企業文化とは?【企業風土や組織文化との違い等について詳しく解説】

記事更新日:2020年12月15日 初回公開日:2020年12月01日

人事・労務お役立ち情報 グローバル用語解説 外国人採用・雇用
企業文化と聞いて、どんなイメージが浮かぶでしょうか。企業と文化というと、一見相反するように思えるかもしれません。また、知っているという方も、文化という二文字を見て、取り扱いが難しそうだなと感じるかもしれません。しかし、企業文化をいかに理解しているかどうかは、企業の長期的な生き残りに深く関わると言っても過言ではありません。今回は、企業文化がどういう性質を持ったもので、どんな風にデザインし会社に浸透させていけば良いのかなどといった点に着目します。本記事を読んで、企業文化のいろはを知る、企業文化への理解を深め会社の成長に役立てるなど、お役立てください。

就労ビザ取得のためのチェックリストをダウンロードする

企業文化とは

経営学において出現した概念

企業文化という言葉は、経営学で生まれた概念です。経営学において、企業文化は経営組織のメンバー間で当たり前のものとして共有されている行動や思考のパターンという風に捉えられています。企業文化は、企業全体の中での文化というテーマゆえ、ダイバーシティを起こす企業文化といった、経営戦略に関わる研究も見られますね。また、中でも心理学者エドガー・シャインによる研究や著書は、企業文化浸透の皮切りといえます。深く学びたいという方は第一歩として最適といえるのではないでしょうか。

単純だが企業を形作る骨子部分

企業文化という言葉の意味は、単純明快に説明されますが、企業の核心部分を担っています。企業文化の意味するところ、端的には、企業が有している信念、また、それに基づき行われる言動のすべてです。ただ、単純であればあるほど、深掘りすればその中身の多様性に悩まされるもの。よりその仕事の特性に沿ったビジョンを持ち、それを達成させていくため戦略的に捉える場合は特に、企業文化とは企業を形作る核心部だといえます。

企業文化と企業風土の違い

企業風土は自然発生的

企業文化と企業風土の二つ、実は同義として扱われることもありますが、意図のあるなしが違いだと捉える場合も大いにあります。文化という言葉は、噛み砕いて捉えると、誰かが閃き、言語化され文になり、それが化けて人々の中に溶け込んでいったもの、と解釈できますよね。さらに文化には、時間の奥行きに伴い伝統として確固としていきます。対して風土は、土地の気候や環境が与えた影響、もしくはその影響によりとられる定まった行動といえます。ゆえに、自然発生的な側面があります。とどのつまり、人間による意図があるかどうか、という視座から使い分けされうるといえるのではないでしょうか。

企業文化と組織文化の違い

組織文化はスケールが異なる

企業文化と組織文化の二つも、まだまだ研究途上で混同されることもしばしばですが、スケール感の違いを以って区別しておくのが無難でしょう。あくまで企業全体で見られる行動様式を企業文化と呼び、事業部や部門など、下位の組織における文化を組織文化として区別する、ということになります。例えば、企業全体と事業部独特の文化が異なる、という風に分けて考えることを容易にするでしょう。ただ、企業文化と組織文化を一緒くたにすることもできてしまうのは確かです。前提の段階で、どういうニュアンスや定義でその言葉を使用しているのか、特に注視すべき二語だといえます。

企業文化が注目される理由

企業文化は企業の個性であり核心

文化といわれると、俗なる面も想像されますよね。企業文化も同様ではありますが、全体的にみると、企業における核心であるといえます。なぜなら、その場その場の小さいながらも段階を踏むという意味では重要だからです。例えばエネルギー会社で掲げられている標語が誠実さや対話というのは、単に万人にとって受け入れやすいというだけで、その職種だからこそすべき判断を逃してしまいかねません。ちなみにこの例は不正発覚ののち破産への一途をたどったエンロン社のエピソードの一部分です。企業文化は、その企業が信じるものあってこそ形作られ、適切なあり方も様々です。

