フリーライダーの特徴とは?【フリーライダー社員への対応や問題点を徹底解】

記事更新日:2021年09月16日 初回公開日:2021年03月24日

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職場の中には、仕事に積極的ではなくいい加減に行っている、あるいは常に仕事で楽をしようと考えている社員がいるのではないでしょうか。十分な仕事をしないのに給料をもらう人を「フリーライダー」といいます。フリーライダーの特徴はいくつかあり、またフリーライダーがいることにより職場に起こる問題は深刻です。今回は、フリーライダーが生まれる原因や特徴、フリーライダー問題の解決策についてご紹介します。職場にフリーライダーがいて困っている方や、フリーライダーの出現を未然に防ぎたい方はぜひ読んでみてください。

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フリーライダーとは

仕事をしないのに給料をもらう社員のこと

フリーライダーとは、仕事をしないのに給料をもらう社員のことを言います。フリーライダーとは、もともとは主に経済学や社会学で使用される言語です。「不労所得者」や、「働かないのに利益だけを得ている人」という意味があり、利益に対して、無料で乗りこむ人という意味合いがあります。フリーライダーが生まれる原因はさまざまでしょう。特に業務に慣れていて、長い期間働いている社員に生まれやすいです。フリーライダーが職場に一人いるだけで、周りの社員にも悪影響をおよぼすので注意が必要です。

企業にも周りの社員にも悪影響を及ぼす

フリーライダーは、企業だけではなく周りの社員にも悪影響を及ぼします。企業にとっては、働かないのに利益をもらっているとして利益分の損失になります。また、周りの社員は、働かないフリーライダーの姿を見て、自分は頑張っているのになどと負の感情が生まれやすいでしょう。また、フリーライダーが働かなくても給与をもらっているのを目にして、自分も頑張らなくても給料をもらうことができると考えるようになってしまいます。フリーライダーは、職場にいるとさまざまな面で悪影響が出るでしょう。

フリーライダーが生まれる原因

仕事にモチベーションが湧かないから

フリーライダーが生まれる原因の一つ目は、仕事に対してモチベーションが湧かないからです。自分の苦手な分野の仕事や、望んでいない仕事をやらされている時は、誰しも仕事に対してやる気が起きないでしょう。自分の意志にそぐわない仕事をやらされている、トップダウンが強く主体性を持って仕事を行うことができないなど、モチベーションが湧かないことがあります。フリーライダーは、そのような仕事に対するモチベーションや動機が湧かないのでしょう。

仕事をしなくてもある程度の給料がもらえてしまうから

フリーライダーが生まれる原因の二つ目は、仕事をしなくてもある程度の給料が生まれてしまうことです。会社員であれば、月々で決まった給与をもらうことができます。仕事の成果や自分の頑張りによって、給料が大きく減るということはなく、最低限の給与は保障されています。そのため、仕事をしなくても給料は一定額もらうことができ、手を抜くようになってしまうでしょう。出世などで給料が上がっていくのもごくわずかな人数であれば、できる限り楽をして、ある程度の給料がもらえればよいと考える人も多いでしょう。

フリーライダーの特徴

仕事のスピードが遅い

フリーライダーの仕事の特徴の一つ目は、仕事のスピードが遅いことです。仕事に対してモチベーションが湧かない人や、仕事が嫌いな人はフリーライダーで仕事をこなす時間がかかる人が多いです。もちろん、単に業務に慣れていない能力不足であり、仕事のスピードが遅い人もいるので注意が必要です。最低限の仕事のみをしたい、楽をしたいと言った理由などから、仕事をなるべく遅くしようという人が多いのかもしれません。日々の仕事ぶりや、仕事への取組み方をみて特徴を判断しましょう。

仕事に対する責任感がない

フリーライダーの仕事の特徴の二つ目は、仕事に対する責任感がないことです。仕事に対する責任感がなく、失敗やミスをしても上司や周りがカバーしてくれるという安易な考えを持っています。仕事に対する責任感がないと、必然的に仕事ぶりが適当になり、ミスも多くなりがちになるでしょう。フリーライダーの周りの社員も、悪影響を受けます。チーム単位で仕事を進めている職場であると、フリーライダーがしたミスや失敗をカバーしなければならないこともあります。

新しい業務を覚えない

フリーライダーの仕事の特徴の三つ目は、新しい業務を覚えようとしないことです。フリーライダーは新しい業務を行うために、周りの社員から仕事内容を教えてもらいますが、覚えようとする姿勢が見られません。例えば、メモを取らずに話を聞いている、何回も同じ質問をして相手の時間を取るなどといったことがあげられるでしょう。新しい業務を覚えようとすることでキャリアアップや、企業に貢献できることも増えます。フリーライダーは、キャリアに対して、目的がなく降られた仕事をこなしているだけです。

自分から仕事を探さない

フリーライダーの仕事の特徴の四つ目は、自分から仕事を探さないことです。フリーライダーは、なるべく仕事量を少なくしたいために、与えられた仕事だけをこなそうとします。周りの社員を見渡し、困っている人がいたら仕事を手伝うなどの歩み寄りの姿勢は、社会人として大切です。しかし、フリーライダーは、自分の仕事だけに多くの時間をかけている場合があるでしょう。自分の仕事だけをしていれば、他の人の仕事を手伝わなくてもよくなるからです。自分の手が空いた時にも自分から仕事探さない人は、フリーライダーである可能性があります。

