内定者アルバイトの目的は?【断る際のポイントなど】

記事更新日:2020年11月18日 初回公開日:2020年10月27日

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「内定者アルバイト」という制度はご存知でしょうか。近年、この制度を取り入れる企業は多いように感じます。簡単に言えば、内定が出た学生に対して企業が提供しているアルバイト制度です。内定を貰い、卒業まで特にすることがない。内定をもらえたものの本当に自分に合った企業なのだろうか。このような問題や不安を解決することができる試みだと感じます。内定者アルバイとを受け入れるにはメリットもデメリットも存在します。今回しっかりポイントを押さえていきましょう。柔軟な考えに基づき取り入れることができればかなり効率的な制度ですよ。

内定者アルバイトとは

入社前に企業でアルバイトをすること

最初に少しお伝えしましたが、内定者アルバイトとは内定者が企業で実務経験積む機会のことです。学生は企業研究、自己分析、面接などを行い、内定にたどり着いたことでしょう。入社後にイメージとは違うと感じながら仕事をすることはかなり厳しいです。百聞は一見にしかず。話を聞くよりも実際に経験してみることで学ぶことや気付くことが多いでしょう。企業理解を深めてもらったり、企業の魅力をアピールする。内定者アルバイトはお互いにメリットばかりです。

内定者アルバイトができた背景

内定者の素質を把握し、人事に生かす

ここからは内定者アルバイトという制度ができた背景に触れていきたいと思います。企業側は採用活動に多額の費用を使っています。そのため、退職者を出さないことが大きな目的でしょう。内定者の素質を把握し、最適なポジションに人事をおく。こうすることで入社後に退職者数は大幅に減少するでしょう。入社前に企業を理解してもらい、仕事のイメージを掴んでもらう。不安解消の手伝いをする。こうすることで内定辞退者、退職者を減らすことができます。

入社後の仕事がスムーズに進む

3点目は入社後の業務がスムーズに進むということです。内定者アルバイトとして前もって企業での業務に携わる。この経験があるおかげで、業務のある程度の流れは身についていることでしょう。そのため、従業員として働き始める際に最低限のスキルは習得しているはずです。内定者アルバイトとしてスキルを身につけておけば、内定者の自信にも繫がることでしょう。新社会人として自信を持って働き始めることは勤続年数にも関わるかもしれません。

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内定者アルバイトの目的

社会人としての意識を持ってもらう

内定者アルバイトの目的は複数ありますが今回は3つご紹介していきたいと思います。1つ目は「社会人としての意識を持ってもらうため」です。学生時代にアルバイトを経験している学生がほとんどでしょう。しかし、学生と社会人としての意識は大きく異なります。内定者アルバイトといっても、学生側もある程度評価の目は気にするはずです。仕事に対する姿勢。社会人らしい責任感や言葉遣い。このような点を入社前に身につけてもらういい機会になることでしょう。

お互いにマッチしているか確認できる

2つ目は「お互いにマッチしているかを確認するため」といえるでしょう。複数回の面接を通して相互理解をしてきたはずです。しかし面接では質問や回答をあらかじめ準備しています。癖や考え方を隠している可能性もあるのです。そのため、内定者アルバイトとしての実務を通して見えることも多いでしょう。企業に十分マッチしているか。どのポジションが向いているのか。様々な視点からお互いに見極めることができる制度と言えるでしょう。

入社後の即戦力を養う

3つ目は「入社後の即戦力を養うため」です。なかなか数ヶ月で即戦力を身につけることは困難です。しかし、基礎や考え方を身につけることはどうでしょうか。内定者アルバイトはフルタイム出勤する必要はないのです。つまり短時間出勤してもらい、仕事を教える。家に帰って自身の中で整理してもらう。成長シートなどがあると視覚化できて便利です。このように入社前に少しずつ鍛えることで、入社時には大きな成長になっていることでしょう。

内定者アルバイトとアルバイトの違い

社会人目線で考えることを癖付ける

内定者アルバイトと単なるアルバイトの違いはどんなものがあるのでしょうか。今回は明確な違いを2点ご紹介していきたいと思います。1つ目は「社会人目線で考えること」です。学生アルバイトとして働く際は与えられたことをするだけでも良かったのではないでしょうか。しかし社会人になるとそうもいきません。自身で問題を探し、解決する自発力が必要となるのです。こういった社会人スキルを内定者アルバイトを経験する上で癖付けることができるでしょう。

責任のある仕事も与える必要がある

2つ目の違いは、企業側は責任のある仕事も与える必要があるという点です。恐らく内定者アルバイトへの参加者は意識が高い学生が多いでしょう。学びたいと思い参加しているはずです。それにも関わらず、雑用や掃除など簡単なものばかりではモチベーションに繋がりにくいでしょう。初めはそのような業務を教えるのは当然です。そうであればプランを提示するのはそうでしょうか。雑務をクリアした先に与える仕事を伝えることでやる気に繋がります。

内定者アルバイトのメリット

働くイメージが湧く

内定者アルバイトとして参加してもらう最大のメリットは「働くイメージが湧く」ということでしょう。企業側は一度入社を受け入れると長期間勤務してもらいたいはずです。入社前に企業での勤務を経験しておくことで働くイメージをしてもらうことができます。職務内容。職場の空気感。残業の有無。通勤時間。休憩時間。内定者はこのような多くのポイントを入社前にチェックすることができるのです。企業側はこのような点を見られていると意識し、企業のホワイト化に努めましょう。

