エンジニア採用が難しい理由とは【エンジニア採用を成功させるためのポイントを解説】

記事更新日:2022年12月07日 初回公開日:2022年12月07日

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さまざまな分野でのIT化が進む現在、エンジニアの需要は高まる一方です。しかしエンジニアの人材は少なく、採用が難しくなっています。採用活動をする中でも「自社に合うエンジニアが見つからない」と感じている採用担当の方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、エンジニア採用が難しい理由や課題を解説します。その上で、採用の流れやポイントを説明します。エンジニア採用で悩んでいる採用担当の方にぜひ読んでいただきたい内容です。

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エンジニア採用が難しい理由

エンジニアの有効求人倍率が上昇している

エンジニア採用が難しい理由として、エンジニアの有効求人倍率が上昇していることが挙げられます。エンジニアの有効求人倍率は、2022年9月の時点で3.6倍となっています。前年と比べると0.2ポイント増加、前々年と比べると0.8ポイント増加しているのです。近年テレワークを導入する企業が急増したことなどから、エンジニア採用の難易度は高い状態で推移すると予想できます。また、経済産業省が発表したデータによると、2030年にはIT人材が最大で約79万人不足すると言われています。

経験者採用をする企業が増えている

エンジニア採用が難しい理由には、経験者採用をする企業が増えていることが挙げられるでしょう。特に20代後半~30代前半の経験者で即戦力となる人材は、多くの企業が自社で働いて欲しいと考えています。しかし、優秀なエンジニアは既に納得のいく環境で仕事が出来ている場合が多く、そこから転職を希望する人は少ない可能性が高いです。さらに、経験者と言ってもいろいろな人がいる中で、求める人物像をはっきりさせないまま採用するとミスマッチが起こる場合もあります。

働き方が多様化している

エンジニア採用が難しい理由として、働き方が多様化していることも考えられます。現在、エンジニアにもフリーランスや副業を行う人材が増えています。今までは一社で働くことが主流だったため、より良い環境を求めて転職活動を行う人が多かったのです。ところが、副業が認められ始めたことで、転職というリスクを負わずにさらなる収入を得ることができるようになりました。こうして働き方が多様化したことで、転職市場にエンジニアが少なくなっているのです。

スキルの見極めが難しい

エンジニア採用が難しい理由として、スキルの見極めが難しい可能性もあります。ITには多くのスキル分野があるため、自社に合うエンジニアのスキルを見極めることが出来ずに、ミスマッチが起こることもあるのです。また、技術を客観的に示す指標が少ないので、実務でどれだけ活躍できる人材かは未知数となります。採用担当者が自社の業務で必要なスキルやレベルをしっかりと定義し、エンジニアを見極める方法を確立しておく必要があるでしょう。

採用手法が複雑化している

エンジニア採用が難しい理由には、採用手法が複雑化していることも含まれます。一昔前までは消費者は情報を一方的に受け取るのみでしたが、現在はインターネットやSNSの発展によって欲しい情報を選べるようになりました。その影響で求人メディアや人材紹介だけでなく、ダイレクトリクルーティングや採用広報、リファラル採用などの手法も登場したのです。個人が発信する情報がマスメディアへの信頼を上回ることもある現代では、複雑化した採用手法にも対応していく必要があります。

エンジニア採用が抱える課題

企業と求職者の条件が合わない

エンジニア採用が抱える課題として、企業と求職者の条件が合わないことが考えられます。現在、エンジニアは売り手市場になっています。エンジニアの重要性を理解している企業は、エンジニアを大切にします。優秀なエンジニアは、それに見合った高い待遇で採用されているのです。ところが、上層部がエンジニアの重要性を理解していなければ、高い待遇は認めてもらえないでしょう。そのため、求職者の求める条件が企業の採用条件に当てはまらず、内定承諾まで到達することが難しいのです。

応募者が求める選考スピードに追いついていない

エンジニア採用が抱える課題として、応募者が求める選考スピードに追いついていないという可能性があります。WEB求人からの応募の場合、応募後の連絡が遅いと求職者が不安になることや、企業に対しての信用が下がることが考えられるのです。選考スピードが遅いことで求職者は「自分は落ちたのではないか」と心配になってしまいます。さらに、選考に時間がかかっている間に、その求職者が他の企業からアプローチを受ける時間も出来てしまうのです。

エンジニア採用の流れ

ターゲットを絞ってペルソナを作成する

エンジニア採用の流れとしてまず初めに、ターゲットを絞ってペルソナを作成します。その際には、採用したいエンジニアの年齢やスキル、経験などを明確にしましょう。そしてペルソナを作成するには、具体的な人物像が思い浮かぶくらいに細かい設定を決めなければなりません。年齢や学歴だけでなく性格や家族構成、転職で叶えたいことまで想定しておきましょう。ペルソナが作りこまれていると、アプローチの仕方などを戦略的に考えることが可能となります。

求人票を作る

エンジニア採用の流れとして、次に求人票を作りましょう。求人の情報が曖昧な状態だと、求職者が働くイメージを掴みにくくなってしまうため、応募に繋げることが難しくなります。そのため求人票を作成する時は、求職者が求めている情報を正しく分かりやすいように記載しましょう。一般的には業務内容や勤務時間、賃金の他に20~30項目書きます。福利厚生などのアピールできるところは積極的に記載して、求職者の目に留まるようにしましょう。

