記事更新日:2022年12月12日 | 初回公開日:2022年12月12日
人事・労務お役立ち情報 グローバル用語解説 用語集目標管理シートとはその名の通り、目標や成果を管理するために用いられるシートのことです。目標を可視化して個人の抱えている課題などを明確にすることによって、目標達成する能力や自己分析能力を向上させる効果が期待できます。適切な目標設定をして達成までのプロセスを正しく管理することができれば、仕事に対するモチベーションも高まるでしょう。社員のマネジメントという点においても、目標管理シートを作成することは非常に有効な手段ということになります。
目標管理シートを活用することによって、社員の現状を把握することができます。目標管理シートを作成する際には、掲げた目標に対する現状の課題などについて正しく分析を行う必要があります。現時点で不足しているスキルなどについて見直す機会にもなるでしょう。目標設定の内容は、現状における能力との間に大きなギャップが生じないように注意しましょう。周囲からの評価なども取り入れながら目標管理シートの作成によって客観的に現状把握ができれば、その後の指導などにも役立てることができるでしょう。
目標管理シートの活用が、社員ひとりひとりの行動を起こすきっかけになるという効果も期待できるでしょう。明確な目標を持たずに日々の業務をなんとなくこなしているだけでは、生産性の向上や社員の成長は見込めません。目標管理シートによって自身の課題や目標達成までの道のりを明確にすることで、より高いモチベーションを持って仕事に取り組むことができます。社員の仕事に対する意識を変化させて主体性のある人材に育てるためにも、目標管理シートは効果的な手段といえるでしょう。
評価を実施しやすくなるということも、目標管理シートの活用による効果です。社員が達成すべき目標を明確に設定しておけば、それに対する達成度という客観的な視点で評価を実施しやすくなるでしょう。適切な評価が行われているかということは、社員のモチベーションや企業への満足度に大きく影響を与えます。評価を実施しやすくするためにも、目標の数やその難易度などについては上司から適切なアドバイスを与えつつ設定するようにしましょう。
目標管理シートを作成する際にはまず、達成したい目標を明確にする必要があります。目標の内容を明確にできていないと、どのようなステップを踏むべきかという具体的な行動を定めることができません。個人単位での目標なのか、組織単位での目標なのかについてもはっきりと区別して考える必要があるでしょう。また抽象的な目標を掲げてしまうと人によって捉え方に差が生じてしまうため、なるべく具体的かつ定量的な目標設定をするように心がけましょう。
目標管理シートの作成において目標を明確にした後は、目標までの計画を設定しましょう。最終的なゴールを設定しただけでは、社員の行動に影響を与えることは難しいでしょう。目標を達成するためのステップをひとつづつ設定して、具体的な計画を立てる必要があります。目標の達成度は日々変化するため、定期的に計画の見直しが必要となる場合も考えられるでしょう。したがって、目標管理シートにおいては、進捗を確認しつつ具体的な行動にまで落とし込んだ計画を立てるようにしましょう。
目標管理シートを効果的に活用するためには、適切な評価基準を設ける必要があります。自分なりに頑張ったつもりでいても、それに見合った評価が下されないと社員のモチベーションは大きく低下してしまいます。一方で目標に対する達成度については、定性的な評価を行うことが難しいという側面もあります。設定した目標に対する達成度を公平に評価できるように、具体的な数値などの定量的な評価基準を設けておくのが望ましいでしょう。目標達成と、その後の評価までを見据えた目標管理シートを作成するのが望ましいと言えるでしょう。
フィードバックを行うことによって、目標管理シートの効果を最大限に発揮することができます。目標を設定して満足するのではなく、適切な内容となっているかなどについて上司からフィードバックを行う必要があります。フィードバックを行うことで設定した目標が現実的なものかを再確認できるだけでなく、自分では気づけなかった課題に気づけるという効果が期待できます。目標管理シートをただ作成して終わりにするのではなく、上司をはじめとする周囲の人間の協力によって完成させましょう。