入社前に稼ぎながら学べる

2点目のメリットは「稼ぎながら学べる」という点です。入社前ということもあり、企業側は学生に対して多くは求めません。もちろん数字に繋がれば感謝されることでしょう。しかしながら、あくまでも彼らは「入社前の学生」なのです。企業はそれを前提としておいています。そのため、わからないことはあって当然。間違えることもあるでしょう。このようにまだある程度の失敗は許される中で経験を積めるという点も大きなメリットです。

先輩や上司と関係を構築することができる

3点目は「先輩や上司との関係構築をすることができる」という点です。内定者アルバイトの参加は挙手制であるべきです。学生にも様々な事情があるからです。しかし、参加できるのであれば参加することをお勧めします。なぜならば、不参加の内定者に比べ、先輩方と仲良くなることができるからです。仕事を教えてもらうことやランチにご一緒するなど。勉強させてもらえる機会も多くなるでしょう。入社前に先輩方と仲良くなることで入社後も気持ちに余裕を持ちながら働けるはずです。

内定者アルバイトのデメリット

社会人としてのマナーから教える必要性

ここからは内定者アルバイトを受け入れる際のデメリット3点をご紹介していきます。1点目は社会人としてのマナーを一から教える必要性があることでしょう。学生でありながら企業の一員として業務に取り組んでもらう。企業側からすると業務に時間を割いて欲しいと思うこともあるかもしれません。しかしながら、内定者と言っても彼らはまだ学生です。社会人としての言葉遣い。時間管理。責任感。未来の従業員への投資であると信じ、社会人としてのマナーを教え込む必要があります。

内定辞退者が出るリスクがある

2点目は内定辞退を希望する学生が現れる可能性もあるでしょう。企業での業務を経験する上で現実を痛感すること。自分の価値観と合わないといった点。このように学生側が実際に仕事をし、「想像していた会社と違った。」そう思われることもあるかもしれません。そのため、内定者アルバイトを迎え入れる際には、内定者のフォローも必要となります。不安事項の確認やフィードバック。この企業で働く人は優しいと実感してもらい、内定辞退者を出さないよう努めていきましょう。

学業がおろそかになる可能性がある

3点目は内定者が学業がおろそかになるリスクを感じるということです。内定を受けた学生のほとんどが大学4回生でしょう。彼らは授業やゼミ、卒業論文の作成が学校から課されています。内定者アルバイトに参加するということは新しく覚える事項があるということです。覚える仕事があるせいで学業に専念できなくなれば本末転倒です。学生に内定者アルバイトに参加してもらいたいのであれば、条件のすり合わせを積極的に行いましょう。理由も含めて伺うことで調整可能な点が出てくるはずです。

内定者アルバイトを断る際のポイント

内定者アルバイトを断っても内定取り消しにはならない

理由や目的、メリットが分かったとしても内定者アルバイトに抵抗がある人もいるでしょう。そんな人に知っておいてもらいたい「内定者アルバイトを断るポイント」を2点お伝えしておきます。まず、大前提として、内定者アルバイトを断ったとしても内定取り消しにはなりません。従業員としての契約は入社時に行われるものです。つまり契約時までは働く義務が存在しません。万が一企業側から内定取り消しにするような告げられたとすれば、元からいい会社とは言えないでしょう。

明確な理由を述べて断る

断る際のポイント1点目は内定者アルバイトに参加できない理由を明確に述べるということです。今のアルバイトを最後まで続けたい。学校の講義が忙しい。学生のうちに旅行に時間を割きたい。人によって様々な気持ちをお持ちのはずです。この気持ちを企業側に直接伝えてしまいましょう。この際のポイントは直接もしくは電話で伝えるということです。伝えづらい内容なのでメールを利用したくなる方が多いでしょう。しかし今後の関係も踏まえ、メールは極力控えておきましょう。

可能であれば日数や時間の調整が可能か聞いてみる

2点目は出勤日数や時間の調整が可能であるか確認してみることです。自分は採用してもらった側である。内定取り消しになるかもしれない。このように意思表示を控えてしまう学生も多いことでしょう。しかし、一人で考えていても相手には伝わりません。調整が厳しい事柄もあるかもしれませんが、日数や時給など細かい点を含めて伝えてみましょう。相談という形で伝えてみれば企業側も検討してくれるはずです。調整していただけた際にはきちんと感謝の言葉を伝えることも忘れずに!

まとめ

強制ではなく挙手制にしておく必要がある

今回は内定者アルバイトのあれこれについてご紹介いたしました。近年、内定者アルバイトの制度は様々な企業で用いられています。今回挙げたようにメリットもデメリットも両方が存在するでしょう。今後企業の一員として仕事に取り組んでもらう。このことを考えれば内定者アルバイトへの参加は優位に働きます。しかし、学生側にも様々な事情があるため、強制ではなく挙手制にしておく方が良いでしょう。せっかく縁があって内定という形になったのです。お互い気持ちよく働けるといいですね。

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