ミャンマー人エンジニアの魅力とは【特徴と採用するメリットについて解説します】

記事更新日:2021年08月02日 初回公開日:2021年08月02日

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近年、日本人のエンジニア不足に伴い、外国人エンジニアの採用を検討する企業が増えてきました。外国人エンジニアの中でも特に注目されているのが、ミャンマー人エンジニアです。しかしながら、外国人エンジニアの採用には文化や言語などの様々な壁が伴い、ハードルが高いと考えている企業も多いのではないでしょうか。この記事では、ミャンマー人エンジニアを採用するメリットや採用する方法などをお伝えします。これからミャンマー人エンジニアを採用しようと考えている採用担当者さんに、ぜひ読んで頂きたい内容です。

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ミャンマー人エンジニアが採用される背景

日本におけるエンジニアが不足しているから

ミャンマー人エンジニアが採用されている背景には、日本におけるエンジニアが不足している現状があります。経済産業省の調査によると、2030年にはIT人材の不足が最大で79万人に上るとの試算がでています。特に、ネットワークエンジニアやクラウドエンジニアといったインフラ関連、AI関連やスマートフォン関連での不足が懸念されています。エンジニア不足は、日本の少子化が原因であるとも言えるでしょう。そこで海外人材に目を向ける人が多く、ミャンマー人エンジニアの需要が高まっているのです。

ミャンマー国内でエンジニアの職に就くのが難しいから

またミャンマー国内でエンジニアの職に就くのが難しいことも、日本においてミャンマー人エンジニアが採用されている理由の1つと言えるでしょう。ミャンマーは、市場経済を解放してからまだ年数が浅いです。国内産業が十分に発達しておらず、全体の就職率は50%以下とも言われています。優秀な学生や、選考の機会すら得られない学生も多数存在しています。ミャンマーにおける就職難の問題を解決し、日本におけるエンジニア不足を解消するため、日本でミャンマー人エンジニアが採用されることは双方にメリットがあるのです。

ミャンマー人の特徴

国民性や文化が日本と似ている

ミャンマーは、国民性や文化が日本と似ています。ミャンマー人は、真面目で穏やか。また、自己主張をあまりしません。温和な性格であることから、他人とのけんかや揉め事を起こすこともほとんどないでしょう。周りに合わせる日本人が多いように、ミャンマー人も相手の気持ちを汲み取り「空気を読む」ことができます。単純な作業などでも文句を言わずその仕事に従事します。また育ててくれた会社や上司にも恩義を感じることから、入社してから長く定着することが期待できるでしょう。

仏教を信仰している人が多い

ミャンマー人は、仏教を信仰している人がとても多いです。人口の約85%が仏教を信仰しており、その他はキリスト教などで占められています。日本でも仏教を信仰している人が多く、礼儀や習慣など日本人と相通じるところも多いでしょう。ミャンマーでは仏教の中でも上座部仏教を信仰されている一方で、日本では大乗仏教を信仰する人が多いので、多少の違いはあります。しかしながら同じ仏教を信仰しているので、外国人材を採用する際に懸念される異文化の違いを心配する必要もありません。一緒に働いていく上で、日本人ともうまくやっていけるでしょう。

叱責に慣れていない

ミャンマー人は、叱責に慣れていない人が多いです。多くの仏教徒が敬う気持ちが強いので、生活の隅々にまで仏教の教えが浸透しています。仏教では親を大切にし、目上の人に対して従順であるので、家族の中でさえ親の言ったことに反抗する人はほとんどいません。そのため、ミャンマー国内において家庭や社会で叱られることが滅多にないのです。怒られることに対して免疫がほとんどないと言っても過言ではないでしょう。仕事上で厳しく注意されると、自尊心が傷つく可能性があります。ミャンマー人を指導する際には、十分注意しましょう。

遠慮しがちで嫌なことが分かりにくい

ミャンマー人は、遠慮しがちで嫌なことが分かりにくいところも特徴の1つです。仏教の教えを忠実に守るため、目上の人に反抗することがなく、また自己主張をすることもほとんどありません。保守的な考えを持つミャンマー人が多いため、今までやったことのないことにチャレンジしようとする精神に疎く、遠慮しがちなので嫌な事が分かりにくいです。苦手な仕事でさえも引き受けてしまうことがあるので、多くの仕事を頼んで、負担をかけるようなことはしない方が良いでしょう。

ミャンマー人エンジニアを採用するメリット

教育レベルが高い

ミャンマー人エンジニアは、教育レベルが高いです。ミャンマーは開発途上の最中にあり、最先端の技術を持つ若者の育成に力を入れています。しかしながら、ミャンマー国内では社会インフラの整備が整ってない部分も多く、日本で実践的で高度な技術を学びたいと考えているミャンマー人エンジニアも多いようです。一方で、日本では逆に「社会インフラは整っているが、むしろエンジニアが足りない」という状況があります。日本におけるエンジニアの状況とミャンマーにおけるエンジニアの状況がマッチしているのです。

語学力が高い

語学力が高い人材が多いことも、ミャンマー人エンジニアを採用するメリットと言えるでしょう。旧英国植民地であったことから、英語に強いミャンマー人が多いです。インターナショナルなプロジェクトで、英語が話せるエンジニアが必要である際に、強い味方となるでしょう。またインターネットを通じて日本の文化が浸透しており、今後さらにミャンマーで日本語の学習者が増えるのは間違いありません。外国語を学ぶことが収入を上げることに繋がるという考えが根付いており、言語学習に意欲があるミャンマー人エンジニアは多いです。