企業文化は戦略に勝る

企業文化は戦略に勝る、とはマネジメントの父と称されるピーター・ドラッカーの言葉です。そもそも戦略とは、企業の場合なら、永きに渡る繁栄を可能にしていくための大きな方針がそれにあたるでしょう。そして企業活動の分野での戦略とは、金銭面やガバナンスの面を主に指していました。しかし、企業文化は大小様々な行動を規定するものですから、従来戦略と呼ばれてきた部分以上に戦略として機能する、という意図が垣間見えます。ドラッカーという権威の発言も相まって、企業文化は注目されているのでしょう。

企業文化の特徴

ハード面とソフト面が存在

何を考えるにしても然りですが、企業文化はハード面とソフト面を考えることができます。ここでのハード面とソフト面の区別を明確にしておくと、ハードとは言葉として形にできる、制度や標語などがあたります。対してソフトとは思考パターンや働く人それぞれの個性、さらに彼らのスキルも含む、言語化されていない部分です。ハード面で、制度を整え企業活動を活発化させたり、スローガンを作り鼓舞したりといったことが可能でしょう。企業文化を注視するとき、このハード面とソフト面が企業のトップから末端まで行き届いているのか、よりよい企業活動に作用しているのかといった調整ができます。

企業文化のあり方は非常に多様

企業文化のあり方は、企業ごとに多様です。なぜならば、企業が見据えるビジョン、すなわち、企業活動による究極的なゴールは、企業により異なるからです。大枠としてほとんど一致しているという場合こそ考えられますが、その下位分野はどうなのか、という問いを繰り返したのちに全体を見渡すなら、いたって当然ですよね。また、そもそも業態や職種に応じて否応無く決まる部分もあるでしょう。企業文化は多様であるからこそ、こうあるべきという決まった姿はなく、企業の中で洗練させていく必要があるのです。

企業文化のメリット

誰にとっても一貫したイメージを与えられる

企業文化のメリットは、一般消費者から経営陣まで、その企業に関する一貫したイメージを生成することができるという点です。一般消費者にとっては信頼になるかもしれませんし、就活生にとっては大きな志望動機となりえます。もちろん、働き手にとってのモチベーションややりがいにもつながりえるでしょう。一つの一貫した企業文化が、従業員どうしの意思決定を速めるだけでなく、この会社なら信頼できるという印象を買い手や取引先に持ってもらうことにつながります。

経営が効率化する

企業文化を活かした企業は、経営単位で効率化を図ることができます。企業文化の本質とされている信念を企業活動のよりどころとして、従業員の目的意識をひとまとめにできます。これにより、指示ではなく意識を基に、判断しやすくなるでしょう。経営の効率化には、他にも、人材の適正採用という面もあるでしょう。この点においても、企業文化が印象となって各人の心に刻まれることで、自然と企業にとって必要な人が入ってきて、そうでない人が離れていきます。総じて、経営の効率化を図るに当たってキーワードになるといえます。

企業文化のデメリット

排他性が生まれうる

企業文化が企業にとっての一貫したイメージを作ってしまうことで、排他性が生まれうるのは見逃すことのできないポイントでしょう。企業文化にそぐわないと感じられてしまうと、直接的であれ間接的であれ、たとえ能力があったとしても、他の構成員が距離を置いてしまう可能性があります。この点ゆえ、定期的な機能のチェックは必須といえます。たとえ個々の事象だとしても、逆に排斥されることで抜け穴を見つけるきっかけになったり、ケアの不足を省みる機会にもなったりするでしょう。大部分は、よりよい環境整備の契機となるはずです。

思考のパターンを画一化する

同じ考え方のパターンや意識を持っているがゆえ、様々な理由から思考が画一化される側面があります。デメリットとして具体的に挙げるなら、一つ目は、新しい発想に乏しくなること。二つ目は、強く持った信念が、形骸化したこだわりとして染み付いてしまうことでしょう。いずれも、すぐに目に見える形で表れてくるとは言い難いですよね。企業文化がそこに流れ着いてしまわぬよう、スローガンを変更したり、変革したりしましょう。

優れた企業文化を生み出すポイント

企業を永く続ける理由を明確に

企業を永く続ける理由は何か、究極的に目指すのはどこかという部分を明らかにすることは、優れた企業文化を生み出すに不可欠でしょう。その問いを何度も重ねているからこそ、他社にない、その企業だからこそできるもの、競争優位性が明らかになっていきます。競争優位性が明らかになるからこそ、企業文化もまた判然とし、進む方向も明確になります。だからこそ、企業を永く続ける理由は何か、という点を、何度も問い直す必要があるでしょう。