他人の成果を横取りする

フリーライダーの仕事の特徴の五つ目は、他人の成果を横取りすることです。フリーライダーは、普段は仕事をしないことが多いですが、他人が成果を出す場面では、あたかも自分が成果を出したようにアピールする場合があります。他人の成果を手柄にしようとする光景は周りの社員には、好かれません。仕事をしっかりとやっていて、謙虚な社員は他人の成果を横取りすることはありません。日頃から、社員の仕事ぶりをみることが大切です。

フリーライダー社員がいることで起こる問題

企業の生産性が下がる

フリーライダーがいることで起こる問題の一つ目に企業の生産性が下がることがあげられます。適当に力を抜いて仕事をしている人材がいると、企業全体の生産性が下がります。フリーライダーは作業をゆっくりやっている可能性があります。その人に払っている人件費だけがかさみ、労働力が伴っていない危険性が生まれます。早くやれば次の仕事を進められるかもしれません。仕事を一つ一つ確実に早く終わらせることで、業務スピードも速くなり生産性も上がります。

周りの社員のモチベーションが下がる

フリーライダーがいることで起こる問題の二つ目に周りの社員のモチベーションが下がることがあげられます。フリーライダーが仕事で手を抜く姿は、周りの社員に悪影響を及ぼします。周りの社員が真剣に仕事に取り組んでいて、一人のフリーライダーの社員が適当に仕事に取り組んでいたとしましょう。フリーライダーがほどほどに仕事に取り組んで、他の人と同じような給料をもらっていたとしたら、周りの社員のモチベーションが下がります。周りの社員は、手を抜いてほどほどに仕事をしても給料はもらえ十分に生活がして行けるとわかったら、周りの社員も仕事に対して手を抜くようになるかもしれません。

新たにフリーライダー社員が出てくる

フリーライダーがいることで起こる問題の三つ目に新たなフリーライダー社員が出てくることがあげられます。二つ目であげた周りの社員のモチベーションが下がることによって起こる問題です。社員のモチベーションが下がると、仕事にやる気をなくした新たなフリーライダー社員が出てくる可能性があるでしょう。フリーライダー社員を見て、仕事を適当に行っても、ある程度の給料をもらっていることが分かり、それをみて真似する社員もでてくることがあります。フリーライダー社員を見つけたら、すばやく対処していくことが新たなフリーライダーを生み出さないことにつながります。

フリーライダー問題の解決策

社員がそれぞれどんな仕事をしているか把握する

フリーライダーの問題の解決策の一つ目は、社員がそれぞれどんな仕事をしているか把握することです。フリーライダー社員が生まれる理由にはさまざまなものがあるかもしれません。例えば、「業務に慣れきってしまいやりがいを感じられない」「理不尽な思いをし、業務へのモチベーションが上がらない」などです。フリーライダーと周りの社員がそれぞれどんな仕事を、どれくらいこなしているか把握することから始めましょう。見直してみることで、極端に一人の人に業務が集中している、苦手な種類の仕事を嫌々やっているということがあるかもしれません。

モチベーションが上がるような社内環境にする

フリーライダー問題の解決策の二つ目に、モチベーションが上がるような社内環境にすることです。フリーライダーが生まれやすい職場環境というものが存在します。例えば、人間関係が悪い、トップダウン式で下の人が上の人に逆らうことができない雰囲気があることがあげられるでしょう。モチベーションが上がるような職場環境の条件は、人間関係の風通しが良いことや、新しいことややってみたいことに挑戦できるような雰囲気があることです。社内環境を見直してみることで、自社のモチベーション下げている原因を見つけることから、始めてみましょう。

人材教育に力を入れる

フリーライダー問題の解決策の三つ目に、人材教育に力を入れることです。フリーライダーが出る原因としては、人材教育が十分でないことがあげられます。人材教育は、会社によって行っている頻度が多いところもあれば、まったく行っていないところもあるでしょう。人材教育をすることによって、社員の人間性が磨かれたり、仕事の面白さに気づくきっかけとなったりします。スキルを上げる研修や、人間性を磨く研修など、自社に足りていないものを補うような研修をしましょう。

社員との対話の時間を増やす

フリーライダー問題の解決策の四つ目は、社員との対話の時間を増やすことです。社員は少なからず会社への不満や困りごとといったネガティブな感情を持っているものです。反対に、新しい業務をやってみたい、将来性を感じているなどポジティブな感情も持っているでしょう。このような、社員との対話の時間を定期的に設ける機会をつくることで、社員が普段考えていることを知りましょう。社員自身が自身の業務内容や、仕事ぶりなどを見つめなおす機会にもなります。また、会社にとっても業務や会社をより良い方向を目指すための指針となるでしょう。

年功序列での賃金制度を見直す

フリーライダー問題の解決策の五つ目は、年功序列での賃金制度を見直すことです。年功序列はメリットもあればデメリットもあります。メリットは、会社に長くいればいるほど賃金が上がっていくため、能力が低くてもある程度の給与が保障されていることです。反対にデメリットは、年をとると、ある程度の給与がもらえるためにフリーライダーを生み出しやすい点にあるでしょう。年功序列の賃金制度を見直し、仕事で成果を出した人に給与を多く払う成果型の給与制度にするとよいです。

まとめ

フリーライダー問題を解決して活気のある組織にしよう

フリーライダーは、ある程度の給与をもらっている長く働いている社員から生まれやすいです。フリーライダーがいると、企業の生産性が下がり他の社員のやる気もなくなることが懸念されます。解決策として、年功序列での賃金制度を見直すことや、モチベーションが上がるような職場環境作りをすることが大切です。今回はフリーライダーが生まれる原因や、フリーライダーはいることで起こる問題、また解決策についてご紹介しました。フリーライダー問題を解決して活気のある組織にしていきましょう。

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