モチベーションが高い

ミャンマー人エンジニアは、技術など、学ぶことに対してのモチベーションが高いです。ミャンマー人エンジニアが来日するのには、「日本の高度な技術を学びたい」「自分の国を発展させたい」という強い思いがあります。このような強い思いを持ち、日本の会社に就職したミャンマー人エンジニアは、モチベーションが高く会社の発展に貢献するでしょう。モチベーションの高さは、日本語の習得や技術の習得をより早く行うことにも繋がっています。また、真面目で素直なので仕事に対する姿勢もとても良いでしょう。

親日の人が多い

ミャンマーと日本は、交流を重ねてきた歴史が長いので、親日感情を持つミャンマー人が多いです。ミャンマーには、日本語学校が多くあります。「日本の企業で働きたい」という親日感情から、日本語の習得を志す人が多いようです。また、日本企業で経験を積むことがキャリア形成に繋がるという意識があるため、積極的に日本企業の文化を学ぶ姿勢が見られます。そのため、日本に対して偏見を持つ人が少ないです。同じモンゴル系のルーツ、宗教的な類似点があるので、一緒に仕事をしていく上で日本人ともうまくやっていけるでしょう。

ミャンマー人エンジニアの育成ポイント

専門性を大事にする

ミャンマー人エンジニアを育成する際には、専門性を重要視しましょう。ミャンマー国内におけるミャンマー人エンジニアのステータスは高く、専門性を大切にします。ミャンマーにおける大学進学率は10%から15%であり、その中でも工科大学やIT系の大学を目指すエリートは全国一斉の高校卒業試験「セーダン」の成績上位者です。また日本企業を志望するミャンマー人エンジニアは、技術の習得や先進的な環境での経験を求めていることが多いです。その仕事を通して身につくこと、出来るようになることなどを、あらかじめ本人に伝えておくことがおすすめです。

ミャンマー人エンジニアを採用する方法

人材紹介会社を利用する

CIE人材紹介

ミャンマー人エンジニアを採用する際には、人材派遣会社を利用しましょう。CIE人材紹介では、ミャンマー人のエンジニアに特化したエンジニア専門の人材紹介・有料職業紹介・貿易事業を行っています。徹底したヒアリングで正しいマッチングを行うので、初めてミャンマー人エンジニアを採用する場合でも、細かいところまでサポートしてくれます。また、選出される人材の学力レベルは高く、日本語学習をすでに始めているミャンマー人エンジニアが多いです。N3レベルを保持している人がほとんどなので、日本語でのコミュニケーションも可能です。

MIBTI

エンジニアのみではありませんが、MIBTIでも日本企業向けにミャンマー人材採用支援を行っています。2020年4月までに、MIBTIから約550人ものミャンマー人が日本企業に受け入れられ活躍しています。設立してから22年の実績と経験を持ち、MIBTI内において日本で活躍するための基礎教育を行っています。大学進学率8%の難関の中から、さらに20倍の入学倍率を乗り越えたJ-SATアカデミーを卒業した高いレベルを持った人材が多いので、即戦力となることでしょう。

ミャンマー人エンジニアを採用している企業

富士通グループ

ミャンマー人エンジニアを採用している企業は、すでにいくつかあります。富士通もその1社です。2012年9月にミャンマーのヤンゴンで大卒IT人材の新卒採用を初めて実施しました。富士通FIPの本社では、既に4人のミャンマー人材を派遣社員として雇用しています。すべての人員が英語と日本語が堪能であるため、グローバル人材として即戦力となっています。会社内で、「とにかくよく勉強して、よく働く。ミャンマー人社員は、すべての配属現場で非常に評判が良い。」との声が聞こえているそうです。

日立製作所グループ

日立製作所グループも、ミャンマー人エンジニアの採用を行い、グローバル人材の不足を解決しています。日立製作所グループの中でも、日立INSソフトウェアが先陣を切ってミャンマー人エンジニアの採用を行っています。日立INSソフトウェアは、2012年夏までに5人のIT人材を派遣社員として採用しています。日本語と英語ができるミャンマーIT人材の語学能力を生かし、日立INSソフトウェアが販売する米IT企業のソフトウエア製品関連の折衝業務などに従事してもらっています。

NTTデータ

NTTデータでは、ミャンマー側で雇用してオフショア開発の要員とする取り組みを行っています。実際に、ヤンゴンに全額出資の子会社として、NTTデータミャンマーを設立しました。ミャンマーで日本向けのオフショア開発のほか、貿易手続き・通関システムやミャンマー中央銀行の基幹業務ITシステムなども手掛けています。発足時に50人規模を予定した社員数は、5年以内に500人体制にまで増加する予定です。NTTデータでは、人件費の安さだけでなく、ミャンマーIT人材の日本語習得能力の高さや日本人と働きやすい協調性などを特に評価しています。

まとめ

ミャンマー人エンジニアを採用しIT人材を増やそう

ミャンマーには、IT人材がまだ豊富にいると言っても過言ではありません。また将来性も高く、その魅力に気づき始めている企業も少なくありません。幅広いシーンでミャンマー人エンジニアを起用する事例が出始めています。多くの日系企業がミャンマー人エンジニアに好感を持つほど、ミャンマー人エンジニアは魅力的なのです。高い語学力を持っているミャンマー人エンジニアが多く、採用を決めたら、グローバル人材として活躍してくれるでしょう。ミャンマー人エンジニアの採用の検討を行い、日本におけるエンジニア不足を解消していきましょう。

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