一貫した信念で肉付けと新陳代謝を

肉付けとは働き手が仕事に取り組むこと、新陳代謝とはすなわち、人材の取り込みと切り離しです。流行りすたりではなく、その企業が本当にしなければならないことを企業文化から搾り出して取り組むことで、より確固たる成長を遂げられるでしょう。さらに、それを可能にしていく人材の新陳代謝も、複雑に絡み合った、企業の成長と企業文化の醸成という二者に不可欠です。企業文化に惹かれて志望している人も多いかもしれませんが、採用の基準を見直し、フィットしているのかどうか、より見極めねばなりません。

心揺さぶられるかどうかがカギ

企業文化とは、消費者や取引先といった外からも見えるものです。したがって、根幹部分には、感情で揺さぶるものがあって然りです。例えば、この世の真理を表したような言葉でも、10歳に満たない子どもが言うのと、数々の修羅場をくぐり抜けたこと周知の名社長が言うのとでは、どうしても歴然とした差が開くでしょう。人間、納得するためには多少の苦労では足りないものです。したがって、企業文化を肌で感じ、驚きや一味違う反応を示しているかどうか、という点は、自らの企業文化を省みるポイントです。

企業内部のメンテナンスを定期的に

企業文化は末端まで行き届いていないと意味がありません。足を動かそうとするけれど、痺れていて立ち上がる途端にこけてしまうのと同じです。個々に生きる人が、企業の血液や組織となり働く。そして人が中心に据えられた、現実的なデザインなのかという点の確認が必要です。また、日々の各人の行動が企業文化に沿った持続可能性の伴う行動であるのか。その評価やフィードバックを行うことも定期検診のようなものですので、必要であるといえるでしょう。

まとめ

企業文化が企業の色を決める

企業文化は、企業という大きな組織を決定づける核心部であり、細やかで取りこぼしのないデザインが必要となっていることを見てきました。どうしても自然に任せ、労をかけず済ませてしまいがちだったかもしれませんが、働きかけあってこそ、特に持続可能な成長においては成り立たない曲者です。その企業で以って何を成し遂げられるのか、その問いに幾度となく寄り添い、刷新を繰り返し、企業文化によって築かれた企業の色を見出していくことを続けましょう。

外国人・グローバル人材の採用をお考えの企業様へ

事例

「日本語+英語+さらに語学が堪能な社員の採用」「海外の展示会でプレゼンが出来る人材」「海外向けサービスのローカライズ出来る人材」「海外向けWebサイト構築・集客」など、日本語も堪能で優秀な人材へのお問い合わせが当社に相次いでいます。

他社の外国人採用成功事例はこちらからご覧ください。

【無料】就労ビザ取得のためのチェックリストがダウンロードできます!

就労ビザ取得のためのチェックリストダウンロードバナー

グローバル採用ナビ編集部では外国人の採用や今後雇い入れをご検討されている皆様にとって便利な「就労ビザ取得のためのチェックリスト」をご用意いたしました。また、在留資格認定申請書のファイル(EXCEL形式)もこちらよりダウンロード可能です。

こちらのチェックリストはこのような方におススメです!


  1. 外国人採用を考えているがビザの申請が心配。
  2. 高卒の外国人は就労ビザの申請できるの?
  3. どのような外国人を採用すれば就労ビザが下りるの?
  4. ビザ申請のために何を気を付ければいいの?
  5. 過去に外国人のビザ申請をしたが不受理になってしまった…
  6. 外国人材を活用して企業の業績アップを図りたい方。
  7. 一目で分かるこんな就労ビザ取得のチェックリストが欲しかった!


他社での事例やビザ申請の際に不受理にならないようにまずは押さえておきたい就労ビザ取得のためのポイントを5つにまとめた解説付きの資料です。

就労ビザ取得のためのチェックリスト(無料)のダウンロードはこちらから!

ページトップへ戻る
ダウンロードはこちら
ダウンロードはこちら