インターンシップでは何をさせる?プログラムの作り方と具体的な実施例を解説

記事更新日:2026年08月21日 初回公開日:2026年08月20日

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学生がインターンシップに何を期待しているのか分からず、企画に悩んでいないでしょうか。企業側の都合だけで内容を決めると、学生の関心を集められず、実施しても採用につながらないおそれがあります。成果を得るには、目的とターゲットを明確にし、学生目線で期間やプログラムを設計することが大切です。本記事では、企業と学生それぞれの目的を踏まえ、期間や内容の決め方、印象に残る企画例、当日の運営や終了後のフォローを他社事例も交えて解説します。自社に合ったインターンシップを設計し、学生との関係づくりや採用につなげましょう。

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インターンシップの目的

企業側の目的

学生とのミスマッチを防ぐ

インターンシップを実施する企業側の目的の一つは、学生とのミスマッチを防ぐことです。貴社では、学生に実際の業務や社風を知ってもらう機会を設けているでしょうか。求人情報だけでは、学生が入社後の仕事や職場の雰囲気まで把握することは困難です。インターンシップは、企業と学生が実際の仕事を通じて互いを知る機会になります。採用前に双方の認識をすり合わせれば、入社後のミスマッチを防ぎやすくなるでしょう。厚生労働省によると、令和4年3月卒業者の就職後3年以内の離職率は、大卒者が33.8%、高卒者が37.9%でした。早期離職を防ぐためにも、学生が入社後の姿をイメージできる機会を設けることが大切です。

優秀な学生と接点を持つ

優秀な学生と早い段階で接点を持つことも、企業側の目的といえるでしょう。採用活動が本格化する前から交流すれば、自社の仕事や魅力を伝える時間を確保できます。とくに知名度が低く、求人サイトで目立ちにくい企業にとっては、自社に合う人材と直接つながる貴重な機会です。また、インターンシップ後も継続して学生と交流することで、他企業との競争で優位に立つことも可能です。その結果、学生の志望度を高め、採用につなげやすくなるでしょう。

学生の育成期間として活用する

学生の育成期間として活用することも、企業側の目的です。中長期のインターンシップでは、研修や実務体験を通じて、学生に仕事の進め方や会社の考え方を伝えられます。また、社員から助言を受ける機会を設ければ、学生が自分の課題に気づくきっかけにもなるでしょう。入社前から仕事への理解を深めてもらうことで、採用後の育成にかかる負担を減らす効果も期待できます。このように、インターンシップは学生と接点を持つだけでなく、将来の人材を育てる期間としても活用できます。

業界への理解

学生がインターンシップに参加する目的として、志望する業界への理解を深めることがあります。貴社のインターン募集では、業界研究の場としての魅力を伝えられているでしょうか。学生が知りたい内容は、企業の事業内容だけとは限りません。業界の中でどのような役割を担っているのかを確かめたい場合もあります。また、志望する業界を絞れていない学生にとっては、自分に合う分野を探す機会になるでしょう。実際の業務や社員の話に触れることで、Web上の情報だけでは分からない業界の特徴を知ることができます。

自身の経験・スキルアップ

自身の経験を増やし、スキルを高めることも、学生がインターンシップに参加する目的です。貴社のインターンでは、学生が成長を実感できる内容を用意しているでしょうか。学生生活では、企業で働く社会人と接する機会が限られます。インターンシップに参加すれば、社員とのやり取りを通じて、仕事上の言葉遣いやコミュニケーションを学べます。また、実際の業務に取り組むことで、仕事を進める難しさも体験できるでしょう。さらに、実務経験は、自分の得意なことや不足しているスキルに気づくきっかけにもなります。インターンシップで得た気づきは、その後の学習や就職活動に生かせるでしょう。

インターンシップの内容設定

オープン・カンパニー

インターンシップの内容を検討するにあたって、候補の一つとなるのがオープン・カンパニーです。学生に企業や業界の情報を伝える取り組みで、半日から1日程度で開催されます。主な内容には、会社説明やオフィスツアー、社員との座談会などがあります。短期間で学生と接点を持ち、自社や業界への関心を高めてもらいたい場合に向いているでしょう。ただし文部科学省、厚生労働省、経済産業省は、就業体験を伴うものをインターンシップと位置づけています。そのため、就業体験を必須としないオープン・カンパニーは、制度上インターンシップに含まれません。募集時には、実施内容に合った名称を使う必要があります。

キャリア教育

インターンシップの内容を検討するにあたって、キャリア教育も候補にあげられます。企業が行うキャリア教育は、学生が仕事への理解を深め、将来の進路を考えるための取り組みです。たとえば、企業が仕事に関する課題を示し、学生がグループで解決策を考えます。発表後に社員が意見を伝えることで、仕事で求められる考え方が学べるでしょう。職場見学や座談会を加えれば、職場の雰囲気も伝えられます。なお、キャリア教育は就業体験を必須としないため、制度上はインターンシップに含まれません。

就業型

インターンシップの代表的な実施形式が、就業型です。就業型は、学生が実際の職場で業務に取り組み、仕事内容や働き方を知るプログラムです。その際、受け入れ先の社員が業務の進め方を指導し、終了後には学生の取り組みを振り返り、良かった点や改善点を伝えます。職場の設備を使って実務に近い経験ができるため、学生は入社後の働き方をイメージしやすくなるでしょう。ニトリのSTORE MANAGEMENTコースでは、5日間にわたって実店舗で入荷処理や売り場変更を行います。店舗の課題を見つけ、改善案を考える内容も含まれています。