開発環境を具体的に記載する

エンジニア採用の流れとして、求人票を作った後は開発環境を具体的に記載しましょう。エンジニアは就職先を探す際に開発環境を重視するからです。それまでの自分の経験が活かせる職場であるか、新しい技術を習得して成長できる環境であるかが見られています。開発環境があまり魅力的でないことや、働くイメージが具体的にできないことなどがあると、なかなか応募に繋がりません。プログラミング言語やツール、データベースやオペレーションシステムなどを具体的に書いておくことが大切です。

採用単価を決める

エンジニア採用の流れとして、次に採用単価を決めます。採用単価とは、1人の従業員を雇用する際にかかった平均費用のことです。特にエンジニアは競争率が高いため、採用単価も高い傾向があります。エンジニアの中でも希少性の高い人材を求めている場合は、リファラルやダイレクトリクルーティングなども視野に入れて、いろいろな手法を使いましょう。また、緊急で人材が欲しい時には正社員だけにこだわらず、フリーランスや派遣会社の活用も検討する必要があります。

面接で自社が求める人物か見極める

面接の時には、自社が求める人物か見極めることが大切です。まずは応募者の今までの経験や仕事への姿勢などから、全体像を掴むようにしてください。エンジニアはチームで仕事をすることが多いため、コミュニケーション能力があるかどうかもチェックしましょう。次はスキルの確認です。それまでどのようなプロジェクトに参加してきたのか、即戦力になりそうかなどを確かめましょう。「GitHub(ギットハブ)」のアカウントを提出してもらうなどの手法もあります。

面談で相互理解を深める

採用の最後には、面談を行って相互理解を深めましょう。立場が対等になるよう心がけ、応募者側が質問などの発言をしやすい雰囲気を作ることが重要です。自社へ理解を深めてもらうためにも、ランチを通じたカジュアルな面談を実施することもおすすめします。そこで応募者の不安を和らげることで、自社で働くことが具体的にイメージできるよう努めましょう。優秀なエンジニアは複数の内定をもらっている可能性もあるため、採用に結び付くように面談を有効活用してみてください。

優秀なエンジニアを採用するためのポイント

納得感のある評価制度を整える

優秀なエンジニアを採用するためのポイントとして、納得感のある評価制度を整えることが挙げられます。エンジニアは専門性が高い職種ですが、その能力を評価する側にも高い専門性が求められるのです。不公平な評価や感情的なことが原因となっている慣習などは、避けられてしまう要因になりかねないため、見直しておきましょう。エンジニア自身が持つスキルや経験を活かせるイメージをしやすいよう、受け入れ態勢を作っておくことが大切です。

開発するプロダクトの方向性を明確にする

優秀なエンジニアを採用するためのポイントとして、開発するプロダクトの方向性を明確にすることも考えられます。これによって「技術者として成長する機会が沢山ある」と認識してもらうことが可能です。併せて、事業としての成長性があるかどうかも見られています。顧客やユーザーの課題をどのような技術で解決しているのかなど、事業の魅力も明確に伝えられる準備をしましょう。技術的な優位性がなくとも、実現のためロードマップなどを用いて現在地を的確に説明することが大切です。

知識やスキルを持つ未経験も視野に入れる

優秀なエンジニアを採用するために、知識やスキルを持つ未経験も視野に入れることも検討しましょう。一般的な方法で大卒を採用することもできますが、自社社員から後輩を紹介してもらいリファラル採用を行うことも効果的です。インターンシップを受け入れるという方法もあります。エンジニアを求めている時は即戦力が必要で、経験者に絞って募集するケースが少なくありません。しかし、それで採用が上手くいかない時には、知識やスキルを持つ未経験者も視野に入れてみましょう。

エンジニア採用の成功事例

株式会社オムニス

エンジニア採用の成功事例として、株式会社オムニスの例を挙げます。株式会社オムニスは、ファッションとデジタルを組み合わせたファッションテックサービスの開発を行っている会社です。この会社の採用担当者は2名しかいないため、母集団形成が課題でした。そこでSNSの広告を活用し、認知した候補者に募集ページに訪問してもらってエントリー獲得を狙う戦略を立てました。その結果エンジニア2名の採用に成功しただけでなく、100万円かけていた採用単価を20~30万円まで下げることができました。

株式会社ココナラ

エンジニア採用の成功事例として、株式会社ココナラも参考になるでしょう。株式会社ココナラはスキルシェアのサービスを行っている会社です。当時、この会社には母集団形成から面談まで行う担当者が1名しかおらず、かけられる工数に限りがありました。そこで、工数をかけずに1番集客できそうなSNS広告を選び、露出を強化したのです。その結果インフラエンジニアや機械学習エンジニア、マーケティングエンジニアなどの採用に繋がったことに加えて、広告導入前と比べてPVが10倍以上になりました。

まとめ

ポイントを押さえてエンジニア採用を成功させよう

エンジニアは有効求人倍率が上昇していることを筆頭に、採用が難しいと言われています。優秀且つ自社に合ったエンジニアを採用するためには、具体的にペルソナを考えることや求人票を作ることが求められます。また評価制度の見直しや、開発するプロダクトの方向性を明確にすることも忘れないようにしましょう。募集をかける際には経験者だけに絞るのではなく、未経験でも知識やスキルを持っている人を視野に入れることで、可能性が広がります。本記事でご紹介したポイントを押さえて、エンジニア採用をぜひ成功させてください。

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