人材

ゼネラリストに向いている人材とは、専門性に固執せず視野が広い人材と言えます。スペシャリストが専門性に特化しているのに対して正反対となります。ゼネラリストの視野の広さは今までの多岐に渡る経験から来ています。合わせて幅広い人脈のネットワークも持っています。これにより全体の意見を聞きながら偏りのない判断をすることができます。ゼネラリストは自分自身が持つ広い視野と周りの社員をうまく活用し、まとめる能力に秀でているため専門性に固執する必要がないとも言えます。

経営層への出世意欲がある人材

ゼネラリストに向いている人材は経営層への出世意欲がある人材です。管理者やマネージャーの仕事に向いている点からも人をまとめる能力に優れており、企業の重要なポジションを任せることができる人材です。ゼネラリストは総じて能力の高い人材に多く、向上心も高いと考えられます。そのため企業が求める時期経営幹部とゼネラリストの利害は一致しやすいと言えるでしょう。またゼネラリストは全体を見る広い視野に優れている点からも、周りの社員のことをよく見ています。経営層として活躍するための素地を持っていると言えます。

ゼネラリストを育成する方法

CDPを活用する

ゼネラリストを育成する方法はCDPを活用することです。CDPとはキャリア・デベロップ・プログラムの略称になります。CDPは数年から数十年先の中長期を見据えた能力開発プログラムのことです。プログラムとはいいますが画一的なものではなく、ゼネラリストの求める目標を主体的に設定し、企業が全面的にサポートしながら目標達成するといいうものです。ゼネラリストの主体性を重視したキャリア形成は管理職やマネージャーを育てたい企業側とも利害が一致していると言えます。

ジョブローテーションを行う

ゼネラリストを育成する方法はジョブローテーションを行うことも有効です。ゼネラリストは多岐に渡る経験をすることで得た知識やスキルを活かした仕事をする人材のことです。企業は社員を1つの専門分野に特化させるのではなく、育成プログラムの一環としてジョブローテーションを導入することでゼネラリストとしての必要な経験をさせることができます。また様々な部署を経験することで適性のある業務でスペシャリストとして活躍する人材になる可能性もあります。ジョブローテーションはどちらにも有効な方法と言えます。

ゼネラリストとしての適性を常に評価する

p>ゼネラリストとしての適性を常に評価することも重要です。そもそも人事評価を正しく行うには社員の評価を長期的に捉えることや、各部署において社員とその評価者とのコミュニケーションを取ることの課題があります。特にゼネラリストの特性は目に見えるもではないため、日ごろからの業務におけるパフォーマンスを把握しなければなりません。また感覚的な評価だけでなく、人事評価システムを導入することで公平な評価をすることができます。また日ごろからコミュニケーションをとり、本人のキャリアプランと企業の方向性を確認することも大切です。

まとめ

ゼネラリストの特性を理解し発揮できるようにしよう

ゼネラリストが活躍できる組織にするためには、特性を理解し発揮できるようにしましょう。多岐に渡る経験から得た知識やスキルをもとに、広い視野や高いコミュニケーション能力を活かすには管理者やマネージャーへの抜擢が良いでしょう。細分化された組織において活躍するスペシャリストをまとめ、業務効率や生産性の向上が行いやすいような組織体制にすることでゼネラリストは本領を発揮します。また企業の教育プログラムでは社員に様々な経験をしてもらうことで、ゼネラリストやスペシャリストに成長させることができるでしょう。

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