記事更新日:2025年09月29日 | 初回公開日:2025年09月29日
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エントリーフォームとは、企業が求職者から情報を得るためのオンラインフォームのことです。主流だった紙の履歴書を郵送する方法とは違い、求職者がWebサイトの入力画面で名前や連絡先などを直接打ち込み、応募を完了させられる仕組みです。求職者はパソコンやスマートフォンから時間や場所を問わず手軽に応募でき、企業側も応募者の情報をデータとして効率的に受け取ることが可能です。エントリーフォームの使いやすさは、人材獲得の機会を逃さないために重要といえるでしょう。
エントリーフォームを作成するメリットは、必要な情報を漏れなく収集できる点にあります。必須項目を設定することで、選考に不可欠な電話番号やメールアドレスといった連絡先の入力漏れを防ぎます。すべての応募者から同じフォーマットでデータを得られるため、後の情報管理や比較検討が容易になるでしょう。Webサイトに設置して24時間応募を受け付けられるようになり、応募機会の損失を防ぎます。紙の履歴書を受け取ってから手作業で情報を入力する手間がなくなり、書類の紛失リスクもなく、採用業務の効率化に貢献します。
コーディングはHTMLやCSSといった専門言語を用いて、ゼロからオリジナルのエントリーフォームを作成する方法です。最大の特長は、デザインや機能における自由度の高さにあります。自社のブランドイメージに合わせたデザインや、独自の質問項目、特殊な入力形式など、細部にまでこだわったフォームをWebサイトに設置できるでしょう。ただし、実装には専門的な知識を持つ人材が必要であり、作成や修正に相応の時間とコストがかかります。高いカスタマイズ性を優先する企業にとっては、最適な選択肢となり得る方法です。
WordPressを利用している場合、プラグインを導入することでエントリーフォームを比較的簡単に作成できるでしょう。「Contact Form 7」などの有名なプラグインは、専門知識がない人でも簡単な操作でフォームの設置が可能です。既存のテンプレートをベースに項目をカスタマイズでき、デザインもある程度は調整可能です。自社サイトがWordPressで構築されており、コストを抑えて迅速にフォームを用意したい企業に適した方法といえるでしょう。
フォームツールは専門知識がなくても、高機能なエントリーフォームを作成できるクラウドサービスです。テンプレートを選んで必要な項目をドラッグ&ドロップで追加する直感的な操作で、デザイン性の高いフォームが完成します。データの自動返信メールや応募者管理機能、セキュリティ対策(SSL)など、採用業務に必要な機能があらかじめ用意されている点が大きな魅力です。迅速に質の高いフォームを設置し、その後の管理まで効率化したいと考えるあらゆる企業におすすめの方法といえるでしょう。多くの製品では無料プランから始められ、必要に応じて有料プランへ移行できます。
エントリーフォームの必要項目として、名前や生年月日の基本情報があります。応募者が誰であるか選考プロセスで管理するための基礎データであり、ふりがなは同姓同名の応募者を区別したり、名前の読み間違いを防ぐなど重要な役割を果たします。生年月日は年齢を確認するだけでなく、特定の求人で応募資格を満たしているかどうかの判断材料にもなります。名前や生年月日などの基本情報が持つ役割を理解して、自社の選考に必要なものかを見極めましょう。
エントリーフォームの必要項目として、連絡先があります。選考結果の通知や面接日程の調整など、企業が応募者とコミュニケーションを取るために連絡先は必ず取得すべき必須項目です。特に、メールアドレスは複数の応募者へ一括で情報を送信できるなど、採用側の管理負担を軽減する上でも重要です。入力ミスが発生しやすい項目であるため、メールアドレスは2回入力させる、住所は郵便番号から自動入力される機能を設けるなどの工夫が必要でしょう。
エントリーフォームの必要項目として、志望動機や自己PRがあげられるでしょう。志望動機や自己PRは応募者の熱意や人柄、自社とのマッチ度を測るための重要な項目です。履歴書や職務経歴書をファイルで添付させる方法もありますが、エントリーフォーム上でテキスト入力欄を設けることで、初期選考の効率の向上が期待できます。企業にとっては、応募者のスキルや経験が求人内容と合致しているかを判断する一次情報となります。ただし、長文の入力を求めると応募のハードルを上げてしまうため、文字数制限を設けるなど配慮しましょう。
エントリーフォームの必要項目として、個人情報取り扱いへの同意があげられます。個人情報保護法では、取得した個人情報の利用目的を本人に伝えることが義務付けられており、採用活動では「採用選考および連絡のために利用します」と示す必要があります。プライバシーポリシーを掲載し、応募者が内容を確認した上でチェックを入れる「同意」ボタンの設置が必須です。送信ボタンの直前に配置するなど、必ず応募者の目に入る場所に項目を設けましょう。