インターンシップの期間設定

短期:1〜3日

インターンシップの期間を1日から3日ほどの短期に設定する場合は、会社や業界への理解を深めてもらう内容が中心です。たとえば、会社説明会や仕事を題材としたグループワーク、ビジネスマナーを学ぶワークショップなどがあげられます。1日で完結する場合は、オンライン開催も選択肢になるでしょう。就職みらい研究所の2025年卒対象調査では、参加した学生の81.2%が1日以下のプログラムを経験していました。短期型は、自社や業界を知ってもらう最初の接点として活用できます。

中期:1週間〜

インターンシップを1週間ほどで設定する場合は、実際の仕事に近いプログラムを組みやすくなります。グループワークや業務の疑似体験を通じて、仕事の進め方や職場の雰囲気を伝えられるでしょう。短期よりも学生と接する時間が長いため、自社への理解を深めてもらいやすい点も特徴です。その結果、学生の志望度が高まる効果も期待できます。一方、参加にはまとまった時間が必要で、授業やアルバイトとの調整が難しく、開催時期によっては学生が集まりにくい場合もあります。仕事内容を詳しく伝えたい場合は、学生が参加しやすい時期に中期のプログラムを設定しましょう。

長期:1ヶ月〜

インターンシップを1か月以上の長期で開催する際は、実際の業務を取り入れたプログラムを組みやすくなります。期間に余裕があるため、社員の指導を受けながら継続して業務に取り組む時間を確保できます。学生は仕事を重ねる中で、仕事内容や業務の進め方への理解を深められるでしょう。終了後には担当社員がフィードバックを行い、学生が今後の課題を整理できるようにします。ただし、指導やフィードバックには社員の時間が必要です。担当者や任せる業務を事前に決め、通常業務に無理が出ない受け入れ体制を整えましょう。

インターンシップで印象に残る企画例

クイズ大会

インターンシップで印象に残る企画例の一つが、クイズ大会です。貴社では、学生が楽しみながら会社を知れる企画を取り入れているでしょうか。クイズ大会は、仕事内容や業界の特徴を分かりやすく伝えるのに役立ちます。セガサミーホールディングスでは、Web開催のプログラムにクイズ大会を取り入れています。会社説明やオフィスツアー、社員との座談会も行い、グループへの理解を深めてもらう内容です。学生に自社への親しみを持ってもらいたい場合に適した企画といえるでしょう。

社長同行体験

インターンシップで印象に残る企画例として、社長同行体験があります。取引先との商談や社内会議、金融機関との面談など、経営者が実際に動く場面を学生に見てもらう企画です。社長の判断や仕事の進め方を間近で見られるため、経営者の考え方を学べます。また、取引先や社員とのやり取りから、仕事上のコミュニケーションにも触れられるでしょう。普段は見られない経営者の仕事を知ることで、会社への理解が深まり、学生の印象にも残りやすくなります。ただし、社外の人が同席する場面では、事前に許可を得る必要があります。

インターンシップを成功させるポイント

目的を明確化させる

インターンシップを成功させるには、実施する目的を明確にすることが大切です。目的が定まれば、必要な期間やプログラムの内容を決めやすくなります。たとえば、自社の認知度を高めたい場合は、会社説明や座談会を中心とした短期の内容でも対応できるでしょう。一方、学生の育成を重視するなら、実務に取り組む時間を確保した長期のプログラムが向いています。入社後の認識のズレを減らしたい場合は、職場見学や業務体験を取り入れます。目的から逆算し、適切な期間と実施内容を設定しましょう。

ターゲット学生層の設定を適切に行う

インターンシップを成功させるには、ターゲットとなる学生層を明確にすることが重要です。対象が決まれば、学生の関心や能力に合ったプログラムを設計できます。一方、学部や学年を問わず幅広く募集すると参加者の知識や関心にばらつきが生じ、プログラムの軸が定まらなくなります。専攻やスキル、価値観を踏まえ、自社が求める学生像を具体化しましょう。そのうえで、対象となる学生が興味を持ちやすい業務や課題を選び、募集文や当日の内容にも反映させることが大切です。

タイムスケジュールを細かく見積もる

インターンシップを成功させるには、当日のタイムスケジュールを細かく見積もることも大切です。学生の発表や社員の説明が長引くと、その後の進行にも影響します。会社説明やグループワーク、質疑応答にかかる時間をあらかじめ設定しておきましょう。受付や進行、学生の誘導、時間管理など、スタッフの役割も事前に分けます。会場間の移動がある場合は、移動時間や経路の確認も欠かせません。さらに、進行の遅れや機材トラブルが起きた際に判断する責任者を決めておくと、予定外の事態にも対応しやすくなります。

即日フォローの体制を整える

即日フォローの体制を整えることも、インターンシップを成功させるポイントです。終了当日に参加へのお礼を送り、次回のイベントや早期選考について案内します。学生の関心が薄れる前に連絡することで、次の行動につなげやすくなるでしょう。また、当日の様子やアンケートから、学生が関心を示した職種や業務を確認します。得られた情報を担当者間で共有すれば、学生に合った案内が可能です。連絡の遅れや重複を防ぐため、誰がどの学生を担当するかも決めておきましょう。メールの文面や案内資料を事前に用意すれば、終了後すぐに対応できます。

まとめ

効果的なインターンシップを実施して採用戦略に繋げよう

効果的なインターンシップを実施するポイントを理解できたでしょうか。インターンシップは、学生とのミスマッチ防止や自社の認知度向上、人材育成などに役立ちます。ただし、目的によって適した期間やプログラムは異なります。まずは、実施目的と対象となる学生層を明確にしましょう。そのうえで、業務体験やグループワークなどの内容を決めます。当日の進行や担当者の役割、終了後の即日フォローまで準備しておくことも大切です。本記事の内容を踏まえて自社に合うプログラムを設計し、今後の採用活動につなげてください。

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