目標管理シートの失敗例として、設定している目標の数が多すぎるというケースが見受けられます。多くの目標を掲げて成長したいと考えるのは悪いことではありませんが、あまりにも目標の数が多すぎると中途半端になってしまう恐れがあります。目標設定が多すぎるとそれだけ評価も煩雑になってしまう恐れがあるため、設定する目標の数は3つ程度を目安にするといいでしょう。目標の数をどうしても減らせないという場合には、それぞれに優先順位をつけて取り組むなどの工夫をしましょう。
掲げた目標が段階化されていないということも、目標管理シートの失敗例として挙げられます。大きな目標を掲げていても、それを達成するための具体的なステップが明確になっていないとあまり効果がありません。目標を達成するためには社員の意欲の高さも重要ですが、目標の段階化も同じくらい大切です。日々の業務において、具体的にどのような行動に移せばいいのかというところまで落とし込んで目標を段階化する必要があるでしょう。
社員の主体性に基づいていないと、目標管理シートの効果が十分に得られないでしょう。例えば上司に決められた目標のみでは、自分で責任を持って取り組むことが難しい場合もあります。適切なアドバイスを投げかけることも大切ですが、基本的には社員自身が主体的に取り組めるような目標設定をする必要があります。さらに個人での目標と組織全体における目標をうまく連動させることができれば、より大きなやりがいを感じながら目標達成に打ち込むことができるでしょう。
目標管理シートを作成する際には、目標の内容をできるだけ具体的に設定しましょう。先述の通り、目標設定の内容が抽象的だとモチベーションを保ちづらいだけでなく適切な評価の実施も難しくなってしまう恐れがあります。具体的な目標設定をするためには、数値や期間などを明確に決める必要があるでしょう。職種や業界によっては具体的な目標設定が難しい場合もありますので、客観的に見ても達成度を確認しやすいような目標を定めるための工夫をしましょう。
目標の数を増やしすぎないということも、目標管理シートの作成における重要なポイントです。こちらも先述の通り、目標の数が多すぎるとその管理が煩雑になってしまう可能性があります。目標の数が多くなる原因としては、同じような内容の目標を複数掲げてしまっていることが考えられます。一方を達成することによってもう一方の達成にもつながるような目標は、重複しないように削除するようにしましょう。その他にも、目標の優先度などによって適切な数に調整することも重要です。
目標管理シートの作成例として、まずは事務職の場合を紹介します。事務職の場合は具体的な数値での目標設定することが難しいため、どうしても定性的な目標設定になってしまう傾向があります。例としては、日々の業務におけるミスを無くす、定期的に業務マニュアルの見直しを行うなどといった内容が一般的です。新たにツールを導入した際などは、導入による改善率などを目標数値として設定するのもいいでしょう。定量的な目標設定が難しい中で、なるべく成果が目に見えやすい目標管理シートを作成しましょう。
営業職において目標管理シートを作成する場合は、他の職種よりも具体的な数値目標を掲げやすいでしょう。案件獲得数や成約件数、予算などの数値が目標として適切な指標となります。それらを達成するための具体的な行動についても、段階的に設定するようにしましょう。例えば見込み顧客をどの程度増やすのか、そのためにどれだけアポイントを設定するのか、などといった目標です。数値での目標設定がしやすい一方で、あまりにも非現実的な目標を掲げてしまわないように注意しましょう。
技術職を対象とした目標管理シートを作成する場合も、具体的な数値目標を掲げるのが難しい傾向にあります。例えば成果物を納品するまでの納期などは、数値として設定しやすい目標のひとつとして考えられます。さらに必要とされるスキルや資格の取得なども、技術職の目標管理シートの作成に役立つ指標です。目標管理シートを活用することによってエンジニアのスキル向上を図り、社内全体の技術力向上に繋げられるように目標設定を行いましょう。
目標管理シートの作成におけるポイントや職種ごとの作成例などについて、お分かりいただけたでしょうか。適切な目標設定をすることによって適切な評価を実施しやすくなるだけでなく、社員のモチベーションを高く保つことができます。一方で目標の難易度や数が適切でない場合は、逆効果になってしまうでしょう。掲げた目標に向けた段階的な目標を設定するということも、目標管理シートの作成においては重要なポイントです。目標管理シートを効果的に活用することによって、社員の目標達成を促しましょう。
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