エントリーフォーム作成の際の注意点の一つに、入力項目を最小限に絞ることがあります。項目数が多すぎるとユーザーは入力を手間に感じ、途中で画面を閉じてしまう可能性が高まります。「フォーム離脱」は企業にとって大きな機会損失になるので、「この情報は本当に応募段階で必要なのか」を考えましょう。たとえば、詳細な住所や家族構成などは、内定後や入社手続きの段階で確認できます。応募のハードルを可能な限り下げることで、より多くの求職者からのエントリーを期待できます。
エントリーフォーム作成の際の注意点として、記入例の表示があげられます。「どのように入力すれば良いのか」と迷わないように、記入例をあらかじめ薄い文字で表示(プレースホルダー)しておくと効果的です。たとえば、氏名欄に「(例)山田 太郎」、電話番号欄に「(例)09012345678」と表示すると入力形式の誤りを減少させる効果が期待できるでしょう。特に、全角・半角の指定がある項目やハイフンの有無の指定が必要な項目は、記入例がユーザーの小さなストレスを無くすのに役立ちます。
エントリーフォーム作成の際の注意点として、自動入力を取り入れることがあげられます。代表的なのが郵便番号を入力すると住所(市区町村まで)が自動的に反映される機能で、応募者は番地以降を入力するだけで済み、入力の手間が大幅に削減されます。パソコンに比べ画面が小さく文字入力が煩雑なスマートフォンでは、長い住所を入力する作業がストレスとなり離脱の原因になるため、自動入力は大きな助けとなるでしょう。応募完了までのハードルを一つでも取り除く工夫が、応募者数の最大化につながります。
エントリーフォーム作成ツールを選ぶ際のポイントとして、通知機能の有無があげられるでしょう。応募への迅速な対応は、応募者の熱意が冷めたり他社の選考が先に進んでしまったりする機会損失を防ぎ、入社意欲を維持することにつながります。通知機能がないと、担当者が管理画面を定期的に確認しにいかねばならず、応募への対応が遅れてしまう可能性があります。ツールによっては指定した複数のメールアドレスに通知を送れるだけでなく、ビジネスチャットツールと連携して応募情報をリアルタイムで共有することも可能です。応募を見逃すことなく、迅速に対応をするためにも通知機能を備えたツールを選択しましょう。
エントリーフォーム作成ツールを選ぶ際のポイントとして、ファイルが添付できる点もあげられます。エントリーフォーム上で必要な情報を入力してもらうと同時に、履歴書や職務経歴書、ポートフォリオといったファイルをデータとして受け取りが可能です。メールで別途送付してもらう手間が省けるため、応募者と採用担当者双方の負担を軽減できます。ツールを選定する際は、添付できるファイルの容量や種類(PDF、Word、画像ファイルなど)に制限がないかを確認しましょう。
formrunはデザイン性の高いテンプレートが豊富に用意されており、専門知識がなくても直感的な操作でエントリーフォームを作成できるツールです。最大の特徴は、カンバン方式で応募者の選考ステータスを管理できる機能にあります。「未対応」「一次選考中」「採用」といったフェーズをチームで視覚的に共有でき、対応漏れを防ぎます。セキュリティ体制も万全でSSL対応はもちろん、プライバシーマークも取得しているため、個人情報を安心して取り扱えるでしょう。無料プランでも基本的な機能は十分に利用でき、採用業務の入り口から管理までを一気通貫で効率化したい企業に最適な選択肢の一つです。
formzuは、シンプルさと使いやすさを追求したエントリーフォーム作成ツールです。必要最低限の機能に絞り込まれているため、多機能すぎて使いこなせないという事態に陥ることがありません。パソコン操作に不慣れな担当者でも、迷うことなくフォームの作成から設置までを完了させることができるでしょう。SSLによる通信の暗号化や、応募があった際の通知メールといった基本的な機能は標準で備わっています。設問の分岐設定なども可能で、シンプルな中にも実用性は確保されています。基本的なエントリーフォームを迅速に用意したい、複雑な設定は不要だと考える企業にとって有力な選択肢となります。
Googleフォームは、Googleアカウントがあれば誰でも完全に無料で利用できるエントリーフォーム作成ツールです。質問項目の設定やデザインの簡単なカスタマイズができ、作成したフォームはURLで手軽に共有できます。回答内容は自動的にGoogleスプレッドシートに集計されるため、応募者データの管理や一覧での確認が容易な点は大きなメリットといえるでしょう。ただし、あくまで簡易的なアンケートツールであるため、デザインの自由度は低く、応募者への自動返信も「回答のコピーを送信する」という簡易的な機能に限られます。
応募しやすいエントリーフォームを作り、採用活動に役立てましょう。エントリーフォームは求職者が貴社に対して最初のアクションを起こす、重要な入口です。エントリーフォームの作成はどのフォームツールであっても自動入力や記入例を示すなど、応募者の負担を軽くする工夫が、応募完了率を高める鍵となります。本記事でご紹介したポイントを参考に、ぜひ自社のエントリーフォームが「応募しやすいか」という視点で見直してみてください。小さな改善が、これまで出会えなかった優秀な人材からの応募を掴む第一歩となるでしょう。
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